1. はじめに
1.1. 目的とスコープ
本レポートは、Intelのモバイル向けプロセッサ「Core Ultra 5 125U」に焦点を当て、主に日本語のウェブサイトから収集した情報に基づき、その性能特性、アーキテクチャ、電力効率、および市場における位置づけを詳細に分析・評価することを目的とします。分析対象には、CPUおよび内蔵GPUの各種ベンチマーク結果、実際のアプリケーションにおける動作性能、競合製品との比較、さらには消費電力や温度に関する情報が含まれます。
1.2. Core UltraとMeteor Lakeアーキテクチャ
Core Ultra 5 125Uは、Intelが2023年後半に発表したモバイル向けCPUの新ブランド「Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)」に属します 1。開発コード名「Meteor Lake」として知られるこの世代は、Intelにとって重要な技術的転換点を示すものです 3。主な特徴として、CPU、GPU、I/Oなどの機能を個別の「タイル」と呼ばれるチップレットに分割し、3D積層技術「Foveros」を用いて統合する設計を採用しています 4。これにより、各機能に最適な製造プロセスを適用することが可能となり、例えばCPU演算を担当するコンピュートタイルには最新の「Intel 4」プロセス(7nm相当)が用いられています 1。
さらに、アーキテクチャ面では、従来の高性能コア(Pコア)と高効率コア(Eコア)に加え、アイドル時やバックグラウンドタスク処理に特化した超低消費電力の「LP Eコア(Low Power Efficient-cores)」を新たに導入しました 1。また、AI処理を効率化するための専用プロセッサ「NPU(Neural Processing Unit)」、すなわち「Intel AI Boost」を全モデルに統合している点も、この世代の大きな特徴です 1。
1.3. 市場における位置づけ
Core Ultra 5 125Uは、プロセッサ・ナンバー末尾の「U」が示す通り、薄型軽量ノートPC向けの低消費電力シリーズに分類されます 1。これは、従来のIntel Core i5 Uシリーズの後継とみなすことができ、主なターゲットユーザー層は、ビジネスパーソンや学生、一般家庭ユーザーなど、日常的なコンピューティング作業や軽度のコンテンツ制作を行う層と考えられます。市場においては、AMDのRyzen 5モバイルプロセッサ(例: Ryzen 5 7000U/8000Uシリーズ)などが直接的な競合製品となります 4。
1.4. レポート構成
本レポートは以下の構成で進めます。まず、Core Ultra 5 125Uの詳細な仕様と基盤となるアーキテクチャについて解説します。次に、各種ベンチマークテストの結果に基づき、CPU性能、内蔵グラフィックス性能、そして実アプリケーションにおける性能を分析します。続いて、主要な競合プロセッサとの性能比較を行い、さらに消費電力、温度特性、電力効率について評価します。最後に、これらの分析結果を総合的に評価し、結論を述べます。引用元情報は適宜明記し、マークダウン形式による階層化された見出しを用いて構成します。
2. Core Ultra 5 125U: 仕様とアーキテクチャ詳細
2.1. 主要スペック
Core Ultra 5 125Uの基本的なハードウェア仕様を以下の表にまとめます。これらのスペックは、後述する性能分析の基礎となります。
Table 2.1: Intel Core Ultra 5 125U 主要スペック表
項目 | 仕様 | 出典例 |
開発コード名 | Meteor Lake | 1 |
製品コレクション | Intel® Core™ Ultra processors (Series 1) | 1 |
セグメント | モバイル | 1 |
コア構成 | 12コア (Pコア x2, Eコア x8, LP Eコア x2) | 1 |
スレッド数 | 14スレッド (Pコア x4, Eコア x8, LP Eコア x2) | 1 |
動作周波数 (Pコア) | ベース 1.3 GHz / 最大ターボ 4.3 GHz | 1 |
動作周波数 (Eコア) | ベース 0.8 GHz / 最大ターボ 3.6 GHz | 1 |
動作周波数 (LP Eコア) | ベース 0.7 GHz / 最大ターボ 2.1 GHz | 1 |
キャッシュ (L3) | 12 MB Intel® Smart Cache | 1 |
プロセッサーベースパワー (PL1) | 15 W | 1 |
最大ターボパワー (PL2) | 57 W | 1 |
最小保証電力 (TDP Down) | 12 W | 1 |
製造プロセス | Intel 4 (7nm相当) | 1 |
内蔵GPU (iGPU) | Intel® Graphics | 1 |
GPUアーキテクチャ | Xe-LPG | 26 |
GPUコア数 | 4 Xeコア (64 Execution Units) | 1 |
GPU最大動的周波数 | 1.85 GHz | 1 |
内蔵NPU | Intel® AI Boost | 1 |
メモリ対応 | LPDDR5/x 最大 7467 MT/s, DDR5 最大 5600 MT/s (最大96GB, 2チャネル) | 1 |
PCI Express | Gen 4 対応 | 3 |
ソケット | FCBGA2049 | 1 |
2.2. Meteor Lakeアーキテクチャの特徴
Core Ultra 5 125Uの性能や特性を理解する上で、基盤となるMeteor Lakeアーキテクチャの主要な特徴を把握することが重要です。
- タイル/チップレット設計 (Foveros技術): Meteor Lakeは、CPUコアを搭載する「コンピュートタイル」、GPUコアを搭載する「グラフィックタイル」、I/O機能を担う「IOタイル」、そしてこれらを接続しLP EコアやNPUなどを搭載する「SoCタイル」という、機能別に分割された複数のチップ(タイル)で構成されています 4。これらのタイルは、それぞれに最適な製造プロセス(コンピュートタイルはIntel 4、グラフィックタイルはTSMC N5、SoC/IOタイルはTSMC N6)で製造された後、Intelの3Dパッケージング技術「Foveros」によって一つのパッケージ上に積層されます 4。このアプローチは、巨大な単一ダイを製造するよりもコスト効率が高く、歩留まりを向上させる利点があります 4。
- 3Dパフォーマンスハイブリッドアーキテクチャ: Intelは、高性能な「Pコア(Performance-cores)」、電力効率に優れた「Eコア(Efficient-cores)」、そして新たに超低消費電力の「LP Eコア(Low Power Efficient-cores)」を組み合わせたハイブリッド構成を採用しています 1。125Uでは、Pコアが2基、Eコアが8基、LP Eコアが2基搭載されています 1。これらの異なる特性を持つコア群を、「Intel Thread Director」と呼ばれるハードウェアスケジューラがOSと連携し、実行するタスクの種類や負荷状況に応じて最適なコアに処理を割り当てることで、性能と電力効率の両立を図ります 1。
- Low Power Island (LP Eコア): 特に注目すべきは、SoCタイル上に配置された2基のLP Eコアです 1。これらは、PCがアイドル状態にある時や、OSのバックグラウンドタスク、動画再生支援など、非常に低い負荷の処理を担当します 4。LP Eコアが動作している間は、より多くの電力を消費するコンピュートタイル(PコアとメインのEコア群)を完全にオフにすることが可能であり、これによりシステム全体の待機電力や低負荷時の消費電力を大幅に削減することを目指しています 4。Intelは、この仕組みにより競合のRyzen 7 7840Uと比較してアイドル時の消費電力を大幅に削減できると主張しています 6。
