AMD Ryzen 7 5700U ベンチマークまとめ

CPU-AMD-Ryzen CPU・SoC

1. AMD Ryzen 7 5700U: 概要と仕様

AMD Ryzen 7 5700Uは、AMDのRyzen 5000シリーズに属するモバイル向けプロセッサであり、主に薄型軽量ノートPCやミニPC市場をターゲットとしています。Ryzen 5000シリーズに名を連ねる一方で、後述するようにアーキテクチャには注意が必要です。本セクションでは、その基本的な仕様と市場での位置づけを解説します。

1.1. アーキテクチャと基本スペック

Ryzen 7 5700Uは、そのターゲット市場において強力なマルチタスク性能を提供するための設計が施されています。

  • コア構成: 8コア16スレッド構成を採用しており 1、発売当時のUシリーズプロセッサとしては比較的多めのコア数でした 2。これにより、競合するIntel Core i7-1165G7などの4コア8スレッドCPUに対して、マルチスレッド処理で明確なアドバンテージを持ちます 3
  • クロック速度: ベースクロックは1.8 GHz、最大ブーストクロックは4.3 GHzに達します 4。ベースとブーストの間に大きな幅があることは、実際のパフォーマンスがデバイスメーカーによる冷却ソリューションと電力制限(TDP)設定に大きく依存することを示唆しています。ベンチマーク中の平均報告クロック速度は約3.0 GHzであり 6、全コアが持続的に動作する際のクロックは、単一コアの最大ブーストクロックよりも低くなる可能性があります。
  • キャッシュ: L1キャッシュはコアあたり64KB(合計512KB、命令とデータに分割)2、L2キャッシュはコアあたり512KB(合計4MB)2、共有L3キャッシュは8MBです 4。このL3キャッシュ容量は、同世代のIntel CPU(例:i7-1165G7は12MB L3 3)や、同じRyzen 5000シリーズでもZen 3アーキテクチャを採用するチップ(例:5800Uは16MB L3 7)と比較して少ないため、特定のワークロード(ゲームや複雑なデータ処理など)に影響を与える可能性があります。
  • アーキテクチャとプロセス: 7nm製造プロセスを採用しています 5。重要な点として、本CPUは「Lucienne」と呼ばれるコアを採用しており、これはRyzen 4000シリーズ「Renoir」と同様のZen 2アーキテクチャのリフレッシュ版です 5。同じRyzen 5000シリーズ内の一部のプロセッサ(5800Uや5600Uなど)が採用する新しいZen 3アーキテクチャとは異なります 7。このアーキテクチャの違いは、5000シリーズ内での性能比較において重要な要素となります。5000シリーズというブランド名を共有しながらも、基盤となるZen 2アーキテクチャは、同シリーズ内のZen 3採用チップと比較してクロックあたりの命令実行数(IPC)が低いことを意味します 9。したがって、シリーズ名だけで性能を判断するのは誤解を招く可能性があります。
  • TDP (Thermal Design Power): 標準TDPは15Wですが 3、構成可能なTDP(cTDP)に対応しており、10W(TDP-down)から25W(TDP-up)の範囲で設定可能です 2。この柔軟性により、同じCPUを搭載していても、実装するノートPCやミニPCのモデルによって実際のパフォーマンスが大きく変動する可能性があります 5。この広いcTDP範囲(10W~25W)2 と、メーカーの実装差(ベンチマーク結果のばらつきに見られるように 5)を考慮すると、同じRyzen 7 5700UというCPUでも、搭載されるデバイスの冷却能力や熱設計によってユーザー体験が大きく異なることが示唆されます。例えば、冷却性能の高い筐体で25W設定で動作するモデルは、熱的に制約のある薄型デバイスで15Wや10Wで動作する構成よりも大幅に高い性能を発揮する可能性があります。
  • メモリサポート: 最大DDR4-3200MHzおよびLPDDR4x-4266MHzのRAMに対応しています 8。特に内蔵グラフィックスの性能を最大限に引き出すためには、デュアルチャネルメモリ構成が重要です 12
  • ソケット: FP6ソケットを使用します 4
  • 発売時期: 2021年第1四半期に初めてチャートに登場しました 2

1.2. 内蔵グラフィックス: AMD Radeon RX Vega 8

Ryzen 7 5700Uは、CPUコアと共にグラフィックス処理コアを同一ダイに統合しています。

  • コアアーキテクチャ: 統合グラフィックスとして、Ryzen 4000/5000シリーズで広く採用されているVegaアーキテクチャベースの「Radeon Graphics」、具体的には8基のコンピュートユニット(CU)を持つVega 8バリアントを搭載しています 5
  • クロック速度: GPUクロック速度は、特定のノートPCの実装や電力バジェットによって変動しますが、最大1900 MHzで動作する例が報告されています 5。一部の情報源では「AMD Radeon RX Vega 8 (R4000/5000, 15W)」と記載されており 11、このTDPクラスでの搭載が一般的であることを示しています。
  • メモリ依存性: システムメモリを共有するため、その性能はシステムRAMの速度と構成(シングルチャネル vs デュアルチャネル)に大きく依存します 12。最適なグラフィックス性能を得るためには、デュアルチャネル構成のDDR4-3200またはLPDDR4x-4266メモリが推奨されます。
  • アーキテクチャの世代: Vegaアーキテクチャの採用は、改良されているとはいえ、これが新しいRDNAアーキテクチャ(Ryzen 6000シリーズのRDNA 2 8 やそれ以降のシリーズのRDNA 3など)に基づいていないことを意味します。これは、AMDおよびIntelの新しい統合グラフィックスソリューション(Iris Xeなど)と比較した場合の性能上限を制限する要因となります 17。基本的な画面出力や軽負荷タスクには十分ですが、ゲームやより重いグラフィックスタスクを優先するユーザーにとっては、新しいiGPUアーキテクチャを搭載したCPUがより適していると言えます。

