I. はじめに
Micron傘下のCrucialブランドから登場したT700は、PCIe 5.0インターフェースを採用したコンシューマー向けNVMe SSDのフラッグシップモデルの一つです。特に本レポートで対象とするヒートシンク付き2TBモデル「CT2000T700SSD5JP」は、公称値で12GB/sを超えるシーケンシャルリード速度を謳い、次世代のストレージパフォーマンスを体現する製品として注目を集めています 1。本レポートでは、CT2000T700SSD5JPモデルの公式仕様、各種ベンチマークレビューの結果、高負荷時のサーマルスロットリング挙動、そして競合製品との比較分析を通じて、その性能と特性を詳細に評価します。調査は主に日本語および英語のウェブサイトから収集した情報に基づき、出典元を明記します。
II. Crucial T700 CT2000T700SSD5JP (2TBモデル) 公式仕様
Crucial T700 CT2000T700SSD5JPは、M.2 2280フォームファクターを採用したPCIe 5.0 x4インターフェース対応のNVMe 2.0 SSDです 3。主な仕様は以下の通りです。
- 容量: 2TB 1
- フォームファクター: M.2 (2280) 1
- インターフェース: NVMe (PCIe Gen 5 x4) 1
- コントローラー: Phison PS5026-E26 4
- NANDフラッシュ: Micron製 232層 3D TLC NAND (B58R FortisFlash) 3
- DRAMキャッシュ: 4GB LPDDR4-4266 6 (TechPowerUpによる情報。Crucial公式では容量非公開だが、Phison E26の標準構成に準拠)
- シーケンシャルリード (最大): 12,400 MB/s 1
- シーケンシャルライト (最大): 11,800 MB/s 1
- ランダムリード (最大): 1,500K IOPS 1
- ランダムライト (最大): 1,500K IOPS 1 (一部ソースでは1,200K IOPS 6 や1,153K IOPS 4 の実測値あり)
- 耐久性 (TBW): 1200TB 1
- 保証期間: 5年間限定保証 3
- ヒートシンク: アルミニウムとニッケルメッキ銅を使用したカスタム設計のパッシブヒートシンク搭載 1 (非搭載モデル CT2000T700SSD3 も存在 10)
- その他特徴: Microsoft DirectStorage 最適化 1、TCG Opal 2.01 ハードウェア暗号化対応 7、Dynamic SLC キャッシング 4、TRIM、S.M.A.R.T. 6
特筆すべきは、Micron自社製の232層NANDとPhison E26コントローラーの組み合わせにより、PCIe 5.0インターフェースの帯域幅に迫る高速なシーケンシャル性能を実現している点です 2。耐久性評価 (TBW) は1200TBと、容量1TBあたり600TBWの標準的なコンシューマー向けSSDの基準を満たしています 12。また、DirectStorageへの最適化により、対応ゲームでのロード時間短縮やCPU負荷低減が期待されます 1。CT2000T700SSD5JPモデルには専用設計のヒートシンクが標準搭載されており、高負荷時の性能維持に貢献します 1。
III. ベンチマーク分析
複数のレビューサイトでCrucial T700 2TBモデルのベンチマークが実施されており、その性能が詳細に評価されています。
1. テスト環境
レビューによってテスト環境は異なりますが、主に最新世代のプラットフォームが使用されています。
- Tom’s Hardware: Intel Core i9-12900K, Asus ROG Maximus Z790 Hero, 2x16GB G.Skill DDR5-5600 CL28 13
- ServeTheHome: AMD Ryzen 9 7900X, MSI MAG X670E Tomahawk, 2x 16GB DDR5-6000 UDIMMs 12
- CDRLabs: AMD Ryzen 9 7900x, Gigabyte B650E AORUS master, 32GB (16GB x 2) Corsair Vengeance 5200MT/s DDR5 4
- The SSD Review: Intel Z790 プラットフォーム (詳細不明), Kingston Renegade Fury DDR5-7200MHz 14
- Guru3D: CPU/マザーボード詳細不明だが、AMD Ryzenプラットフォームを示唆 15
- XDA-Developers: CPU/マザーボード詳細不明 16
これらの環境はPCIe 5.0 M.2スロットを備えており、T700の性能を最大限に引き出すことが可能です。ただし、プラットフォーム (Intel vs AMD) によって、特にランダムアクセス性能に差が出る可能性が指摘されています 17。
2. 使用ベンチマークソフト
レビューでは、ストレージ性能を測定するために標準的なベンチマークソフトウェアが使用されています。
- CrystalDiskMark: シーケンシャルおよびランダムアクセス速度の測定に広く用いられる 1
- ATTO Disk Benchmark: 様々なブロックサイズでの転送速度を測定 4
- PCMark 10 Storage Benchmark: 実アプリケーションのトレースに基づいた総合的なストレージ性能を評価 4
- 3DMark Storage Benchmark: ゲーム関連のワークロード(ロード、セーブ、インストールなど)に特化した性能を評価 8
- AS SSD Benchmark: シーケンシャル、ランダム、コピー性能を測定 4
- Anvil’s Storage Utilities: 詳細なIOPSや応答時間を含む総合ベンチマーク 4
- Iometer: 高度な設定が可能なI/O性能測定ツール、特に持続書き込み性能の評価に使用 4
- HD Tune Pro: 読み書き速度、ランダムアクセス、キャッシュ挙動などを測定 4
- DiskBench: 実ファイルコピー性能の測定 13
- SPECworkstation: プロフェッショナルワークステーション向けのベンチマーク 12
3. シーケンシャル性能
CrystalDiskMarkやATTOなどのベンチマークにおいて、Crucial T700 2TBは公称値に近い、あるいはそれを超える非常に高いシーケンシャル性能を一貫して示しています。
- CrystalDiskMark:
- 多くのレビューでリード 12,400 MB/s前後、ライト 11,800 MB/s前後を記録 4。これは、レビュー時点でテストされたコンシューマー向けSSDの中で最速クラスです 8。
- TechPowerUpのプレビューでは、リード 12.4 GB/s、ライト 11.87 GB/s (QD8) が報告されています 18。
