1. エグゼクティブサマリー
1.1 概要
Crucial T705は、Micronのコンシューマー向けSSDラインナップにおけるフラッグシップモデルであり、先行するT700の後継製品として位置づけられるPCIe 5.0 NVMe SSDです。本製品は、現行世代のインターフェースが提供する理論上の最大性能に迫る速度を実現し、最高のデータスループットを要求するエンスージアスト、ゲーマー、そしてプロフェッショナルユーザーを主なターゲットとしています 1。特に日本市場向けモデルであるCT4000T705SSD5-JPは、大容量4TBモデルに高性能ヒートシンクを標準搭載しています。
1.2 主要パフォーマンス
CT4000T705SSD5-JP(4TBモデル)は、公称値で最大シーケンシャルリード14,100 MB/s、シーケンシャルライト12,600 MB/sという卓越した転送速度を誇ります 1。この性能は、広く採用されているPhison PS5026-E26コントローラーと、T700で使用されていた2000 MT/sから高速化された2400 MT/sで動作するMicron製232層TLC NANDフラッシュメモリの組み合わせによって達成されています 1。ランダムアクセス性能も高く、最大150万IOPS(リード)、180万IOPS(ライト)に達します 1。
1.3 実環境における性能評価
合成ベンチマークでは記録的な数値を叩き出す一方で、実際のアプリケーション、特に現在のゲームにおけるロード時間などでは、最上位クラスのPCIe 4.0 SSDと比較して体感できるほどの差は限定的であるという評価が多く見られます 9。しかし、大容量ファイルの転送や、特定のプロフェッショナルワークロード(高解像度ビデオ編集、大規模データセット処理、AIアプリケーションなど)においては、その高い帯域幅が明確な利点となり得ます 1。また、将来的にMicrosoft DirectStorageテクノロジーが普及し、最適化されたアプリケーションが登場すれば、その潜在能力がさらに引き出される可能性があります 3。
1.4 熱管理の重要性
T705の性能を最大限に引き出し、維持するためには、適切な熱管理が不可欠です。PCIe 5.0 SSD固有の高い消費電力により、動作中はかなりの高温に達します 6。CT4000T705SSD5-JPに付属するヒートシンクは放熱を助けますが、それでもなお、ケース内の良好なエアフローが安定動作には必須となります。冷却が不十分な場合、サーマルスロットリング(熱による性能低下)が発生し、期待されるパフォーマンスを発揮できなくなる可能性があります 1。
1.5 結論(プレビュー)
Crucial T705 4TB (CT4000T705SSD5-JP) は、現時点でコンシューマー向けSSDが到達しうる最高の転送速度を提供する製品です。しかし、その性能を享受するには、高価な価格設定、厳格な冷却要件、そして対応する最新プラットフォームが必要となります。その価値は、ユーザーの特定のニーズ、特に大容量ファイルの高速転送や将来技術への投資意欲、そしてコストと熱管理に対する許容度によって大きく左右されると言えるでしょう。
2. Crucial T705 4TB (CT4000T705SSD5-JP): 検証済み仕様
2.1 導入
本セクションでは、Crucial T705の4TBヒートシンク搭載モデル(CT4000T705SSD5 / CT4000T705SSD5-JP)に関する技術仕様を、公式情報および信頼性の高い技術レビューサイトからの情報を基に整理・検証します。製品型番末尾の「-JP」は主に販売地域とパッケージングを示すものであり、中核となるハードウェア(CT4000T705SSD5)の仕様はグローバルモデルと共通です 27。
2.2 主要コンポーネント
- コントローラー: Phison PS5026-E26。これは、多くのメーカーのハイエンドPCIe 5.0 SSDで採用実績のあるコントローラーであり、8チャンネル設計を特徴としています 1。ARM Cortex-R5コアを含むマルチコアアーキテクチャを採用しています 11。
- NANDフラッシュメモリ: Micron製 232層 3D TLC NAND (B58R)。T700からの主要なアップグレード点として、NANDインターフェース速度が2000 MT/sから2400 MT/sへと向上しており、これがT705のより高いシーケンシャル転送速度を実現する鍵となっています 1。
- DRAMキャッシュ: 4GB LPDDR4 (Micron製)。NANDフラッシュ容量1TBあたり1GBのDRAMを搭載するという標準的な構成です 1。このキャッシュは、Flash Translation Layer (FTL) のマッピングテーブルを保持し、ランダムアクセス性能の向上と書き込み寿命の改善に寄与します 1。
2.3 インターフェースとフォームファクター
- インターフェース: PCIe 5.0 x4、NVMe 2.0プロトコル 1。PCIe 4.0およびPCIe 3.0スロットとの下位互換性も備えていますが、その場合の性能は接続するスロットの世代の帯域幅に制限されます 3。
- フォームファクター: M.2 2280。4TBモデルは両面実装であり、基板の両面にNANDチップやDRAMキャッシュなどの部品が配置されています 1。これにより、一部の薄型ノートPCや、クリアランスの少ないマザーボード上のM.2スロット、特定のM.2クーラーとの物理的な互換性に注意が必要です。
2.4 ヒートシンクと冷却
- ヒートシンク (SSD5モデル): CT4000T705SSD5-JPには、アルミニウムと銅を組み合わせた高品質なパッシブヒートシンクが標準で搭載されています。これは、冷却ファンや液体冷却を必要とせずに最大限の放熱効果を発揮するように設計されています 3。ヒートシンク非搭載モデル(SSD3)も存在し、こちらはマザーボード標準のヒートシンクや、ユーザーが別途用意する冷却ソリューションの使用が前提となります 7。
2.5 公称性能と耐久性
- 公称性能 (4TBモデル):
- シーケンシャルリード: 最大 14,100 MB/s 1。これは2TBモデルのピーク値(14,500 MB/s)よりわずかに低い値です 1。
- シーケンシャルライト: 最大 12,600 MB/s 1。2TBモデル(12,700 MB/s)とほぼ同等です 1。
- ランダムリード IOPS: 最大 1,500K (150万) 1。2TBモデル(1,550K)よりわずかに低いです 1。
- ランダムライト IOPS: 最大 1,800K (180万) 1。2TBモデルと4TBモデルで一貫しています。
- 耐久性 (TBW – 総書き込みバイト量): 4TBモデルは 2400 TBW 1。これは、5年間の保証期間中に1日あたりドライブ容量の約0.33回分の書き込みに相当し(0.33 DWPD)1、ハイエンドコンシューマー向けTLC SSDとしては標準的な耐久性評価です。