- コアアーキテクチャの進化: Pコアには「Redwood Cove」、EコアおよびLP Eコアには「Crestmont」と呼ばれる新しいマイクロアーキテクチャが採用されています 4。これらはそれぞれ、前世代のRaptor Lakeで採用されていたRaptor Cove(Pコア)およびGracemont(Eコア)から改良が加えられており、分岐予測の強化などを通じて、同一クロック周波数あたりの命令実行数(IPC)が若干向上しているとされています 4。
この複雑なコア構成は、性能特性にも影響を与えます。Pコアが2つしかないことは、シングルスレッド性能が重要となる場面では、Pコア数が多いCPU(例えばCore Ultra 5 125HはPコア4基 24)や、より高いクロックで動作するCPUに対して不利になる可能性があります。一方で、EコアとLP Eコアを合計10コア搭載することで、マルチスレッド性能はコア数の少ない旧世代Uシリーズ(例: Core i5-1335Uは合計10コア 21)よりも向上し、バックグラウンドタスク処理や低負荷時の電力効率を高めるという設計思想が明確に見て取れます 4。これは、薄型ノートPCに求められる性能とバッテリー持続時間のバランスを追求した結果と言えるでしょう。したがって、シングルスレッド性能を極端に重視する特定の古いソフトウェアやゲームを除けば、現代的なマルチタスク環境においては旧世代からの改善が期待でき、特にモバイル利用における電力効率の向上は大きな利点となります。
2.3. 内蔵グラフィックス「Intel Graphics」
Core Ultra 5 125Uに統合されているGPUは「Intel Graphics」と名付けられています。
- アーキテクチャ: 基盤となるのは「Xe-LPG」アーキテクチャです 26。これは、Intelが単体GPUとして展開している「Arc」シリーズで採用されている「Xe-HPG」アーキテクチャから派生したものであり、ノートPC向けに省電力・低発熱を重視したチューニングが施されています 28。事実上、Arc GPUのデチューン版と考えることができます 28。
- コア数と周波数: 125Uに搭載されるIntel Graphicsは、4基のXeコア(合計64基のExecution Units)で構成されています 1。これは、同じCore UltraファミリーでもHシリーズ(例: 125H)に搭載される7コアまたは8コア構成の「Intel Arc Graphics」よりも少ないコア数です 24。最大動作周波数は1.85 GHzです 1。
- 機能: 最新のグラフィックスAPIであるDirectX 12 Ultimate(DirectX 12.2サポートと記載 1)に対応し、リアルタイムレイトレーシング処理もハードウェアレベルでサポートします 1。また、高効率な動画コーデックであるAV1のハードウェアエンコードおよびデコード機能や、従来のH.264/HEVC対応、Intel Quick Sync Videoによる高速な動画処理支援も備えています 1。
- 性能の位置づけ: Xe-LPGアーキテクチャの採用により、前世代のCoreプロセッサに搭載されていたIris Xe Graphics(例えばCore i5-1335Uの80EU版)と比較して、グラフィック性能は向上しています 21。しかし、GPUコア数が4基に抑えられているため、Core Ultra Hシリーズに搭載される7コア/8コア版のArc Graphicsや、競合するAMD Ryzenプロセッサの高性能な内蔵GPU(Radeon 760Mや780Mなど)と比較すると、性能面では劣る傾向にあります 32。
重要な点として、Hシリーズでは「Intel Arc Graphics」というブランド名が使用されるのに対し、125UのようなUシリーズ(4コア版)では単に「Intel Graphics」と表記されていることが挙げられます 1。これは性能差を反映した意図的な区別と考えられ、ユーザーは「Core Ultraだからグラフィック性能が良い」と一括りにせず、Uシリーズ(特に4コア版)とHシリーズでは明確な性能差があることを認識する必要があります。125UのGPUは、日常的なデスクトップ表示、高解像度動画の再生、ウェブブラウジング、軽い写真編集などには十分な能力を持ちますが、本格的な3Dゲームや要求の高いグラフィック作業には適していません。
2.4. 内蔵NPU「Intel AI Boost」
Meteor Lake世代の大きな特徴の一つが、AI処理専用のハードウェアアクセラレータであるNPU(Neural Processing Unit)「Intel AI Boost」の統合です 1。
- 目的と機能: NPUは、機械学習モデルの推論処理(学習済みモデルを使って予測や分類を行う処理)を、CPUやGPUよりも低い消費電力で効率的に実行することを目的としています 4。これにより、例えばビデオ会議中の背景ぼかしや自動フレーミングといった処理(Windows Studio Effects)をCPU/GPUの負荷を増やさずに実行したり 1、対応するアプリケーションソフトウェアにおけるAI関連機能(例: 画像編集ソフトのノイズ除去、超解像、被写体選択など)を高速化したりすることが期待されます 6。
- 性能指標: NPUの性能は、1秒間に実行できる演算回数を示すTOPS(Tera Operations Per Second)という単位で表されることがあります。Meteor Lakeプラットフォーム全体(CPU+GPU+NPU)では最大34 TOPSのAI性能を持つとされていますが 23、125UのNPU単体での公式なTOPS値は明記されていません 1。ただし、後継のCore Ultra 200Sシリーズ(Arrow Lake-S)のNPUが13 TOPSであることから 26、同程度の性能を持つと推測されます。この性能レベルは、Microsoftが提唱する「Copilot+ PC」の初期要件(NPU単体で40 TOPS以上)には達していません 36。
- ソフトウェア対応: Intel AI Boostは、OpenVINO™、WindowsML、DirectML、ONNX RTといった主要なAIソフトウェアフレームワークをサポートしており 1、開発者がNPUを活用したアプリケーションを作成するための環境を提供しています。しかし、NPUの性能を最大限に引き出すためには、アプリケーション側での最適化が不可欠です 6。
現状では、NPUを積極的に活用する一般向けアプリケーションはまだ限定的です 34。例えば、画像生成AIのような処理は依然としてGPUが主役であり、NPU対応はこれからという段階です 37。そのため、NPU搭載は将来的なAIアプリケーションの普及を見据えた「先行投資」としての側面が強いと言えます。Windows Studio EffectsのようなOSレベルの機能ではすぐに恩恵を受けられますが、多くのユーザーが体感できるほどの性能向上は、今後のソフトウェアエコシステムの発展に依存します。購入を検討する際には、NPUの有無だけでなく、現時点で必要となるCPUやGPUの性能を優先して評価することが賢明でしょう。
3. CPU性能ベンチマーク分析
ここでは、主要なCPUベンチマークテストの結果に基づき、Core Ultra 5 125Uの演算性能を分析します。
3.1. Cinebench (R23 / 2024)
Cinebenchは、Maxon Cinema 4Dレンダリングエンジンを使用してCPUの性能を測定する、業界標準のベンチマークの一つです。シングルコア性能とマルチコア性能の両方を評価できます。
- スコア:
- Cinebench R23: 複数のレビューサイトやデータベースによると、マルチコアスコアは約9,100ptsから10,700ptsの範囲、シングルコアスコアは約1,560ptsから1,600ptsの範囲で報告されています 32。
- Cinebench 2024: 新しいバージョンであるCinebench 2024では、マルチコアスコアが約490ptsから555pts、シングルコアスコアが約90ptsから94ptsの範囲となっています 20。
- 分析:
- マルチコア性能: 前世代のCore i5-1335U(R23マルチ: 約8,900pts 21)と比較すると、125Uは約10%程度の性能向上を示しています 21。これは主に、Eコア数が8コアから10コアへ増加したことによる効果と考えられます。
- シングルコア性能: 一方、シングルコア性能では、Core i5-1335U(R23シングル: 約1,680pts 21)と比較して同等、あるいは若干低いスコアとなる場合があります 21。これは、両CPUともにPコア数が2コアで同じである一方、125UのPコア最大ターボ周波数が4.3GHzと、1335Uの4.6GHzよりも低く設定されているためと推測されます 1。
- 競合比較: AMD Ryzen 5 7530U(Zen 3アーキテクチャ、R23マルチ: 約8,000pts台後半 38)に対しては、マルチコア性能で優位性が見られます。しかし、Ryzen 7 7730U(Zen 3、R23マルチ: 約10,000pts前後 23)や、より新しいアーキテクチャ(Zen 4)を採用するRyzen 5 8640U(R23マルチ: 約11,000pts前後 13)と比較すると、同等かやや劣る可能性があります。
- ファミリー内比較: 同じCore Ultra 5でも、Hシリーズの125H(Pコア4基、R23マルチ: 約12,600pts 24)と比較すると、Pコア数の違い(2 vs 4)とTDP設定の違いから、マルチコア性能には明確な差が存在します 24。
3.2. Geekbench (5 / 6)
Geekbenchは、クロスプラットフォームで利用可能なベンチマークツールであり、CPUのシングルコアおよびマルチコア性能を測定します。特定のタスク(ファイル圧縮、画像処理、機械学習推論など)のシミュレーションも含まれます 20。
- スコア:
- Geekbench 6: シングルコアスコアは約2,100ptsから2,150pts、マルチコアスコアは約8,900ptsから9,800ptsの範囲で報告されています 20。
- 分析:
- Cinebenchと同様の傾向を示しており、Core i5-1335U(GB6マルチ: 約8,300pts 21)と比較して、マルチコア性能で約10%の向上が確認できます 21。シングルコア性能はほぼ同等です 21。
- Core Ultra 5 125H(GB6マルチ: 約10,700pts 24)と比較すると、マルチコアスコアは約18%低くなります 24。
- 競合のRyzen 5 8640U(GB6シングル: 約2,500pts, マルチ: 約10,300pts 13)と比較した場合、シングルコア、マルチコアともに下回る結果となっています 13。
3.3. PassMark CPU Mark
PassMark CPU Markは、整数演算、浮動小数点演算、素数計算、データ圧縮、暗号化、物理シミュレーションなど、多岐にわたるテスト項目を通じてCPUの総合的なパフォーマンスを評価するベンチマークです 20。
- スコア: 総合スコア(CPU Mark)は約17,000ptsから20,400ptsと、報告されている値に幅が見られます。シングルスレッド性能のスコアは約3,300ptsから3,330ptsの範囲です 8。
- 分析:
- スコアのばらつき: このスコアの幅が大きい要因としては、テストに使用されたPCの冷却性能、搭載メモリの種類や速度、BIOS/UEFI設定、そしてCPUの電力設定(PL1/PL2、TDP)の違いなどが考えられます。例えば、for-real.jpのレビューでは20,403ptsという高いスコアが報告されていますが 25、cpubenchmark.netのデータベースでは平均値として17,108ptsが示されています 22。これは、Core Ultra 5 125UのTDPがベース15Wから最大57Wまでと幅広く設定可能であり 1、ノートPCメーカーが製品のターゲットや設計に応じて電力制限を調整していることを反映していると考えられます。高いスコアは、おそらく冷却能力に余裕があり、より高い電力レベルでの動作が許容されている高性能なマシンでの結果でしょう。したがって、ユーザーは単一のベンチマークスコアに頼るのではなく、検討している具体的なノートPCモデルのレビューや、可能であればそのTDP設定に関する情報を確認することが重要です。同じCPUを搭載していても、実装されるPCによって実際のパフォーマンスは大きく変動しうる点に留意が必要です。
- 性能レベル: スコアが20,000ptsに近い場合、for-real.jpの目安によれば、一般的なビジネス用途(目安10,000pts以上)では非常に快適であり、ゲーミングPCや専門的な作業(目安18,000pts以上)にも対応可能なレベルの性能と言えます 25。一方、スコアが17,000pts程度の場合でも、Core i5-1335U(約14,500pts 8)と比較して約15%から20%高いマルチスレッド性能を示しており、世代間の着実な進化が確認できます 8。
- シングルスレッド性能: 約3,300ptsというシングルスレッドスコアは、Core i5-1335U(約3,350pts 8)とほぼ同等レベルです 8。
- 競合比較: Ryzen 5 8640U(約20,500pts 17)と比較すると、総合スコアでは同等か、やや劣る可能性があります。
3.4. PCMark 10
PCMark 10は、実際のPC利用シナリオをシミュレートすることで、システムの総合的な応答性や生産性を評価するベンチマークです。ウェブブラウジング、ビデオ会議、アプリケーション起動などの基本操作(Essentials)、文書作成や表計算などの生産性タスク(Productivity)、写真編集や簡単な動画編集などのデジタルコンテンツ制作(Digital Content Creation, DCC)の3つのカテゴリでスコアが算出されます 25。
- スコア: 総合スコアは約5,900ptsから7,100pts、Essentialsは約9,400ptsから9,800pts、Productivityは約7,900ptsから8,300pts、Digital Content Creationは約7,100ptsから8,200ptsの範囲で報告されています 25。
- 分析:
- Essentials: 9,400点を超える高いスコアは、OSの起動、アプリケーションの起動、ウェブページの読み込み、ビデオ会議といった基本的な操作が非常にスムーズかつ快適に行えることを示しています 25。
- Productivity: 8,000点前後のスコアは、Microsoft Officeスイート(Word, Excel, PowerPointなど)を用いた文書作成や表計算といった事務作業を、ストレスなく効率的にこなせるレベルであることを意味します 25。
- Digital Content Creation: 7,000点を超えるスコアは、統合グラフィックス搭載のノートPCとしては比較的高く、写真のレタッチや簡単な動画編集といった軽度のクリエイティブ作業にも対応できる可能性を示唆しています 25。ただし、これはあくまでCPU内蔵GPUの範囲内での評価であり、本格的な制作作業には限界があります。
3.5. CPU性能のまとめと考察