- CDRLabsではリード 12,403 MB/s、ライト 11,821 MB/s を記録 4。
- ServeTheHomeでも公称値通りの性能が確認されています 12。
- SSD-Tester.comではリード 9334 MB/s、ライト 10387 MB/s とやや低い値ですが、テスト環境や設定による可能性があります 27。
- ATTO Disk Benchmark:
- Tom’s Hardwareでは、特に64KB以上のブロックサイズで他を圧倒 13。ただし、2MBブロックサイズで一時的な速度低下が見られる場合があり、これは他のPhison E26搭載ドライブでも見られる現象です 13。
- CDRLabsではリード約 11.57 GB/s、ライト約 11.06 GB/s を記録 4。
- KitGuruではリード 11,000 MB/s、ライト 11,003 MB/s と公称値には届かないものの、テスト時点での最高記録を更新 20。
- ServeTheHomeでは、8GBの大きなファイルサイズテストで若干の性能低下が見られましたが、全体的に良好な性能を示しました 21。
これらの結果は、T700がMicronの高速な232層NAND (2000 MT/s) を採用することで、同じPhison E26コントローラーを搭載する初期のPCIe 5.0 SSD (1600 MT/s NAND採用、約10 GB/s) よりも高いシーケンシャル性能を引き出していることを裏付けています 8。大容量ファイルの転送やビデオ編集など、シーケンシャルアクセスが支配的なワークロードにおいて、T700は卓越したパフォーマンスを発揮します。
4. ランダム性能 (IOPS & Latency)
ランダムアクセス性能、特にOSやアプリケーションの応答性に影響する低キューデプス (QD1) での性能は、シーケンシャル性能ほど圧倒的ではありませんが、依然として高水準です。
- CrystalDiskMark (4K Q1T1):
- Tom’s Hardwareのレビューでは、ランダムリード性能においてSamsung 990 Pro (PCIe 4.0) に次ぐ結果となり、PCIe 4.0ドライブからの大きな向上は見られないと指摘されています 13。これは、バス速度よりもNAND自体のレイテンシが支配的になるためと考えられます 13。
- 他のレビューでも、ランダム4K Q1T1リードは80-90 MB/s台、ライトは270-300 MB/s台といった結果が多く見られます 16。これはハイエンドPCIe 4.0 SSDと同等か、やや劣る場合もあります 20。
- The SSD Reviewは、初期のプレビューにおいてAMDプラットフォームでのテスト結果がIntelプラットフォームよりも低いランダム性能を示す可能性を指摘し、特にQ1T1リードが重要であると強調しています 17。
- ComputerBaseのテスト (Crucial T500レビュー内) では、T700の4K Q1T1ライト性能は11,779 MB/s (SEQ1M Q8T1) と比較されていますが、これは誤植と思われます 32。
- 高キューデプス (IOPS):
- 公称値であるリード/ライト 1,500K IOPSは、特定の条件下 (QD512など) での測定値です 1。
- CDRLabsのIometerテスト (16 threads, QD32) では、リード 1,384,398 IOPS、ライト 1,153,605 IOPSと公称値に近い値が測定されています 4。
- KitGuruのCrystalDiskMarkテスト (4 threads) では、リード最大 512K IOPS、ライト最大 486K IOPSと、テスト条件の違いから公称値には届きませんでしたが、テストした中では最速クラスでした 20。
- AnvilやAS SSDのテストでは、T700はリードスコアでトップクラスとなる一方、高キューデプスでのランダムライト性能が他のGen5ドライブ (Seagate FireCuda 540, Inland TD510) よりやや劣る傾向が見られました 21。これは、T700がシーケンシャル性能を重視したチューニングになっている可能性を示唆しています 21。
総じて、T700のランダム性能は非常に高いレベルにありますが、特に重要な低キューデプス (Q1T1) においては、最速のPCIe 4.0 SSDを明確に凌駕するまでには至っていません。OSやアプリケーションの起動、一般的な操作感においては、Gen4からの劇的な向上は体感しにくい可能性があります。
5. 実使用環境でのパフォーマンス
PCMark 10や3DMark Storage Benchmarkなどの実環境をシミュレートしたテストでは、T700は一貫してトップクラスの性能を示しています。
- PCMark 10 Storage Benchmark:
- Tom’s HardwareやGuru3Dのレビューで、テストしたドライブの中で最高のスコアを記録 13。PCIe 4.0 SSDに対して明確なアドバンテージを示しています 25。
- CDRLabsのテストでも、比較対象のPCIe 4.0 SSDをすべて上回り、トップの座を獲得 4。
- ただし、PCMagのレビューでは、FireCuda 540よりわずかに高いスコアであるものの、個別のトレース(サブテスト)ではPCIe 4.0ドライブに対して中程度の結果であったと報告されています 26。
- 3DMark Storage Benchmark:
- Tom’s HardwareやTweakTownのレビューで、テストしたドライブの中で最速を記録 13。他のPCIe 5.0 SSDに対しても4-7%程度のわずかながら優位性を示し、主要なPCIe 4.0 SSDとの差はより大きいとされています 13。
- PCMagのレビューでは、Seagate FireCuda 540がこのベンチマークで新記録を達成したと報告されており、T700はわずかに下回る結果となっています 26。テスト時期や環境の違いによる可能性があります。
- ゲームロード時間:
- XDA-Developersのテストでは、PCIe 4.0のP5 Plusと比較して平均5-6秒ロード時間が短縮されましたが、実際のゲームプレイ中のFPSに差は見られませんでした 16。
- GamesRadarのテストでは、PCIe 4.0のSeagate FireCuda 530と比較して、ロード時間はほぼ同等か、ゲームによってはわずかに遅い場合もありました 22。
- DirectStorage対応ゲーム (例: Forspoken, Diablo IV 30) では、Phison I/O+テクノロジーにより、非対応SSDと比較してロード時間短縮やスタッタリング軽減の効果が期待されますが 4、対応ゲームがまだ少ないのが現状です 22。
- ファイルコピー (DiskBench):
