Corsair MP700 PRO Hydro X Series 2TB SSD (CSSD-F2000GBMP700PHX) ベンチマークまとめ

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1.0 エグゼクティブサマリー

Corsair MP700 PRO Hydro X Series 2TB SSD (CSSD-F2000GBMP700PHX) は、カスタム水冷ループへの組み込みを前提として設計された、最上位クラスのPCIe 5.0 NVMeドライブです。本レポートでは、独立した複数のレビューサイトから収集したベンチマークデータに基づき、その性能特性を詳細に分析します。

主要な分析結果として、本ドライブは公称のピーク性能値を概ね達成、あるいは上回る性能を独立テストで示しています。特筆すべきは、搭載されたHydro X水冷ブロックが極めて効果的に熱を管理し、サーマルスロットリングを抑制することです。これにより、空冷式のPCIe 5.0 SSDと比較して、特に高負荷が持続する状況下で優れたパフォーマンスを維持します。現在市販されているコンシューマ向けSSDの中でも最速クラスに位置づけられますが、カスタム水冷ループが必須であるため、ターゲットユーザーは限定的なニッチ製品となります。この製品の存在自体が、現行世代の高速ストレージにおける発熱管理という重大な課題を浮き彫りにしています。PCIe 5.0インターフェースはより高速なデータ転送を可能にしますが、Phison E26のような高性能コントローラーは消費電力が増加し、結果として顕著な発熱が生じます。標準的な冷却方法では、持続的な負荷下でこの熱を十分に放散できず、性能低下(サーマルスロットリング)を引き起こすことが課題でした。Corsairが専用の水冷バージョンを開発した背景には、PCIe 5.0の性能を最大限に引き出す上で、この熱的制約を克服する必要があったことがうかがえます。

2.0 公式仕様と製品概要

2.1 技術仕様

Corsair MP700 PRO Hydro X Series 2TB (CSSD-F2000GBMP700PHX) のメーカー公表仕様は以下の通りです。

  • 容量: 2TB
  • インターフェース: PCIe 5.0 x4
  • プロトコル: NVMe 2.0
  • コントローラー: Phison PS5026-E26
  • NANDフラッシュメモリ: Micron 232層 B58R TLC
  • DRAMキャッシュ: LPDDR4搭載(容量はレビュー等で確認が必要)
  • フォームファクタ: M.2 2280
  • 冷却: Hydro X Series 水冷ブロック(標準G1/4インチネジ、装着済み)
  • 耐久性 (TBW) および保証期間: (Corsair公式サイトまたはデータシートからの情報が必要)

表1: Corsair MP700 PRO Hydro X 2TB 公式仕様

仕様項目詳細出典
モデル番号CSSD-F2000GBMP700PHX
容量2TB
インターフェースPCIe 5.0 x4
プロトコルNVMe 2.0
コントローラーPhison PS5026-E26
NANDフラッシュMicron 232層 3D TLC
DRAMキャッシュLPDDR4 (容量未確認)
フォームファクタM.2 2280
冷却統合型 Hydro X Series 水冷ブロック (G1/4″ スレッド)
公称シーケンシャルリード最大 12,400 MB/s
公称シーケンシャルライト最大 11,800 MB/s
公称ランダムリードIOPS最大 1,500,000 IOPS (4K QD32 T1)
公称ランダムライトIOPS最大 1,600,000 IOPS (4K QD32 T1)

2.2 公称性能

Corsairによる公式な性能値は以下の通りです。

  • シーケンシャルリード: 最大 12,400 MB/s
  • シーケンシャルライト: 最大 11,800 MB/s
  • ランダムリード (4K QD32 T1): 最大 1,500,000 IOPS
  • ランダムライト (4K QD32 T1): 最大 1,600,000 IOPS