複数のベンチマーク結果を総合すると、Core Ultra 5 125Uは、前世代のCore i5-1335Uと比較してマルチコア性能を着実に向上させている一方で、シングルコア性能はほぼ同等レベルを維持しています。これは、Eコア数を増やしつつPコア数を維持し、最大クロックをわずかに抑えるというコア構成と周波数設定のバランス調整の結果と考えられます。Intelは、現代のモバイルコンピューティングで重要となるマルチタスク性能と電力効率の向上を優先しつつ、シングルコア性能を大きく損なわない落としどころを探ったと言えるでしょう。この特性により、日常的なマルチタスク処理やバックグラウンドで動作するアプリケーションが多い現代的な使い方では、旧世代からの明確なメリットが感じられるはずです。しかし、シングルスレッド性能が処理速度のボトルネックとなるような古いアプリケーションや一部のゲームにおいては、劇的な性能向上は期待できません。全体としては、一般的なモバイル利用に適した性能バランスを備えていると評価できます。
Table 3.1: Core Ultra 5 125U CPUベンチマークスコア比較
ベンチマーク (単位) | Core Ultra 5 125U (代表値/範囲) | Core i5-1335U (代表値) | Core Ultra 5 125H (代表値) | Ryzen 5 8640U (代表値) | 出典例 |
Cinebench R23 (Multi) | 9,100 – 10,700 pts | 8,915 pts | 12,620 pts | 11,289 pts | 32 |
Cinebench R23 (Single) | 1,560 – 1,600 pts | 1,684 pts | 1,655 pts | 1,780 pts | 32 |
Cinebench 2024 (Multi) | 493 – 555 pts | N/A | 668 pts | N/A | 13 |
Cinebench 2024 (Single) | 90 – 94 pts | N/A | 100 pts | N/A | 13 |
Geekbench 6 (Multi) | 8,900 – 9,800 pts | 8,288 pts | 10,746 pts | 10,308 pts | 13 |
Geekbench 6 (Single) | 2,100 – 2,150 pts | 2,126 pts | 2,242 pts | 2,519 pts | 13 |
PassMark CPU Mark (Overall) | 17,000 – 20,400 pts | 14,502 pts | 21,662 pts | 20,560 pts | 8 |
PassMark CPU Mark (Single) | 3,300 – 3,330 pts | 3,362 pts | 3,464 pts | 3,545 pts | 8 |
(注: スコアはテスト環境やバージョンにより変動します。N/Aはデータが見つからなかった項目を示します。)
4. 内蔵グラフィックス「Intel Graphics」性能分析
Core Ultra 5 125Uに統合されたGPU「Intel Graphics」(Xe-LPG, 4コア)の性能を、ベンチマークテストとゲームの実行結果から評価します。
4.1. 3DMark
3DMarkは、GPUのグラフィック描画性能を測定するための標準的なベンチマークスイートです。DirectXのバージョンや負荷レベルに応じて、Time Spy(DX12)、Fire Strike(DX11)、Night Raid(DX12、統合GPU向け低負荷)などのテストがあります。
- スコア:
- Night Raid (Graphics Score): 約19,700ptsから21,500ptsの範囲 25。統合GPUの性能比較に適したテストです。
- Fire Strike (Graphics Score): 約4,800pts程度 25。DirectX 11ベースのテストです。
- Time Spy (Graphics Score): 約1,300ptsから1,400pts程度と推測されます(25のSteel Nomad Light 1457は別テストの可能性、32ではHシリーズの半分程度との記述あり)。DirectX 12ベースのより高負荷なテストです。
- 3D Graphics Mark (PassMark系?): 約3,400ptsという報告もあります 25。
- 分析:
- 世代比較: Night Raidスコア(約20,000pts)は、前世代のCore i5-1335Uに搭載されていたIris Xe Graphics 80EU(Night Raid 約16,800pts 34)と比較して明確に向上しており、Xe-LPGアーキテクチャの改善効果が見られます。Core i7-1360PのIris Xe 96EU(Night Raid 約21,900pts 33)とは同等レベルです。
- ファミリー内比較: 同じCore Ultra 5でも、Hシリーズの125Hに搭載されるArc Graphics 7コア(Night Raid 約35,000pts 34)と比較すると、スコアは約57%から61%程度にとどまり、大きな性能差があります。これは主にGPUコア数の違い(4コア vs 7コア)と、GPUへの供給電力(TGP)の違いに起因すると考えられます。ユーザーは、同じCore UltraブランドでもUシリーズとHシリーズではグラフィック性能が大きく異なることを認識する必要があります。「Core Ultraだからグラフィックが良い」と一括りに考えるのは誤りであり、特に125UのようなUシリーズ(4コア版)では過度な期待は禁物です。
- 競合比較: AMD Ryzen 5 8640Uに搭載されるRadeon 760M(Night Raid 約29,000pts 33)と比較しても、125Uのスコアは大幅に下回ります。これは、AMDが長年にわたり統合GPUの性能向上に注力してきた結果であり、現時点ではIntelの4コアXe-LPGは、同クラスのAMD製iGPUに対して性能面で劣勢にあることを示しています。内蔵GPUでのゲーム性能やグラフィック処理能力を重視する場合、AMD Ryzen搭載機(特にRadeon 760M/780M搭載モデル)の方が有利な選択肢となる可能性が高いでしょう。
- ディスクリートGPU比較: Fire Strikeスコア(約4,800pts)は、旧世代のエントリークラス単体GPUであるNVIDIA GeForce MX450(Night Raid 約30,000pts 34)にも及ばないレベルであり、単体GPUとの性能差は依然として大きいことがわかります。
4.2. ゲームベンチマーク
実際のゲームタイトルにおけるパフォーマンスを見ていきます。
- ファイナルファンタジーXIV (FFXIV):
- 結果: フルHD(1920×1080)解像度、標準品質設定でベンチマークスコアは4,852、「普通」という評価でした 25。
- 分析: この評価は、プレイ可能ではあるものの、場面によってはフレームレートが低下し、快適とは言えない状況が発生しうることを示唆します。よりスムーズなプレイ体験を得るためには、解像度を下げるか、さらに画質設定を調整する必要があるでしょう。Core i5-1335U(スコア 5,150 25)と同程度か、わずかに低い性能の可能性があります。Core Ultra 5 125H(標準品質スコア 10,161、「快適」評価 40)とは、ここでも大きな性能差が見られます。
- ドラゴンクエストX (DQ X):
- 結果: フルHD解像度、標準品質設定でベンチマークスコアは13,949、「すごく快適」という評価でした 25。
