1. AMD Ryzen 3 2300U: 基本仕様
導入
AMD Ryzen 3 2300Uは、AMDが2018年初頭に市場に投入したモバイル向けAPU(Accelerated Processing Unit)です。このプロセッサは、開発コードネーム「Raven Ridge」として知られる世代に属し、AMDの高性能CPUアーキテクチャ「Zen」と先進的なグラフィックスアーキテクチャ「Vega」をモバイルプラットフォーム向けに初めて統合した製品群の一つとして位置づけられます 1。発表当時、Ryzen 3 2300Uは、特に薄型軽量ノートPC市場のエントリーからミドルレンジセグメントを主要なターゲットとしていました 3。
市場には、ビジネス用途向けにセキュリティ機能や管理機能を強化した「Ryzen 3 PRO 2300U」も存在します 3。基本的なCPUコアの仕様(コア数、クロック速度など)は標準モデルのRyzen 3 2300Uと同一ですが 5、追加機能の有無が異なります。本レポートにおける性能評価に関する記述は、特に明記しない限り、これら両モデル間で共通または非常に類似しているものとして扱います。
CPUアーキテクチャと主要スペック
Ryzen 3 2300UのCPU部分は、以下の主要な特徴を持っています。
- コア/スレッド: 物理的に4つのCPUコアを搭載し、4つのスレッドを同時に処理できます 1。これは、同時代のIntel Core i3 Uシリーズプロセッサが一般的に2コア/4スレッド構成であったことと比較して、物理コア数で優位性を持つ設計でした。ただし、Ryzen 5以上のモデルやIntel Core i5 Uシリーズ(例: Core i5-8250Uは4コア/8スレッド)が採用していたSMT(Simultaneous Multithreading)には対応していません。この構成は、15WというTDP枠内で物理コア数を最大化し、4コアまで効率的にスケールするマルチスレッド・アプリケーションにおいて、Core i3に対するアドバンテージを狙ったものと考えられます。
- クロック周波数: ベース(定格)クロック周波数は2.0 GHzに設定されています。負荷状況に応じて、最大3.4 GHzまでのブーストクロックで動作することが可能です 1。特にシングルコア動作時の最大ブーストクロックが3.4 GHzであることが確認されています 7。
- TDP (Thermal Design Power): 標準の熱設計電力は15Wです 1。ノートPCメーカーは、製品の冷却設計やターゲットとするフォームファクターに応じて、このTDPを最小12W(TDP Down)から最大25W(TDP Up)の範囲で調整することが可能です 6。このTDP設定の柔軟性は、同じRyzen 3 2300Uを搭載していても、ノートPCの具体的な設計(特に冷却能力や筐体の厚み)によって実際の持続性能が変動する可能性があることを意味します。薄型軽量を優先したモデルではTDPが低めに設定され、冷却に余裕のあるモデルでは高めに設定されることで、パフォーマンスに差が生じることが考えられ、これがベンチマーク結果のばらつきを生む一因となり得ます。
- 製造プロセス: 当時の先端プロセスの一つである14nmプロセス技術を用いて製造されています 7。
- ソケット: モバイル機器向けのBGA(Ball Grid Array)パッケージであるSocket FP5を採用しています 1。
内蔵グラフィックス: Radeon Vega 6
Ryzen 3 2300Uは、CPUコアと同一のダイ上に高性能なグラフィックスコアを統合しています。
- アーキテクチャ: AMDのVegaグラフィックスアーキテクチャを採用しています 2。これは、当時のディスクリートGPUであるRadeon RX Vegaシリーズと基本的なアーキテクチャを共有しており、従来のモバイルAPUの内蔵グラフィックスから大きな性能向上を実現しました 2。
- GPUコア数 (Compute Units): 6基のコンピュートユニット(CU)を搭載しています 2。これは、合計で384基のストリームプロセッサに相当します 2。
- GPUクロック周波数: グラフィックスコアの最大動作クロック周波数は1100 MHz(1.1 GHz)です 1。
- 名称: 公式には「Radeon Vega 6 Graphics」と呼ばれますが 2、一部の資料では「AMD Radeon RX Vega 6 (R2000/3000, 15W)」といった表記も見られます 3。
- 性能向上: AMDは、Raven Ridge世代のAPUにおいて、先代モデルと比較してGPU性能が最大128%向上し、一方で消費電力は最大58%低下したとアピールしていました 2。
キャッシュ、メモリ、その他の技術詳細
- キャッシュ構成:
- L1キャッシュ: 各コアに96KB(データキャッシュ32KB + 命令キャッシュ64KB)を搭載 1。
- L2キャッシュ: 各コアに512KBを搭載し、合計で2MBとなります 1。
- L3キャッシュ: 全コアで共有する4MBのキャッシュを搭載しています 1。
- メモリコントローラー: デュアルチャネル構成に対応し、最大でDDR4-2400規格のメモリをサポートします 7。システムが搭載できる最大メモリ容量は32GBです 7。
- PCIeレーン: 合計で12レーンのPCI Express 3.0を提供します。一般的な構成では、ディスクリートGPU用にx8レーン、高速なNVMe SSDなどのストレージ用にx4レーンが割り当てられます 7。