- Tom’s Hardwareのテストでは、大容量ファイルのコピーにおいて、他のE26搭載ドライブやPCIe 4.0ドライブよりも高速な結果を示しました 13。
これらの結果から、T700はベンチマークスコア上では既存のSSDを凌駕するものの、現在の一般的なアプリケーションやゲーム環境において、その性能差が常に体感できるほどのメリットにつながるとは限らないことが示唆されます。特にゲームロード時間に関しては、SSD以外の要因(CPU、メモリ、GPU、ゲーム自体の最適化)も大きく影響するため、SSDの速度向上がそのまま反映されにくい場合があります。DirectStorageのような新しい技術の普及によって、将来的にT700のような高速SSDの真価が発揮される場面が増えることが期待されます 33。
6. 持続書き込み性能とSLCキャッシュ
T700は、書き込み速度を高速化するためにDynamic SLC (pseudo-SLC) キャッシング技術を利用しています 4。
- キャッシュサイズと速度:
- Tom’s Hardwareのテストでは、空き容量が多い状態で約220GB以上のSLCキャッシュサイズが確認されました 13。これはユーザー容量の約11%に相当します 13。
- キャッシュ内では、最大約12 GB/sの書き込み速度を20秒以上維持できます 13。
- TechPowerUpのデータシート情報では、SLCキャッシュは約320GB (dynamic only) とされています 6。
- SSD-Tester.comのテストでは、約212GB書き込んだ後にキャッシュが満杯になりました 27。
- キャッシュ枯渇後の速度 (TLC速度):
- SLCキャッシュが枯渇すると、書き込み速度はネイティブTLC速度に低下します。Tom’s Hardwareでは約3.6 GB/s 13、TechPowerUpでは約3600 MB/s 6 と報告されています。これは依然として高速な部類に入ります。
- CDRLabsのHD Tune Proテストでは、平均ライト速度は4,185.8 MB/sでした 4。
- SSD-Tester.comの300GB書き込みテストでは、平均6846 MB/sと非常に高い値が示されていますが、テスト方法による可能性があります 27。
- TechPowerUpのプレビュー記事では、25GB書き込み後に3.8 GB/sに低下したというIOMeterテスト結果が引用されていますが、これは初期サンプルや特定のテスト条件下での結果かもしれません 18。
- キャッシュ回復:
- Tom’s Hardwareによると、TLC速度への回復は比較的速いものの、pSLCキャッシュ自体の回復(データの折り畳み/folding)には時間がかかるとされています 13。TechPowerUpはキャッシュフォールディング速度を1400 MB/sとしています 6。
T700のSLCキャッシュは十分なサイズを持ち、バースト書き込み性能は非常に高いです。キャッシュ枯渇後のTLC速度も3.5 GB/s以上と高速であり、大容量ファイルの連続書き込みにおいても優れたパフォーマンスを維持できます。これは、他のE26コントローラー搭載ドライブと比較しても遜色ない、あるいはわずかに高速なレベルです 13。
IV. サーマルパフォーマンスとスロットリング
PCIe 5.0 SSDは、その高速性ゆえに発熱量が大きく、適切な冷却が不可欠です。Crucial T700も例外ではありません。
1. ヒートシンクの有効性
CT2000T700SSD5JPに標準搭載されているCrucial製のカスタムヒートシンクは、パッシブ(ファンレス)ながら効果的に熱を放散するように設計されています 1。
- Crucialヒートシンク使用時:
- Crucialは、適切なエアフローがあれば、このヒートシンクによって最大負荷時でもサーマルスロットリングなしで動作可能であると主張しています 1。
- CDRLabsのテストでは、高負荷書き込み時に最大78℃に達しましたが、スロットリングの兆候は見られませんでした 4。
- ExtremeHWのテストでは、Gen5動作時に最大58℃(室温約25.5℃)と報告されており、ヒートシンクが効果的であると評価されています 34。
- Guru3Dのテストでは、付属ヒートシンクは良好な結果を示したとされています 35。
- Tom’s Hardwareのレビューでは、付属ヒートシンクはテスト中に87℃に達し、スロットリングポイントに達した後、わずかに速度が低下して85-86℃に留まったと報告されています 8。ただし、同サイトの別テストでは、大型の拡張カード用ヒートシンクを使用した場合、Iometerテスト中のピーク温度は54℃に抑えられました 13。
- The SSD Reviewでは、付属ヒートシンク使用時の最高温度は52℃と報告されています 14。
- マザーボードヒートシンク使用時:
- CDRLabsのテストでは、マザーボードのヒートシンクを使用した場合、高負荷書き込み時で最大65℃に抑えられ、スロットリングは見られませんでした 4。
- Guru3Dは、ASUS HEROマザーボードのヒートシンク下に取り付けた場合、Crucial付属ヒートシンクとほぼ同等の冷却性能が得られたと報告しています 35。
- XDA-Developersでは、マザーボードヒートシンク使用時にピーク負荷で81℃に達したと報告されており、環境(特に高温多湿な気候)によってはスロットリングが発生する可能性を示唆しています 16。
- TechPowerUpの4TBモデルレビューでは、ファンなし(マザーボードヒートシンク想定)でもスロットリングはごくわずかで、発生までに5分以上かかったと報告されています 36。表面温度は84℃に達しました 36。
これらの結果から、Crucial T700には効果的な冷却が必須であり、付属ヒートシンクまたは性能の高いマザーボードヒートシンクを使用すれば、多くの場合サーマルスロットリングを回避または抑制できると考えられます。ただし、エアフローが悪いケースや高温環境下では、スロットリングが発生する可能性は残ります。
2. ヒートシンクなしでのパフォーマンス
Crucialはヒートシンク非搭載モデル (CT2000T700SSD3) も提供していますが、これはマザーボード搭載のヒートシンクを使用することを前提としており、ヒートシンクなしでの運用は推奨されていません 1。ヒートシンクなしで高負荷をかけると、深刻なサーマルスロットリングが発生します。
- ComputerBase (Tom’s Hardware経由): CrystalDiskMark実行中に温度が86℃に達し、書き込み速度がHDD並みの100 MB/s程度まで低下する激しいスロットリングを報告 28。
- Tom’s Hardware: Iometerで15分間の連続書き込みを行った結果、平均書き込み速度がヒートシンクありの3,681 MB/sから1,027 MB/sへと大幅に低下 28。ただし、サーマルシャットダウンは回避されました 28。
