AMD Ryzen 5 4600H ベンチマークまとめ

CPU-AMD-Ryzen CPU・SoC

1. はじめに

AMD Ryzen 5 4600Hは、2020年初頭に発表されたノートPC向けの高性能モバイルプロセッサです。7nmプロセスで製造されるZen 2アーキテクチャを採用し、6つの物理コアと12のスレッド(Simultaneous Multithreading, SMT)を搭載しています 1。ベースクロックは3.0GHz、最大ブーストクロックは4.0GHzに達し、TDP(熱設計電力)は標準で45Wに設定されています 1

本レポートは、日本語のウェブサイトやレビュー記事から収集したベンチマークデータを基に、AMD Ryzen 5 4600Hの性能特性を多角的に分析・評価することを目的とします。具体的には、主要なベンチマークソフトを用いたCPUコア性能の測定結果、同世代の競合Intelプロセッサとの性能比較、そして内蔵されているRadeon Graphicsのグラフィックス性能について詳細に調査し、その実力を明らかにします。

2. CPUコア性能ベンチマーク

AMD Ryzen 5 4600Hの純粋な演算処理能力を評価するため、複数の標準的なCPUベンチマークテストの結果を分析します。

2.1. Cinebench

Cinebenchは、CPUのレンダリング性能を測定する定番のベンチマークソフトです。特にマルチコア性能とシングルコア性能を個別に評価できる点が特徴です。

  • Cinebench R23:
  • マルチコアスコアは、複数のレビューサイトで7877点から7922点の範囲で報告されています 2。これはモバイル向けCPUとしては非常に高いスコアであり、特にマルチスレッド処理能力が際立っていることを示しています 2
  • シングルコアスコアは1145点から1171点の範囲です 2。こちらも良好なスコアですが、マルチコアほどの突出した高さではありません。
  • Cinebench R20:
  • マルチコアスコアは3312点から3382点が記録されています 6。R23と同様に、高いマルチスレッド性能を示しています。
  • シングルコアスコアは415点から454点です 6

これらの結果から、Ryzen 5 4600Hは特に複数のコアを同時に活用するタスク(動画エンコード、3Dレンダリング、複数アプリの同時実行など)において、モバイル向けCPUとしては卓越した性能を発揮することがわかります。レビュー記事でも「モバイル向けCPUとは思えない性能っぷり」「デスクトップPCに引けを取らない」といった評価が見られます 2

2.2. PassMark

PassMark PerformanceTestのCPU Markは、さまざまな演算テストを通じてCPUの総合的なパフォーマンスを測定します。

  • CPU Mark(マルチコア性能)は14329点から15022点と非常に高いスコアを記録しています 9。これはCinebenchの結果とも一致し、強力なマルチスレッド性能を裏付けています。rawcom.jpの記事では、Core i5-11400H(14475点)と同等のスコアとして比較されています 10
  • Single Thread Rating(シングルコア性能)は2427点から2431点です 9。これは良好なスコアではありますが、PassMarkの比較データを見ると、同世代のIntel Core i7プロセッサ(例:i7-10750Hが2640点)には若干及ばないケースが見られます 9

PassMarkの結果は、Ryzen 5 4600Hがマルチコア性能において非常に強力である一方、シングルコア性能では競合のハイエンドモデルに対してやや譲る可能性があることを示唆しています 9

2.3. Geekbench

Geekbenchは、クロスプラットフォームでCPU性能を測定できるベンチマークです。

  • Geekbench 5のマルチコアスコアは5129点から6057点の範囲で報告されています 1
  • Geekbench 5のシングルコアスコアは1115点から1148点です 1

Geekbenchの結果も他のベンチマークと同様の傾向を示しており、Ryzen 5 4600Hの優れたマルチコア性能と、競合と比較して同等かやや劣るシングルコア性能という特性を裏付けています 1