- 分析: ドラクエXのような比較的軽量な、あるいは2Dグラフィックを主体とするゲームであれば、高い画質設定でも非常に快適にプレイできる性能を持っていることがわかります。
- その他のゲーム (Tekken 8など):
- 比較的高いグラフィック負荷が要求される格闘ゲーム『Tekken 8』では、1080p(フルHD)解像度、低画質設定で平均フレームレートは約50fps程度と報告されていますが、これはデフォルト設定での話であり、実際には解像度を720pに下げ、さらにレンダリングスケールを調整(例: 75%)して、ようやくプレイ可能なレベルになるとのことです 42。
- 分析: これらの結果から、比較的新しい3Dゲームや、グラフィック負荷の高いAAAタイトルを高画質・高フレームレートで安定してプレイすることは、Core Ultra 5 125Uの内蔵GPUでは困難であると言えます 32。
4.3. グラフィック性能の総合評価
Core Ultra 5 125Uに搭載されたIntel Graphics (4コア) は、前世代のIris Xe Graphics (80EU) から着実な性能向上を果たしています 21。これにより、日常的なデスクトップ操作、高解像度動画の再生、Webブラウジング、Officeアプリケーションの利用などは全く問題なく、非常にスムーズに行えます。
ゲームに関しては、ドラゴンクエストXのような軽量なタイトルやブラウザゲームであれば、高設定でも快適に楽しむことができます。ファイナルファンタジーXIVのような中程度の要求スペックを持つゲームについては、画質設定を調整することでプレイ可能ですが、高画質での快適なプレイは望めません 25。最新のAAAタイトルやグラフィック負荷の高い3Dゲームをプレイするには、性能が不足しています 32。
コンテンツ制作においては、簡単な写真編集(明るさ調整、トリミング、簡単なレタッチなど)や、フルHD解像度レベルでの比較的シンプルな動画編集であれば対応可能と考えられます 32。しかし、より高度なエフェクト処理、4K動画編集、大量のRAW現像といった重いクリエイティブワークには、性能(特にGPU性能)が十分ではありません。
Table 4.1: Core Ultra 5 125U 内蔵GPUベンチマークスコア比較
ベンチマーク/ゲーム (設定) | Core Ultra 5 125U (Intel Graphics 4-core) | Core i5-1335U (Iris Xe 80EU) | Core Ultra 5 125H (Arc 7-core) | Ryzen 5 8640U (Radeon 760M) | 出典例 |
3DMark Night Raid (Graphics) | 19,700 – 21,500 pts | 16,835 pts | 35,271 pts | 29,095 pts | 25 |
3DMark Fire Strike (Graphics) | 4,833 pts | N/A | N/A | N/A | 25 |
3DMark Time Spy (Graphics) | ~1,300 – 1,400 pts (推測) | N/A | N/A | N/A | 32 |
FFXIV (FHD, 標準品質) | 4,852 pts (“普通”) | 5,150 pts | 10,161 pts (“快適”) | N/A | 25 |
DQ X (FHD, 標準品質) | 13,949 pts (“すごく快適”) | N/A | 17,314 pts (“すごく快適”) | N/A | 25 |
iGPU FLOPS (TFLOPS) | 1.9 | 1.6 | 3.9 | 2.7 | 13 |
(注: スコアはテスト環境やドライババージョンにより変動します。N/Aはデータが見つからなかった項目を示します。)
5. 実アプリケーションにおける性能
ベンチマークスコアだけでなく、実際のアプリケーションをどの程度快適に利用できるかを見ていきます。
5.1. 生産性・オフィスワーク
PCMark 10のEssentials(基本操作)およびProductivity(生産性)のスコアが非常に高いことから 25、Core Ultra 5 125Uは、Microsoft Word、Excel、PowerPointなどのOfficeスイートを用いた文書作成や表計算、Webブラウジング、メールの送受信、ZoomやTeamsなどでのビデオ会議といった、日常的なオフィスワークや学習用途において、極めて快適な動作を提供すると評価できます 32。複数のアプリケーションを同時に立ち上げて作業するようなマルチタスク環境でも、十分な応答性が期待できるでしょう。
5.2. コンテンツ制作
- 動画編集: DaVinci Resolveを用いた5分間の4K動画レンダリングテストでは、約4分54秒という時間が報告されています 25。これは、旧世代のCore i7-1260P(15分20秒 25)と比較すると大幅な高速化ですが、競合のAMD Ryzen 5 7535U(4分47秒 25)やRyzen 5 8640U(4分41秒 16)と同程度か、やや遅い結果です。より高性能なCore Ultra 5 125H(4分14秒 25)や、ディスクリートGPUを搭載したPCには及びません。この結果から、フルHD解像度レベルでのカット編集やテロップ挿入といった比較的簡単な動画編集であれば対応可能ですが、4K解像度での本格的な編集作業、複雑なエフェクトの多用、長時間のレンダリングなど、負荷の高い作業には性能不足となる可能性が高いと考えられます 32。
- 写真編集: PCMark 10のDigital Content Creationスコア(7173 25)やGeekbench 6の写真処理サブスコア(93.4 images/sec 20)から判断すると、Adobe LightroomやPhotoshopなどを用いた基本的な写真編集(明るさや色調の調整、トリミング、簡単なレタッチ、ノイズ除去など)は、比較的快適に行えるレベルにあると推測されます。ただし、一度に大量のRAWファイルを現像したり、複雑なレイヤー処理やフィルターを多用したりする場合には、処理に時間がかかる場面も出てくるでしょう。
- 総合評価: Core Ultra 5 125Uは、一般的なユーザーが行うレベルの写真編集や、趣味の範囲での簡単な動画編集(特にフルHDまで)には対応できる性能を持っています。しかし、プロフェッショナルなクリエイティブワークや、より高度で負荷の高いコンテンツ制作を主目的とする場合には、CPU性能(特にマルチコア)、そしてGPU性能の両面で限界があり、Core Ultra HシリーズやディスクリートGPUを搭載した上位のPCを選択することが推奨されます 32。
5.3. AI処理性能
- NPUの活用: Core Ultra 5 125Uは、専用のAIプロセッサ「Intel AI Boost」を搭載しており、対応するソフトウェアにおいてAI関連の処理をCPUやGPUからオフロードし、より効率的に実行することが可能です 1。このNPUは、OSのデバイスマネージャーやタスクマネージャー上でも認識され、動作状況を確認できます 44。
- ベンチマーク: AI処理性能を測定するベンチマークとして、Geekbench AI (ONNX Runtimeを使用) があります。このテストでは、Core Ultra 5 125Uは、NPUを持たない旧世代のCore i7-1260PやAMD Ryzen 5 7535Uを上回るスコアを示しています 25。UL Procyon AI Inference Benchmarkなど他のAIベンチマークも存在しますが 45、125Uにおける標準的なスコアデータはまだ十分に蓄積されていません。
