AMD Ryzen 7 8700G ベンチマークまとめ

CPU・SoC

2025.03.17

はじめに
CPU パフォーマンスベンチマーク
統合 GPU（Radeon 780M）の性能ベンチマーク
ディスクリートグラフィックスカードとのゲーミング性能
1. 専用 GPU と組み合わせた場合の性能分析
2. 潜在的なボトルネックシナリオ
オーバークロック性能
1. CPU および iGPU のオーバークロック結果
2. メモリ速度（DDR5）が性能に与える影響
消費電力と熱特性
AI パフォーマンスベンチマーク（該当する場合）
結論と価値評価

はじめに

AMD Ryzen 7 8700G は、Zen 4 アーキテクチャと RDNA3 ベースの統合グラフィックスを組み合わせた APU（Accelerated Processing Unit）であり、ディスクリートグラフィックスカードをすぐに必要としないユーザーをターゲットとしています ¹。このプロセッサは、8 個の CPU コアと 16 個のスレッドを搭載し、最大ブーストクロックは 5.1 GHz に達します。また、16MB の L3 キャッシュと、12 個のコンピュートユニット（CU）を持つ Radeon 780M 統合グラフィックスを内蔵しており、そのグラフィックスクロックは 2.9 GHz です ¹。Ryzen 7 8700G は、予算重視のゲーマーやホームシアター PC（HTPC）の構築を考えているユーザーにとって魅力的な選択肢となる可能性があります ²。

この APU は、AMD の APU ラインナップにおいて重要なアップデートであり、特に統合グラフィックス機能において、前世代の Ryzen 7 5700G から大幅な飛躍を遂げています ²。Ryzen 7 8700G に搭載された Radeon 780M グラフィックスは、最新の RDNA3 アーキテクチャに基づいており、旧世代の Vega 8 グラフィックスと比較して性能が格段に向上しています ²。さらに、Ryzen 7 8700G は、AI 処理専用のユニットである XDNA ニューラルプロセッシングユニット（NPU）を統合していますが、提供された情報では、CPU および iGPU の性能と比較して、そのベンチマーク性能はあまり強調されていません ²。

CPU パフォーマンスベンチマーク

一般的な性能（PassMark、Cinebench など）

AMD Ryzen 7 8700G は、PassMark CPU Mark で平均 31,529 のスコアを記録しています ⁶。シングルスレッドの評価は 3,907 MOps/Sec です ⁶。Cinebench R23 におけるシングルコア性能は約 1821 pts であり、これは高性能な Ryzen 7 7800X3D と同等の水準です ³。マルチコアの Cinebench R23 スコアは約 18158 pts です ³。

Ryzen 7 8700G のシングルコア性能が、特にゲーミング性能で高い評価を得ている Ryzen 7 7800X3D に匹敵することは注目に値します。これは、日常的なタスクや、シングルスレッドアプリケーションの応答性が優れていることを示唆しています ³。一方、マルチコア性能は、8 コア CPU として期待される範囲内であり、多くのスレッドを使用する高負荷な作業においては、より多くのコアを持つ CPU と比較してボトルネックとなる可能性があります。

マルチコアおよびシングルコア性能分析

前世代の Ryzen 7 5700G と比較すると、Ryzen 7 8700G は大幅な性能向上を示しており、マルチスレッドタスクで 32%、シングルスレッドタスクで 18% 高速です ⁵。CPU-Z ベンチマークでは、Ryzen 7 8700G はシングルスレッドで 675 ポイント、マルチスレッドで 7318 ポイントを獲得し、マルチスレッド性能においては Ryzen 7 7800X3D をわずかに上回っています ⁴。ただし、より多くのスレッドを持つ Intel Core i7-12700KF は、マルチスレッド CPU-Z テストにおいて Ryzen 7 8700G を凌駕しています ⁴。

これらの結果から、Ryzen 7 8700G はシングルコアとマルチコアの両方の性能において、前世代から大きな進化を遂げており、旧世代の AMD APU からのアップグレードを検討しているユーザーにとって、その価値は高いと言えます ⁵。一方で、Ryzen 7 8700G は特定の合成ベンチマークで Ryzen 7 7800X3D と競合できるものの、Intel Core i7-12700KF のようなより多くのスレッドを持つプロセッサは、高度に並列化されたタスクにおいて優位性を持つことが示唆されます ⁴。