2.6 保証と機能
- 保証: 5年間の制限付き保証 1。
- サポート機能: TRIM、SMART、AES-256ビットハードウェア暗号化、TCG Opal 2.01、動的SLCキャッシュ、RAIN (Redundant Array of Independent NAND)、ECC (Error Correction Code)、Microsoft DirectStorage最適化 (Phison I/O+テクノロジー) など、最新のSSDに期待される主要な機能をサポートしています 1。
2.7 仕様に関する考察
これらの仕様から、T705 4TBモデルは、広くレビューされている2TBモデルと同じ最先端のコンポーネントを使用していることが確認できます。ただし、ピーク時のシーケンシャルリードおよびランダムリード性能がわずかに低い点が注目されます。これはSSD製品ラインにおいてしばしば見られる現象であり、最大容量モデルが必ずしも全ての性能指標で最高のピーク値を示すわけではありません。これは、NANDパッケージの構成やコントローラーチャンネルの利用効率、あるいはファームウェアのチューニングなどが要因と考えられます。公式仕様 1 は一貫してこの傾向を示しており、根本的なハードウェアの差ではなく、4TB構成特有のアーキテクチャやファームウェア上の理由によるものと推測されます。このわずかな性能差は、ベンチマークスコアを追求するユーザー以外には、実使用において体感できる可能性は低いと考えられます。
2.8 仕様サマリーテーブル
以下に、Crucial T705 4TB ヒートシンク搭載モデル (CT4000T705SSD5-JP) の検証済み仕様をまとめます。
仕様項目 | 詳細 | 出典例 |
モデル番号 | CT4000T705SSD5 / CT4000T705SSD5-JP | 27 |
容量 | 4TB | 1 |
フォームファクター | M.2 2280 (両面実装) | 1 |
インターフェース | PCIe 5.0 x4 / NVMe 2.0 | 1 |
コントローラー | Phison PS5026-E26 | 1 |
NANDフラッシュ | Micron 232層 3D TLC (B58R, 2400 MT/s) | 1 |
DRAMキャッシュ | 4GB LPDDR4 | 1 |
シーケンシャルリード | 最大 14,100 MB/s | 1 |
シーケンシャルライト | 最大 12,600 MB/s | 1 |
ランダムリード | 最大 1,500K IOPS | 1 |
ランダムライト | 最大 1,800K IOPS | 1 |
耐久性 (TBW) | 2400 TBW | 1 |
SLCキャッシュ | 約 440 GB (動的) | 11 |
ヒートシンク | 付属 (アルミニウム+銅, パッシブ) | 3 |
暗号化 | AES-256, TCG Opal 2.01 | 5 |
保証期間 | 5年間 | 1 |
このテーブルは、ユーザーが求める特定の4TBモデルの核心的な属性を迅速に把握するための、信頼性の高いリファレンスとなります。
3. 合成ベンチマーク性能 詳細分析
3.1 導入
合成ベンチマーク(CrystalDiskMark, ATTO Disk Benchmark, AS SSD, IOMeterなど)は、理想的な条件下でのストレージデバイスの理論上の最大性能を測定するために用いられます。これらのテスト結果は、テストに使用されるシステム構成(CPU, マザーボード, OS)、ベンチマークソフトのバージョン、およびテスト設定(キュー深度、テストファイルサイズなど)によって変動する可能性がある点に留意が必要です 7。現在公開されている詳細なベンチマークレビューの多くは2TBモデルを対象としていますが、本セクションでは可能な限り4TBモデルの公式スペックや利用可能なテスト結果を基に分析します。
3.2 シーケンシャルスループット
シーケンシャルアクセス性能は、特に大容量ファイルの読み書き速度を示す重要な指標です。
- CrystalDiskMark: 多くのレビューで2TBモデルが公称値に近い、あるいはそれを超える性能を記録しています。例えば、シーケンシャルリードで約14,585 MB/s、ライトで約12,813 MB/s 34、あるいはリード約14,413 MB/s、ライト約12,698 MB/s 20 といった結果が報告されています。4TBモデルの公式スペックはリード14,100 MB/s、ライト12,600 MB/sであり 1、実測値もこれに近い値を示すと予想されます。複数のレビュー間で結果の一貫性が見られ、T705がPCIe 5.0インターフェースの帯域幅を最大限に活用していることが示唆されています 2。
- ATTO Disk Benchmark: このテストでは、様々なブロックサイズにおける転送速度が測定されます。2TBモデルのレビューでは、最大リード速度が約13.57 GB/s、最大ライト速度が約11.97 GB/sに達したと報告されています 34。他のレビューでも同様のピーク速度が確認されており 6、特に大きなブロックサイズで高い性能を発揮する傾向があります。
- その他のシーケンシャルテスト: AS SSDのシーケンシャルテスト 42 やSiSoft SANDRAのファイルシステムベンチマーク 6 など、他のツールを用いたテストでも、T705はPCIe 4.0 SSDを大幅に上回るシーケンシャル性能を示しています。
3.3 ランダムアクセス性能 (IOPS & レイテンシ)
ランダムアクセス性能は、OSやアプリケーションの応答性、多数の小ファイルの処理速度に大きく影響します。
- 低キュー深度 (QD1T1): システムの体感速度に最も直結するのが、キュー深度1、スレッド数1でのランダム4K性能です。CrystalDiskMarkのテストでは、2TBモデルでリード約1035 MB/s、ライト約1048 MB/sといった結果が報告されています 34。これは非常に高速ですが、シーケンシャル性能ほどの世代間の飛躍は見られない場合があります。
- 高キュー深度: より高いキュー深度(例: CrystalDiskMark QD512, AS SSD 4K-64Thrd 42, IOMeter 6)では、ドライブが並列処理能力を最大限に発揮した場合の性能が測定されます。4TBモデルの公称値はリード150万IOPS、ライト180万IOPSです 1。StorageReviewによる2TBモデルのVDBenchテストでは、4Kランダムリードで102万IOPSを記録しました 5。これらの数値は非常に高いレベルですが、競合製品との比較では、テストシナリオによって優劣が変わることもあります。
- レイテンシ: 低レイテンシ(応答時間)は、操作に対する素早い反応に不可欠です。AS SSDのアクセス時間 42、PCMark 10の平均アクセス時間 34、IOMeterのレイテンシ測定 6 などで評価されます。T705は全体的に低レイテンシを実現していますが 6、一部のテストでは競合のSamsung 990 Proなどがより優れた結果を示す場面も見られます 5。