- 実アプリケーションでの効果: 現時点でNPUが活用される具体的な例としては、Windows OS標準機能である「Windows Studio Effects」が挙げられます。これにより、ビデオ会議中にCPU/GPUに大きな負荷をかけることなく、背景ぼかし、アイコンタクト補正、自動フレーミングといった機能を利用できます 1。また、Adobe Premiere ProやLightroomなどのクリエイティブソフトウェアにおいても、NPUを活用することで特定の処理(例: 動画の自動文字起こし、写真のノイズ除去)が高速化されることが報告されていますが 6、これらの報告は主にCore Ultra Hシリーズに関するものであり、かつアプリケーション側の対応が前提となります。画像生成AI(例: Stable Diffusion)のようなタスクでは、依然として高性能なGPUが主に利用されており、NPUの活用は今後の課題とされています 37。
- 評価: NPU搭載は、将来的にAI機能がPC上でより一般的になることを見据えた重要な機能強化です。特に、バッテリー駆動時間が重視されるノートPCにおいて、低消費電力でAI処理を実行できるメリットは大きいと考えられます。しかし、現状ではNPUの能力をフルに活用できるソフトウェアはまだ限られており、多くのユーザーにとってその恩恵を直接的に体感できる場面は少ないかもしれません 34。これは、ソフトウェア開発者がNPU搭載ハードウェアの普及を待つ一方で、ユーザーは対応ソフトウェアの登場を待つという、いわゆる「鶏と卵」の状態にあるためです。NPUは現時点では「将来への投資」としての意味合いが強く、OSレベルの機能を除けば、その価値は今後のソフトウェアエコシステムの発展に大きく依存します。
6. 競合プロセッサとの性能比較
Core Ultra 5 125Uの性能を、主要な比較対象となるプロセッサと比較し、その位置づけを明確にします。
6.1. 対 Intel旧世代Uシリーズ (Core i5-1335U)
- CPU性能: マルチコア性能では、Cinebench R23、Geekbench 6、PassMark CPU Markのいずれにおいても、Core Ultra 5 125UがCore i5-1335Uを約10%から20%上回る結果を示しています 8。これは主にEコア数の増加(8→10)によるものです。一方、シングルコア性能はほぼ同等か、最大クロック周波数の違いからわずかに下回る場合があります 8。
- GPU性能: 内蔵GPUは、Iris Xe Graphics 80EUからIntel Graphics 4コア(Xe-LPG)へと進化し、3DMark Night Raidスコアや理論演算性能(FLOPS)で向上が見られます 21。
- 電力効率: より微細なIntel 4プロセス(7nm相当)の採用と、LP Eコアの導入により、特に低負荷時の電力効率改善が期待されます 4。PassMark/Wattなどの指標でも効率向上が示唆されています 21。
- その他: NPU「Intel AI Boost」の搭載が大きな違いです。
- 評価: Core Ultra 5 125Uは、Core i5-1335Uからの順当な進化モデルと言えます。マルチコア性能、GPU性能、電力効率が改善されており、シングルコア性能を極端に重視しない限り、明確なアップグレードとなります。
6.2. 対 AMD Ryzenモバイルプロセッサ (Ryzen 5 7000U/8000Uシリーズ)
- Ryzen 5 7530U (Zen 3): 6コア12スレッドのCPUですが、アーキテクチャが古いため、12コア14スレッドの125Uの方がマルチコア性能で優位に立つことが多いようです 15。GPU性能(Radeon Graphics)も125UのIntel Graphicsに劣る傾向があります 34。
- Ryzen 5 7535U / Ryzen 7 7735U (Zen 3+): これらは6コア/8コア構成で、CPUマルチコア性能はモデルによって125Uと拮抗します(例: PassMarkでは7735U > 125U > 7535U 15)。動画レンダリング速度も同等レベルです 25。GPU性能は、内蔵されるRadeon 660M/680Mが比較的強力であり、特にRyzen 7 7735UのRadeon 680Mは、125UのIntel Graphicsよりも高い性能を示すことが多いです 16。
- Ryzen 5 8540U (Zen 4/Zen 4c): 6コア12スレッド構成ですが、一部が低クロックのZen 4cコアであるため、CPUマルチコア性能は125Uと同等かやや下回る可能性があります 38。GPUはRadeon 740Mであり、125Uよりも性能が低い可能性があります 34。
- Ryzen 5 8640U (Zen 4): 6コア12スレッドすべてがZen 4アーキテクチャであり、CPU性能(シングルコア、マルチコアともに)では125Uを上回る傾向が見られます 13。内蔵GPUのRadeon 760Mも、125UのIntel Graphicsより大幅に高性能です 16。
- 評価: AMD Ryzen 5シリーズとの比較では、モデルによって優劣が異なります。特に最新のZen 4アーキテクチャを採用するRyzen 5 8640Uに対しては、CPU・GPU性能の両面で劣勢となる場面が多いようです。ただし、IntelはLP Eコアによるアイドル時の消費電力削減 6 や、NPU(Ryzen AIに対するIntel AI Boost)1、Thunderbolt 4サポート 4 など、単純なベンチマークスコア以外の要素で差別化を図ろうとしています。モバイルCPUの競争は、単なる演算性能だけでなく、電力効率、AI機能、プラットフォーム全体の機能を含めた総合的な価値提案へとシフトしており、ユーザーは自身の使い方に合わせてどの要素を重視するかを判断する必要があります。
6.3. 対 他のCore Ultraモデル (155U, 125Hなど)
- Core Ultra 7 155U: 125Uと同じ12コア/14スレッド構成ですが、PコアとEコアの最大クロック周波数が高く設定されています(例: Pコア最大 4.8GHz vs 4.3GHz)1。そのため、ベンチマークスコアは155Uの方が若干高い傾向にあります 15。GPUコア数は同じ4コアです。
- Core Ultra 5 125H: HシリーズはベースTDPが高く(28W vs 15W)、Pコア数も多い(4コア vs 2コア)ため、CPUマルチコア性能は125Uよりも大幅に高くなります 24。内蔵GPUも7コア構成のArc Graphicsであり、グラフィック性能の差も大きいです 24。
- Core Ultra 5 134U: これはベースTDPが9Wクラスに抑えられた低消費電力モデルです 11。コア構成は125Uと同じですが、動作クロックが低く、TDP枠も小さいため、性能は125Uよりも低いと予想されます。注意点として、モデルナンバーの数字が大きい(134 > 125)からといって性能が高いわけではないため、消費者は混乱しやすい可能性があります 11。
- 評価: Core Ultraファミリー内において、125UはUシリーズの中位に位置づけられます。より高いCPU/GPU性能を求める場合はCore Ultra 7 155UやHシリーズ(125H, 155Hなど)が、より省電力性を重視する場合は9Wクラスのモデル(例: 134U)が存在します。このようにCore Ultraファミリー内でも性能階層が複雑化しており、「Core Ultra」というブランド名だけで性能を判断せず、具体的なモデルナンバー(H/Uの別、数字)や、可能であれば搭載PCのレビューを確認し、性能レベルを正確に把握することが極めて重要です。
Table 6.1: Core Ultra 5 125U と主要競合CPUの性能比較サマリー