2.4. PCMark 10

PCMark 10は、Webブラウジング、オフィスソフト、デジタルコンテンツ制作といった、より実用的なシナリオに基づいた総合的なPC性能を測定します。

  • 総合スコアは4736点から5099点と高く、日常的なタスクにおける快適な動作を示唆しています 2
  • 特に、Essentials(アプリ起動、Webブラウジングなど)のスコアは9022点から9197点 2、Productivity(オフィスソフト)のスコアは6877点から7401点 2 と非常に高く、レビューでは「デスクトップ向けの上位CPUに匹敵するスコア」と評されています 2
  • Digital Content Creation(写真・動画編集など)のスコアは4615点から5517点で、他の項目よりは低いものの、Intelの内蔵グラフィックス搭載機と比較すれば十分に高いレベルです 2

これらの結果から、Ryzen 5 4600Hは一般的なPC利用において非常に高いパフォーマンスを発揮し、多くのユーザーにとって十分以上の性能を持っていることがわかります 2

2.5. 3DMark (CPU Score)

3DMarkは主にグラフィックス性能を測定するベンチマークですが、CPU性能を測る項目も含まれています。

  • Time SpyのCPUスコアは4898点から6863点 2
  • Fire StrikeのPhysicsスコア(CPU依存)は16624点から18430点 2

これらのスコアは高く、3DMarkの総合スコアにおいてもCPU性能が全体の数値を押し上げる要因となっていることが示唆されています 6

3. 競合CPUとの性能比較

Ryzen 5 4600Hの性能をより深く理解するために、同世代の主要な競合Intelプロセッサと比較します。

3.1. vs Intel Core i5-10300H (4コア/8スレッド)

Core i5-10300Hは、Ryzen 5 4600Hと同じTDP 45Wクラスのミドルレンジ向けCPUですが、コア数/スレッド数が異なります(4コア/8スレッド)。

  • マルチコア性能: Ryzen 5 4600Hが圧倒的に優位です。Cinebench R23のマルチコア比較ではRyzen 5 4600H(平均約8161点)がi5-10300H(平均約5132点)を約59%上回ります 5。PassMark CPU Markでも、Ryzen 5 4600H(14329点)はi5-10300H(8289点)より約42%高速という結果です 11。nanoreview.netの比較でも、多くのマルチコアテストでRyzen 5 4600Hが60%以上高いスコアを示しています 14
  • シングルコア性能: 両者は非常に近い性能です。PassMark Single Thread Ratingではi5-10300H(2539点)がRyzen 5 4600H(2428点)を約4.4%上回っています 11。Geekbench 5 Single Coreでもi5-10300H(平均1166点)がRyzen 5 4600H(平均1115点)を約4.5%上回る結果です 5。Cinebench R23 Single CoreではRyzen 5 4600H(平均1145点)がi5-10300H(平均1126点)をわずかに上回ります 5。CPU-ZのシングルスレッドベンチマークではRyzen 5 4600Hが458点、i5-10300Hが448点と、こちらもRyzenがわずかに優位です 16。Notebookcheckのデータでも両者のシングルコア性能は非常に近いレベルにあります 17

この比較から、コア数とスレッド数で勝るRyzen 5 4600Hが、マルチタスクや並列処理においてCore i5-10300Hを大きく引き離すことが明確です。一方、シングルコア性能はほぼ互角であり、タスクによってはi5-10300Hがわずかに有利な場面もあると考えられます 11

3.2. vs Intel Core i7-10750H (6コア/12スレッド)