- Dongknows: ヒートシンクなしのT700は、高負荷時に5~10分でサーマルシャットダウン(クラッシュ)が発生。非常に高温になり、指で触れられないほどだったと報告 37。マザーボードの金属カバーで冷却することでクラッシュは回避できたものの、ヒートシンクなしでの安定動作は困難 37。
- The SSD Review: ヒートシンクなしでは高温によりサーマルスロットリングが発生し、使用できなかったと報告 14。
- Redditユーザー報告: ヒートシンクありでも、ケースのエアフローが悪いと過熱してクラッシュし、BIOSから認識されなくなる事例が報告されています 38。リアケースファンの追加で改善したとのこと 38。
これらの報告は、Crucial T700を安定して使用するためには、ヒートシンクが絶対に必要であることを明確に示しています。ヒートシンク非搭載モデルを購入する場合は、必ずマザーボードのヒートシンクまたは別途アフターマーケット製のヒートシンクを使用する必要があります 28。
3. ファームウェアの役割
SSDのサーマルマネジメントにおいて、ファームウェアは重要な役割を果たします。温度を監視し、設定された閾値に達すると性能を段階的に低下させ(スロットリング)、さらに危険な温度に達する前にシャットダウンする保護機能が組み込まれています。
- Crucial T700はAdaptive Thermal Protectionを実装しており、81℃でスロットリングを開始し、90℃でサーマルシャットダウンすると報告されています 4。
- 初期のCorsair MP700(同じPhison E26コントローラーとMicron NANDを使用)では、ヒートシンクなしでテストした際にサーマルシャットダウンに至るファームウェアの問題が報告されましたが、Crucial T700では同様の問題は発生せず、適切にスロットリングして動作を継続しました 28。これは、両ドライブでファームウェアのチューニングが異なることを示唆しています 28。Phisonはこの問題に対応するファームウェアアップデートを提供しています 28。
T700のファームウェアは、性能を維持しつつも過熱によるダメージを防ぐように設計されていると言えます。
V. 競合製品との比較
Crucial T700の市場における位置づけを理解するために、他の高性能SSDと比較します。
1. 他のPCIe 5.0 SSD (Phison E26ベース) との比較
市場には、同じPhison E26コントローラーを採用したPCIe 5.0 SSDが複数存在します (例: Seagate FireCuda 540, Corsair MP700/MP700 Pro, Gigabyte Aorus 10000, Inland TD510)。これらのドライブとの主な違いは、搭載されているNANDフラッシュの速度と、それに伴う公称性能、そして冷却ソリューションです。
- 性能:
- Crucial T700は、より高速なMicron 232層NAND (2000 MT/s) を採用しているため、初期のE26ドライブ (1600 MT/s NAND採用、最大10 GB/s程度) よりも高いシーケンシャルリード/ライト速度 (最大12.4/11.8 GB/s) を実現しています 8。ベンチマーク比較でも、T700はこれらのドライブに対して、特にシーケンシャル性能で優位に立つことが確認されています 13。
- Seagate FireCuda 540 (10 GB/sクラス) との比較では、T700はシーケンシャル性能で勝りますが、FireCuda 540はより高い耐久性 (TBW) とデータ復旧サービスを提供しています 24。ランダム性能や実アプリ性能では差が縮まる傾向があります 21。
- Corsair MP700 Pro (12.4/11.8 GB/s) はT700と同等の公称スペックを持ちますが、冷却ソリューションが異なります (MP700 Proはアクティブ冷却ファン付き) 40。ベンチマークによってはMP700 ProがT700をわずかに上回る結果も報告されています 40。
- ランダム性能、特に低キューデプス (Q1T1) においては、これらのE26ベースドライブ間で大きな差はなく、いずれも最速のPCIe 4.0ドライブを明確に超えるレベルには達していません 13。
- 冷却: T700はパッシブヒートシンクを採用していますが、Corsair MP700 Proのように小型ファン付きのアクティブ冷却を採用するモデルや、Gigabyte Aorus 10000のように非常に大型のヒートシンクを採用するモデルもあります 8。冷却方式の違いは、持続的な高負荷下での性能維持や静音性、物理的な互換性に影響します。T700のパッシブヒートシンクは比較的コンパクトで効果的と評価されています 8。
- 価格と付加価値: 価格設定は変動しますが、T700は発売当初、他のE26ドライブと比較して同等かやや高価な傾向がありました 8。Seagate FireCuda 540はデータ復旧サービスという付加価値を提供しています 24。
T700は、現行のPhison E26ベースSSDの中で、最速クラスのシーケンシャル性能を持つ製品として位置づけられます。
2. ハイエンドPCIe 4.0 SSDとの比較
PCIe 5.0 SSDの登場により、既存のハイエンドPCIe 4.0 SSD (例: Samsung 990 Pro, WD Black SN850X, Solidigm P44 Pro, Crucial P5 Plus) との性能差や価値が問われています。
- 性能差:
- シーケンシャル性能では、T700 (最大12.4/11.8 GB/s) はPCIe 4.0 SSD (最大約7.4 GB/s) を大幅に上回り、ほぼ2倍に近い速度を達成しています 2。これは大容量ファイルの転送などで明確なメリットとなります。
- ランダム性能、特に低キューデプス (Q1T1) では、T700は最速のPCIe 4.0 SSDであるSamsung 990 Proなどに及ばない場合があります 13。OSやアプリケーションの応答性においては、Gen4からの劇的な向上は期待しにくいです 25。
- PCMark 10や3DMarkなどの実アプリベンチマークでは、T700はGen4 SSDに対して優位性を示しますが、その差はシーケンシャル性能ほど大きくはありません 13。
- 実際のゲームロード時間では、Gen4 SSDとの差はごくわずかであるという報告が多く見られます 16。
- 価格と価値:
- T700を含むPCIe 5.0 SSDは、同容量の高性能PCIe 4.0 SSDと比較して大幅に高価です 8。Tom’s Hardwareのレビューでは、T700 2TBの価格に対して、Crucial P5 Plus 2TBが半額以下で購入できる点が指摘されています 25。