1.3. ターゲット市場と搭載製品

Ryzen 7 5700Uは、特定のタイプのデバイスと市場セグメントを主なターゲットとしています。

  • ターゲットデバイス: 主にメインストリームの薄型軽量ノートブック、2-in-1コンバーチブル、そして近年人気が高まっているミニPCに搭載されています 1。搭載例としては、Lenovo IdeaPadシリーズ 19、HP Pavilion/Envy 11、Dell Inspiron 5、Acer Aspire 11、そしてGMKtec、Trigkey、Beelink、MinisforumなどのブランドのミニPCが挙げられます 1
  • 市場での位置づけ: Uシリーズ(低消費電力)セグメントにおける高性能オプションとして位置づけられ、競争力のある価格帯で、生産性タスク、一般的な使用、軽度のコンテンツ作成に適した強力なマルチコア性能を提供します 18。Intelの第10世代、第11世代、一部の第12世代Core i5およびi7 Uシリーズプロセッサと競合します 2
  • ミニPCでの採用: Ryzen 7 5700UがミニPCで頻繁に採用されている事実は 1、このCPUの性能(特にマルチコア)と電力効率(15-25W TDP)のバランスが、コンパクトなデスクトップソリューションに非常に適していることを示唆しています。これにより、従来のデスクトップPCのような設置面積や高い消費電力を必要とせずに、十分な処理能力を提供する小型PCのトレンドを後押ししています。スペースの制約があるミニPCでは、ワットあたりの性能と熱効率が重要になりますが、5700Uは8コア16スレッドを15-25Wの枠内で提供するため 2、これらの要件によく適合します。

2. CPUベンチマーク性能分析

本セクションでは、日本の技術レビューで一般的に引用される業界標準のベンチマークソフトウェアを用いて、Ryzen 7 5700Uの定量的な性能を掘り下げます。マルチコアおよびシングルコアの能力を個別に分析し、電力設定の影響についても考察します。

2.1. 一般的なベンチマークソフト

日本のレビュー記事では、CPU性能評価のためにCinebench (R15, R20, R23)、PassMark (CPU Mark, Single Thread Rating)、Geekbench (5, 6)、PCMark 10、3DMark (CPU Profile, Physicsスコア) などが頻繁に利用されています 2。これらのツールはそれぞれ異なる側面を測定します。Cinebenchはレンダリング性能に特化し、PassMarkは広範な複合スコアを提供、Geekbenchは機械学習タスクを含むクロスプラットフォーム性能をテストし 10、PCMark 10は実世界の生産性ワークロードをシミュレートします 17

2.2. マルチコア性能評価

Ryzen 7 5700Uのマルチコア性能は、その8コア16スレッド構成により、同世代のUシリーズプロセッサとしては際立っています。

  • Cinebench R23 Multi-Core: スコアはTDP設定と冷却能力によって大きく変動します。平均スコアは約8469ポイントと報告されていますが 5、個別のテストでは約4861ポイント(低電力/スロットリング状態)5 から約10139ポイント(高電力/高冷却状態)5 まで、非常に広い範囲を示します。一般的なノートPC実装では、8500~9500ポイント程度が多く見られます 8。約9000ポイントというスコアは、当時のUシリーズチップとしては強力なマルチスレッド性能を示し、旧世代のデスクトップCPUであるCore i5-9400Fを上回り 17、初期の第12世代Intel Uシリーズチップともマルチコア性能で競合します 25。しかし、一部の実装(例:Flex 550で約5000ポイント 10)では大幅に低いスコアも報告されており、TDPと冷却の影響の大きさを物語っています。
  • PassMark (CPU Mark): 平均CPU Markスコアは、一貫して15,700~16,400程度で報告されています 2。Lenovo製ノートPCでの特定のテストでは、約14000(Flex 550)から約16500(Slim 360 20GB)のスコアが得られました 10。このスコアは、i7-1165G7のようなクアッドコア競合製品(約10,000 3)を大きく上回り、同世代のHシリーズプロセッサであるRyzen 5 5600H(約16,800 2)にわずかに劣るものの、Intel N100のようなローエンドチップよりはるかに高性能です 17
  • Geekbench 5 Multi-Core: 平均スコアは約5400~6200の範囲にあります 10。テストされたデバイスでは、約3800(Flex 550 10)から約6200(Slim 360 20GB 10)のスコアが示されており、ここでもデバイスによるばらつきが見られます。高いスコアは、Apple M1に匹敵する、あるいはそれを超える強力な性能を示しています 2
  • Geekbench 6 Multi-Core: 約4856 15 から5429 26 のスコアが報告されています。新しいCPUと比較すると、性能差は顕著です 15
  • 3DMark CPU Profile (Max Threads): 報告されているスコアは4445です 14。このベンチマークは、スレッド数に応じたCPUのスケーリングを特にテストします。

これらのベンチマーク結果から、Ryzen 7 5700Uは15-25Wの電力枠内で一貫して強力なマルチコア性能を発揮し、特に同時代のIntel製クアッドコアUシリーズCPUを大幅に上回ることがわかります 3。これは、並列処理を伴うマルチタスクや生産性アプリケーション(レンダリングやエンコーディングなど、ただしHシリーズよりは遅い)において、優れた価値を提供することを意味します。

しかしながら、同じCPUであるにも関わらず報告されるマルチコアスコアに大きなばらつきがある点(例:Cinebench R23で約5000から10000近くまで 5)は、重要な発見です。これは単なる誤差ではなく、場合によっては2倍近い性能差を示しています。この事実は、特定のデバイスの性能を予測する上で、5700Uの一般的な平均ベンチマークスコアに頼ることがいかに信頼性に欠けるかを示しています。メーカーによる実装(電力制限、冷却能力)が、5700Uの実際の性能を左右する支配的な要因であると言えます 5。したがって、ユーザーは購入を検討している特定のモデルのレビューを参照し、そのモデルで測定されたベンチマーク結果や電力・熱管理に関する記述に細心の注意を払う必要があります。