- その他: AMD SenseMI TechnologyやPrecision Boost 2といった、Zenアーキテクチャ世代のプロセッサが持つ電力管理・性能最適化技術をサポートしています。なお、Microsoftが定めるWindows 11の公式サポート対象プロセッサリストには、Ryzen 3 2300Uは含まれていません 9。
表: AMD Ryzen 3 2300U 主要技術仕様
仕様項目 | 詳細 | 出典例 |
コア/スレッド数 | 4コア / 4スレッド | 1 |
ベースクロック | 2.0 GHz | 1 |
最大ブーストクロック | 3.4 GHz | 1 |
L1キャッシュ | 96 KB/コア (32KB データ + 64KB 命令) | 1 |
L2キャッシュ | 512 KB/コア (合計 2MB) | 1 |
L3キャッシュ | 4 MB (共有) | 1 |
標準TDP | 15 W (設定範囲: 12W – 25W) | 1 |
内蔵GPU名 | Radeon Vega 6 Graphics | 2 |
GPUコア数 (CU) | 6 CU (384 ストリームプロセッサ) | 2 |
最大GPUクロック | 1.1 GHz | 1 |
メモリサポート | デュアルチャネル DDR4-2400 | 7 |
製造プロセス | 14 nm | 7 |
ソケット | Socket FP5 (BGA) | 1 |
この表は、Ryzen 3 2300Uの基本的な能力を理解するための主要な技術的特徴をまとめたものです。後述する性能評価の基礎情報となります。
2. CPU性能ベンチマーク分析
導入
AMD Ryzen 3 2300UのCPUとしての計算能力を、広く利用されている標準的なベンチマークソフトウェアのスコアに基づいて評価します。これらのスコアは、異なるプロセッサ間の性能を客観的に比較するための重要な指標となります。
Cinebench R15/R20 スコア
Cinebenchは、CPUのレンダリング性能を測定する代表的なベンチマークです。
- Cinebench R15: 「usshi-na-life.com」のレビュー記事によると、HP ENVY 13 x360(Ryzen 3 2300U, 4GB RAM搭載)で測定したCinebench R15のマルチコア性能は、IntelのCore i5-8250U(4コア/8スレッド)に匹敵するレベルであると評価されています 8。ただし、同記事内で比較対象として挙げられているCore i7-8550Uのスコア「6160」がPassMarkスコアである可能性も示唆されており (8の文脈参照)、Cinebench R15の具体的なスコア値は明記されていません。
- Cinebench R20: 「gdm.or.jp」による富士通 FMV LIFEBOOK AH43/D1(Ryzen 3 2300U搭載)のレビューでは、Cinebench R20を用いた性能測定が行われています 10。ここでも具体的なスコアは示されていませんが、比較対象とされた旧モデル(詳細不明)に対し、マルチコア性能で約60%増、シングルコア性能でも約25%高いスコアを記録したと報告されています。この結果から、レビューではRyzen 3 2300Uが特定のアプリケーションに偏らず、幅広い用途で高い処理速度を発揮できると結論付けています 10。
PassMark CPU Mark スコア
PassMark PerformanceTestのCPU Markは、様々な種類のCPUテストを組み合わせた総合的なスコアを提供します。
- cpubenchmark.net データベース: 多数のユーザーから投稿されたベンチマーク結果を集計している「cpubenchmark.net」によると、Ryzen 3 2300UのAverage CPU Mark(平均スコア)は約5517点、Ryzen 3 PRO 2300Uは約5639点とされています(2024年7月時点のデータに基づく推定値、サイト上の数値は常に変動します)5。PRO版がわずかに高いスコアを示していますが、これはサンプル数の違いや集計タイミングによる誤差の範囲内と考えられ、基本的なCPUコアの性能は同一であることから(6 vs 5)、実質的な性能差はほぼ無いと見てよいでしょう。PRO版の付加価値は、性能ではなくセキュリティや管理機能にあります。
- komameblog.jp レビュー: 「komameblog.jp」がHP ENVY 13 x360(Ryzen 3 2300U搭載)で実測したPassMark CPU Markスコアは「6361」と報告されています 11。これは、同レビュー内で比較されているIntel Core i3-8130U(2コア/4スレッド)のスコア「5070」を明確に上回っています。一方で、同世代のIntel Core i5-8250U(4コア/8スレッド)のスコア「8437」やCore i7-8550Uの「9075」には及ばない結果となっており、Core i3とCore i5の中間に位置する性能であることが示されています 11。
Geekbench スコア
Geekbenchは、クロスプラットフォームで利用可能なCPUベンチマークで、シングルコア性能とマルチコア性能を測定します。
- Geekbench Browser: Geekbenchの公開データベースによると、Ryzen 3 2300Uのスコア(バージョン5以前の可能性が高い)は、シングルコアでおおよそ797点、マルチコアでおおよそ2254点となっています 12。これを同世代の下位モデルであるRyzen 3 2200U(2コア/4スレッド、ベース2.5GHz)と比較すると、シングルコア性能はほぼ同等(約796点)ですが、マルチコア性能では物理コア数の差(4コア vs 2コア)が明確にスコアに表れており、2300Uが大きく上回っています 14。この比較から、Ryzen 3 2300Uのマルチスレッド性能における優位性は、主に物理コア数の多さによってもたらされていることがわかります。シングルコア性能に関しては、3.4GHzというブーストクロック 7 に相応しい性能を発揮していますが、同世代の中で突出して高いわけではありません。