プロセッサ名 | コア/スレッド | TDP (ベース) | Cinebench R23 Multi (代表値) | PassMark Overall (代表値) | 3DMark Night Raid Graphics (代表値) | NPU |
Core Ultra 5 125U | 12 (2P+8E+2LP) / 14 | 15W | ~10,000 pts | ~17,000 – 20,000 pts | ~20,000 pts | AI Boost |
Core i5-1335U | 10 (2P+8E) / 12 | 15W | ~8,900 pts | ~14,500 pts | ~16,800 pts | なし |
Ryzen 5 8640U | 6 (6P) / 12 | 15-30W | ~11,300 pts | ~20,500 pts | ~29,000 pts | Ryzen AI |
Core Ultra 7 155U | 12 (2P+8E+2LP) / 14 | 15W | ~10,000 pts+ | ~16,900 pts | ~20,000 pts | AI Boost |
Core Ultra 5 125H | 14 (4P+8E+2LP) / 18 | 28W | ~12,600 pts | ~21,600 pts | ~35,000 pts | AI Boost |
(注: スコアは代表的な値であり、テスト環境により変動します。TDPは設定により変動する場合があります。)
7. 消費電力・温度・電力効率
モバイルプロセッサにとって、性能だけでなく消費電力、発熱、そして電力効率も重要な評価軸です。
7.1. TDPと電力制御
Core Ultra 5 125Uは、プロセッサーベースパワー(TDP、PL1)が15W、最大ターボパワー(PL2)が57Wと規定されています 1。PCメーカーは、製品の冷却設計やターゲットに応じて、ベースパワーを12W(TDP Down)に設定することも可能です 1。実際の消費電力は、実行中のタスクの負荷に応じて動的に変動します。特にMeteor Lakeアーキテクチャでは、アイドル時や動画再生のような低負荷時には、新設されたLP Eコアが主に動作し、PコアやメインのEコア群を含むコンピュートタイルを休止させることで、消費電力を大幅に抑制する設計が採用されています 4。Intelは、この仕組みにより競合のRyzen 7 7840Uと比較してアイドル時の消費電力が大幅に低いと主張しています 6。一方で、CPUに高い負荷がかかる場面では、短時間ながら最大57Wまで電力を消費する可能性があるため、特に薄型の筐体では持続的に最高のパフォーマンスを発揮し続けることは難しく、サーマルスロットリング(過熱防止のための性能抑制)が発生する可能性があります。PCのパフォーマンスモード設定(例: バランス、パフォーマンス)によっても、許容される電力レベルやファンの動作が変化します 32。
7.2. バッテリー駆動時間
CPU自体の電力効率改善は、ノートPCのバッテリー駆動時間向上に寄与する可能性があります。実際に、Core Ultra 5 125Uを搭載したLenovo ThinkBook 14 Gen 7のレビューでは、HD動画の連続ループ再生テストで13時間24分という結果が報告されており、これは前世代のAMD Ryzenモデルよりも約3時間長いとされています 32。これは、LP Eコアによる低負荷時効率の改善や、Intel 4プロセスの採用が効果を発揮している可能性を示唆しています。しかし、一方で、同じく125Uを搭載した富士通 FMV LIFEBOOK WU5/J3のレビューでは、バッテリー駆動時間が約5時間13分と、やや物足りない結果も報告されています 10。このように、実際のバッテリー駆動時間は、CPUの効率だけでなく、搭載されているバッテリーの容量、ディスプレイの輝度や解像度、ストレージの種類、無線通信の使用状況、そしてテストの条件など、PC全体の設計と使用状況に大きく左右されます。そのため、特定のCPUを搭載しているというだけでバッテリー駆動時間を判断することは難しく、購入を検討する際には個別の製品レビューを参照することが不可欠です。
7.3. 温度と騒音
Core Ultra 5 125Uは薄型ノートPCに搭載されることが多いため、筐体の冷却設計が温度とファン騒音に大きく影響します。Lenovo ThinkBook 14 Gen 7のレビューによれば、CPUに高い負荷をかける「エクストリームパフォーマンス」モードでは、ファン騒音が45.3dBと比較的高く、「ゲーミングノートPCなみの音の大きさでうるさいと感じる」レベルに達するものの、「インテリジェントクーリング」や「バッテリー省電力」といった通常利用向けのモードでは静かに動作するとのことです 32。また、同レビューでは、長時間使用時の表面温度は38.1℃程度で、ほんのり温かくなる程度と報告されています 32。別のミニPCのレビューでは、特に高負荷時に極端に熱くなったり、騒音が大きすぎたりすることはないものの、筐体に触れるとファンの振動が少し気になったという記述もあります 49。これらの情報から、Core Ultra 5 125U搭載機は、一般的な使い方では比較的静かで、温度も問題ないレベルに収まることが多いと考えられますが、持続的に高い負荷をかける場合には、ファン騒音の増加や、筐体によっては性能抑制が発生する可能性がある点に留意が必要です。
7.4. 電力効率 (Performance-per-Watt)
電力効率、すなわち消費電力あたりの性能(Performance-per-Watt, PPW)は、特にバッテリー駆動時間が重要となるモバイルPCにおいて重要な指標です。nanoreview.netなどのサイトでは、各種ベンチマークスコアを消費電力で割ることで、このPPWを算出・比較しています 20。
- 対 Core i5-1335U: Geekbench 6 Multi / Watt (761.3 vs 552.5 PPW)、Passmark CPU Mark / Watt (1433.8 vs 966.8 PPW)、Blender / Watt (9.14 vs 5.35 PPW) といった指標において、Core Ultra 5 125UがCore i5-1335Uよりも高い電力効率を示しています 21。これは、新しい製造プロセスとアーキテクチャの改善が効率向上に寄与していることを裏付けています。
- 対 Core Ultra 5 125H: 一方で、より高性能なCore Ultra 5 125Hと比較すると、125Uの方が大幅に高い電力効率を示します(例: Geekbench 6 Multi / Watt: 761.3 vs 383.8 PPW 24)。これは、125Hがより高い絶対性能を達成するために、より多くの電力を消費するためであり、性能と効率がトレードオフの関係にあることを示しています。
これらの結果から、Core Ultra 5 125Uは、特に前世代のIntel Uシリーズと比較して電力効率が改善されており、絶対性能ではHシリーズに劣るものの、ワットあたりの性能では優れていることがわかります。この特性は、バッテリー駆動時間とパフォーマンスのバランスが求められる薄型軽量ノートPCの設計目標と合致しています。ただし、PPWの指標は測定ベンチマークや比較対象によって値が変動するため、絶対的なものとして捉えるのではなく、どのような負荷状況における効率を反映しているかを考慮して解釈する必要があります。125Uの高いPPWは、主に低負荷から中程度の負荷における効率の良さを示唆していると考えられます。
8. 総合評価と結論
これまでの分析を踏まえ、Intel Core Ultra 5 125Uプロセッサを総合的に評価し、結論を述べます。
8.1. Core Ultra 5 125Uの強み