2.3. シングルコア性能評価

シングルコア性能は、アプリケーションの応答性や一部のゲーム性能に影響を与えます。

  • Cinebench R23 Single-Core: 平均スコアは約1250~1270ポイントです 5。テストされたデバイスでは、マルチコアほどの大きなばらつきは見られず、通常1177~1268ポイントの範囲に収まります 5。ただし、Flex 550では再び低いスコア(約860 10)が報告されています。この性能レベルはまずまずですが、Zen 2アーキテクチャを反映しており、一般的にIntelの第11世代Tiger Lake(例:i7-1165G7はPassMarkシングルスレッドでしばしば上回る 3)や、Zen 3ベースのRyzen(例:6800U 8)、Intel第12世代よりも低くなります 25
  • PassMark Single Thread Rating: 平均スコアは約2570~2584です 2。これは、Intel Core i7-1165G7(約2783 3)やi5-1235U(約3170 25)のような競合製品に遅れをとっています。
  • Geekbench 5 Single-Core: 平均スコアは約1029~1166です 10。テストされたデバイスでは、約1036(Flex 550高パフォーマンス)から約1196(Slim 360 20GB)の範囲でした 10。これらのスコアは良好ですが、やはりIntelのTiger LakeおよびAlder Lake Uシリーズのシングルコア性能には及びません 25
  • Geekbench 6 Single-Core: 報告されているスコアは約1303です 15。新しいアーキテクチャには大きく差をつけられています 15

マルチコア性能が強みである一方、5700Uのシングルコア性能はZen 2アーキテクチャによって制限されており、同時代のIntel Tiger Lake(第11世代)やAlder Lake(第12世代)Uシリーズプロセッサ 3、およびZen 3ベースのRyzen 5000/6000シリーズチップ 8 よりも一貫して弱いことが示されています。これは、Zen 2のIPCがZen 3や競合するIntelアーキテクチャよりも低いことに起因します 9。したがって、シングルスレッド速度に大きく依存するタスク(一部の古いゲーム、特定のオフィスアプリケーションの応答性、ウェブブラウジング操作など)では、マルチコアでの優位性にもかかわらず、競合製品よりもわずかに反応が鈍く感じられる可能性があります。

2.4. TDP設定と性能への影響

前述の通り、TDP設定はRyzen 7 5700Uの性能に直接的な影響を与えます。

  • 直接的な相関: ベンチマークデータは、性能がTDPと共にスケールすることを明確に示しています。より高いTDP設定(例:5 で言及されている25W、30W、35Wの持続電力制限)は、CPUが高負荷時により高いクロック速度を維持することを可能にし、Cinebench R23 5、PassMark 10、3DMark Physics 5 などのベンチマークで大幅に優れたマルチコアスコアをもたらします。逆に、低いTDP設定(例:10W、13W、15W持続)はクロック速度を制限し、スコアの低下につながります 5
  • メーカーによる実装: 実際の持続TDPは、ノートPC/ミニPCメーカーの冷却能力や電源プロファイル(例:「静音」「バランス」「パフォーマンス」モード 10)に関する設計上の選択に大きく依存します。堅牢な冷却システムを備えたデバイスは、より高いTDPを持続させ、結果として5700Uからより多くの性能を引き出すことができます 5
  • シングルコア vs マルチコアへの影響: TDP制限は通常、短時間のバースト的なシングルコア性能よりも、持続的なマルチコア性能に劇的な影響を与えます。これは、全コアが同時に電力を消費することで、電力供給と熱ソリューションにかかる負荷が大きくなるためです。これが、シングルコアスコアがマルチコアスコアほどデバイス間でばらつきが少ない理由の一部を説明しています 5

cTDPの柔軟性と8コア設計により、5700Uは実質的に、典型的な低消費電力Uシリーズ(15W)と高性能Hシリーズ(35W+)プロセッサの間のギャップを埋める存在となっています。適切に実装され、25Wの制限近くで動作する5700Uは、特にマルチスレッドタスクにおいて、ローエンドのHシリーズチップに匹敵する性能を提供することがあり、これらのCPUカテゴリ間の従来の境界線を曖昧にしています。これは、U/Hといった接尾辞だけでは性能ポテンシャルを判断しきれなくなりつつあり、コア数や実際のデバイス実装(TDP/冷却)をより詳しく見る必要があることを示唆しています。

CPUベンチマークスコア概要

ベンチマーク名平均スコア / 代表的な範囲 (出典例)備考
Cinebench R23 (Multi Core)約 8500 – 9500 (標準的実装) 8<br>範囲: 約 4800 – 10100+ 5TDPと冷却により大幅に変動
Cinebench R23 (Single Core)約 1250 – 1270 5Zen 2アーキテクチャの性能を反映
PassMark (CPU Mark)約 15,700 – 16,400 28コア16スレッドの強みを示す
PassMark (Single Thread)約 2570 – 2584 2Intel Tiger Lake/Alder Lake Uシリーズより低い
Geekbench 5 (Multi Core)約 5400 – 6200 (標準的実装) 10<br>範囲: 約 3800 – 6200+ 10デバイスによるばらつきが大きい
Geekbench 5 (Single Core)約 1030 – 1170 10Intel Tiger Lake/Alder Lake Uシリーズより低い
3DMark CPU Profile (Max Thr)4445 14スレッドスケーリング性能

注意: 上記スコアは複数の情報源に基づく平均値または代表的な範囲であり、個々のデバイスやテスト条件によって変動します。特にマルチコア性能はTDP設定に大きく依存します。

3. 競合CPUとの性能比較

Ryzen 7 5700Uの市場における立ち位置を理解するために、本セクションでは、日本のレビューやベンチマークデータベースからのデータに基づき、IntelおよびAMDの主要な競合CPUとのベンチマーク性能を比較します。

3.1. 対 Intel Core iシリーズ (同世代)