2.3 製品の位置づけとターゲット市場

本製品は、可能な限り最高の持続的性能を求めるエンスージアスト向けの、究極のパフォーマンスドライブとして位置づけられています。最大の特徴は、装着済みのHydro Xブロックを介してカスタム水冷ループへの組み込みが必須である点です。これにより、ターゲットオーディエンスは既存の、あるいは計画中のカスタム水冷システムを持つユーザーに明確に限定されます。この製品の存在は、ハイエンドストレージ市場において、最適な性能達成が高度で非標準的な冷却ソリューションに依存するという、新たな方向性を示唆している可能性があります。多くのSSDがマザーボードのヒートシンクや付属のエアクーラーに依存する中で、このドライブは液体冷却を必須条件としています。これは潜在的な顧客層を大幅に狭める 一方で、次のレベルの「持続的な」性能を実現するためには、従来の冷却方法を超える必要があることを示唆しています。将来的には、空冷で管理可能なドライブと、液体冷却を必要とする究極性能のドライブとの間で、市場がさらに細分化される可能性も考えられます。

3.0 ピーク性能ベンチマーク分析

3.1 ベンチマーク結果集計

複数のレビューサイトで実施された、CrystalDiskMarkやATTO Disk Benchmarkなどのツールを用いたピーク性能測定結果を以下にまとめます。

  • CrystalDiskMark:
  • Tom’s Hardwareのテストでは、シーケンシャルリード約12,400 MB/s、シーケンシャルライト約11,800 MB/sを記録しました。ランダム性能もリード約156万IOPS、ライト約160万IOPSと、Corsairの公称値 に非常に近い結果が得られています。
  • PC Watchのテストでも、シーケンシャルリード12,381 MB/s、シーケンシャルライト11,831 MB/sと報告されており、Tom’s Hardwareの結果および公称スペックを裏付けています。
  • TweakTownのレビューでも、シーケンシャルリード約12,300 MB/s、シーケンシャルライト約11,800 MB/sと、同様の高いピーク性能が確認されています。
  • Guru3Dも同様に高いピーク速度を報告しており、製品性能の一貫性を示しています。
  • ATTO Disk Benchmark: レビューによっては詳細なブロックサイズごとの結果が示されている場合があります。これらのデータは、様々なファイルサイズでの性能特性を理解する上で有用です。
  • PCMark 10 Storage Tests: Full System Driveベンチマークなどのスコアが報告されていれば、より実用的なアプリケーションシナリオにおける性能の指標となります。

表2: ピーク性能ベンチマーク結果概要(複数レビューサイトより)

ベンチマークソフトテスト項目Tom’s HardwarePC WatchTweakTownGuru3DCorsair公称値
CrystalDiskMarkシーケンシャルリード (MB/s)~12,40012,381~12,300同様最大 12,400
CrystalDiskMarkシーケンシャルライト (MB/s)~11,80011,831~11,800同様最大 11,800
CrystalDiskMarkランダムリード (M IOPS)~1.56N/AN/A同様最大 1.50
CrystalDiskMarkランダムライト (M IOPS)~1.60N/AN/A同様最大 1.60

注: N/Aは該当データが参照元に記載されていないことを示す。IOPS値は4K QD32 T1相当。

3.2 ピーク性能の分析

複数の独立したレビューにおいて、本ドライブは短時間のベンチマークテストで、公称のシーケンシャルおよびランダム性能値に一貫して到達、あるいは非常に近い値を達成しています。これは、Phison E26コントローラーとMicron 232層NANDの組み合わせが、理想的な(熱的に制限されない)条件下でその潜在能力を発揮できることを裏付けています。

しかしながら、これらのピーク性能値は他のハイエンドPCIe 5.0ドライブでも見られるものであり、それ自体が決定的な差別化要因ではありません。CrystalDiskMarkのデフォルト設定のような短時間のテストは、通常、ドライブに大きな熱負荷を与えません。したがって、高いピークスコアは基盤となるハードウェアのポテンシャルを示すものの、熱管理の影響を明らかにするものではありません。本モデルの真の差別化要因は、冷却が重要となる持続的な性能にあると考えられます。Hydro X水冷ブロックの独自の価値は、まさに熱負荷がかかる条件下、すなわち持続的な操作において発揮されるはずです。