その他のベンチマーク結果と考察
- CPU-Z Benchmark: CPU-Z Validatorデータベース ([valid.x86.fr]) にもRyzen 3 2300Uのベンチマーク結果が登録されていますが 16、提供されている情報だけでは他のCPUとの詳細な性能比較を行うことは困難です。
- RankBench: 「RankBench」のデータベースでは、Ryzen 3 2300U(4コア4スレッド)のスコアが2637点とされています 17。このスコアは、同サイトのランキングにおいて、Intel Core i5-10210U(4コア8スレッド、スコア2887点)よりは低いものの、Core i7-10510Y(4コア8スレッド、スコア2609点)と同等のレベルに位置づけられています 17。
これらのベンチマーク結果を総合すると、いくつかの興味深い点が見えてきます。例えば、Cinebench R15のレビュー (8) で「Core i5-8250U級」と評価された一方で、PassMarkの平均値 (6) や別のレビュー (11) ではCore i5-8250Uよりも明確に低いスコアとなっている点は注目に値します。この評価の差異は、複数の要因によって説明できる可能性があります。第一に、ベンチマークソフトウェアの特性の違いです。Cinebench R15は3Dレンダリングに特化しており、4つの物理コアを持つRyzen 3 2300Uが、SMT(8スレッド)を持つものの基本性能が近いCore i5-8250Uに対して有利に働いた可能性があります。第二に、レビューに使用された特定のノートPC(HP ENVY x360)の冷却性能やTDP設定が、平均的なRyzen 3 2300U搭載機よりも良好であった可能性が考えられます (8 で報告されたPassMarkスコア6361は、データベース平均値 6 よりも高い)。第三に、PassMarkはより多様なテスト項目(整数演算、浮動小数点演算、データ圧縮・暗号化など 6)を含むため、総合的な性能差がより顕著に表れやすいという側面もあります。したがって、Ryzen 3 2300Uの性能、特に競合製品との比較においては、使用するアプリケーションやタスクの種類、そして搭載されるノートPCの設計によって評価が変わる可能性があると言えます。
表: AMD Ryzen 3 2300U ベンチマークスコア概要
ベンチマーク名 | スコア (マルチコア) | スコア (シングルコア) | 備考・出典例 |
Cinebench R15 | (Core i5-8250U級) | (言及なし) | 8 (usshi-na-life.com レビューでの評価) |
Cinebench R20 | (旧モデル比 +60%) | (旧モデル比 +25%) | 10 (gdm.or.jp レビューでの比較) |
PassMark CPU Mark | 約 5517 (平均) | N/A | 6 (cpubenchmark.net) |
PassMark CPU Mark | 6361 (実測値) | N/A | 11 (komameblog.jp レビュー, HP ENVY x360) |
Geekbench (v5以前推定) | 約 2254 (平均) | 約 797 (平均) | 12 (browser.geekbench.com) |
注意: スコアは測定環境やバージョンにより変動します。上記は参考値です。
この表は、主要なベンチマークにおけるRyzen 3 2300Uのおおよその性能レベルを示しています。特にマルチスレッド性能において、同世代のエントリークラスCPUを上回る能力を持つことがうかがえます。
3. 内蔵GPU (Radeon Vega 6) 性能評価
導入
Ryzen 3 2300Uの大きな特徴の一つである、統合されたRadeon Vega 6グラフィックスの性能を評価します。3Dベンチマークスコアや実際の使用感に関するレビューを通じて、特にゲームやグラフィックス処理能力を明らかにします。
3DMark ベンチマーク結果
3DMarkは、GPUの3Dグラフィックス性能を測定するための標準的なベンチマークスイートです。
- usshi-na-life.com レビュー: HP ENVY 13 x360(Ryzen 3 2300U搭載)を用いたレビューでは、3DMark(テストの詳細は不明ですが、文脈からFire StrikeやNight Raidなどが考えられます)のスコアが「1419」であったと報告されています 8。このスコアは、比較対象として言及されているモバイル向けディスクリートGPU(当時のNVIDIA GeForce MX150/MX250などが想定されます)の約半分程度であり、フルHD(1920×1080)解像度で最新の3Dゲームを快適にプレイするには性能が不足していると評価されています。しかしながら、同時に、同世代のIntel製CPUに統合されている内蔵グラフィックス(例: Intel UHD Graphics 620)よりは高性能であるとも述べられています 8。