3.4 アプリケーションベースベンチマーク
これらのベンチマークは、実際のソフトウェア使用状況をシミュレートし、より実用的な性能評価を提供します。
- PCMark 10 Storage Benchmark: 一般的なPC作業(OS起動、アプリ起動、ファイルコピーなど)を模倣したテストです。2TBモデルは、レビューによって4,308点 20 や3,734点 34 といった高いスコアを記録し、ランキングでも上位に位置しています 2。特に、T700や高性能Gen4 SSDと比較して、帯域幅や総合スコアで明確な向上を示す結果が多く報告されています 20。
- 3DMark Storage Benchmark: ゲーム関連のストレージアクセス(ゲームのロード、保存、インストール、プレイ動画の録画など)に特化したテストです 22。2TBモデルは3,603点 20 や6,103点 34 といったスコアを記録し、特にレイテンシと帯域幅で記録的な性能を示したレビューもあります 22。ただし、一部のレビューではT700に対してスコアが伸び悩むといった、一貫性に欠ける結果も報告されています 18。競合製品との比較では、テスト内容によって優位性が変わる可能性があります 13。
3.5 合成ベンチマーク性能に関する考察
Crucial T705は、合成ベンチマークにおいて、特にシーケンシャル転送速度で前例のないレベルの性能を達成し、その技術的な先進性を証明しています。14GB/sを超える読み取り速度は、明らかにPCIe 5.0世代の能力を示すものです 1。一方で、ランダムアクセス性能、特にシステムの応答性に重要な低キュー深度(QD1)の性能やレイテンシについては、非常に優れているものの、シーケンシャル性能ほどの劇的な世代間ジャンプとは言えない場合があります。最上位のPCIe 4.0 SSDと比較した場合、その差は縮まる傾向にあります 34。一部の特定のIOMeterパターンでは、競合製品(例:Samsung 990 Pro)がより優れたレイテンシやランダム性能を示すことも報告されています 5。
PCMark 10や3DMarkといったアプリケーションベースのベンチマークは、より複雑なアクセスパターンを反映するため、性能評価はさらにニュアンスを帯びます。これらのテストではT705がしばしばトップクラスの性能を示す一方で 20、そのリード幅は、シーケンシャル速度の差ほど大きくない場合や、特定のシナリオでは他のGen5ドライブやハイエンドGen4ドライブ、あるいは前モデルのT700に近い結果となることもあります 13。これは、実世界のソフトウェアやOS、混合ワークロードにおけるボトルネックが、ストレージデバイス単体のピーク性能を常に完全に引き出せるわけではないことを示唆しています。ランダムアクセス性能とレイテンシは依然として重要な要素であり、これらの領域ではPCIe 5.0による飛躍が相対的に小さいことが、合成ベンチマークとアプリケーションベースのベンチマーク結果の間のギャップを生む一因と考えられます。
3.6 合成ベンチマーク結果サマリーテーブル
以下の表は、Crucial T705の主要な合成およびアプリケーションベースのベンチマーク結果(主に2TBモデルのレビューに基づく)をまとめたものです。4TBモデルの実測値は限定的ですが、公称スペックと合わせて参考にしてください。
ベンチマークテスト | 指標 | T705 (主に2TBモデル) の代表的な結果 | 出典例 |
CrystalDiskMark 8 | Seq Read (MB/s) | ~14,100 – 14,585 | 20 |
Seq Write (MB/s) | ~12,600 – 12,813 | 20 | |
Rand 4K Q1T1 Read (MB/s) | ~79 – 107 | 23 | |
Rand 4K Q1T1 Write (MB/s) | ~276 – 1048 | 34 | |
ATTO Disk Benchmark | Peak Read (GB/s) | ~13.5 – 13.6 | 6 |
Peak Write (GB/s) | ~11.9 – 12.7 | 14 | |
AS SSD Benchmark | Seq Read (MB/s) | ~10,811 | 42 |
Seq Write (MB/s) | ~11,365 | 42 | |
Score (Total) | 13,013 | 42 | |
PCMark 10 Storage | Score (Full System) | 3,734 – 4,308 | 20 |
Bandwidth (MB/s) | 634.77 (Full) | 34 | |
Score (Quick System) | 5,935 (No.1 Rank) | 18 | |
3DMark Storage | Score | 3,603 – 6,103 (Record Latency/Bandwidth reported) | 20 |
Bandwidth (MB/s) | 1052.21 | 34 |
このテーブルは、標準化されたテストにおけるドライブの能力を様々な側面から示し、性能特性の迅速な比較を可能にします。
4. 実環境におけるパフォーマンスシナリオ
4.1 導入
合成ベンチマークで示される理論上の最大性能と、ユーザーが日常的に体感する速度との間には、しばしばギャップが存在します。本セクションでは、ファイルコピー、OSやアプリケーションの起動、そしてゲームのロード時間といった、より実践的なシナリオにおけるCrucial T705のパフォーマンスを分析します。
4.2 大容量ファイルの転送とコピー操作
- 実測コピー時間: レビューで行われたファイルコピーテストの結果は、T705の高いシーケンシャル性能が実作業にどう影響するかを示しています。例えば、あるレビューでは、約2GBのゲームデータのコピーに約1.5秒、約1GBの写真ファイル(RAW、JPEG混合)に約1.1秒、約8GBの動画ファイル(MPEG-4)に約6.9秒という時間が報告されています 34。AS SSD Copy Benchmarkの結果も、ISOファイル(大容量ファイル)の転送速度が5000MB/sを超え、非常に高速であることを示しています 42。
- ユースケース: このような高速なファイル転送能力は、特に大容量で連続したデータを扱う作業において顕著な利点となります。高解像度の動画編集における素材ファイルの読み込みやレンダリングファイルの書き出し、大規模なデータベースや仮想マシンイメージの移動・バックアップ、CADデータの操作などで、作業時間の大幅な短縮が期待できます 1。
