1. はじめに:Core Ultra 7 165Hの概要と位置づけ
Intel Core Ultraプロセッサー(開発コード名: Meteor Lake)は、Intelのモバイル向けCPU戦略において、アーキテクチャレベルでの大きな変革を示す製品群です。その中でもCore Ultra 7 165Hは、高性能セグメントを担う重要なモデルとして位置づけられています。
アーキテクチャ革新: Meteor Lake世代の最大の特徴は、Intelが「Foveros」と呼ぶ3Dパッケージング技術を用いたチップレット(タイル)設計の採用です 1。CPUコアを搭載する「コンピューティング・タイル」、I/Oや低消費電力コア、NPUを統合する「SoCタイル」、高性能な統合グラフィックスを担う「グラフィックス・タイル」、そして外部インターフェースを管理する「I/Oタイル」という、機能ごとに最適化された複数のダイを一つのパッケージに統合しています 1。特にコンピューティング・タイルには、EUV(極端紫外線リソグラフィー)を用いた最新の「Intel 4」プロセス(7nm相当)が採用されており、従来のIntel 7プロセスと比較して電力効率が20%以上向上したとされています 3。
3Dパフォーマンスハイブリッド設計: 第12世代Coreプロセッサーから導入されたPコア(高性能コア)とEコア(高効率コア)のハイブリッド構成は、Core Ultraでも踏襲・進化しています。Core Ultra 7 165Hでは、Pコアに「Redwood Cove」、Eコアに「Crestmont」アーキテクチャを採用 6。さらに、SoCタイル上には「LP Eコア」(Low Power Efficient-core)と呼ばれる超低消費電力コア(アーキテクチャはEコアと同じCrestmont)が2基搭載されています 1。これにより、動画再生やアイドル時といった低負荷状態では、コンピューティング・タイルを休止させ、SoCタイル上のLP Eコアと必要な機能だけで処理を実行することで、システム全体の消費電力を大幅に削減し、バッテリー駆動時間の延長に貢献します 5。Core Ultra 7 165Hの構成は、6基のPコア(12スレッド)、8基のEコア(8スレッド)、2基のLP Eコア(2スレッド)を合わせた合計16コア、22スレッドとなります 5。
主要スペック: Core Ultra 7 165Hは、Core Ultra Hシリーズの中で上位に位置づけられるモデルです。Pコアの最大ブーストクロックは5.0GHzに達し、高いシングルスレッド性能を発揮します 5。共有のL3キャッシュ容量は24MBです 3。プロセッサーのベースパワー(PBP)は28Wに設定されていますが、高負荷時には最大ターボパワー(MTP)として、ノートPCの設計に応じて64Wまたは115Wまで消費電力が上昇します 3。対応するメモリは、最大でDDR5-5600またはLPDDR5/x-7467となっています 4。
市場での位置づけ: Core Ultra 7 165Hは、高性能な薄型・軽量ノートPCや、ASUS NUC 14 Pro 8 のようなパワフルなミニPCを主なターゲットとしています。本プロセッサーの大きな特徴は、AI処理を専門に担うNPU(Neural Processing Unit)「Intel AI Boost」の統合と、大幅に強化された内蔵グラフィックス「Intel Arc Graphics」です 12。これにより、従来のCore i7 Hシリーズの後継として、一般的なオフィスワークやマルチタスクはもちろん、より高度なクリエイティブ作業、AIを活用したアプリケーション、そして設定次第ではPCゲームまで、幅広い用途に対応可能な汎用性の高いプロセッサーとなっています。また、Intel vProプラットフォームに対応したモデルも用意されており、企業向けの管理機能やセキュリティ機能が求められるビジネスシーンでの利用も想定されています 16。
表1: Core Ultra 7 165H 主要スペック
項目 | スペック | 出典例 |
コア構成 (P/E/LPE) | 6 / 8 / 2 | 5 |
スレッド数 | 22 (P:12, E:8, LPE:2) | 5 |
最大クロック (Pコア) | 5.00 GHz | 5 |
最大クロック (Eコア) | 3.80 GHz | 5 |
最大クロック (LPEコア) | 2.50 GHz | 19 |
L3キャッシュ | 24 MB | 3 |
ベースパワー (PBP) | 28 W | 3 |
最大ターボパワー (MTP) | 64 W / 115 W | 3 |
内蔵GPU | Intel Arc Graphics (Xe-LPG, 最大8コア, 最大2.3 GHz) | 5 |
NPU | Intel AI Boost | 4 |
対応メモリ | DDR5-5600, LPDDR5/x-7467 | 4 |
製造プロセス | Intel 4 (コンピューティング・タイル), TSMC N6/N5 (他タイル) ※推定含む 1 | 3 |
2. CPU性能ベンチマーク分析
Intel Core Ultra 7 165HのCPU性能を評価するために、主要なベンチマークテストの結果を分析します。ただし、これらのスコアを解釈する際には注意が必要です。特にノートPCに搭載される場合、その性能はPC本体の冷却能力やメーカーによる電力設定(PL1:持続的な電力制限、PL2:短期的な電力制限)に大きく左右されるためです。
実際に、複数のレビューサイトや搭載PC間で、同じCore Ultra 7 165H搭載機であってもベンチマークスコアにばらつきが見られます 11。これは、薄型軽量を優先した設計のノートPCでは、高負荷が続くとCPU温度の上昇を抑えるために動作クロックや消費電力が制限され(サーマルスロットリングや電力スロットリング)、プロセッサー本来のポテンシャルを発揮しきれない場合があるためです 8。例えば、PC Watchのレビューでは、冷却優先設定(PL1=17W)でテストされたため、標準設定(PL1=28W)よりも低いスコアになった可能性が指摘されています 16。一方で、冷却機構に余裕のあるミニPC 8 や、高性能な冷却システムを持つノートPC 19 では、より高い性能を持続的に引き出せる可能性があります。したがって、単一のスコアだけを見るのではなく、テストされた環境(搭載PCのモデル、冷却設定など)を考慮し、複数の情報源から性能の傾向を読み取ることが重要です。特に、連続的な負荷がかかるマルチコア性能テストでは、この実装による影響が顕著に現れます。