  • vs. Core i7-1165G7 (4C/8T, Tiger Lake):
  • マルチコア: Ryzen 7 5700Uはコア数/スレッド数が倍であるため、大幅に高速です。PassMarkでは5700Uが約15,700に対し、i7-1165G7は約10,000です 3。Cinebench R23 Multiも同様に5700Uが有利です 16
  • シングルコア: 性能はより近く、IPCの高さとブーストクロックの高さからi7-1165G7がわずかに優位な場合があります 3
  • 総合: 5700Uはマルチタスク性能で優れますが、i7-1165G7はシングルスレッドタスクでの応答性や、より強力な内蔵グラフィックス(Iris Xe 96EU)を持つ点で有利です 16
  • vs. Core i7-1195G7 (4C/8T, Tiger Lake Refresh):
  • i7-1165G7との比較と同様です。1195G7はクロックが高いもののコア数は同じであり、Ryzen 7 5700Uはマルチコアで強力なリードを維持します 16。シングルコア性能は拮抗しており、瞬間的な性能ではIntelが有利な可能性があります 16
  • vs. Core i5-1235U (10C/12T: 2P+8E, Alder Lake):
  • マルチコア: 性能は非常に拮抗しています。PassMarkでは5700U(約15,714)がi5-1235U(約13,073)をやや上回ります 29。しかし、Cinebench R23 Multiでは5700U(約9042)がi5-1235U(約6601)を上回ることが多いです 25。Geekbench 5 Multiではi5-1235U(約6619)が5700Uの平均(約5478)を上回りますが 30、高性能な5700Uユニット(約6146)には劣ります 15。ベンチマークの種類や両チップのTDP/冷却設定によって結果は変動します。
  • シングルコア: IntelのAlder Lake Pコア(高性能コア)により、i5-1235Uが明確なアドバンテージを持ちます。PassMark Single Threadではi5-1235U(約3170)対5700U(約2570)29、Cinebench R23 Singleではi5-1235U(約1640)対5700U(約1260)25 となっています。
  • 総合: 一長一短です。5700Uは持続的なマルチコア性能(特にレンダリング)で優位に立つことが多い一方、i5-1235Uはシングルコア性能と、ハイブリッドアーキテクチャと高IPCのPコアによる瞬間的なマルチコア性能でリードします。i5-1235Uは新しいプラットフォーム機能(PCIe 4.0など)の恩恵も受けます 15

これらの比較は、CPUアーキテクチャの急速な進化を浮き彫りにします。5700U(Zen 2、8コア)は、Intelの第11世代クアッドコアCPUに対してマルチスレッド性能で圧倒的な強さを見せました 3。しかし、Intelの第12世代ハイブリッドアーキテクチャ(Alder Lake、例:i5-1235U)は、その差を大幅に縮め、シングルコア性能では5700Uを凌駕しました 25。これは、世代間の性能リーダーシップがいかに急速に変化するか、そしてアーキテクチャのアプローチ(フルコア対ハイブリッド)がいかに重要かを示しています。この競争環境の変化により、5700Uは第11世代に対しては強力な価値提案でしたが、第12世代に対してはワークロードの優先順位によって評価が分かれる、より微妙な選択肢となりました。

3.2. 対 他のAMD Ryzenシリーズ

  • vs. Ryzen 5 5500U (6C/12T, Zen 2 “Lucienne”):
  • マルチコア: Ryzen 7 5700Uはコア/スレッド数が2つ/4つ多いため高速です。PassMarkでは5700U(約15,700)が5500U(約12,900-13,500)より約18-22%高速です 32。Cinebench R23 Multiでも同様の差が見られます 33
  • シングルコア: 両者ともZen 2アーキテクチャでブーストクロックも近いため、性能は非常に似通っています。PassMark Single Threadでは約6%の差に留まります 32
  • 総合: 5700Uはマルチスレッドワークロードにおいて明確な性能向上を提供し、価格差が小さければ追加コアを活用できるユーザーにとって価値があります 34。主にシングルスレッドタスクを使用する場合、差は無視できるレベルです。内蔵グラフィックスもVegaベース(Vega 8 vs Vega 7)で、5700Uがわずかに優位です 12
  • vs. Ryzen 7 4700U (8C/8T, Zen 2 “Renoir”) / 4800U (8C/16T, Zen 2 “Renoir”):
  • 5700Uは実質的に4800Uのリフレッシュ版です。4800Uとの性能は非常に似ており、実装によっては5700Uがわずかに高いクロックを維持できる可能性があります。4700Uと比較すると、5700UはSMT(16スレッド対8スレッド)を持つため、マルチスレッドタスクで大きなアドバンテージがあります 35。シングルコア性能は、共通のZen 2アーキテクチャのため、これら3つのCPU間で同等レベルです。
  • vs. Ryzen 7 5800U (8C/16T, Zen 3 “Cezanne”):
  • マルチコア: コア/スレッド数は同じですが、5800U(Zen 3)はIPCの向上により一般的に高いスコアを出します。PassMarkでは5800U(約18,300)が5700U(約15,700)を明確に上回ります 2
  • シングルコア: Zen 3の高いIPCにより、5800UはZen 2ベースの5700Uに対して明確なアドバンテージを持ちます。
  • 総合: 5800Uは5000Uシリーズ内での真の世代的飛躍を示し、シングルコア・マルチコア両方のタスクで5700Uよりも優れた性能を提供します。
  • vs. Ryzen 7 6800U (8C/16T, Zen 3+ “Rembrandt”):
  • マルチコア: 6800Uは大幅に高速です(Cinebench R23比較で11746対8793 8)。より効率的な6nmプロセスとZen 3+の改良が施されています 8
  • シングルコア: Zen 3+アーキテクチャと高いクロック(最大4.7GHz対4.3GHz)により高速です 8
  • 内蔵グラフィックス: 6800UのRDNA 2ベースRadeon 680Mは、5700UのVega 8よりもはるかに優れています 8
  • 総合: 6800UはCPU性能、グラフィックス性能、プラットフォーム機能(DDR5/LPDDR5対応)の全てにおいて優れています 8
  • vs. Ryzen 7 7730U (8C/16T, Zen 3 “Barcelo-R”):
  • これは実質的にRyzen 7 5825U(5800Uのリフレッシュ)のリフレッシュであり、Zen 3アーキテクチャを使用します。
  • マルチコア: 5700Uより高速で、5800U/5825Uと同等レベルと予想されます。PassMarkでは7730U(約18,375)が5700U(約15,712)を上回ります 2
  • シングルコア: Zen 3のIPCにより5700Uより高速です。
  • 内蔵グラフィックス: 引き続きVega 8グラフィックスを使用しており、アーキテクチャは同じですが、クロックがわずかに高い可能性があります。ゲームベンチマークでは7730Uが有利です 36
  • 総合: Zen 3によりCPU性能は5700Uより優れていますが、iGPUはVegaベースのままであり、6000/7040シリーズのRDNAグラフィックスとは異なります。