- 性能特性の反映: 大容量ファイルの転送は、主にストレージのシーケンシャルリード/ライト性能に依存します。T705がPCIe 4.0 SSDの約2倍のシーケンシャル性能を持つことを考慮すると、これらのタスクにおいて最も明確な性能向上が体感できる領域であると言えます。レビュー担当者やユーザーからの「とにかく高速」「大容量ファイルの転送があっという間」といったコメント 26 や、コピーテストの結果 34 は、この点を裏付けています。したがって、日常的にギガバイト単位のファイルを頻繁に扱うユーザー(ビデオ編集者、データサイエンティストなど)は、T705のGen5スピードから最も大きな実用的恩恵を受けると考えられます。
4.3 アプリケーションとオペレーティングシステムのロード時間
- 測定結果: OSの起動時間や主要アプリケーションの起動時間に関する具体的な測定値は、レビューによって限定的に報告されています 26。PCMark 10 Storage Benchmarkのスコアやサブスコア(アプリケーション起動時間など)は、これらのタスクにおける性能を間接的に示しています 20。
- 性能要因: OSや複雑なアプリケーションの起動プロセスでは、ドライブ上の様々な場所に散らばった多数の小さなファイルを読み込む必要があります。このため、シーケンシャル性能だけでなく、ランダムリード性能(特に低キュー深度での性能)とレイテンシが、体感的なロード速度に大きく影響します。
- 性能向上のニュアンス: T705は前世代のSSDよりも高速ですが、OSやアプリケーションのロード時間における改善幅は、シーケンシャル性能の向上率ほど劇的ではない可能性があります。これは、前述の通り、これらのタスクがランダムアクセス性能とレイテンシに強く依存するためです。Section 3で述べたように、T705のランダムリード/レイテンシ性能は優れているものの、最上位のGen4ドライブに対するアドバンテージはシーケンシャル性能ほど大きくありません。PCMark 10などのベンチマークでは全体的な改善が示されていますが 20、既に高速なGen4 SSDを使用しているユーザーにとっては、起動やロード時間が数秒短縮されても、主観的には革命的な変化とは感じられないかもしれません 9。したがって、シーケンシャル14GB/sという数値だけを見てOSやアプリの起動時間が劇的に速くなることを期待すると、実際の体験との間にギャップを感じる可能性があります。改善は確かに存在しますが、これらの特定のシナリオにおいては、より漸進的なものと捉えるのが適切です。
4.4 ゲーミングパフォーマンス: ロード時間とDirectStorageの役割
- ゲームロード時間の実測: 複数のレビューでゲームロード時間のベンチマークが実施されています。例として、FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレで約12.4秒 34、Cyberpunk 2077で約12.8秒 34、Call of Duty: Modern Warfare IIIで約8.8秒 34、Forspokenでは1秒未満(他ドライブとの差は僅少)18、Ratchet & Clank: Rift Apartでも1秒未満(差は僅少)18、Final Fantasy XIV Endwalkerベンチマークで約6.3秒 44 といった結果が報告されています。
- 分析: これらの結果が示す重要な点は、現在の多くのゲームにおいて、T705、T700、そしてハイエンドのPCIe 4.0 SSD(例: WD Black SN850X, Samsung 990 Pro)の間で、ロード時間に体感できるほどの差がほとんどないということです。多くの場合、その差はコンマ数秒レベルに留まります 17。
- DirectStorage: このAPIは、GPUによるデータ解凍などを可能にすることで、ゲームのロード時間を短縮し、CPU負荷を軽減することを目的としています 3。Crucial T705はこの技術に最適化されていると謳われています 14。
- DirectStorageの現状評価: API自体は有望であり、ロード時間を短縮する効果も確認されていますが 45、現在のDirectStorage対応ゲーム(特にForspokenでのテスト)を用いたベンチマーク結果を見る限り、基盤となるSSDのインターフェース速度(Gen3 vs Gen4 vs Gen5)がロード時間に与える影響は非常に小さいことが示唆されています 19。現時点では、GPUによる解凍処理の有無の方が、SSD自体のRAWスピードよりもロード時間への影響が大きいようです 45。
- ゲーミング性能に関する考察: T705の最先端の速度は、今日のゲームロード時間においては、実質的なメリットをほとんど提供しません。そのアドバンテージは主に理論的なものであり、将来、DirectStorageをPCIe 5.0の帯域幅を飽和させるような形で実装するゲームが登場するのを待つ必要があります。現在のゲーミング環境においては、ハイエンドのPCIe 4.0 SSDが、より低いコストでほぼ同等のロード体験を提供します 9。
- マーケティングとの乖離: CrucialがT705をDirectStorageを活用する「ゲーミングSSD」として強調している点 3 は、現在のゲームパフォーマンスの実態との間にギャップを生む可能性があります。T705の真価は、むしろ大容量ファイルの転送や特定のプロフェッショナルワークロードといった、シーケンシャル性能が直接的に効いてくる領域にあります。したがって、既存の高速SSDからのロード時間の大幅な改善を期待して購入を検討しているゲーマーにとっては、「ゲーミング」という訴求点が誤解を招く可能性があります。
5. 負荷時のパフォーマンス: キャッシュと持続書き込み性能
5.1 導入
SSDの性能評価においては、瞬間的な最大速度だけでなく、大容量データの書き込みが続く状況下でのパフォーマンス維持能力も重要です。特に、大規模なゲームのインストール、長時間のビデオ書き出し、システムバックアップのリストアといったタスクでは、持続的な書き込み性能がボトルネックとなり得ます。本セクションでは、Crucial T705のSLCキャッシュメカニズムと、キャッシュ枯渇後の持続書き込み性能について分析します。
5.2 SLCキャッシュ分析
- メカニズム: T705は、TLC NANDの一部を高速なSLC(Single-Level Cell)モードで動作させる「動的SLCキャッシュ」技術を採用しています 1。これにより、書き込みデータの受け入れを高速化し、バースト性能を高めています。
- キャッシュサイズ: SLCキャッシュの容量は、ドライブの空き容量に応じて動的に変化しますが、最大サイズが推定されています。2TBモデルの場合、ユーザー容量の約11%にあたる約220GBと報告されています 20。4TBモデルについては、TechPowerUpが約440GBと推定しています 11。これは非常に大きなキャッシュ容量であり、一般的な書き込みタスクの多くをキャッシュ内で完了させることができます。