プロダクティビティアプリケーションの性能（Adobe Suite、Blender など）

Adobe Premiere Pro や Photoshop などのプロダクティビティアプリケーションにおける Ryzen 7 8700G の性能は、「それほど優れていない」と評価されており、テストされたプロセッサの中では下位に位置することが多いようです ¹。同様に、HandBrake や Blender においても、Ryzen 7 8700G は主に Ryzen 5 7600X や旧世代の Ryzen 7 5700X を上回る程度の性能しか示していません ¹。

一般的な CPU 性能は悪くないものの、Ryzen 7 8700G は、要求の厳しいクリエイティブワークロードを頻繁に行うユーザーにとっては最適な選択肢とは言えないかもしれません。これは、専用の CPU と比較して、L3 キャッシュの容量が限られていることや、持続的なクロック速度が低い可能性があるためと考えられます ¹。統合グラフィックス機能に重点を置いた設計が、CPU の純粋な処理能力に影響を与えている可能性があります。

他の AMD Ryzen CPU との比較

Ryzen 7 8700G の処理性能は、一般的に AMD Ryzen 5 7600X と Ryzen 7 7700X の間に位置します ¹。マルチスレッドの Cinebench テストでは、より多くのコアを持つ Ryzen 7 8700G は、6 コアの Ryzen 5 7600X を上回っています ¹。しかし、Ryzen 7 8700G のクロック速度と L3 キャッシュ（16MB）が、Ryzen 7000 シリーズ（32MB 以上）と比較して少ないことが、様々なテストにおける性能に影響を与えています ¹。

Ryzen 7 8700G は、強力な統合グラフィックスを搭載している一方で、同様の価格帯の非 APU Ryzen プロセッサと比較して、一部の CPU 性能が犠牲になっているという、特定のニッチ市場に向けた製品であると言えます ¹。より大きな L3 キャッシュを持つ Ryzen 7 7700X や Ryzen 5 7600X は、プロダクティビティアプリケーションの性能を重視するユーザーにとってより良い選択肢となる可能性があります ⁵。

Intel Core CPU との比較

CPU 関連のタスクにおいては、テストされた Intel チップは一般的に Ryzen 7 8700G よりも高速です ¹。Core i5-14600K は、Ryzen 7 8700G と比較して、マルチスレッドワークロードで 32%、シングルスレッドワークロードで 13% 高速です ⁵。Ryzen 7 8700G は、Intel Core i7-13700K や i7-14700K などの同等製品と比較して、コア数とスレッド数が少ないです ³。ただし、Ryzen 7 8700G は、一部の Intel の競合製品よりも手頃な価格であることが指摘されています ³。

Ryzen 7 8700G は特定の分野で競争力のある CPU 性能を発揮するものの、Intel のミドルレンジおよびハイエンド CPU は、特にマルチスレッドアプリケーションにおいて、一般的に高い処理能力を持っています。Ryzen 7 8700G の魅力は、その優れた統合グラフィックス性能と、潜在的な低コストにあります ¹。

統合 GPU（Radeon 780M）の性能ベンチマーク

720p 解像度でのゲーミング性能

Ryzen 7 8700G は、720p 解像度において優れた性能を発揮し、多くの最新ゲームタイトルで快適なフレームレートを提供できます ²。前世代の Ryzen 7 5700G と比較して、720p 解像度で 81% という大幅な性能向上を示しています ⁵。AMD の Hyper-RX を有効にし、720p から 1080p へのアップスケーリングを行うことで、パフォーマンスが大幅に向上し（あるテストでは 35%）、Core i3-13100 と GTX 1650 の組み合わせに匹敵する性能を示すこともあります ⁵。

低解像度においては、Ryzen 7 8700G に搭載された Radeon 780M iGPU は、予算重視のゲーミングソリューションとして十分に機能し、前世代の統合グラフィックスから大きな進化を遂げていることがわかります ⁵。