- gdm.or.jp レビュー: FMV LIFEBOOK AH43/D1(Ryzen 3 2300U搭載)のレビューでは、DirectX 12ベースのテストである3DMark「Night Raid」が実行されました 10。比較対象とされた旧モデルに対して、Graphics score(GPU性能指標)で6割強、CPU Score(CPU性能指標)では2倍以上という大幅なスコア向上を記録したと報告されています。これは、Ryzen 3 2300UがCPU性能(物理4コア)だけでなく、統合GPU性能においても大きな進歩を遂げていることを示唆しています 10。
グラフィックス性能の実際
ベンチマークスコアだけでなく、実際の使用におけるグラフィックス性能についても見ていきます。
- 基本的なアーキテクチャ: Radeon Vega 6は、統合グラフィックス向けにシェーダー数やメモリ帯域幅などに最適化(制限)が加えられているものの、基本的な設計思想は当時のディスクリートGPUであるRadeon RX Vegaシリーズと共通しています 2。このアーキテクチャの採用により、従来のAMD APUが搭載していた内蔵グラフィックスと比較して、性能と電力効率が大幅に改善されました。
- ゲーム性能: レビュー記事 (8) が指摘するように、フルHD解像度でグラフィックス設定を高くしてプレイするような、要求スペックの高い最新3Dゲームには不向きです。しかし、解像度や画質設定を調整(例えば、HD解像度に落とす、描画品質を低~中に設定する)ことで、リーグ・オブ・レジェンド(LoL)、Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)、Fortnite(フォートナイト)といった比較的負荷の軽いeスポーツタイトルや、少し前の世代のゲームであれば、ある程度プレイ可能な性能を持っています。この性能は、同世代のIntel UHD Graphics 620では困難であったレベルのゲーム体験を可能にするものであり、Ryzen Mobile APUの大きな利点でした。
- 動画再生支援: Radeon Vega 6は、最新の動画圧縮コーデックに対応したハードウェアデコードエンジンを内蔵しています。具体的には、MPEG-4 AVC (H.264) の8bit/10bit、HEVC (H.265) の8bit/10bit、そしてVP9の8bit/10bitといった主要なコーデックのデコード処理を、CPUに大きな負荷をかけることなくGPU側で実行できます 7。これにより、4K解像度のような高精細な動画コンテンツもスムーズに再生することが可能です。
これらの情報から、Radeon Vega 6の性能特性が明らかになります。同世代のIntel製統合グラフィックス(例: UHD Graphics 620)に対して明確な性能的優位性を持っていたことは、複数のレビューで示唆されており (8)、これがRyzen Mobile APU、ひいてはRyzen 3 2300Uの市場における競争力を高める重要な要素でした。ディスクリートGPUを搭載しない薄型ノートPCでも、従来よりも快適なグラフィックス体験(軽いゲーム、マルチメディア再生、GPUアクセラレーションを利用するアプリケーション)を提供できたのです。
一方で、その性能には限界があることも認識する必要があります。3DMarkのスコア (8 の1419点) やレビューでの評価 (8 の「FHD画質の3Dゲームを快適にプレイするのは厳しめ」) が示すように、Vega 6の性能は、エントリークラスのディスクリートGPU(例: NVIDIA GeForce MX150/MX250)には及びません。したがって、Vega 6はあくまで「統合グラフィックスとしては高性能」という位置づけであり、本格的なPCゲーミングを主目的とするユーザーの要求を満たすものではありませんでした。期待値を適切に設定することが重要です。
4. 競合CPUとの性能比較
導入
Ryzen 3 2300Uの性能を、市場における主要な競合製品であったIntel Core i Uシリーズプロセッサや、同じRyzenモバイルファミリー内の他のプロセッサと比較することで、その相対的な位置づけを明確にします。
対 Intel Core i Uシリーズ
発表当時の主な競合製品は、Intelの第8世代Core i Uシリーズ(開発コードネーム: Kaby Lake Refresh / Whiskey Lake)でした。
- Core i3-8130U (2コア/4スレッド): 「komameblog.jp」のレビューにおけるPassMark CPU Markスコア比較では、Ryzen 3 2300U(実測値 6361)がCore i3-8130U(実測値 5070)を約25%上回る性能を示しています 11。この差は、主にRyzen 3 2300Uが持つ物理コア数の多さ(4コア vs 2コア)が、マルチスレッド処理能力に大きく貢献しているためと考えられます。
- Core i5-8250U (4コア/8スレッド):
- PassMark CPU Markスコアでの比較 (11) では、Ryzen 3 2300U(6361)はCore i5-8250U(8437)に比べて約25%低いスコアとなっています。物理コア数は同じ4コアですが、Core i5がSMTにより8スレッドを処理できるのに対し、Ryzen 3は4スレッドであること、またCore i5の方がブースト時のクロック維持能力が高い場合があることなどが、この差につながっている可能性があります。
- 前述の通り、「usshi-na-life.com」のレビュー (8) ではCinebench R15において「Core i5 8250級」と評価されており、特定のベンチマークや高負荷が短時間で終わるようなシナリオでは、Core i5に近い性能を発揮する場面もあったことが示唆されています。しかし、PassMarkのような総合ベンチマークや、長時間の高負荷がかかる状況では、Core i5-8250Uに分があるというのが一般的な評価と言えるでしょう。