Ryzen 5000モバイルシリーズは、AMDの複雑な命名戦略の一例であり、同一シリーズの旗印の下に2つの異なるCPUアーキテクチャ(Zen 2 “Lucienne” と Zen 3 “Cezanne”)が混在しています 7。この傾向はその後の7030シリーズ(Zen 3リフレッシュ “Barcelo-R” 20)でも見られ、新しいアーキテクチャと並行して存在しました。単一の数値シリーズ(5000、7000)内にアーキテクチャが混在するため、消費者はモデル番号だけを見て相対的な性能を迅速に判断することが困難になっています。これは、各チップの基盤技術(Zen 2、Zen 3など)やコードネーム(Lucienne、Cezanneなど)を知る必要性を示唆しており、消費者側のより深い理解、あるいはAMDからのより明確なマーケティングが求められる状況を生み出しています。

Ryzen 7 5700U vs. 主要競合CPU 比較表

CPUモデルアーキテクチャコア/スレッドベース/ブースト (GHz)L3キャッシュTDP (標準)Cine R23 Multi (約)Cine R23 Single (約)PassMark CPU (約)iGPU
Ryzen 7 5700UZen 28 / 161.8 / 4.38MB15W~9000*~1260*~15,700Radeon Vega 8
Core i7-1165G7Tiger Lake4 / 82.8 / 4.712MB15W~5500-6000~1500~10,000Iris Xe 96EU
Core i5-1235UAlder Lake10 / 12 (2P+8E)1.3 / 4.412MB15W~6600-8500*~1600-1640~13,000Iris Xe (80EU)
Ryzen 5 5500UZen 26 / 122.1 / 4.08MB15W~7100~1170~13,000Radeon Vega 7
Ryzen 7 5800UZen 38 / 161.9 / 4.416MB15W~10000+*~1450~18,300Radeon Vega 8
Ryzen 7 7730UZen 38 / 162.0 / 4.516MB15W~10000+*~1500~18,400Radeon Vega 8

*注意: *Cinebench R23 MultiスコアはTDP設定と冷却に大きく依存するため、特に5700U, 5800U, 7730U, 1235Uでは範囲が広くなります。**5700Uのスコアは標準的な実装を想定。**Cine R23 Singleも実装により変動あり。上記スコアは様々な情報源からの概算値です。

4. 内蔵グラフィックス (Radeon Graphics) の性能

本セクションでは、Ryzen 7 5700Uに統合されたAMD Radeon RX Vega 8グラフィックスの能力を、合成ベンチマークと日本の情報源からの実際のゲームパフォーマンスデータを用いて評価します。

4.1. 3DMark ベンチマークスコア

  • Fire Strike: GPUスコアは実装によって変動しますが、約3500~4000ポイントの例が見られます 17。これは一般的にエントリーレベルの性能と見なされ、古いタイトルや要求の低いゲームに適しています。Intel Iris Xe (96EU)(約5600ポイント 17)には劣り、Radeon 780M(約8300ポイント 17)やRadeon 680M 8 のような新しいAMD iGPUには大きく差をつけられています。しかし、Intel N100の内蔵グラフィックスのような非常にローエンドなソリューションよりはかなり高速(約3.5倍)であると指摘されています 17
  • Time Spy: より要求の高いDX12ベンチマークであるため、グラフィックスコアは低くなります。新しいRadeon 680MがVega 8を大幅に上回る比較結果が示されています 8
  • Night Raid: 統合グラフィックス向けのベンチマークです。Vega 8は約12157ポイントを獲得します 17。このスコアは、軽いeスポーツタイトルや古いゲームを低設定で実行できる能力を示唆しています 17。ここでもIris Xe(約19400)やRadeon 780M(約33900)には大きく劣ります 17
  • Wild Life: クロスプラットフォームのベンチマークです。Vega 8は約6703ポイントを獲得します 17。Iris Xe(約12500)やRadeon 780M(約16200)に劣ります 17
  • 総合的な3DMarkランク: UL Benchmarksは、5700Uのグラフィックス性能を全体的なランキングでは比較的低い位置に置いています 14

これらのベンチマーク結果から、Vega 8 iGPUは基本的なディスプレイアダプタ(Intel N100など 17)よりは大幅に優れているものの、同時代のIntel Iris Xe (96EU) グラフィックスには一貫して劣り、AMD自身の新しいRDNAベースiGPUには性能で大きく劣ることがわかります 8。これは、日常的なコンピューティング、HD動画再生、そして場合によっては古いゲームや非常に軽いeスポーツタイトルを低設定でプレイするには十分ですが、現代の要求の高い3Dゲームには不十分であることを示しています。

4.2. ゲームベンチマーク (低設定・一般的解像度)