1080p 解像度でのゲーミング性能

Ryzen 7 8700G は、特に AMD の FSR アップスケーリング技術と組み合わせることで、多くの最新ゲームを 1080p 解像度で少なくとも中程度の設定でプレイすることが可能です ²。1080p 解像度では、Ryzen 5 8600G よりも 10% 高速です ⁵。DOTA 2 のような一部の eスポーツタイトルでは、Ryzen 7 8700G は 1080p 解像度で優れた性能を発揮し、ストック設定の Core i3-13100 と GTX 1650 の組み合わせさえも上回ります ⁵。ただし、より要求の厳しいタイトルでは、スムーズなフレームレートを実現するために設定の調整が必要になる場合があります ³。

Ryzen 7 8700G の統合グラフィックスは、ディスクリートグラフィックスカードを購入したくないユーザーにとって、真の 1080p ゲーミングオプションを提供します。ただし、要求の厳しい AAA タイトルでのパフォーマンスは制限される可能性があります ²。

1440p および 4K 解像度でのゲーミング性能（データがある場合）

ある情報源では、4K 解像度での推奨 GPU ペアリングとして RTX 4070 / 4070 Super / AMD Radeon RX 7800X が挙げられており、統合グラフィックスがこれらの解像度を主なターゲットとしていないことが示唆されています ³。提供された情報では、統合 GPU での 1440p または 4K ゲーミングの具体的なベンチマークは限られていますが、これらの高解像度では、要求の厳しいゲームでのパフォーマンスが大幅に制限されると推測するのが妥当です。

Ryzen 7 8700G の統合グラフィックスは、720p および 1080p ゲーミングに最適です。一部の負荷の低いゲームや古いタイトルは、設定を下げれば 1440p でプレイできるかもしれませんが、4K ゲーミングは専用の GPU なしでは現実的ではないでしょう ³。

前世代 APU との比較（例：Ryzen 7 5700G）

Ryzen 7 8700G は、720p と 1080p の両方のゲーミングベンチマークにおいて、Ryzen 7 5700G を一貫して上回っており、大幅な性能向上（ある比較では 1080p で 81%）を示しています ²。Cyberpunk 2077 の 1080p テストでは、Ryzen 7 8700G は Ryzen 7 5700G より 37% 高速であり、AMD FidelityFX を適用すると、その差は 53% 以上に拡大します ⁷。

Radeon 780M は、前世代の AMD APU と比較して、統合グラフィックス性能において大幅な改善を示しており、Ryzen 7 8700G は旧世代のシステムを使用しているユーザーにとって魅力的なアップグレードとなります ²。

Intel 統合グラフィックスとの比較

Ryzen 7 8700G の統合グラフィックスは、Intel の最速 iGPU よりも大幅に高速です。Core i9-14900K の UHD Graphics 770 エンジンよりも 169% 高速であると報告されています ⁵。

Ryzen 7 8700G の Radeon 780M iGPU は、現在のハイエンド Intel 統合グラフィックスソリューションと比較して、はるかに優れたゲーミング体験を提供し、統合グラフィックス性能を重視するユーザーにとって明確な勝者となります ⁵。

AMD の Hyper-RX および FidelityFX テクノロジーの影響

アップスケーリング（RSR）、フレーム生成（AFMF）、Radeon Boost、Anti-Lag+ を含む Hyper-RX を有効にすると、ゲーミングパフォーマンスが大幅に向上し、場合によっては、エントリーレベルのディスクリートグラフィックスカードを搭載したシステムを上回ることもあります ⁵。ただし、Hyper-RX によるパフォーマンスの向上、特に積極的なアップスケーリング（例：720p から 1080p）は、画質の大幅な低下を伴う可能性があります ⁵。

AMD の FidelityFX（特に FSR）も、積極的な解像度アップスケーリングほど画質を低下させることなく、サポートされているゲームで大幅なパフォーマンス向上を提供します ⁷。