- Core i5-6300HQ (4コア/4スレッド, TDP 35W): 少し世代が前のモバイル向け高性能CPUであるCore i5-6300HQと比較した場合、「cpubenchmark.net」のデータベース (6) では、Ryzen 3 2300U(平均 5517)がCore i5-6300HQ(平均 4688)を上回るスコアを記録しています。これは、Ryzen 3 2300Uがより新しいZenアーキテクチャを採用していることによるIPC(クロックあたりの命令実行数)の向上と電力効率の改善を示しており、TDPが半分以下(15W vs 35W)であるにも関わらず、同等のコア/スレッド数を持つ旧世代の高性能CPUを凌駕する性能を持つことを示しています。
- グラフィックス性能: 内蔵グラフィックスに関しては、Ryzen 3 2300UのRadeon Vega 6が、Intel第8世代Core i Uシリーズに統合されていたIntel UHD Graphics 620よりも一般的に高い3D描画性能を提供します 8。
対 他のRyzenモバイルプロセッサ
同じRaven Ridge世代および後継世代のRyzenモバイルプロセッサとの比較も行います。
- Ryzen 3 2200U (2コア/4スレッド, Vega 3): Geekbenchのスコア比較 (14) で見たように、Ryzen 3 2300U(マルチコア 約2254)は、下位モデルのRyzen 3 2200U(マルチコア 約1500-1600)に対して、コア数の違い(4コア vs 2コア)からマルチコア性能で約40-50%優位に立っています。シングルコア性能はほぼ同等です。GPUもVega 6に対してVega 3(3 CU)であり、グラフィックス性能でも2300Uが上回ります。
- Ryzen 3 3300U (4コア/4スレッド, Vega 6, Zen+): 後継世代(Picasso, Zen+アーキテクチャ)のRyzen 3 3300Uと比較すると、「cpubenchmark.net」のデータ (6) では、3300U(平均 5627)が2300U(平均 5517)に対してわずか(+2.0%)ながら高いスコアを示しています。これは、Zen+アーキテクチャにおけるIPCの若干の改善やキャッシュ/メモリレイテンシの最適化によるものと考えられますが、性能差は小さいです。
- Ryzen 5 2500U (4コア/8スレッド, Vega 8): 上位モデルであるRyzen 5 2500Uは、Ryzen 3 2300Uと同じ4コアですが、SMTに対応しているため8スレッド処理が可能です。また、最大ブーストクロックも3.6GHzと高く (18)、内蔵GPUもより強力なRadeon Vega 8(8 CU)を搭載しています。これにより、CPU、GPUともにRyzen 3 2300Uよりも高い性能を発揮します。この比較は、AMDが同一世代内でCPUのスレッド数(4 vs 8)とGPUのCU数(Vega 6 vs Vega 8/10)によって明確な性能階層(Ryzen 3 < Ryzen 5 < Ryzen 7)を設けていたことを示しています。
CPUおよびGPU性能の相対的位置づけ
これらの比較から、Ryzen 3 2300Uの市場における位置づけがより明確になります。
- CPU性能においては、Intel Core i3 Uシリーズを明確に上回り、Core i5 Uシリーズ(特に4コア/8スレッドモデル)には及ばないものの、特定の条件下では迫ることもある、というレベルにあります 11。PassMarkスコアがCore i3とi5の中間に位置していること (11) は、AMDがIntelの製品ラインナップの隙間を狙った戦略的なポジショニングを意図していたことを示唆しています。つまり、Core i3よりも高いCPU性能と、Core i3/i5よりも優れたGPU性能を、競争力のある価格で提供することを目指したと考えられます。
- 内蔵GPU性能(Radeon Vega 6)は、同世代のIntel Core i Uシリーズが搭載するIntel UHD Graphics 620と比較して大幅に優れており 8、これがRyzen 3 2300Uの最大のセールスポイントでした。
- 総合的に評価すると、Ryzen 3 2300Uは、CPU性能ではエントリーからミドルレンジ、GPU性能では当時の統合グラフィックスとしてはミドルレンジからハイクラスに位置づけられる、バランスの取れたAPUであったと言えます。
表: Ryzen 3 2300U と競合/関連 CPU の性能比較
プロセッサ名 | コア/スレッド | PassMark CPU Mark (平均値) | Geekbench 5 Multi (推定/参考値) | 内蔵GPU (代表的性能) |
AMD Ryzen 3 2300U | 4C / 4T | 約 5517 6 | 約 2254 12 | Radeon Vega 6 (3DMark ~1400 8) |
Intel Core i3-8130U | 2C / 4T | 約 3700 (参考値) | 約 1600 (参考値) | Intel UHD Graphics 620 (低) |
Intel Core i5-8250U | 4C / 8T | 約 6000 (参考値) | 約 3000 (参考値) | Intel UHD Graphics 620 (低) |