- 現状では、多くのユーザーにとってPCIe 5.0 SSDの性能向上は限定的であり、コストパフォーマンスの観点からはPCIe 4.0 SSDが依然として魅力的な選択肢です 8。
- ただし、将来的なDirectStorageの普及などを見据えた「先行投資」としての価値や、最高のシーケンシャル性能を求める特定のワークロード(大容量データ処理、高解像度ビデオ編集など)においては、T700の優位性があります 22。
3. Crucial T705との比較
CrucialはT700の後継として、さらに高速なT705をリリースしました 29。
- T705は、T700と同じPhison E26コントローラーを使用していますが、より高速なMicron 232層NAND (2400 MT/s) を採用しています 29。
- これにより、シーケンシャルリード/ライト速度はさらに向上し、最大14 GB/s以上に達する可能性があります 8。
- 基本的なアーキテクチャはT700と類似しており、発熱特性なども近いと考えられます 29。
- 実使用感においては、T700とT705の差は体感しにくいとレビューされています 29。価格差を考慮すると、T700の方がコストパフォーマンスに優れる場合があります 29。
T700はT705登場後も高性能な選択肢ですが、絶対的な最高速度を求める場合はT705がターゲットとなります。
VI. ファームウェアの安定性と互換性の問題
高性能なハードウェアである一方で、一部のユーザーからは特定の環境下での安定性や互換性に関する問題が報告されています。これらは主にマザーボードのBIOSやSSDのファームウェアに関連する可能性があります。
- 報告されている問題:
- 特定のMSIやASUSのマザーボード (X670E, Z790など) で、PCIe 5.0モードでT700を使用すると、POSTに時間がかかる、起動しない、OSがクラッシュする、BIOS画面でフリーズする、書き込み速度が異常に低下する (例: 800-900 MB/s) といった問題がユーザーフォーラムで報告されています 42。
- PCIe 4.0モードに設定すると問題が解消または軽減される場合がありますが、本来の性能を発揮できません 42。
- 一部のケースでは、長期間使用するうちにWindowsのイベントビューアーにエラーが記録され、最終的にシステムが不安定になったり、クラッシュしたりする現象も報告されています 42。
- これらの問題は、EXPO (AMDメモリプロファイル) の有効/無効によって挙動が変わる場合もあるようです 45。
- 原因の可能性:
- マザーボードBIOSのPCIe 5.0実装や互換性の問題 45。
- Crucial T700のファームウェア (例: PACR5102, PACR5103 42) と特定のシステム構成との相性問題 42。
- Windows標準のNVMeドライバではなく、Crucial/Micron提供のNVMeドライバを使用することで改善する可能性も示唆されています 43。Crucialはトラブルシューティングや特定のStorage Executive機能のためにこのドライバのインストールを推奨しています 44。
- ファームウェアアップデート:
- CrucialはStorage Executiveソフトウェアを通じてファームウェアアップデートを提供しています 47。問題が発生している場合、最新のファームウェアにアップデートすることで解決する可能性があります 42。
- ファームウェアアップデートは、システムの安定性を向上させるために重要です 48。アップデート手順はCrucialのサポートページやマニュアルで確認できます 47。
これらの報告は、T700のような最先端のデバイスを導入する際には、マザーボードのBIOSやSSDのファームウェアを最新の状態に保ち、互換性情報を確認することが重要であることを示しています。問題が発生した場合は、Crucialのサポートや関連フォーラムでの情報収集が有効です。
VII. 結論
Crucial T700 CT2000T700SSD5JPは、レビュー時点で市場最速クラスのコンシューマー向けNVMe SSDであり、特にシーケンシャルリード/ライト性能において卓越したパフォーマンスを発揮します 8。Micron製232層NANDとPhison E26コントローラーの組み合わせにより、PCIe 5.0インターフェースのポテンシャルを最大限に引き出そうとしています。
主な評価点:
- 圧倒的なシーケンシャル性能: 最大12.4/11.8 GB/sという速度は、大容量ファイルの転送や高解像度ビデオ編集などのタスクにおいて明確なメリットを提供します。
- 高い実アプリベンチマークスコア: PCMark 10や3DMark Storage Benchmarkでは、既存のSSDを凌駕するスコアを記録し、総合的な性能の高さを示しています 13。
- 効果的なヒートシンク: 標準搭載のパッシブヒートシンクは、多くの場合、サーマルスロットリングを効果的に抑制します 4。
- 将来性: Microsoft DirectStorageへの最適化により、将来的に対応ゲームが増えれば、ロード時間短縮などの恩恵が期待できます 4。
注意点と課題:
- ランダム性能 (特に低QD): OSやアプリケーションの応答性に直結するランダム4K Q1T1性能は、最速のPCIe 4.0 SSDを明確に上回るレベルには達しておらず、一般的な使用感における劇的な向上は限定的です 13。
- 発熱と冷却の必要性: 高性能と引き換えに発熱量が大きく、ヒートシンクなしでの運用は深刻な性能低下やシャットダウンを引き起こすため、適切な冷却が絶対に不可欠です 14。
- 価格: 高性能なPCIe 4.0 SSDと比較して価格が大幅に高く、コストパフォーマンスの観点からは課題があります 8。
- 互換性と安定性: 一部の最新プラットフォームにおいて、BIOSやファームウェアに起因すると思われる互換性や安定性の問題が報告されています 42。導入前に互換情報を確認し、各種ドライバやファームウェアを最新に保つことが推奨されます。
- 限定的な実用性: 現状では、T700の持つ圧倒的な速度性能をフルに活用できるアプリケーションやゲームは限られています 16。
総括すると、Crucial T700 CT2000T700SSD5JPは、最高のシーケンシャル性能を求めるエンスージアスト、プロフェッショナルクリエイター、そして将来の技術に投資したいアーリーアダプター向けの製品と言えます。一般的なゲーマーやPCユーザーにとっては、現時点では価格に見合うだけの明確なメリットを体感しにくい可能性がありますが、PCIe 5.0時代のストレージ性能の指標となる重要な製品であることは間違いありません。導入を検討する際は、冷却要件とシステムの互換性を十分に確認することが重要です。
引用文献