- キャッシュ内書き込み速度: SLCキャッシュが有効な間は、ドライブは公称値に近い非常に高速な書き込み速度を発揮します。2TBモデルのテストでは、約12.1 GB/sという速度で18秒以上(合計約220GB)の書き込みが維持されたと報告されています 22。
5.3 持続書き込み性能 (キャッシュ枯渇後)
- キャッシュ枯渇後の速度: SLCキャッシュが一杯になると、ドライブはデータをTLC NANDに直接書き込むか、キャッシュ内のデータをTLC領域に移動させながら新たな書き込みを受け付ける必要があり、書き込み速度は大幅に低下します。2TBモデルのテストでは、キャッシュ枯渇後の速度は約4 GB/sに低下したと報告されています 22。これは、前モデルのT700(約3.8 GB/s)51 よりもわずかに高速であり、多くのPCIe 4.0 SSDのピーク速度をも上回る非常に優れたTLC書き込み速度です。しかし、T705のピーク時(SLCキャッシュ内)の書き込み速度(約12.6 GB/s)と比較すると、大幅な低下であることは事実です 22。
- さらなる性能低下(Folding State): 極めて長時間の連続書き込み負荷が続くと、コントローラーの処理やNANDの管理が追いつかず、さらにパフォーマンスが低下する「フォールディング(折り畳み)状態」に陥る可能性があります。Tom’s Hardwareによる2TBモデルのテストでは、この状態での平均書き込み速度は約1.16 GB/sまで低下したと報告されています 22。これはQLCドライブよりは良好な速度ですが、理想的な状態ではありません。ただし、通常のユースケースでこの状態に達することは稀であり、アイドル時間があればドライブは比較的容易に約4 GB/sのTLC速度に回復できるとされています 22。
- 競合製品との比較: 持続書き込み性能はドライブによって異なります。例えば、Sabrent Rocket 5は、TLCへの直接書き込み性能が非常に高いと評価されています 15。ある比較レビューでは、T705は(仮想的な)Samsung 9100 Proよりも優れた持続書き込み性能を示したと報告されています 13。
5.4 持続書き込み性能に関する考察
Crucial T705は、大容量かつ高速なSLCキャッシュを搭載することで、驚異的なバースト書き込み性能を実現しています。しかし、他のSLCキャッシュを採用するTLC SSDと同様に、キャッシュ容量を超える連続書き込みが発生すると、パフォーマンスは必然的に低下します。キャッシュ枯渇後のTLC書き込み速度(約4 GB/s)は、T700や多くのGen4ドライブを凌駕する非常に高いレベルであり、T705の基礎体力の高さを示しています。それでもなお、ユーザーは、広告されている12GB/sを超える書き込み速度は、あくまでSLCキャッシュの範囲内でのみ利用可能であることを理解しておく必要があります。数百GBを超えるような極めて巨大なファイルを一度に書き込むような特殊な状況では、最終的にTLC本来の書き込み速度(約4 GB/s、あるいはさらに低下した速度)に律速されることになります。
6. 熱特性と管理
6.1 導入
PCIe 5.0 SSDは、その高い転送速度を実現するために消費電力が増加しており、結果として発熱量も大きくなる傾向があります。Crucial T705も例外ではなく、その性能を安定して引き出すためには、適切な熱管理が極めて重要となります 6。
6.2 動作温度
- アイドル時: アイドル時の具体的な温度に関する情報はレビューではあまり言及されませんが、一般的には負荷時よりも大幅に低い温度で推移します。
- 負荷時: ベンチマーク実行中や高負荷な作業中には、T705はかなりの高温に達することが報告されています。CrystalDiskMark実行中に73℃に達した 34、高負荷時に70℃を超えることがある 26、ゲーム中にピーク65℃ 18、連続したCrystalDiskMark実行後に69℃ 23 といった報告があります。特に、付属のヒートシンクを使用している場合でも、IOMeterのような極端な負荷テストでは高温に達することが指摘されています 12。
6.3 ヒートシンクの有効性とエアフロー要件
- ヒートシンクの必要性: ヒートシンク非搭載モデル(SSD3)は、最適なパフォーマンスを得るために、マザーボード搭載のヒートシンクまたは他の代替ヒートシンクと組み合わせて使用することが必須とされています 6。ヒートシンクなしで動作させることは技術的には可能かもしれませんが、持続的な負荷がかかると急速に温度が上昇し、深刻なサーマルスロットリングやエラーを引き起こすリスクがあります 6。
- 付属ヒートシンク (SSD5モデル) の評価: Crucialは、付属のプレミアムヒートシンクが、一般的なエアフローと周囲温度の条件下であれば、サーマルスロットリングなしで最大負荷での動作を可能にすると主張しています 1。しかし、複数のレビューやユーザー報告からは、付属ヒートシンクを使用しても、ワークロードやPCケース内のエアフロー状態によっては、依然として高温になり、スロットリングの閾値に近づく可能性があることが示唆されています 7。一部のレビューでは、マザーボード付属の大型ヒートシンクの方が効果的かもしれないという意見も見られます 16。
- エアフローの重要性: ヒートシンクを使用している場合でも、M.2スロット周辺への適切なエアフローを確保することが、T705の性能維持には不可欠です。ケースファンなどを用いて、SSD周辺の空気を淀ませないようにすることが推奨されます 1。
6.4 サーマルスロットリング分析
- 閾値: T705のファームウェアは、温度が一定レベルに達すると性能を意図的に低下させるサーマルスロットリング機構を備えています。一般的に、スロットリングは81℃前後で開始され、さらに温度が上昇して90℃前後に達すると、ドライブ保護のためにシャットダウンする仕様となっています 1。
- 観測事例: レビューにおけるスロットリングの発生状況は、冷却環境によって異なります。十分な冷却(ヒートシンク+エアフロー)が提供されているテスト環境では、スロットリングは観測されなかったという報告があります 20。一方で、エアフローが不十分な場合や、ヒートシンクなしでのテストでは、スロットリングが発生し、性能が大幅に低下することが確認されています 2。
- 性能への影響: サーマルスロットリングが発生すると、SSDの転送速度は大幅に低下し、期待される性能を発揮できなくなります 32。
6.5 熱特性に関する考察 (Second Order)
T705の熱性能は、その潜在能力を最大限に引き出す上での最大の課題点、いわばアキレス腱と言えます。適切な冷却策(高品質なヒートシンクと良好なシステムエアフローの両方)を講じれば管理可能ですが、この冷却への強い依存性は、より発熱の少ないドライブと比較して「プラグアンドプレイ」の手軽さを損なっています。付属ヒートシンクの有効性については、公式の主張と一部のレビュー/ユーザー体験との間に乖離が見られる可能性があり、これは、搭載するシステムや使用状況によって効果が変わることを示唆しています。場合によっては、マザーボードに付属する大型で高品質なM.2冷却ソリューションの方が、持続的なピーク性能を維持するためにはより信頼性の高い選択肢となるかもしれません。