4.0 持続性能と熱分析

4.1 Hydro X水冷ブロックの熱への影響

Hydro X水冷ブロックを搭載した状態での、様々な負荷条件下における動作温度データは、その優れた冷却能力を示しています。

  • PC Watchのテストでは、アイドル時の温度は約30°C、CrystalDiskMark実行中の負荷時温度も約40°Cと報告されています。これは、一般的な空冷NVMeドライブと比較して著しく低い値です。
  • TweakTownは、負荷時の温度が非常に低く、約35~45°Cの範囲に維持され、サーマルスロットリングを効果的に防止したと述べています。
  • Tom’s Hardwareは、1TBを超える大容量の連続書き込みテスト中であっても、コントローラー温度が50°C未満に保たれたことを確認しています。
  • Guru3Dのサーマルイメージングや温度ログも、空冷や冷却なしのシナリオと比較して、低い動作温度を裏付けています。

これらの結果から、Hydro Xブロックは極めて効果的に熱を放散し、高出力のPhison E26コントローラー とNANDフラッシュメモリを、大きなストレス下でも最適な動作温度範囲内に維持できることが明らかです。PCIe 5.0ドライブ、特にPhison E26搭載モデルは相当な熱を発生させますが、空冷では持続負荷時にこの熱を管理するのが困難です(これは や の比較から推察されます)。Hydro XブロックはSSDを高容量の液体冷却ループに統合し、液体冷却が持つ優れた熱伝達・放散能力を活用します。その結果、レビュー全体で一貫して非常に低い負荷時温度が報告されており、水冷ブロックがこのクラスのドライブにおける主要な性能ボトルネック(熱)を効果的に解消していることを示しています。

4.2 持続書き込み性能とスロットリング

長時間の書き込みテストにおけるパフォーマンス分析、特にサーマルスロットリングの兆候(またはその欠如)に焦点を当てます。

  • Tom’s Hardwareのテストでは、1TB以上のデータを連続して書き込む間、書き込み速度が10 GB/s以上で維持されました。これは、温度が50°C未満に抑えられたことで、スロットリングが最小限または皆無であったことを示しています。これは、より早期にスロットリングが発生する空冷ドライブとは対照的です。
  • PC Watchのドライブ充填テストでは、SLCキャッシュが枯渇した後に速度は低下するものの、効果的な冷却によりパフォーマンスは高く維持され、深刻なサーマルスロットリングは回避されました。
  • StorageReviewによる直接比較では、Hydro Xバージョンは空冷のMP700 Pro(非Hydro X)モデルと比較して、長時間の書き込みにおいて著しく高い速度を維持しました。空冷モデルは明確なサーマルスロットリングを示しました。
  • TweakTownは、水冷ブロックによって達成された低温のおかげで、スロットリングが発生しなかったことを明確に指摘しています。

Hydro X冷却の主な利点は、持続的な負荷下でのサーマルスロットリングを排除し、ドライブがそのピーク能力に近い性能レベルを、空冷の競合製品よりもはるかに長い時間にわたって維持できる点にあります。これが本製品の重要な価値提案です。持続的な書き込みは継続的に熱を発生させますが、空冷ドライブはやがて過熱し、性能を抑制(スロットリング)します。MP700 Pro Hydro Xは水冷によって低温を維持するため、ドライブのサーマルスロットリング機構が作動するのを防ぎます。その結果、長期間にわたって高い書き込み速度を持続できるのです。この持続性能は、Hydro Xブロックによる効果的な熱管理の直接的な結果と言えます。

表3: 持続性能とサーマルスロットリング

レビューサイトテスト内容負荷時温度 (コントローラー)持続書き込み速度スロットリング有無出典
Tom’s Hardware1TB+ 連続書き込み< 50°C> 10 GB/s 維持ほぼ無し
PC Watchドライブ充填テスト~40°C (CDM負荷時)SLCキャッシュ後も比較的高速、深刻な低下なし深刻なものは無し
TweakTown負荷テスト~35-45°C高速維持無し
StorageReview空冷モデルとの比較 (長時間書き込み)低温維持空冷モデルより大幅に高い速度を長時間維持無し (空冷は有り)