実際のゲームにおけるパフォーマンスを見ていきます。

  • ファイナルファンタジーXIV (FF14: 暁月のフィナーレ):
  • 結果は設定や特定のノートPCモデル(RAMやTDPの影響が大きい)によって変動します。
  • FHD (1920×1080), 標準品質 (ノートPC): 「普通」評価で平均約37-38 FPS(最低20 FPS)21 から、「設定変更を推奨」評価でより低いスコア(スコア範囲約2500-3800、平均約30 FPS)10 まで様々です。一部テストでは「やや快適」評価(スコア4793、平均33.4 FPS)も得られています 17
  • FHD, 高品質 (ノートPC): 一般的に「設定変更を推奨」10 または「普通」21 評価で、平均約30 FPS(最低約18 FPS)です。
  • FHD, 最高品質: 「設定変更を推奨」評価で、平均FPSは20台前半になります 21
  • 結論: 1080p標準/ノートPC設定でプレイ可能ですが、負荷の高いシーンではフレームレートの低下が予想されます。高品質設定には適していません 21
  • VALORANT:
  • 一般的に低設定でプレイ可能とされています。YouTubeのベンチマーク動画 38 では、1080p低設定でプレイ可能なフレームレート(多くの場合60 FPS以上、設定や解像度によっては80-150 FPSの可能性も)が示唆されています 38。カジュアルプレイには十分な性能です 34
  • 原神 (Genshin Impact):
  • プレイ可能ですが、設定調整が必要です。ある情報源は中設定で快適に動作すると主張しています 40。別のミニPCレビューでは、FHD(1080p)高設定で60 FPS、4Kでは最低設定で約40-50 FPSと報告されています 41。携帯ゲーム機のベンチマークでは、720p中設定で約58 FPSを達成しています 42
  • 結論: 1080p中~高設定でプレイ可能と思われますが、シーンの複雑さやデバイスの熱状態に応じて30-60 FPSを目指す形になるでしょう。
  • その他のゲーム:
  • ドラゴンクエスト X: FHD最高品質でも「とても快適」評価で動作します 37
  • ストリートファイターV: プレイ可能です 43
  • モンスターハンターライズ: プレイ可能ですが、低設定が必要になる可能性が高いです 43
  • CS:GO: プレイ可能なフレームレートが期待されます 13
  • ファイナルファンタジーXV: かなり厳しいです。標準品質FHDでは「動作困難」評価 43。720p低設定でようやく「普通」評価になります 43
  • Apex Legends: 720p低~中設定でプレイ可能で、40-60 FPSを達成できる可能性があります 38
  • 軽いゲーム (Minecraft, Valorantなど): 約60 FPSで動作可能です 17

統合グラフィックスの性能はメモリ帯域幅に強く依存するため、シングルチャネルRAM構成のシステムは、同じ5700U CPUを搭載していてもデュアルチャネルRAM構成のシステムよりも大幅に低いゲーム性能しか得られないことが示唆されます。ベンチマークと共にRAM構成に言及している情報 10 は、5700Uマシンで軽いゲームを検討しているユーザーにとって、RAM構成(理想的にはデュアルチャネルDDR4-3200MHz以上)を確認することがいかに重要であるかを裏付けています。報告されているプレイ可能なフレームレート 21 は、デュアルチャネルメモリ構成を前提としている可能性が高いです。したがって、5700UとシングルチャネルRAMを組み合わせた安価なノートPCは、実質的により悪いゲーム体験を提供する可能性があり、購入者はRAM構成を確認する必要があります。

ゲームパフォーマンス例 (Radeon Vega 8)

ゲームタイトル解像度設定代表的なFPS範囲 / 評価 (出典例)備考
FF14: 暁月のフィナーレ1080p標準 (ノートPC)~30-40 FPS (普通 / やや快適) 17シーンにより変動大
VALORANT1080p~80-150 FPS (プレイ可能) 38カジュアルプレイ向け
原神 (Genshin Impact)1080p中~高~45-60 FPS (プレイ可能) 41設定調整により変動
ドラゴンクエスト X1080p最高品質とても快適 37軽いゲーム
CS:GO / CS21080p~60+ FPS (プレイ可能) 13CS2はより重い
Apex Legends720p低~中~40-60 FPS (プレイ可能) 38フレームレートは不安定になる可能性あり
FF XV1080p標準品質動作困難 43非常に重い
FF XV720p軽量品質普通 43解像度・設定を大幅に下げる必要あり

注意: 上記FPSは目安であり、特定のデバイス、ドライババージョン、ゲームのアップデート、RAM構成(デュアルチャネル推奨)、TDP設定によって大きく変動します。

4.3. 動画再生支援機能

  • ハードウェアアクセラレーション: Vegaアーキテクチャの一部として、Radeon GraphicsはH.264、HEVC (H.265)、VP9などの一般的なビデオコーデックのハードウェアデコードに対応しています。これにより、高解像度ビデオ(例:4K)を低いCPU使用率でスムーズに再生でき、メディア消費中のバッテリー寿命向上に貢献します。(特定のコーデックサポート詳細は提供された情報には明記されていませんが、この世代のGPUでは標準的です。)
  • マルチディスプレイサポート: 複数のディスプレイを同時に駆動する能力があります(例:ミニPCで最大3画面同時出力 1)。出力能力(解像度、リフレッシュレート)は、ノートPC/ミニPCメーカーが提供する特定のポート(HDMI、USB-C経由DisplayPortなど)に依存します。4K@60Hz出力は一般的にサポートされています 1

5. 実使用感とベンチマークスコアの関連性

ベンチマークは定量的なデータを提供しますが、実際のユーザー体験には、日常的なタスクでの応答性、発熱、騒音、バッテリー寿命といった要素が関わってきます。本セクションでは、ベンチマークの知見を、日本のレビューやフォーラムで報告されているユーザー体験と結びつけます。

5.1. 一般的なタスク (オフィス、ウェブブラウジング)

  • パフォーマンス: オフィスワーク、ウェブブラウジング、ビデオ会議、一般的なマルチタスクにおいて、非常にスムーズで応答性が高い(「サクサク動く」)と一般的に報告されています 37。これは、強力なマルチコアベンチマークスコアと十分なシングルコア性能と一致しています。
  • PCMark 10: Essentials(約8951)やProductivity(約8065)といったスコア 10、あるいは4500のベースラインを大きく上回る総合スコア 17 は、これらのタスクにおける肯定的なユーザー体験を定量的に裏付けています。高いProductivityスコアは、スプレッドシートや文書作成アプリケーションの効率的な処理を示唆しています。
  • ユーザー満足度: レビューでは、日常的なタスクにおける性能とコストパフォーマンスに対する高い満足度が頻繁に強調されています 22