6.6 熱特性に関する考察 (Third Order)
この厳しい熱要件は、T705の実用的な搭載シナリオを制限する要因となります。例えば、エアフローが制限されがちなスモールフォームファクター(SFF)PCへの搭載は、特に困難になる可能性があります。ユーザーは、単にドライブを購入するだけでなく、自身のシステムで十分な冷却を確保できるか、あるいは追加の冷却投資を行う必要があるかを慎重に検討しなければなりません。これは、M.2フォームファクターが本来持つ設置の容易さという利便性を一部相殺するものであり、T705を、慎重なシステムインテグレーションを要求される、真にエンスージアストおよびプロフェッショナル向けのコンポーネントとして位置づけています。
7. 競合製品との比較分析
7.1 導入
Crucial T705 4TBの市場における立ち位置を明確にするため、本セクションでは、その性能、機能、価格を主要な競合製品と比較分析します。比較対象には、前モデルであるT700、他のPCIe 5.0 SSD、そして高性能なPCIe 4.0 SSDを含みます。
7.2 直接比較: T705 vs. T700
- 主要な差異: 最大の違いは搭載されているNANDフラッシュメモリのインターフェース速度です。T705は2400 MT/sで動作するNANDを採用しているのに対し、T700は2000 MT/sでした 1。
- 性能比較: このNANDの高速化により、T705はT700に対して、公称スペックおよびベンチマーク結果において、シーケンシャルリードで約18-20%、シーケンシャルライトで約8%高い性能を示します 1。ランダム性能の向上幅は比較的小さいですが(リード4%、ライト20%とCrucialは主張 1)、多くのベンチマークテストでT705がT700を、特にシーケンシャル性能で上回ることが確認されています 2。
- 持続書き込み性能: SLCキャッシュ枯渇後の書き込み速度も、T705(約4GB/s)がT700(約3.8GB/s)をわずかに上回っています 22。
- 価値と実用性の差: T705は確かに高速化されていますが、特にゲームのロード時間など、多くの実用的なシナリオにおいては、その差が体感できるほど大きくない可能性が指摘されています 10。そのため、もしT700が大幅に安価で入手可能であれば、コストパフォーマンスの観点からはT700の方が魅力的な選択肢となる場合があります 10。
7.3 PCIe Gen5 競合製品との比較
- 主要な競合: T705と同様にPhison E26コントローラーを搭載する製品(例: Sabrent Rocket 5 15, Corsair MP700 Pro 2, Seagate FireCuda 540 39, Adata Legend 970 6)や、他のコントローラー(例: Samsung 9100 Pro 39, InnoGrit IG5666 15)を搭載する製品が主な競合相手となります。
- 性能比較: 利用可能なベンチマークデータに基づくと、T705は現時点で市販されているコンシューマー向けSSDの中で最速、あるいは最速クラスの性能を持っています 2。ただし、競合製品との差は僅差である場合が多く、テスト内容によっては順位が入れ替わることもあります 5。例えば、Sabrent Rocket 5はTLCへの直接書き込み性能で高い評価を得ており 15、ある比較ではT705がSamsung 9100 Proよりも持続書き込み性能で優位だったとされています 13。
- その他の比較要素: ヒートシンクの設計(T705のようなパッシブ型か、MP700 Proのようなアクティブ冷却ファン付きか 18)、付属ソフトウェアの機能性、そして価格設定 13 なども、製品選択における重要な比較要素となります。
7.4 ハイエンドPCIe Gen4 SSDとの比較
- 主要な競合: Samsung 990 Pro 39, WD Black SN850X 9, Crucial T500 20 などが、依然として高性能SSD市場における強力な競合相手です。
- 性能比較: T705は、これらのGen4ドライブに対して、シーケンシャルスループットでは約2倍の性能を発揮します 7。しかし、Section 3で述べたように、ランダムアクセス性能やレイテンシにおける差はそれほど大きくありません。結果として、Section 4で見たように、実際のアプリケーション起動や現在のゲームロード時間においては、性能差が体感できるほど大きくない場合が多いです。
- 消費電力と発熱: 一般的に、Gen4ドライブはGen5ドライブよりも消費電力が少なく、発熱も抑えられています 15。これにより、冷却要件が緩やかになり、より多様なシステムへの搭載が容易になります。
- 価格と価値: PCIe 4.0 SSDは、GBあたりの単価が大幅に低く、コストパフォーマンスにおいて圧倒的に優れています 15。
7.5 競合分析に関する考察
Crucial T705 4TBは、ピーク時の合成ベンチマーク性能においては、現在市販されているコンシューマー向けSSDの頂点に立つ、あるいはそれに匹敵する存在です。しかし、他のGen5ドライブや、特に最上位のGen4ドライブと比較した場合、多くの実用的なシナリオ、とりわけ現在のゲーム環境においては、その性能差は大幅に縮まります。T705を選ぶか、あるいは競合製品を選ぶかの判断は、ユーザーが重視する特定のワークロード(シーケンシャル性能が重要か、ランダム性能が重要か)、熱と消費電力に対する許容度、そして予算に大きく依存します。現時点では、ほとんどのユーザー、特にゲーマーにとっては、高性能なGen4 SSDが依然として最も現実的でコスト効率の高い選択肢であると言えるでしょう。T705の技術的なリーダーシップは認められるものの 2、その全体的な優位性は、利用状況によって大きく左右される、コンテキスト依存性の高いものであると評価できます。他のGen5ドライブも同様のピーク性能を提供し始めており、一方でGen4ドライブは多くの一般的なユースケースにおいて、より優れた価値と効率性を提供しています。
7.6 主要SSD 性能比較テーブル
以下の表は、Crucial T705 4TBと主要な競合SSDの性能指標を比較したものです。(注: データは利用可能なレビューやスペックシートに基づき、モデルや容量によって異なる場合があります。特にT705とRocket 5の4TBモデルに関する実測データは限定的です。)
モデル | 容量 | インターフェース | Seq Read (MB/s) | Seq Write (MB/s) | Rand Read (K IOPS) | Rand Write (K IOPS) | 耐久性 (TBW) | 平均消費電力 (W) | 価格帯 (参考) | 出典例 |