Core i7-10750Hは、Ryzen 5 4600Hと同じ6コア/12スレッド構成の、より上位に位置づけられるCPUです。

  • マルチコア性能: 驚くべきことに、多くのベンチマークでRyzen 5 4600HがCore i7-10750Hを上回る結果を示しています。Cinebench R23 Multi CoreではRyzen 5 4600H(平均8161点)がi7-10750H(平均7129点)を約14%上回ります 1。PassMark CPU MarkでもRyzen 5 4600H(14329点)がi7-10750H(11714点)を約18%上回っています 9。nanoreview.netの比較でも、Cinebench R23 Multi CoreでRyzenが+8%、PassMark CPU MarkでRyzenが+15%高いスコアです 15
  • シングルコア性能: こちらはCore i7-10750Hが優位です。最大ブーストクロックが5.0GHzと高いi7-10750Hは 1、PassMark Single Thread Ratingで2640点と、Ryzen 5 4600H(2428点)を約8%上回ります 9。Geekbench 5 Single Coreでもi7-10750H(平均1263点)がRyzen 5 4600H(平均1115点)を約13%上回る結果です 1。Cinebench R23 Single Coreでもi7-10750H(平均1218点)がRyzen 5 4600H(平均1145点)を上回っています 1。nanoreview.netの比較でも、Geekbench 5 Singleでi7が+9%、Cinebench R23 Singleでi7が+2%高いスコアです 15

同じコア/スレッド数でありながら、マルチコア性能でRyzen 5 4600HがCore i7-10750Hを上回る点は、Zen 2アーキテクチャの効率の高さを示しています。一方で、シングルコア性能、特に瞬間的な最大性能(ブーストクロック)では、より高いクロックを持つi7-10750Hに分があります 1

3.3. vs 同世代Ryzen Mobile (4800Hなど)

Ryzen 4000シリーズ内での位置づけを確認するため、上位モデルと比較します。

  • Ryzen 7 4800H (8コア/16スレッド):
  • PassMark CPU Markでは、Ryzen 7 4800H(18367点)がRyzen 5 4600H(14371点)を約28%上回ります 18
  • Geekbench 5 Multi Coreスコアでも、Ryzen 7 4800H(6076点)がRyzen 5 4600H(5129点)を上回っています 13
  • PassMark Single Thread Ratingでは、Ryzen 7 4800H(2605点)がRyzen 5 4600H(2430点)を約7%上回ります 18

これらの比較から、Ryzen 5 4600Hはシリーズ内のミドルレンジモデルであり、上位のRyzen 7 4800Hとの間には、コア数の差に応じた明確な性能差が存在することがわかります 13

4. 内蔵グラフィックス (Radeon Graphics) 性能

Ryzen 5 4600Hは、CPUコアに加えて「Radeon Graphics」と呼ばれる内蔵グラフィックス(iGPU)を搭載しています。これは6つのコンピュートユニット(CU)を持ち、最大1500MHzで動作するVegaアーキテクチャベースのグラフィックスです 1

4.1. ベンチマークスコア (3DMark)

3DMarkを用いたグラフィックス性能の測定結果は以下の通りです。

  • Time Spy Graphics Score: mouse X4-R5(メモリ8GBシングルチャネル構成)でのテストでは656点が記録されています 2
  • Fire Strike Graphics Score: 同じくmouse X4-R5でのテストでは2018点が記録されています 2

レビューでは、これらのスコアはCPU内蔵グラフィックスとしては十分であるものの、期待されたほど高くはないという印象が述べられています。これはテスト機のメモリがシングルチャネル構成であったためと推測されており、デュアルチャネルメモリにすることでGPU性能が最大1.5倍程度向上する可能性が示唆されています 2。内蔵グラフィックスはシステムメモリを共有するため、メモリ帯域幅が性能に大きく影響します。