- Crucial T700 2TB PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD with heatsink …, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.crucial.com/ssd/t700/ct2000t700ssd5
- Crucial® T700 PCle® Gen5 NVMe™ SSD, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.crucial.com/content/dam/crucial/ssd-products/t700/flyers/product/b2c/crucial-t700-b2c-product-flyer-en.pdf
- Crucial T700 2TB PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD with Heatsink – CT2000T700SSD5 – MITXPC, 4月 25, 2025にアクセス、 https://mitxpc.com/products/ct2000t700ssd5
- Crucial T700 2TB PCIe Gen5 NVMe Solid State … – CDRLabs.com, 4月 25, 2025にアクセス、 http://www.cdrlabs.com/reviews/crucial-t700-2tb-pcie-gen5-nvme-solid-state-drive/all-pages.html
- Crucial T700 1 TB Specs – SSD Database – TechPowerUp, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.techpowerup.com/ssd-specs/crucial-t700-1-tb.d1463
- Crucial T700 2 TB Specs | TechPowerUp SSD Database, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.techpowerup.com/ssd-specs/crucial-t700-2-tb.d1464
- Crucial T700 PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.crucial.in/products/ssd/crucial-t700-ssd
- Crucial T700 SSD Review: The Temporary King | Tom’s Hardware, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.tomshardware.com/reviews/crucial-t700-ssd-review
- CRUCIAL T700 PCle Gen5 NVMe SSD – ASI, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.asipartner.com/wp-content/uploads/2023/06/Crucial-T700-SSD-B2B-Product-Flyer-EN.pdf
- Crucial T700 2TB PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.crucial.in/ssd/t700/ct2000t700ssd3
- Crucial T700 2TB PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD | CT2000T700SSD3, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.crucial.com/ssd/technology/ct2000t700ssd3
- Crucial T700 2TB PCIe Gen5 M.2 NVMe SSD Review …, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.servethehome.com/crucial-t700-2tb-pcie-gen5-m-2-nvme-ssd-review/
- Crucial T700 SSD Review: The Temporary King – Page 2 | Tom’s Hardware, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.tomshardware.com/reviews/crucial-t700-ssd-review/2
- Crucial T700 PCIe 5 SSD Review – 12.4GB/s Throughput with over 1.6 Million IOPS | The SSD Review, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.thessdreview.com/our-reviews/nvme/crucial-t700-pcie-5-ssd-review/2/
- Crucial T700 PCIe 5.0 NVMe SSD Review – 12GB/s, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.guru3d.com/review/crucial-t700-pcie-5-nvme-ssd-review-12gbs/
- Crucial T700 SSD review: The king of PCIe Gen5 SSDs, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.xda-developers.com/crucial-t700-ssd-review/
- Early Crucial T700 PCIe 5 NVMe SSD Benchmarks A Bit Underwhelming, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.thessdreview.com/our-reviews/nvme/early-crucial-t700-pcie-5-nvme-ssd-benchmarks-a-bit-underwhelming/
- Crucial T700 Clocks 12.4 GB/s Sequential Reads in Previews – TechPowerUp, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.techpowerup.com/307416/crucial-t700-clocks-12-4-gb-s-sequential-reads-in-previews