Crucial T705 | 4TB | PCIe 5.0 x4 | 14,100 | 12,600 | 1,500 | 1,800 | 2400 | ~7.1 (2TB) | 高 | 1 |
Crucial T700 | 4TB | PCIe 5.0 x4 | 12,400 | 11,800 | 1,500 | 1,500 | 2400 | ~7.1 | 中〜高 | 10 |
Sabrent Rocket 5 | 2TB | PCIe 5.0 x4 | 13,388 | 12,700+? | 1,550+? | 1,800+? | 1200 | ~7.2 | 高 | 23 |
Samsung 9100 Pro | 4TB | PCIe 5.0 x4 | 13,656 | 13,400? | 1,500? | 1,800? | 2400 | ~5.0 | 高 | 13 |
Samsung 990 Pro | 4TB | PCIe 4.0 x4 | 7,013 | 6,900+? | 1,200+? | 1,550+? | 2400 | ~4.5 | 中 | 15 |
WD Black SN850X | 4TB | PCIe 4.0 x4 | 7,300 | 6,600 | 1,200 | 1,100 | 2400 | ~4.1 (2TB) | 中 | 15 |
注意: 「?」が付いている項目は、出典により異なる値や推定値が含まれることを示します。価格帯は相対的な目安です。消費電力は主に2TBモデルのデータです。
この比較表は、T705の性能と価値を競合製品と比較検討する上で、データに基づいた判断材料を提供します。
8. 専門家およびユーザーレビューの総合分析
8.1 導入
製品の真価を評価するには、客観的なベンチマークデータだけでなく、実際に製品を使用した専門家(レビュー担当者)やエンドユーザーからの定性的なフィードバックを考慮することが不可欠です。本セクションでは、様々なレビューから得られたCrucial T705に関する評価を集約し、その長所、短所、そして最適な用途についてバランスの取れた視点を提供します。
8.2 評価された長所
- 世界クラスの速度: レビュー全体を通して、T705の圧倒的なシーケンシャルリード/ライト性能は一貫して高く評価されています。これは、現行のコンシューマー向けSSDにおける最高水準の速度として認識されています 2。SLCキャッシュ枯渇後の持続書き込み性能も、多くのドライブと比較して優れている点が指摘されています 39。アプリケーションベースのベンチマークでも、多くの場合トップクラスの性能を発揮します 20。
- 大容量オプション: 4TBという大容量モデルが用意されている点は、大量のデータを扱うユーザーにとって重要な利点です 15。
- ビルドクオリティと機能: 堅牢な製品設計、オプションで提供される高品質なヒートシンク(限定版の白色モデル含む)1、そしてハードウェア暗号化や充実した管理ソフトウェア(Crucial Storage Executive)5 を含む豊富な機能セットが評価されています。4TBモデルで2400TBWという高い耐久性評価と5年間の保証も安心材料です 1。
- 将来性 (Future-Proofing): DirectStorageへの最適化により、将来この技術を活用するソフトウェアが登場した際に、その恩恵を最大限に受けられる可能性がある点が挙げられます 3。
8.3 指摘された短所
- 極度の発熱: T705の最大の弱点として、ほぼ全てのレビューで高い発熱が指摘されています。性能維持のためには強力な冷却(ヒートシンクと良好なエアフロー)が必須であり、冷却下でも高温になることがあります 1。付属ヒートシンクだけでは不十分な場合があるとの指摘もあります 7。PS5やエアフローの悪い小型PCへの搭載には不向きです 6。
- 高い消費電力: PCIe 4.0 SSDと比較して、消費電力が大幅に増加しています 13。最大で11W程度の電力を消費する可能性があります 13。
- 非常に高価: Gen4 SSDはもちろん、他のGen5 SSDと比較しても価格が高く設定されており、GBあたりのコストパフォーマンスは低いと評価されています 1。
- 実世界での利点の疑問視: 多くの一般的なタスク、特に現在のゲームロード時間においては、最上位のGen4 SSDと比較して性能向上の度合いが小さく、投資に見合うだけの体感的なメリットが得られない場合があるという意見が多く見られます 9。速度差が認識できないレベルであるとの指摘もあります 10。
- Gen5プラットフォーム要件: 最大性能を発揮するには、対応するマザーボード(Intel第13/14世代Core、AMD Ryzen 7000シリーズ以降)とCPUが必要です 2。
8.4 最適なユーザープロファイル
- 強く推奨されるユーザー:
- 巨大なシーケンシャルファイルの転送を頻繁に行うプロフェッショナル(例: 高解像度ビデオ編集者、大規模データセットを扱う科学者・研究者、AI/ML開発者)1。
- 常に最速のハードウェアを求めるベンチマーク愛好家。
- コストを度外視し、将来性を見据えたハイエンドPCを構築するユーザー。
- 条件付きで推奨されるユーザー:
- 現在のロード時間よりも将来のDirectStorage対応を重視し、予算に余裕のあるゲーマー 17。
- PCケース内に優れた冷却環境(強力なヒートシンクと十分なエアフロー)を確実に用意できるユーザー。
- 一般的に推奨されないユーザー:
- 一般的なデスクトップ用途(ウェブ閲覧、オフィス作業、軽度のメディア利用など)のユーザー。
- コストパフォーマンスを重視するビルダー 9。
- 現在のゲームロード時間を最優先するゲーマー。
- 熱的に制約のあるシステム(SFF PC、エアフローの悪いケース)を使用しているユーザー。
- PlayStation 5のストレージ増設を考えているユーザー 6。
9. 総合評価と推奨事項
9.1 パフォーマンスプロファイルの総括
Crucial T705 4TBは、高速なNANDフラッシュメモリと大容量SLCキャッシュの組み合わせにより、特にシーケンシャルアクセスにおいて、現行のコンシューマー向けSSD市場でトップクラスのピーク性能を発揮します。バースト書き込み性能は驚異的であり、キャッシュ枯渇後の持続書き込み性能もTLCドライブとしては非常に高い水準にあります。しかしながら、システムの応答性に影響するランダムアクセス性能、特に低キュー深度での性能は、シーケンシャル性能ほどの世代間の飛躍を示しておらず、最上位のPCIe 4.0ドライブとの差は比較的小さくなります。結果として、多くの一般的なアプリケーション、特に現在のゲームロード時間においては、その性能向上が体感しにくい場面も少なくありません。さらに重要な点として、このドライブの性能は、動作温度を低く保つことに強く依存しており、不十分な冷却環境下ではそのポテンシャルを発揮できません。