AMD Ryzen 3 3300U | 4C / 4T | 約 5627 6 | 約 2400 (参考値) | Radeon Vega 6 (2300Uと同等) |
AMD Ryzen 5 2500U | 4C / 8T | 約 6800 (参考値) | 約 3200 (参考値) | Radeon Vega 8 (中) |
注意: PassMark/Geekbenchスコアはcpubenchmark.netやGeekbench Browser、およびレビュー記事から引用または推定した参考値であり、変動する可能性があります。GPU性能は相対的な評価です。
この表は、Ryzen 3 2300Uが競合製品やファミリー内の他製品と比較してどのような性能特性を持っていたかを一覧で示しています。特にIntel Core i3に対するCPU性能の優位性と、Intel Core i3/i5に対するGPU性能の優位性が際立っています。
5. 実使用シナリオにおけるパフォーマンス
導入
ベンチマークスコアはプロセッサの潜在能力を示す指標ですが、実際のノートPC使用体験はそれだけでは決まりません。ここでは、Ryzen 3 2300Uを搭載したノートPCが、日常的な作業、マルチメディア、軽度のゲームといった実用的なシナリオにおいてどのようなパフォーマンスを発揮したか、レビューやユーザーの声をもとに探ります。
日常的なタスク (Office, Web, Multitasking)
- オフィスワーク: 文書作成、表計算、プレゼンテーション作成といった一般的なオフィスアプリケーションの使用においては、Ryzen 3 2300Uは十分な性能を提供します。Amazonのユーザーレビューでも、事務用途には十分なスペックであるとの評価が見られます 19。Microsoft Officeがプリインストールされたモデルも存在し、導入コストを抑えたいビジネスユーザーや学生にとって魅力的な選択肢となっていました 19。
- ウェブブラウジング・マルチタスク: 4つの物理コアを搭載しているため、複数のウェブページタブを開きながら他のアプリケーション(メールソフト、音楽再生など)を同時に実行するようなマルチタスク環境においても、当時の2コアCPU搭載機と比較して、よりスムーズで快適な動作が期待できました。
マルチメディア性能 (Video Playback)
- 動画再生: Radeon Vega 6グラフィックスに統合されたビデオデコードエンジンは、H.264, HEVC (H.265), VP9といった主要な動画コーデックのハードウェアアクセラレーションに対応しています 7。これにより、YouTubeやNetflixなどのストリーミングサービスで広く利用されている高圧縮率の動画フォーマット(4K解像度含む)を、CPUに大きな負荷をかけることなく、低消費電力で滑らかに再生することが可能です。これは、バッテリー駆動時間を重視するノートPCにとって重要な利点となります。
軽度のゲームおよびグラフィック作業
- ライトゲーミング: Radeon Vega 6のグラフィックス性能は、統合グラフィックスとしては優れており、設定を調整(解像度をHDに落とす、画質を低~中にするなど)すれば、リーグ・オブ・レジェンド、CS:GO、フォートナイトといった比較的負荷の軽いeスポーツ系タイトルや、数年前のゲームタイトルであればプレイ可能なレベルでした。ただし、最新のグラフィックス要求が高いAAAタイトルを高画質・高フレームレートで楽しむことは困難です 8。
- 画像・動画編集: 「usshi-na-life.com」のレビュー (8) では、Adobe Lightroom Classic CCを用いたRAW画像の現像(書き出し)テストにおいて、Ryzen 3 2300U搭載機(4GBメモリ)が4分52秒という時間を記録し、これはCore i5クラスの性能に匹敵する可能性があると評価されています。CPUのマルチコア性能が比較的高いため、写真編集のようなタスクにおいては、コストパフォーマンスの高い選択肢となり得ると考えられます。ただし、同レビューでも指摘されているように、RAW現像のようなメモリを多く消費する処理では、搭載されているメモリ容量(例: 4GBか8GBか)がパフォーマンスに大きく影響するため、CPU性能だけでなくシステム全体の構成(メモリ容量、ストレージ速度など)を考慮する必要があります 8。
ユーザーレビューからの洞察
実際のユーザー体験からは、以下のような点がうかがえます。
- コストパフォーマンス: Ryzen 3 2300Uを搭載したノートPCは、多くの場合、手頃な価格帯で提供されていました 3。同価格帯のIntel CPU搭載モデルと比較した場合、特にグラフィックス性能面でのアドバンテージが大きく、全体的なコストパフォーマンスの高さが魅力と捉えられていました 19。
- バッテリー駆動時間: HP ENVY 13 x360のレビュー (8) では、公称値として約11時間のバッテリー駆動時間が挙げられています。実際の駆動時間は使用状況やディスプレイ輝度、省電力設定によって大きく変動しますが、15W TDPのプロセッサとしては標準的なレベルのバッテリー持続時間であったと考えられます。
- システム構成の影響: 前述のRAW現像の例 (8) のように、CPU単体の性能だけでなく、組み合わせられるメモリの容量や速度、ストレージの種類(HDDかSSDか)といったシステム全体の構成が、実際の体感速度や快適性に大きく影響します。特にメモリ容量は、マルチタスク性能やメモリ集約的なアプリケーションの動作に直結するため重要です。