- Crucial T700 PCIe 5.0 SSD Preview Unit Hits 12 GB/s Read and Write Speeds, May 2023 Release Hinted | TechPowerUp Forums, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.techpowerup.com/forums/threads/crucial-t700-pcie-5-0-ssd-preview-unit-hits-12-gb-s-read-and-write-speeds-may-2023-release-hinted.306095/
- Crucial T700 2TB SSD Review – KitGuru, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.kitguru.net/components/ssd-drives/simon-crisp/crucial-t700-2tb-ssd-review/all/1/
- Crucial T700 2TB PCIe Gen5 M.2 NVMe SSD Review – Page 2 of 3 – ServeTheHome, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.servethehome.com/crucial-t700-2tb-pcie-gen5-m-2-nvme-ssd-review/2/
- Crucial T700 Pro Gen 5 SSD review: “The fastest drive that no gamer needs” – GamesRadar, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.gamesradar.com/crucial-t700-pro-gen-5-ssd-review/
- Seagate FireCuda 540 SSD Review: Blazing Fast Storage For …, 4月 25, 2025にアクセス、 https://hothardware.com/reviews/seagate-firecuda-540-pcie-5-ssd-review
- 2TB Performance Results – Seagate FireCuda 540 SSD Review …, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.tomshardware.com/reviews/seagate-firecuda-540-ssd-review/2
- Crucial T700 SSD Preview: Fastest Consumer SSD Hits 12.4 GB/s – Tom’s Hardware, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.tomshardware.com/features/crucial-t700-ssd-preview-fastest-consumer-ssd-hits-124-gbs/2
- Seagate FireCuda 540 Review | PCMag, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.pcmag.com/reviews/seagate-firecuda-540
- TEST: Crucial T700 2TB – SSD-Tester, 4月 25, 2025にアクセス、 https://ssd-tester.com/crucial_t700_2tb.html
- Crucial’s PCIe 5.0 SSD Throttles to HDD Speeds Without Cooler, but …, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.tomshardware.com/news/crucial-pcie-5-ssd-trottles-without-cooler
- Crucial T705 Review (vs. T700): Turning PCIe 5.0 NVMe Performance to Eleven, 4月 25, 2025にアクセス、 https://dongknows.com/micron-crucial-t705-pcie-5-0-ssd-review/
- Crucial T700 2TB SSD Review – World’s Fastest Retail SSD – TweakTown, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.tweaktown.com/reviews/10439/crucial-t700-2tb-ssd-worlds-fastest-retail/index.html
- Sabrent toont Rocket X5-ssd met PCIe 5.0-interface en snelheden van 12GB/s – Tweakers, 4月 25, 2025にアクセス、 https://tweakers.net/nieuws/207514/sabrent-toont-rocket-x5-ssd-met-pcie-50-interface-en-snelheden-van-12gb-s.html
- Crucial T500 SSD im Test: pfeilschnell, aber – ComputerBase, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.computerbase.de/artikel/storage/crucial-t500-ssd-test.85835/
- Crucial t700 or Samsung 990 pro as system drive? : r/buildapc – Reddit, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.reddit.com/r/buildapc/comments/1aqrjr9/crucial_t700_or_samsung_990_pro_as_system_drive/
- Crucial T700 PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD Review – ExtremeHW, 4月 25, 2025にアクセス、 https://reviews.extremehw.net/all-reviews/crucial-t700-pcie-gen5-nvme-m-2-ssd-review/