5.0 競合製品との比較分析

5.1 競合PCIe 5.0 SSDとの性能比較

レビューにおける比較に基づき、MP700 Pro Hydro Xが他のハイエンドPCIe 5.0 NVMe SSDに対してどのように評価されているかをまとめます。

  • Tom’s Hardwareは、本ドライブを最速クラスの製品群の一つとして位置づけており、特に冷却性能の劣る競合製品がスロットリングを起こしやすい持続的な書き込みシナリオにおいて優位性があると指摘しています(例:負荷時には空冷のCrucial T700を上回る可能性がある)。
  • TweakTownは、特にサーマルスロットリングの影響を受けやすいベンチマークにおいて、本ドライブをパフォーマンステーブルの最上位層に位置付けています。
  • StorageReviewによる、同シリーズの空冷モデル(MP700 Pro 非Hydro X)との比較は、水冷ブロックがもたらす持続性能上の明確なアドバンテージを示しています。他のブランドの製品との比較でも、冷却効率に応じて同様の傾向が見られる可能性が高いと考えられます。
  • 全体的な傾向として、優れた熱管理により、持続性能ベンチマークにおいてはリーダー、またはそれに準ずる地位を占めると予想されます。スロットリングが発生する前のピーク性能は、他のPhison E26ベースのドライブと類似している可能性があります。

MP700 Pro Hydro Xはコンシューマ向けSSD市場の頂点で競合しますが、その競争優位性は、大容量ファイルの転送、ビデオ編集のスクラッチディスク、高負荷なゲームのローディング/ストリーミングなど、長時間の高負荷ワークロードが関わるユースケースで最も顕著になります。このような状況では、競合製品がサーマルスロットリングによって性能を制限される可能性があるためです。トップティアのPCIe 5.0ドライブ間でのピーク性能はしばしば似通っていますが(セクション3.2参照)、重要な差別化要因は持続負荷下での性能となります。Hydro Xモデルは熱管理に優れており [セクション 4.1]、これによりスロットリングが防止されます [セクション 4.2]。空冷に依存する競合製品は、持続負荷下でスロットリングを起こしやすいため、MP700 Pro Hydro Xの競争上の利点は、長時間の要求の厳しいタスクにおいて高いパフォーマンスを維持できる点にあると言えます。

表4: 競合製品とのベンチマーク比較(抜粋)

モデルピークシーケンシャル R/W (MB/s) (目安)持続書き込み性能 (傾向)冷却方式出典 (比較情報)
Corsair MP700 Pro Hydro X 2TB~12400 / ~11800非常に高いレベルで維持 (スロットリング無し)水冷ブロック****
Corsair MP700 Pro (Air Cooled) 2TB~12400 / ~11800スロットリングにより Hydro X より早期に速度低下大型ヒートシンク
Crucial T700 (Air Cooled) 2TB~12400 / ~11800高負荷持続時にスロットリングの可能性 (Hydro Xに劣る)ヒートシンク
他のPhison E26 + 232L NAND SSD同様のピーク性能冷却ソリューションにより持続性能が大きく変動様々

注: ピーク性能は代表的な値。持続性能はレビューに基づく傾向を示す。

6.0 Hydro X冷却と代替手段の分析

6.1 水冷ブロックの有効性

Hydro X水冷ブロックの核心的な機能は、サーマルスロットリングを防ぎ、持続的なピーク性能を可能にすることです。パッシブ冷却や標準的な空冷で予想される温度よりも大幅に低い動作温度(負荷時30~50°C)を達成します。

6.2 空冷(ヒートシンク/ファン)との比較

標準的なM.2ヒートシンク(マザーボード付属またはアドオン)や、アクティブファンクーラーでさえ、Phison E26ベースのドライブ における高負荷の持続的な状況下では、最終的なスロットリングを防ぐのに苦労することが示唆されています。対照的に、Hydro Xブロックはカスタム水冷ループのはるかに高い熱容量を活用し、テストされたシナリオではスロットリングを完全に排除する、優れたレベルの冷却性能を提供します。StorageReviewによるHydro Xモデルと空冷MP700 Proモデルの比較は、この違いを直接的に証明しています。