AMD の Hyper-RX や FidelityFX などの画像強調およびパフォーマンス向上技術は、Ryzen 7 8700G の統合グラフィックスのゲーミングポテンシャルを最大限に引き出すために不可欠であり、より要求の厳しいタイトルでもプレイ可能なフレームレートを実現しますが、使用する特定の技術や設定によっては、画質とのトレードオフが生じる可能性があります ⁵。

ディスクリートグラフィックスカードとのゲーミング性能

専用 GPU と組み合わせた場合の性能分析

あるレビューでは、一部のゲーム（F1 22 や Marvel’s Guardians of the Galaxy など）で、ディスクリート GeForce RTX 3080 と Ryzen 7 8700G を組み合わせてテストした際に、システムのクラッシュや安定性の問題が発生しました ¹。一部のシナリオでは、ディスクリート GPU と組み合わせた Ryzen 7 8700G の性能が、他の AMD プロセッサと比較して期待よりも低いことがありました ¹。

Ryzen 7 8700G は主にディスクリート GPU なしで使用するように設計されていますが、GPU と組み合わせた場合の性能は、PCIe レーンの制限や潜在的なドライバ/安定性の問題などの要因によってわずかに制約される可能性があります。これは、主にハイエンドの専用グラフィックスカードを使用することを意図しているユーザーにとっては、最適な選択肢ではない可能性を示唆しています ¹。

潜在的なボトルネックシナリオ

Ryzen 7 8700G の CPU 性能は悪くありませんが、CPU に負荷のかかるゲームや、CPU がボトルネックとなる低解像度では、ハイエンドのディスクリートグラフィックスカードの性能を十分に引き出せない可能性があります ¹。

Ryzen 7 8700G を最上位のディスクリートグラフィックスカードと組み合わせることを計画しているユーザーは、特に CPU に負荷のかかるゲームを低解像度で高いフレームレートでプレイする場合、CPU ボトルネックの可能性に注意する必要があります ¹。

オーバークロック性能

CPU および iGPU のオーバークロック結果

CPU コアとメモリの両方を DDR5-6400 にオーバークロックすることで、ゲーミング性能が 15% 向上する可能性があります ⁵。統合 Radeon 780M iGPU の性能は、メモリ速度に大きく影響されます ⁸。ある情報源では、CPU コアとメモリをオーバークロックすることで、特定のタイトルでフレームレートが 16% 向上しました ⁵。

Ryzen 7 8700G のオーバークロック、特にメモリのオーバークロックは、特に統合グラフィックスでのゲーミングにおいて、顕著な性能向上をもたらす可能性があります。このため、高速な DDR5 メモリはこのプラットフォームにとって貴重な資産となります ⁵。

メモリ速度（DDR5）が性能に与える影響

テストによると、DDR5-6000 から DDR5-6400 への移行では、パフォーマンスの向上は約 3% に過ぎず、DDR5-6000 がオーバークロッカーにとって価格対性能のスイートスポットとなる可能性があることが示唆されています ⁵。Ryzen 7 8700G の AI 性能も、より高速な DDR5 メモリによって大幅な向上が見られます ⁸。

より高速なメモリは Ryzen 7 8700G、特にその統合グラフィックスに恩恵をもたらしますが、性能向上の限界点があるようです。したがって、ユーザーは必ずしも絶対的に最速の RAM を必要とせずに、大幅な性能向上を達成できる可能性があります ⁵。

消費電力と熱特性

Ryzen 7 8700G の標準 TDP は 65W です ³。フルマルチスレッド AVX 512 ワークロード下では約 88W の電力を消費し、これは他の 8 コア Zen 4 チップよりも少ない値です ⁵。Ryzen 7 8700G は、高負荷時でも比較的低温を維持することが報告されており、ストレステストでも 73℃ を超えることはありませんでした ³。アイドル時の消費電力も低いと報告されています ¹。

Ryzen 7 8700G は、優れた電力効率と熱性能を示しており、コンパクトなビルドや、熱とエネルギー消費を懸念するユーザーに適しています ¹。

AI パフォーマンスベンチマーク（該当する場合）

DDR5 メモリをオーバークロックすると、Ryzen 7 8700G の AI 推論性能が大幅に向上し、7600 MT/s のメモリでは、4800 MT/s と比較して UL Procyon AI Inference Benchmark で 15% 高速な性能を示しています ⁸。この APU では、統合 GPU が AI パフォーマンスの主要な推進力となっているようです ⁸。