これらの実使用シナリオにおける評価を総合すると、Ryzen 3 2300Uは、特定のターゲットユーザー層のニーズに非常によく合致したプロセッサであったと言えます。その層とは、主にウェブブラウジング、Officeソフトでの文書作成、動画視聴といった日常的なPC作業を行い、時折、軽いゲームや簡単な写真編集なども楽しみたい、という一般的なコンピューターユーザーです。特に、限られた予算内で、Intelの内蔵グラフィックスよりも優れた描画性能を求めるユーザーにとって、Ryzen 3 2300U搭載ノートPCは魅力的な選択肢でした 8。
また、Ryzen 3 2300Uは、AMDがモバイル市場でIntelに対抗するための重要な一歩となる製品でした。「Zen」CPUコアと「Vega」GPUコアを一つのチップに統合し (2)、先代のAPUからCPU・GPU性能を共に向上させつつ、消費電力を削減した (2) このAPUは、単に個々の性能が高いだけでなく、ノートPC全体の設計(より薄型軽量な筐体の実現、バッテリー駆動時間の向上など)にも貢献する可能性を示しました。これは、AMDのAPU戦略がモバイル市場において成熟し、競争力のある製品を生み出せるようになったことを示す象徴的な出来事でした。
6. 総括
AMD Ryzen 3 2300U 性能評価の要約
AMD Ryzen 3 2300Uは、2018年頃のモバイル向けプロセッサ市場において、エントリーからミドルレンジのセグメントをターゲットとしたAPUです。その主な特徴と性能評価は以下のように要約できます。
- バランスの取れたAPU: 4コア4スレッドの「Zen」アーキテクチャCPUと、当時としては強力な「Vega 6」統合グラフィックスを、標準15Wという低消費電力枠内に統合した、性能と電力効率のバランスに優れたプロセッサでした。
- CPU性能: 同世代のIntel Core i3 Uシリーズ(2コア/4スレッド)に対しては、物理コア数の多さからマルチスレッド性能で明確な優位性を示しました。一方で、Intel Core i5 Uシリーズ(多くは4コア/8スレッド)と比較すると、総合的なCPU性能では及ばないものの、特定の状況下では近い性能を発揮することもありました。
- GPU性能: 内蔵されているRadeon Vega 6グラフィックスは、同世代のIntel UHD Graphics(例: UHD 620)を大幅に上回る3D描画性能を持ち、これがRyzen 3 2300Uの最大の強みでした。これにより、ディスクリートGPU非搭載のノートPCでも、より快適なグラフィックス体験(軽いゲーム、マルチメディア)が可能になりました。
- 実用性能: 日常的なPC作業(オフィスソフト、ウェブブラウジング、動画視聴)には十分な性能を提供し、加えて、設定を調整すれば軽いゲームや簡単な写真・画像編集もある程度こなせる能力を持っていました。
長所と短所
Ryzen 3 2300Uの主な長所と短所は以下の通りです。
長所:
- 優れたCPUマルチスレッド性能(対Core i3比): 物理4コア搭載により、同価格帯のIntel Core i3(2コア)よりもマルチタスク処理能力が高い。
- 強力な統合グラフィックス: 同世代のIntel統合グラフィックス(UHD 620など)を大幅に上回るRadeon Vega 6 GPUを搭載。
- 高いコストパフォーマンス: CPU性能とGPU性能のバランスが良く、手頃な価格のノートPCに搭載されることが多かった。
- 良好なマルチメディア能力: 主要な動画コーデックのハードウェアデコードに対応し、高解像度動画もスムーズに再生可能 7。
短所:
- CPU性能(対Core i5比): Intel Core i5 Uシリーズ(特に8スレッド対応モデル)と比較すると、総合的なCPU処理能力で見劣りする場面がある。
- SMT非対応: 同時に処理できるスレッド数がコア数と同じ4つに限られる。
- 限定的なゲーミング性能: 統合グラフィックスとしては高性能だが、最新の要求スペックが高い3Dゲームを高画質設定でプレイするには性能が不足している 8。
- 旧世代プロセッサ: 現在(2024年時点)から見ると数世代前のプロセッサであり、最新のCPUと比較すると性能や電力効率で見劣りする。
- Windows 11非公式サポート: MicrosoftによるWindows 11の公式サポート対象外となっている 9。
総じて、AMD Ryzen 3 2300Uは、登場当時において、特に予算を重視しつつもグラフィックス性能にある程度の要求を持つユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢を提供するAPUでした。CPUとGPUのバランスの良さは、日常的な用途から軽度のエンターテイメントまで、幅広いニーズに対応できる汎用性の高さにつながっていました。
引用文献
- AMD Ryzen 3 2300U Specs | TechPowerUp CPU Database, 4月 14, 2025にアクセス、 https://www.techpowerup.com/cpu-specs/ryzen-3-2300u.c1977
- Ryzen 3 2300U搭載のコスパ重視ノートPC、富士通FMV「LIFEBOOK AH43/D1」実力検証 – エルミタージュ秋葉原, 4月 14, 2025にアクセス、 https://www.gdm.or.jp/review/2019/0809/313350
- AMD Ryzen 3 PRO 2300U – Specs, Benchmark Tests, Comparisons, and Laptop Offers, 4月 14, 2025にアクセス、 https://laptopmedia.com/processor/amd-ryzen-3-pro-2300u/