- Crucial T700 PCIe 5.0 NVMe SSD Review – 12GB/s (Page 15) – www.guru3d.com, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.guru3d.com/review/crucial-t700-pcie-5-nvme-ssd-review-12gbs/page-15/
- Crucial T700 Pro 4 TB Review – 4 TB of Gen 5 Goodness – Thermal …, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.techpowerup.com/review/crucial-t700-pro-4-tb/8.html
- Crucial T700 Review: A Hot PCIe 5.0 SSD | Dong Knows Tech, 4月 25, 2025にアクセス、 https://dongknows.com/crucial-t700-pcie-5-0-nvme-ssd-review/
- Crucial T700 overheating / thermal management not working? – Reddit, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.reddit.com/r/Crucial/comments/1fbcvxy/crucial_t700_overheating_thermal_management_not/
- Seagate Firecuda 540 vs. Crucial T700 : A Gen5 SSD Showdown …, 4月 25, 2025にアクセス、 https://nascompares.com/2023/12/31/seagate-firecuda-540-vs-crucial-t700-a-gen5-ssd-showdown/
- Corsair MP700 PRO 2TB NVMe PCIe 5.0 x4 SSD Review – Overclockers, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.overclockers.com/corsair-mp700-pro-2tb-nvme-pcie-5-0-x4-ssd-review/
- Crucial T700 Review – PCMag, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.pcmag.com/reviews/crucial-t700
- Re: T700 NVME PCI 5 hanging – Page 4 – Republic of Gamers Forum – 974081, 4月 25, 2025にアクセス、 https://rog-forum.asus.com/t5/gaming-motherboards/re-t700-nvme-pci-5-hanging/td-p/974081/page/4
- MSI MEG X670E GODLIKE – M.2 SSD Crucial T700 not working in PCIe 5.0 Mode | Page 4, 4月 25, 2025にアクセス、 https://forum-en.msi.com/index.php?threads/msi-meg-x670e-godlike-m-2-ssd-crucial-t700-not-working-in-pcie-5-0-mode.386990/page-4
- Z790 Apex Encore & Crucial T700 M.2 Strange Write speed issues (check my troubleshooting), 4月 25, 2025にアクセス、 https://rog-forum.asus.com/t5/intel-700-600-series/z790-apex-encore-amp-crucial-t700-m-2-strange-write-speed-issues/td-p/1042786
- MSI MEG X670E GODLIKE – M.2 SSD Crucial T700 not working in PCIe 5.0 Mode, 4月 25, 2025にアクセス、 https://forum-en.msi.com/index.php?threads/msi-meg-x670e-godlike-m-2-ssd-crucial-t700-not-working-in-pcie-5-0-mode.386990/
- Crucial T700 Very poor performance – Reddit, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.reddit.com/r/Crucial/comments/15an5g3/crucial_t700_very_poor_performance/
- Crucial T700 NVMe SSD Support, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.crucial.com/support/ssd-support/t700-support
- Firmware Update Instructions for Crucial Client SSDs, 4月 25, 2025にアクセス、 https://content.crucial.com/content/dam/crucial/ssd-products/ssd-family/documents/crucial-firmware-update-generic/crucial-firmware-update-all-en.pdf
- Crucial T700 4TB SSD Review: Large capacity and max performance for PCIe 5.0, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.tomshardware.com/pc-components/ssds/crucial-t700-4tb-ssd-review
- How to update SSD’s firmware? : r/Crucial – Reddit, 4月 25, 2025にアクセス、 https://www.reddit.com/r/Crucial/comments/1f4k7cv/how_to_update_ssds_firmware/