- マルチコア性能の向上: 前世代のCore i5 Uシリーズ(例: i5-1335U)と比較して、Eコア数の増加によりマルチタスク処理能力が約10-20%向上しています 8。
- 電力効率の改善: 新しいIntel 4プロセスとLP Eコアの導入により、特にアイドル時や動画再生などの低負荷状態における消費電力が削減され、バッテリー駆動時間の向上に貢献する可能性があります 32。ワットあたりの性能も向上しています 21。
- 内蔵GPU性能の向上: 従来のIris Xe Graphicsと比較して、Xe-LPGアーキテクチャを採用したIntel Graphicsは性能が向上しており、軽いゲームや簡単なコンテンツ制作への対応力が向上しました 21。
- NPU (Intel AI Boost) の搭載: AI処理専用のNPUを統合しており、将来的に対応ソフトウェアが増えることで、AI機能の利用や効率化が期待されます 1。
- 最新プラットフォーム機能: DDR5やLPDDR5Xといった高速メモリ規格に対応し、一部モデルではThunderbolt 4もサポートされるなど、最新のインターフェース規格に対応しています 1。
8.2. Core Ultra 5 125Uの弱み
- シングルコア性能の停滞: Pコア数が2コアのままであり、最大クロックも前世代よりわずかに低いため、シングルスレッド性能は前世代と同等か、場合によっては微減となっています 8。シングルコア性能が重要となる特定の用途では、性能向上が感じられない可能性があります。
- 内蔵GPU性能の限界: 性能は向上したものの、同じCore UltraファミリーのHシリーズに搭載されるArc Graphicsや、競合するAMD Ryzenプロセッサの高性能な内蔵GPU(Radeon 760M/780M)には及びません 32。本格的な3Dゲームや高度なグラフィック作業には依然として力不足です。
- NPUの現状における実用性: NPUを効果的に活用できるソフトウェアがまだ少なく、現時点で購入者がそのメリットを十分に享受できる場面は限定的です 34。将来性はありますが、現状では付加価値として捉えるべきでしょう。
- 実装による性能のばらつき: ベースTDPが15W、最大ターボパワーが57Wと設定範囲が広く、搭載されるノートPCの冷却設計やメーカーの電力設定によって、実際のパフォーマンスが大きく変動する可能性があります(3.3節参照)。
8.3. 想定される主な用途
上記の強みと弱みを考慮すると、Core Ultra 5 125Uは以下のような用途に適しています。
- ビジネス・学業用途: Microsoft Officeスイートでの文書作成・表計算、ウェブブラウジング、メール、オンライン会議などを快適にこなす、薄型軽量ノートPC 32。
- 一般的な日常利用: 高解像度の動画視聴、SNSの利用、ブログ執筆、簡単な写真管理・編集など。
- 軽度のコンテンツ制作: フルHD解像度までの簡単な動画編集(カット、テロップ挿入など)、写真のレタッチやRAW現像(大量でなければ)。
- ライトゲーミング: ドラゴンクエストXのような比較的軽量なゲームや、ブラウザベースのゲーム。
8.4. 市場におけるポジショニングと価値提案
Core Ultra 5 125Uは、Intelのモバイル向けCPUラインナップにおいて、性能、電力効率、そしてAIという新機能のバランスを取ったメインストリーム製品として位置づけられます。薄型軽量ノートPC市場において、前世代からの着実な進化を示し、特にAMD Ryzen 5シリーズに対する競争力を維持・強化する役割を担っています。単純なCPU/GPU性能だけでなく、LP Eコアによるアイドル時・低負荷時の効率改善や、将来を見据えたNPUの統合といった点で、新たな価値提案を行っています。
8.5. 最終的な評価
Intel Core Ultra 5 125Uは、前世代のCore i5 Uシリーズからマルチコア性能と電力効率を着実に向上させた、バランスの取れたモバイルプロセッサです。日常的なPC作業やビジネス、学業用途においては、非常に快適なパフォーマンスを提供し、薄型軽量ノートPCに適した選択肢と言えます。内蔵グラフィックス性能も改善されましたが、3Dゲームや本格的なクリエイティブ作業を主目的とするユーザーにとっては、Core Ultra HシリーズやディスクリートGPU搭載機、あるいは競合の高性能iGPUを搭載したAMD Ryzenモデルの方が依然として適しています。NPUの搭載は将来性を感じさせるものの、現時点での実用的なメリットは限定的であり、今後のソフトウェアエコシステムの発展に期待がかかります。搭載されるPCの設計やTDP設定によって実際のパフォーマンスが変動するため、購入を検討する際には、個別の製品レビューを参考にすることが推奨されます。総じて、一般的な用途向けのモダンな薄型ノートPCを求めるユーザーにとって、堅実で魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。
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- IntelがCore Ultra 5 115Uが追加。Ultraだが、Ultraとは言えない微妙な仕様 – ギャズログ, 4月 11, 2025にアクセス、 https://gazlog.jp/entry/coreultra5-115u-not-so-ultra/
- Intel モバイルCPUスペック・性能比較 | パソコン工房 NEXMAG, 4月 11, 2025にアクセス、 https://www.pc-koubou.jp/magazine/5861
- IntelがノートPC向けの第14世代SoC「Core Ultra」プロセッサーを正式発表、NPU搭載でAI性能を重視 – GIGAZINE, 4月 11, 2025にアクセス、 https://gigazine.net/news/20231215-intel-meteor-lake-core-ultra/
- インテルCore Ultra搭載 AIパソコン|ソフマップ[sofmap], 4月 11, 2025にアクセス、 https://www.sofmap.com/contents/?id=nw_pc_intel&sid=core_ultra
- ノートパソコン | CPU別で選ぶ | Joshin webショップ 通販, 4月 11, 2025にアクセス、 https://joshinweb.jp/pc/21166.html
- 新たなAI体験を インテルCore Ultraプロセッサー特集 – ヨドバシ.com, 4月 11, 2025にアクセス、 https://www.yodobashi.com/store/190233/
- 【楽天市場】Windows 10 サポート終了!ノートパソコン買い換えサポート特集, 4月 11, 2025にアクセス、 https://event.rakuten.co.jp/computer/pc/
- Core Ultra 9 285Kの評価まとめ ベンチマーク・ゲーム性能なども詳しく紹介! – ネトナビ, 4月 11, 2025にアクセス、 https://jtgkn.xsrv.jp/core-ultra-9-285k/
- Core Ultra 9 285Kをベンチマーク:Ryzen 9 9950Xやi9 13900Kと徹底比較してみた | ちもろぐ, 4月 11, 2025にアクセス、 https://chimolog.co/core-u9-285k/
- Intel Arc A770とRTX 3060どっちがいい?【実際にベンチマーク性能比較】 | ちもろぐ, 4月 11, 2025にアクセス、 https://chimolog.co/bto-gpu-arc-a770/