4.2. ゲーム性能

内蔵Radeon Graphicsが実際のゲームでどの程度の性能を発揮するかを見ていきます。

  • 軽量級ゲーム:
  • 「ドラゴンクエストX ベンチマーク」では、最高品質設定でも「すごく快適」という評価が得られており、快適なプレイが可能です 2
  • 「ファイナルファンタジーXIV」(FFXIV)ベンチマークでは、フルHD(1920×1080)・標準品質設定でスコア「2412」、評価「普通」となり、設定を調整すればプレイ可能とされています 2
  • 中量級・人気タイトル:
  • Fortnite, Apex Legends, League of Legends, Valorant, CS:GO, Overwatchなどの人気タイトルは、多くの場合、解像度や画質設定を調整することでプレイ可能です 20。ただし、常に60FPSを維持するのは難しい場面もあると考えられます。例えば、komameblog.jpのレビュー(GTX 1650 Ti搭載機)では、Fortniteの最高設定で平均48.3 FPS、高設定で平均66.8 FPSとなっていますが 7、これはdGPUの結果であり、iGPUのみではこれより低いフレームレートになるでしょう。
  • 重量級ゲーム:
  • Cyberpunk 2077やAssassin’s Creed Valhallaのような最新のAAAタイトルを快適にプレイするのは困難です。komameblog.jpのレビュー(GTX 1650 Ti搭載機)でも、これらのゲームは低設定でようやく60 FPSに近づく程度であり 7、iGPUのみではプレイアブルなフレームレートを達成するのは難しいでしょう。
  • WarzoneもiGPUでは動作が重く、快適なプレイは難しいとされています 20

総じて、Ryzen 5 4600Hの内蔵Radeon Graphicsは、Intelの同世代の内蔵グラフィックス(UHD Graphics 630など)よりも高性能であり 2、ブラウザゲーム、比較的古いゲーム、または軽量なeスポーツタイトルであれば十分に楽しむことができます。しかし、グラフィック負荷の高い最新ゲームを高画質でプレイするには性能が不足しており、その場合は単体GPU(dGPU)搭載モデルが必要となります 2

4.3. 生産性タスク

グラフィックス性能はゲームだけでなく、クリエイティブ系の生産性タスクにも影響します。

  • PCMark 10のDigital Content Creationスコアは4615点から5517点であり、Intelの内蔵グラフィックスよりも高いスコアを示しています 2。これは、写真編集や簡単な動画編集など、ある程度のグラフィックス処理能力を要求されるタスクにおいて、Intel iGPUよりも有利であることを示唆します。
  • 実際のアプリケーションでは、Adobe Premiere ProやPhotoshop、Lightroomなどを用いた基本的な動画編集や写真編集作業は可能です 21。レビューでは、Ryzen 5 4600H搭載機がスムーズな編集体験を提供したと報告されています 21
  • しかし、4K動画編集、複雑なエフェクト処理、大規模なRAW現像、本格的な3Dモデリングなど、高度で負荷の高いクリエイティブワークを行う場合は、専用のVRAMを持つ単体GPU(dGPU)を搭載したモデルが推奨されます 22

日常的なマルチメディアコンテンツの再生や、趣味レベルでの写真・動画編集であれば、Ryzen 5 4600Hの内蔵グラフィックスでも対応可能ですが、プロフェッショナルな用途やより快適な作業環境を求める場合は、単体GPUの有無が重要になります。

5. 消費電力と温度

Ryzen 5 4600HのTDP(熱設計電力)は標準で45Wですが、ノートPCメーカーはこれを35Wから54Wの範囲で調整することが可能です 1。このTDP設定は、実際の性能や発熱、消費電力に影響を与えます。

  • CPU温度:
  • 高負荷時でも、ノートPCの冷却システムが適切に設計されていれば、CPU温度は安定して動作する範囲内に収まる傾向があります。mouse X4-R5のレビューでは、CPU使用率100%のストレステスト(OCCT)を実行した際、CPU温度は70℃弱で安定し、クロック周波数も3.9GHzで維持されたと報告されています 8
  • Legion 550のレビューでも、高負荷時(3Dゲームなど)でもキーボード面がほんのり温かくなる程度で、リストレスト部はほぼ温度変化がなく、熱による不快感は少ないと評価されています 6
  • ただし、これはあくまで筐体の冷却設計に依存します。冷却性能が不十分な場合や、薄型筐体ではサーマルスロットリング(過熱防止のための性能低下)が発生する可能性も指摘されています 25
  • ファンノイズ:
  • 低負荷時(オフィスワークなど)はほぼ無音に近い状態ですが、ゲームなどの高負荷時には冷却ファンの回転数が上がり、ノイズが大きくなる傾向があります 6。レビューによっては「ファンノイズは昨今のノートPCにしては大きめ」との記述も見られます 6
  • ファンの音質や大きさは搭載されるノートPCの設計によって異なり、ヘッドフォンを使用することで気にならなくなるレベルである場合が多いようです 6