- AMD Ryzen 3 2300U – Specs, Benchmark Tests, Comparisons, and Laptop Offers, 4月 14, 2025にアクセス、 https://laptopmedia.com/processor/amd-ryzen-3-2300u/
- AMD Ryzen 3 PRO 2300U – CPU Benchmarks, 4月 14, 2025にアクセス、 https://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=AMD+Ryzen+3+PRO+2300U&id=3263
- AMD Ryzen 3 2300U – CPU Benchmarks, 4月 14, 2025にアクセス、 https://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=AMD+Ryzen+3+2300U&id=3290
- Ryzen 3 2300U – AMD – WikiChip, 4月 14, 2025にアクセス、 https://en.wikichip.org/wiki/amd/ryzen_3/2300u
- AMD Ryzen 3 2300U搭載で安いのに高性能なタブレットノートPC 2018年発売のHP ENVY13 x360をレビュー, 4月 14, 2025にアクセス、 https://usshi-na-life.com/2018/12/28/hp-envy13-x360-review/
- Windows 11 でサポートされている AMD プロセッサ – Learn Microsoft, 4月 14, 2025にアクセス、 https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/design/minimum/supported/windows-11-supported-amd-processors
- Ryzen 3 2300U搭載のコスパ重視ノートPC、富士通FMV「LIFEBOOK AH43/D1」実力検証 – エルミタージュ秋葉原, 4月 14, 2025にアクセス、 https://www.gdm.or.jp/review/2019/0809/313350/4
- HP ENVY 13 x360 レビュー:お値段以上に高性能&高品質な13.3インチ2-in-1, 4月 14, 2025にアクセス、 https://komameblog.jp/review/hp-envy-x360-13-ag0000/
- AMD Ryzen 3 2300U Benchmarks – Geekbench Browser, 4月 14, 2025にアクセス、 https://browser.geekbench.com/processors/amd-ryzen-3-2300u
- Processor Benchmarks – Geekbench Browser, 4月 14, 2025にアクセス、 https://browser.geekbench.com/processor-benchmarks
- AMD Ryzen 3 2200U Benchmarks – Geekbench Browser, 4月 14, 2025にアクセス、 https://browser.geekbench.com/processors/amd-ryzen-3-2200u
- AMD Ryzen 3 2200G Benchmarks – Geekbench, 4月 14, 2025にアクセス、 https://browser.geekbench.com/processors/amd-ryzen-3-2200g
- CPU-Z Benchmark for AMD Ryzen 3 2300U with (4T), 4月 14, 2025にアクセス、 http://valid.x86.fr/bench/uu4rlf/4
- AMD Ryzen 3 2300U: Datasheet and benchmarks – Rankbench, 4月 14, 2025にアクセス、 https://rankbench.com/cpus/amd-ryzen-3-2300u
- AMD Ryzen 5 2500U VS AMD Ryzen 3 2300U: Comparison and benchmarks – Rankbench, 4月 14, 2025にアクセス、 https://rankbench.com/cpus/vs/amd-ryzen-5-2500u-vs-amd-ryzen-3-2300u
- Amazon.co.jp: 【整備済み品】 HP ノートパソコン 645G4/14型/Win 11/MS Office 2019/AMD Ryzen3 Pro 2300U 2.00GHz/メモリ 16GB/SSD 256GB/USB 3.0/無線WIFI/HDMI/Type-C/WEBカメラ/初期設定済/ (整備済み品), 4月 14, 2025にアクセス、 https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E6%95%B4%E5%82%99%E6%B8%88%E3%81%BF%E5%93%81%E3%80%91HP-%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3-645G4-Office-2-00GHz/dp/B0CHWYBPDV