8コア16スレッド構成は、基本的なオフィスワークやウェブブラウジングの要件を大幅に超える性能を提供します 24。これによりスムーズな体験と将来性が確保される一方で、非常に基本的なタスクしか行わないユーザーにとっては、Ryzen 3やCore i3のような下位のCPUでも十分であり、モデルによってはよりコスト効率が良いか、バッテリー寿命が長い可能性があります。つまり、5700Uの主な利点(強力なマルチコア)は、基本的な使用だけでなく、より要求の厳しい生産性タスクや軽いクリエイティブタスクでより良く活かされます。

5.2. 軽度なコンテンツ制作 (写真・動画編集)

  • パフォーマンス: 軽い写真編集(例:基本的なPhotoshop作業、2Dイラスト制作)や動画編集(特に低解像度の映像や複雑でないプロジェクト)に対応可能です 17。統合グラフィックスソリューションとしては良好な性能と見なされています 10
  • Photoshop Benchmark: Photoshop用PugetBenchで581点といったスコア 17 は実用性を示しますが、より強力なCPU/システム(例:Ryzen 7 7840HSは1059点 17)よりは大幅に低いです。性能はRAM容量によって制限される可能性があり、16GBでは大きなRAWファイルの扱いに窮屈さを感じるかもしれません 17。Ryzen 7 6800Uは5700UよりもPhotoshopで明らかに高速です 8
  • 動画エンコーディング: 8コアは、クアッドコアの代替品と比較して、CPUベースの動画エンコーディングにおいて妥当な性能を提供しますが、専用GPUには遠く及びません。x265ベンチマークスコア 5 が定量的な指標となります。
  • ユーザー適合性: 趣味レベルの写真/動画作業には適していますが、より高速なレンダリングや複雑なプロジェクトの処理を必要とするプロフェッショナルは、より強力なハードウェア(HシリーズCPU、専用GPU)が必要になります 37

CPUは軽いクリエイティブタスクに対して十分な処理能力を提供しますが、ユーザー体験はシステムRAMの量によって大きく影響を受ける可能性があります。17 でPhotoshopベンチマーク中に16GB RAMが制約となるとの指摘があるように、中程度のクリエイティブワークを意図するユーザーにとっては、CPUの能力に関わらず、より多くのRAM(またはアップグレード能力)を備えた構成を選択することが重要です。メモリを大量に消費するアプリケーションでは、RAM不足がSSD/HDDへのデータスワップを引き起こし、性能低下につながるためです。

5.3. 発熱と冷却

  • 温度: 負荷時のCPU温度は中程度のレベルに達することがありますが、報告にはばらつきがあります。あるレビューでは、通常使用中の最大温度が74.1℃、アプリケーション使用中の平均が60℃、アイドル時が42℃で、冷却は十分と評価されています 46。別の報告では、ゲーム中に60~65℃とされています 47。しかし、Ryzenは一般的に目立つ熱を発生させる傾向があるとの指摘もありますが、以前の世代よりは改善されている可能性も示唆されています 37。高負荷のベンチマークテストでは、デバイスの冷却ソリューションによっては、温度がさらに上昇し、限界(最大動作温度105℃ 11)に達する可能性があります 48
  • ファンノイズ: ファンノイズは一般的に許容範囲内と報告されており、通常使用時や一部の負荷時でも、過度にうるさい、または不快であるとはされていません 48。ただし、ミニPCでは、冷却設計や負荷によっては、ファンの音が聞こえるようになることがあります 23
  • デバイス依存性: 熱と騒音は、特定のノートPCやミニPCの筐体設計、ファンサイズ、冷却効率に大きく依存します 23。厚みのあるノートPCや大型ファンを備えたミニPCは、超薄型設計よりも熱をうまく処理できる可能性があります 46

コンパクトなフォームファクタに8コアCPUを搭載することによる潜在的な発熱と、TDPが性能に与える影響(セクション2.4参照)を考慮すると、特定のデバイス実装における不十分な冷却はサーマルスロットリングにつながる可能性があります。これは、CPUが過熱を防ぐために自動的にクロック速度を下げる現象であり、特に持続的なワークロードにおいて、8コアの潜在的な性能上の利点を無効にしてしまいます。したがって、冷却が不十分な5700Uデバイスは、冷却が良好なデバイスよりも大幅に性能が低下し、平均的なベンチマークに基づく期待値を下回る可能性さえあります。これは、負荷時の熱性能をテストするデバイス固有のレビューがいかに重要であるかを強調しています。なぜなら、それがユーザーが実際に体験する「利用可能な」性能に直接影響するためです。

5.4. バッテリー持続時間

  • 変動性: バッテリー寿命は、ノートPCのモデル(バッテリー容量、画面の明るさ、電源設定)と使用パターンに大きく依存します。
  • 報告されている数値:
  • メーカー公称値は様々です(例:最大14時間 21、15時間 49、16時間 20、約10.2時間 50、約13時間 51)。
  • 実世界でのテストでは大きなばらつきが見られます:
  • YouTube再生: 約11時間 21、11時間20分 20
  • より重い負荷(動画プレビュー): 約4時間26分 20
  • 一般的な使用テストでは、メーカー公称値の約70~75%になることが多いです 49
  • 比較: その性能クラスとしてはまずまずと考えられ、比較対象の特定のモデルによっては、一部の競合するIntelシステムと同等か、わずかに優れている場合もあります。

成熟した7nm Zen 2アーキテクチャに基づいたRyzen 7 5700Uは、そのマルチコア性能に対して良好なバッテリー寿命を提供することが多いです。絶対的に最も効率的なチップ(特に新しい、より微細なプロセスノードのチップ)と比較して常に最先端とは限らないかもしれませんが、性能とバッテリー寿命の良いバランスを実現しています。これにより、メーカーは強力な8コアノートPCでありながら、典型的な生産性タスクに対して十分な終日バッテリー寿命を提供する製品を作ることが可能になりました 20