Ryzen 5 4600HはTDP 45WクラスのCPUとして標準的な発熱・消費電力特性を持っていると言えます。実際のパフォーマンスを最大限に引き出し、快適に使用するためには、搭載されるノートPCの冷却設計が非常に重要となります。

6. 搭載ノートPCのレビューと評価

AMD Ryzen 5 4600Hは、その高いCPU性能とコストパフォーマンスから、多くのノートPCに採用されています。以下に代表的な搭載モデルのレビューや評価をまとめます。

  • mouse X4-R5: 14型のモバイルノートPCでありながらRyzen 5 4600Hを搭載し、約1.2kgの軽量筐体と約10時間のバッテリー駆動を実現しています 24。レビューでは、モバイル向けCPUとは思えない高いCPU性能(特にPCMarkのEssentialsやProductivityスコア)と、7万円台(税別)からという価格設定による高いコストパフォーマンスが評価されています 2
  • Lenovo Legion 550 / 550i: ゲーミングノートPCとして、Ryzen 5 4600Hの高いCPU性能がベンチマークスコアに貢献している点が指摘されています 6。また、キーボードの打鍵感やレイアウト(日本語入力への配慮)、Dolbyオーディオ対応のサウンド、効果的な冷却設計(高負荷時でも表面温度が上がりにくい)なども評価されています 6。デザイン面でもプロフェッショナルな印象を与えるとの評価もあります 21
  • ASUS TUF Gaming A15: Ryzen 4000シリーズ(Ryzen 5 4600HまたはRyzen 7 4800H)を搭載し、前世代モデルから大幅な性能向上を果たしたと評価されています 25コストパフォーマンスの良さが魅力とされ、144Hzの高リフレッシュレートディスプレイやRGBイルミネートキーボードなどのゲーミング機能も備えています 28。冷却性能も良好で、長時間のゲームプレイも安心とされています 25
  • その他のモデル: HP Pavilion Gamingシリーズ 30、MSI Bravo 15 32、HUAWEI MateBook 14 33 など、ゲーミングノートからビジネス・クリエイター向けノートまで、幅広いカテゴリーの製品に採用例が見られます。

ユーザーレビューを見ると、特にマルチタスク性能や処理速度に対する満足度が高い声が多く見られます 34。一方で、一部のレビューではフリーズや動作不良といった不安定さに関する指摘もありますが 35、これらは製品個体差やソフトウェア(ドライバなど)の問題である可能性も考えられます。

総じて、AMD Ryzen 5 4600Hは、ミドルレンジの価格帯のノートPCにおいて、従来の期待値を上回る高いCPUパフォーマンスを提供することで、市場から高く評価されていると言えます。