9.2 価値提案の評価
T705 4TBは、SSD技術の最先端を体現する製品ですが、その対価として「アーリーアダプター」向けの非常に高い価格設定がなされています。その価値は、ユーザーのワークロードがT705の持つ極端なシーケンシャルスループットを具体的に活用できるかどうかにかかっています。現時点では、ゲーマーを含む大多数のユーザーにとって、高性能なPCIe 4.0 SSDが、はるかに優れたコストパフォーマンスを提供します。将来的に価格が下落し、DirectStorageのような技術がその帯域幅を十分に活用できるソフトウェア(ゲームを含む)が登場すれば、T705の価値提案は向上する可能性がありますが、現状ではニッチな需要に応える製品と言えます。
9.3 購入検討者への推奨事項
- エンスージアストおよびプロフェッショナル: 大容量ファイルのシーケンシャルな読み書き(高解像度ビデオ編集、大規模シミュレーション、AIモデルのロードなど)が作業の中心であり、対応するGen5システムと優れた冷却環境を用意できる場合、T705 4TBは作業時間短縮に貢献する可能性があり、予算が許せば最有力候補となります。マザーボードに高品質な冷却機構が備わっている場合は、ヒートシンク非搭載モデルを検討する価値もあります。
- ゲーマー: 現時点でのゲームロード時間短縮を主目的とするならば、T705 4TBへの投資は推奨されません。高性能な4TBのPCIe 4.0 SSD(例: Samsung 990 Pro, WD Black SN850X)が、大幅に低いコストと少ない熱問題で、ほぼ同等のロード体験を提供します。T705を検討するのは、予算を度外視してでも将来のDirectStorage対応を見据えた「未来への投資」として最速のハードウェアを揃えたい場合に限られるでしょう。
- 一般ユーザー: ウェブブラウジング、オフィスアプリケーション、一般的なマルチメディア利用といった日常的なデスクトップ用途には、T705 4TBは明らかにオーバースペックであり、コストに見合いません。信頼性のあるPCIe 4.0、あるいはPCIe 3.0のNVMe SSDでも、十分すぎるほどの応答性が得られ、はるかに経済的です。
- 冷却に関する必須事項: どのタイプのユーザーであっても、T705の購入を検討する際には、適切な冷却策を講じるというコミットメントが不可欠です。高品質なヒートシンク(付属、マザーボード搭載、またはサードパーティ製)の利用と、PCケース内の強力なエアフローの確保が前提となります。これを怠ると、せっかくの高性能が無駄になるだけでなく、不安定動作や寿命低下のリスクも伴います。
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- Evaluating DirectStorage performance | TechPowerUp Forums, 4月 26, 2025にアクセス、 https://www.techpowerup.com/forums/threads/evaluating-directstorage-performance.321519/
- Forspoken DirectStorage on test: Contrary to reports, there’s no GPU performance hit on an RTX 4090 | PC Gamer, 4月 26, 2025にアクセス、 https://www.pcgamer.com/forspoken-directstorage-on-test-contrary-to-reports-theres-no-gpu-performance-hit-on-an-rtx-4090/
- Load PC Games Faster: How to Use DirectStorage in Windows 11 | PCMag, 4月 26, 2025にアクセス、 https://www.pcmag.com/how-to/how-to-use-directstorage-in-windows-load-pc-games-faster
- DirectStorage Benchmark Shows Massive Transfer Speed Improvements, Performance Compared: AMD vs Intel vs NVIDIA – Linus Tech Tips, 4月 26, 2025にアクセス、 https://linustechtips.com/topic/1481156-directstorage-benchmark-shows-massive-transfer-speed-improvements-performance-compared-amd-vs-intel-vs-nvidia/
- Forspoken PC – DF Tech Review – DirectStorage Tested, RT Upgrades and More – Reddit, 4月 26, 2025にアクセス、 https://www.reddit.com/r/pcgaming/comments/10q598u/forspoken_pc_df_tech_review_directstorage_tested/
- The articles claiming that “DirectStorage causes a 10% hit to performance” aren’t comparing DirectStorage on vs off. They are comparing SATA SSD vs NVMe SSD. Here is a SATA vs NVMe comparison on a 4090 showing no difference in frame rate between the two. : r/hardware – Reddit, 4月 26, 2025にアクセス、 https://www.reddit.com/r/hardware/comments/10lvi4h/the_articles_claiming_that_directstorage_causes_a/
- 驚異の実測14,000MB/s!Crucialが放つGen 5 SSD新ハイエンド「T705」実力テスト【従来モデルT700とも比較】 – YouTube, 4月 26, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=6Z_YEx2Oe0k
- SSD Benchmarks Hierarchy 2025: We’ve tested over 100 different …, 4月 26, 2025にアクセス、 https://www.tomshardware.com/features/ssd-benchmarks-hierarchy