6. 総括評価

本セクションでは、ベンチマーク分析、競合比較、実使用感の報告から得られた知見を統合し、AMD Ryzen 7 5700Uの最終的な評価を提供します。

6.1. Ryzen 7 5700U の強みと弱み

  • 強み (Strengths):
  • 優れたマルチコア性能: 8コア16スレッドは、Uシリーズの電力枠内で卓越したマルチタスク性能とスレッド化されたアプリケーション性能を提供し、同時代のクアッドコア競合製品を大幅に上回ります 2
  • 良好なコストパフォーマンス: ノートPCやミニPCにおいて、特にマルチコア性能に関して、競争力のある価格帯で強力な性能を提供しました 18
  • まずまずの内蔵グラフィックス(非ゲーム用途): Vega 8グラフィックスは、日常的なタスク、HDメディア再生、非常に軽い/古いゲームには十分であり、基本的なIntel UHDグラフィックスよりも優れています 17
  • 電力効率のバランス: 7nmプロセスとZen 2アーキテクチャにより、一般的に性能とバッテリー寿命の良いバランスを提供します 20
  • 弱み (Weaknesses):
  • 比較的弱いシングルコア性能: Zen 2アーキテクチャは、シングルスレッドタスクにおいて、Intelの第11/12世代やAMD自身のZen 3に遅れをとっています 3
  • シリーズ内での旧世代アーキテクチャ: 5000シリーズ内にありながらZen 2であることは紛らわしく、Zen 3の兄弟機(例:5800U)よりも性能が低いです 2
  • 限定的な内蔵グラフィックス(ゲーム用途): Vega 8は現代のAAAゲームには力不足であり、同時代のIntel Iris Xeや新しいAMD RDNA iGPUに性能で劣ります 8
  • 性能のばらつき: 実際の性能は、特定のデバイスのTDP構成と冷却ソリューションに大きく依存します 5

6.2. 推奨される用途

  • 強く推奨:
  • 生産性重視のパワーユーザー: ポータブルなフォームファクタで、オフィススイート、多数のブラウザタブ、バックグラウンドアプリケーションのための強力なマルチタスク能力を必要とする個人。
  • 学生および一般ユーザー: 日常的なコンピューティング、ストリーミング、ウェブブラウジング、標準的な学業/オフィス業務に優れており、非常に応答性の高い体験を提供します 24
  • マルチコア性能を求める予算重視のユーザー: しばしばクアッドコア競合製品が占める価格帯で8コアを提供し、スレッド化されたワークロードに対して優れた価値を提供します。
  • ミニPC愛好家: ホームオフィス、メディアセンター、または軽いサーバー用途向けの、強力でありながらコンパクトなデスクトップ代替機として人気のある選択肢です 1
  • 適している(注意点あり):
  • 趣味のコンテンツクリエーター: 軽い写真編集や1080p動画編集に対応可能ですが、十分なRAM(16GB以上、理想的には32GB/アップグレード可能)を確認してください 17
  • カジュアル/eスポーツゲーマー: 古いタイトルや要求の低いeスポーツゲーム(Valorant, CS:GOなど)を低設定(特に1080p低設定または720p)でプレイ可能ですが、デュアルチャネルRAMの存在が前提です 13
  • 推奨されない:
  • 本格的なゲーマー: 統合グラフィックスは、満足のいく設定で現代のAAAタイトルをプレイするには不十分です 21。専用GPUが必要です。
  • シングルコア速度を最優先するユーザー: シングルスレッド性能に大きく依存するワークロードは、同時代のIntelまたはAMD Zen 3の代替品の方が適している場合があります。
  • 最高レベルの内蔵グラフィックスが必要なユーザー: 競合製品(Intel Iris Xe、AMD Radeon 600M/700Mシリーズ)が大幅に優れたiGPU性能を提供します 8

引用文献

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  43. 【実機レビュー】高コスパ Ryzen 7 5700U 搭載 miniPC TRIGKEY S5 の気になる点を徹底調査!, 4月 13, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=DRH5YlvBLpM
  44. ONEXPLAYER AMD版 検証動画集, 4月 13, 2025にアクセス、 https://www.onexplayer.online/post/onexplayer-amd%E7%89%88-%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E5%8B%95%E7%94%BB%E9%9B%86
  45. Amazon.co.jp: ACEMAGIC ノートパソコン ryzen 2024新版 AMD Ryzen 7 5700U(8C16T)プロセッサー 16.1 インチ ノートPC 動作より快適 最大4.3GHz ゲーミングpc 16GBメモリ 512GB NVMe SSD FHD 1080P Laptop Windows11 Type-C(データ) 高速放熱静音/日本語キーボード WiFi6/Bluetooth5.2, 4月 13, 2025にアクセス、 https://www.amazon.co.jp/ACEMAGIC-5825U%EF%BC%888C16T%EF%BC%89%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%BC-%E6%9C%80%E5%A4%A74-5GHz-Windows11-Bluetooth5-2/dp/B0D4VJ5GHT
  46. Ryzen 7 5700U搭載のミニPC購入 – blogの辺境 ~目指せblogの一市民~, 4月 13, 2025にアクセス、 https://riku-zen.cocolog-nifty.com/blog001/2024/06/post-1da8ea.html
  47. Very low FPS but GPU and CPU only run at 75% – AMD Community, 4月 13, 2025にアクセス、 https://community.amd.com/t5/general-discussions/very-low-fps-but-gpu-and-cpu-only-run-at-75/td-p/715817
  48. 【さらにクーポン】激安なノートパソコンの登場ですよ!「ACEMAGIC AX16 Pro」はRyzen 7 5700Uを搭載して7万円台です! – YouTube, 4月 13, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=3OL5XZFtER0
  49. 【実機レビュー】HP ENVY x360 13-ay1000 パフォーマンスモデルG2(Ryzen 7 5800U), 4月 13, 2025にアクセス、 https://okiniiripasokon.com/blog-entry-1654.html
  50. ノートパソコンのおすすめ20選【2025年最新版】 – ソフマップ, 4月 13, 2025にアクセス、 https://www.sofmap.com/contents/?id=nw_pc_select&sid=0
  51. 【2025年】ノートパソコン ryzen7のおすすめ27選!高性能CPUで快適な作業環境を実現。, 4月 13, 2025にアクセス、 https://www.yamada-denkiweb.com/media/3645/
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