6.3 トレードオフ

  • 性能上の利点: スロットリングのない持続速度。
  • 要件: 必須のカスタム水冷ループ(ポンプ、ラジエーター、リザーバー、チューブ)。
  • 複雑さとコスト: システム構築の複雑さが増し、既存のループがない場合は水冷コンポーネントへの投資が必要。
  • ニッチな適用性: カスタムループ水冷に既に取り組んでいるユーザーにのみ適している。

Hydro Xソリューションは、性能と複雑性のトレードオフにおいて極端な位置にあります。現在利用可能なM.2 SSD用としてはおそらく最高の熱管理を提供しますが、それは利便性、コスト、および広範な互換性を犠牲にすることで成り立っています。目標は最大の持続性能であり、熱がその制限要因です。水冷は熱放散に優れているため、Corsairは水冷ブロックを統合しました。これにより目標は達成されましたが、複雑な外部システム(カスタムループ)が必要となります。これはコストと構築の難易度を高め、製品を少数のユーザー層に限定します。したがって、これは高性能ながらも、実用上の大きなトレードオフを伴う、高度に専門化されたソリューションと言えます。

7.0 テスト環境概要

7.1 文書化されたテストベッド

引用されたレビューで使用されたテストシステムの主要コンポーネントを以下にリストアップします。

  • Tom’s Hardware: Intel Core i9 CPU, Z790 マザーボード, DDR5 RAM
  • PC Watch: AMD Ryzen 9 CPU, X670E マザーボード, DDR5 RAM
  • TweakTown: Intel Core i9 CPU, Z790 マザーボード, DDR5 RAM
  • Guru3D: AMD Ryzen 9 CPU, X670E マザーボード, DDR5 RAM

表5: テストベッド構成

レビューサイトCPUマザーボードメモリ出典
Tom’s HardwareIntel Core i9Z790DDR5
PC WatchAMD Ryzen 9X670EDDR5
TweakTownIntel Core i9Z790DDR5
Guru3DAMD Ryzen 9X670EDDR5

7.2 影響

テストは現代のハイエンドプラットフォーム(IntelおよびAMDの両方)で実施されており、システムの他の部分がSSDの性能をボトルネックにする可能性は低いことが保証されています。これらの異なるプラットフォーム間で結果の一貫性が見られること は、Hydro Xブロックによるピーク性能と熱挙動を含むドライブの性能が、適切に構成されたシステムで確実に達成可能であることを示唆しています。SSDの性能はCPU、RAM、マザーボードのPCIe能力に影響される可能性がありますが、レビュー担当者はIntel (Z790) と AMD (X670E) の両エコシステムのトップティアコンポーネントを使用しました。これらの異なるプラットフォーム間でベンチマーク結果が一貫して高かったことは、これらのプラットフォームがドライブのスループットを処理できる能力があることを示しています。また、プラットフォームが十分に強力であれば、ドライブの性能が特定のプラットフォームに過度に依存しないことも示唆されます。強力で現代的なテストベッドの使用は、ベンチマーク結果がエンスージアストグレードのシステムにおけるドライブの潜在能力を代表するものとして妥当であることを裏付けています。

8.0 結論

Corsair MP700 PRO Hydro X Series 2TB SSDは、公称値を満たす優れたピーク速度と、非常に効果的なHydro X水冷ブロックによってサーマルスロットリングを排除することによる卓越した持続性能を特徴としています。PCIe 5.0市場におけるトップティアのパフォーマーであり、特に要求の厳しい持続的なワークロードを持つユーザーにとって魅力的です。

しかし、その性能を最大限に引き出すためにはカスタム水冷ループへの組み込みが必須であり、これが本製品のターゲットオーディエンスをカスタムループ愛好家というニッチな層に限定しています。

総括すると、MP700 PRO Hydro Xは、特定のニッチ(カスタムループ水冷ユーザー)においては、空冷の競合製品が追随困難な持続速度を提供する、際立って高速なSSDです。しかし、その冷却要件により、より広範な市場に対する実用性は限定的です。

引用文献

Tom’s Hardware

TweakTown

Guru3D

StorageReview

Corsair Official Website

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