Ryzen 7 8700G はある程度の AI 処理能力を備えており、それはメモリ帯域幅に大きく影響されます。提供された情報では主な焦点ではありませんが、より高速な RAM の恩恵を受ける機能です ⁸。

結論と価値評価

Ryzen 7 8700G は、特に 1080p において卓越した統合グラフィックス性能を提供し、専用 GPU なしで十分なゲーミング体験を求めるユーザーにとって強力な候補となります。CPU 性能に関しては、強力なシングルコア性能を持つ一方で、同様の価格帯の専用 CPU は、プロダクティビティタスクにおいてより優れたマルチコア性能を提供する可能性があります。

Ryzen 7 8700G の価値提案は、その価格、性能、およびターゲット市場を考慮すると、非常に魅力的です。最高の統合グラフィックス性能を提供することで独自のニッチ市場を切り開き、予算重視のゲーマーや、ディスクリート GPU を搭載しないクリーンなセットアップを優先するユーザーにとって魅力的な選択肢となります。ただし、要求の厳しいプロフェッショナルワークロードを抱えるユーザーは、より多くのコアとキャッシュを備えた専用 CPU の恩恵を受ける可能性があります。iGPU の性能に対するメモリ速度の影響は、そのポテンシャルを最大限に引き出すために考慮すべき重要な要素です。

表 1：CPU 性能比較

プロセッサ	PassMark CPU Mark	Cinebench R23 シングルコア	Cinebench R23 マルチコア	CPU-Z シングルスレッド	CPU-Z マルチスレッド
AMD Ryzen 7 8700G	31529 ⁶	1821 pts ³	18158 pts ³	675 ⁴	7318 ⁴
AMD Ryzen 7 7800X3D	N/A	1829 pts ³	N/A	683 ⁴	7301 ⁴
Intel Core i7-12700KF	N/A	N/A	N/A	N/A	7754 ⁴
AMD Ryzen 7 5700G	N/A	N/A	N/A	N/A	N/A
AMD Ryzen 5 7600X	N/A	N/A	N/A	N/A	N/A
AMD Ryzen 7 7700X	N/A	N/A	N/A	N/A	N/A
Intel Core i5-14600K	N/A	N/A	N/A	N/A	N/A

表 2：1080p における統合 GPU ゲーミング性能（一部タイトル）

ゲームタイトル	設定	平均 FPS	Hyper-RX/FidelityFX
Borderlands 3	N/A	N/A	720p→1080p アップスケーリングで 35% 向上 ⁵
Cyberpunk 2077	N/A	N/A	Hyper-RX で Core i5-13400 + GTX 1650 を上回る ⁵、FidelityFX 適用で Ryzen 7 5700G より 53% 以上高速 ⁷
DOTA 2	N/A	N/A	ストック設定で i3-13100 + 1650 を上回る ⁵
F1 2023	N/A	N/A	Hyper-RX でトップ、ただし画質低下 ⁵
Far Cry 6	N/A	N/A	メモリオーバークロックで 13% 向上 ⁵

表 3：iGPU 性能に対するメモリオーバークロックの影響

ベンチマーク/ゲーム	メモリ速度	性能指標	基準速度からの変化率
UL Procyon AI Inference Benchmark	DDR5-4800 MT/s	210 Float32 TOPS ⁸	基準
UL Procyon AI Inference Benchmark	DDR5-7600 MT/s	N/A	15% 高速 ⁸
GIMP with Stable Diffusion	DDR5-4800 MT/s	N/A	基準
GIMP with Stable Diffusion	DDR5-7600 MT/s	N/A	4% 高速 ⁸
ゲーミング	DDR5-5200	基準性能 ⁵	基準
ゲーミング	DDR5-6400	15% 向上 ⁵	15%
ゲーミング	DDR5-6000	DDR5-6400 より約 3% 低い ⁵	約 12%