7. まとめと結論

日本語の情報源に基づくAMD Ryzen 5 4600Hのベンチマーク分析の結果、以下の点が明らかになりました。

  • 卓越したマルチコア性能: 6コア/12スレッド構成と効率的なZen 2アーキテクチャにより、同世代のIntel Core i5(4コア/8スレッド)を大幅に上回り、Core i7(6コア/12スレッド)と比較してもマルチコア処理で優位に立つ場面が見られるなど、モバイル向けCPUとしては非常に高いマルチスレッド性能を発揮します。
  • 良好なシングルコア性能: シングルコア性能も良好ですが、競合のIntel Core i7など、より高いブーストクロックを持つCPUには若干劣る場合があります。しかし、日常的なタスクにおいては十分以上の性能を提供します。
  • 実用的な内蔵グラフィックス: 内蔵のRadeon Graphicsは、Intelの同世代iGPUよりも高性能であり、軽量なゲームや一般的なマルチメディアタスクには十分対応可能です。ただし、メモリ構成(シングル/デュアルチャネル)が性能に影響し、本格的なゲーミングや重いクリエイティブ作業には単体GPUが必要です。
  • 高いコストパフォーマンス: Ryzen 5 4600Hは、その高いCPU性能を比較的安価なノートPCで実現しており、コストパフォーマンスに非常に優れています。ミドルレンジのゲーミングノートPCや高性能モバイルノートPCにおいて、価格に対する性能比で魅力的な選択肢となっています。
  • ノートPCの設計が重要: TDP 45WクラスのCPUであるため、性能を最大限に引き出すにはノートPC自体の冷却設計が重要となります。

結論として、AMD Ryzen 5 4600Hは、発表当時のミドルレンジノートPC市場において、特にマルチタスク性能とコストパフォーマンスの点で大きなインパクトを与えたCPUです。シングルコア性能や内蔵グラフィックス性能には限界があるものの、多くのユーザーにとって価格以上の価値を提供する、バランスの取れた高性能モバイルプロセッサであると評価できます。

引用文献

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  29. Amazon.co.jp: ASUS ゲーミングノートパソコンTUF Gaming A15 FA506IH (Ryzen 5 4600H / GTX 1650 / 8GB・SSD 512GB / 15.6インチ / フルHD(1920 × 1080), 144HZ / フォートレス・グレイ)【日本正規代理店品】【あんしん保証】FA506IH-R5G1650, 4月 14, 2025にアクセス、 https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3TUF-FA506IH-8GB%E3%83%BBSSD-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4-%E3%80%90%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E4%BB%A3%E7%90%86%E5%BA%97%E5%93%81%E3%80%91%E3%80%90%E3%81%82%E3%82%93%E3%81%97%E3%82%93%E4%BF%9D%E8%A8%BC%E3%80%91FA506IH-R5G1650/dp/B0896D8B2D
  30. Amazon.co.jp: HP Pavilion 15 プレミアム ゲーミングノートパソコン, 4月 14, 2025にアクセス、 https://www.amazon.co.jp/HP-Pavilion-%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3-Hexa-Core-I7-9750H/dp/B08LKBSVDP
  31. HP Pavilion Gaming 15-ec2000のレビュー Ryzen 5000HシリーズにRTX 3050 Tiも搭載可能, 4月 14, 2025にアクセス、 https://for-real.jp/pc/hp-pavilion-gaming-15-ec2000-review/
  32. MSI BRAVO 15 レビュー:Ryzen+Radeon搭載の高コスパゲーミングノートPC | こまめブログ, 4月 14, 2025にアクセス、 https://komameblog.jp/review/bravo15/
  33. 驚異的コスパの14型ノート「HUAWEI MateBook 14」レビュー、6コアRyzen 5搭載で10万円切りを狙える | マイナビニュース, 4月 14, 2025にアクセス、 https://news.mynavi.jp/article/20210321-1819679/
  34. 15型ハイスペックノートパソコン 4日間~ Win10 OS/Ryzen5 4600H/SSD搭載 GALLERIA ガレリア GR1650TGF-T [格安レンタル], 4月 14, 2025にアクセス、 https://naniwarental.com/product/gr1650tgf-t
  35. Amazon.co.jp: FA506IEB : パソコン・周辺機器, 4月 14, 2025にアクセス、 https://www.amazon.co.jp/ASUS-%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88PC-RTX3050Ti-FA506IEB-R7R3050TW11-%E3%80%90%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E4%BB%A3%E7%90%86%E5%BA%97%E5%93%81%E3%80%91/dp/B0B318335B
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