2.1 Cinebench R23 / 2024 スコア
Cinebenchは、CPUのレンダリング性能を測定する定番のベンチマークソフトであり、特にマルチコア性能は、動画編集や3Dレンダリングなどの重いタスクにおける性能指標として広く参照されます。
- Cinebench R23:
- LaptopMediaのデータベース 13 では、Core Ultra 7 165Hのマルチコアスコアとして18841ポイントが記録されており、これは前世代のCore i7-13700H 23 や競合するAMD Ryzen 7 7840HS 13 に匹敵するか、それを上回る可能性を示す高い値です。
- しかし、PC WatchによるLet’s note FV5のレビュー 16 では、冷却優先設定(PL1=17W)という制限下でのテストが行われ、本来の性能(標準設定PL1=28W)よりも低いスコアになっている可能性が指摘されています。
- ASUS NUC 14 Pro(ミニPC)のレビュー 8 では、Cinebench実行中にCPU温度が93℃に達し、冷却ファンの音がかなり大きくなったと報告されており、冷却能力が性能維持の鍵であることが示唆されています。
- ITmedia PC USERによるLet’s note FV5(Core Ultra 7 155H搭載機)のレビュー 22 では、マルチコアスコアが11278ポイント(最低実行時間10分設定)と報告されています。165Hは155Hより高クロックですが、搭載されるノートPCの実装によっては、これに近いレベルのスコアになる可能性も考慮すべきでしょう。
- Cinebench 2024:
- より新しいバージョンのCinebenchで、テスト内容が現代的なワークロードに合わせて更新されています。
- LaptopMedia 13 では、マルチコアスコアとして932ポイントが記録されています。
- ITmedia PC USERのLet’s note FV5(155H)レビュー 22 では、CPUスコアが9498ポイント(最低実行時間10分設定)と記載され、Apple M3搭載MacBook Airを上回ると評価されています(ただし、このスコアはR23のマルチコアスコアと混同されているか、単位やテスト条件が異なる可能性があります。R23スコアと比較されている文脈のため注意が必要です)。
- 4Gamer.netのワークショップレポート 24 でもCinebench 2024のスコアが表で示されていますが、具体的な数値は読み取れませんでした。
- StorageReviewによるDell Precision 5690(Core Ultra 9 185H搭載機)のレビュー 25 では、マルチコア1030ポイント、シングルコア108ポイントが記録されており、Core Ultra 7 165Hもこれに近い、あるいはやや下回るスコアが期待されます。
これらの結果から、Core Ultra 7 165Hは高いCPUレンダリング性能を持つポテンシャルがありますが、実際のスコアは搭載されるPCの冷却設計と電力設定に大きく依存することがわかります。
引用元: LaptopMedia 13, PC Watch 8, ITmedia PC USER 22, 4Gamer.net 24, StorageReview 25, gazlog.jp 11。
2.2 Geekbench 5 / 6 スコア
Geekbenchは、クロスプラットフォームでの比較が容易なCPUベンチマークソフトであり、シングルコア性能とマルチコア性能を測定します。
- Geekbench 6:
- LaptopMedia 13 では、シングルコア2516、マルチコア13741という非常に高いスコアが報告されています。
- gazlog.jpで報じられた初期のリーク情報(ES品とされる)11 では、シングルコア2439、マルチコア12668が記録されました。この時点で、シングルコア性能はデスクトップ向けのCore i5-12600KFに匹敵すると評価されており、製品版の高い性能を示唆していました。
- for-real.jpのデータ 26 では、Core Ultra 7 155H(シングル2294)やCore Ultra 5 125H(シングル2264)よりも高いシングルコア性能を持つことが示唆されています(ただし、165Hの具体的なGeekbenchスコアは記載されていません)。
- Geekbench 5:
- 旧バージョンですが、過去のCPUとの比較データが豊富な場合があります。しかし、今回参照した情報源では、Geekbench 6が主流となっており、Core Ultra 7 165Hに関するGeekbench 5のスコアは見当たりませんでした 13。
GeekbenchのスコアもCinebenchと同様に、テスト環境による変動があり得ますが、特にシングルコア性能の高さが注目されます。
引用元: LaptopMedia 13, gazlog.jp 11, for-real.jp 3。
2.3 その他のCPUベンチマーク (CPU Markなど)
- PassMark (CPU Mark):
- CPUの総合的な性能を評価する指標の一つです。
- for-real.jp 3 のデータによると、Core Ultra 7 165Hのスコアは28719とされています。これは、同サイトの計測でCore Ultra 7 155H(28435)やRyzen 7 8840HS(25148)を上回る一方、Ryzen 7 8845H(30037)やCore Ultra 9 185H(33266)よりは低いスコアです。
- cpubenchmark.net 14 のデータベースでは、165HのCPU Markは26396(サンプル数596)と記録されており、for-real.jpの値とは差異があります。これはテストサンプルや集計方法の違いによるものと考えられます。同サイトでは、Ryzen 7 8840HS(24751、サンプル数210)より高いスコアとなっています。
これらのデータからも、Core Ultra 7 165Hが高いCPU性能を持つことが確認できますが、ベンチマークソフトや計測サイトによってスコアに幅がある点には留意が必要です。
引用元: for-real.jp 3, cpubenchmark.net 14。
表2: CPUベンチマークスコア比較 (vs. 競合製品)
(注: スコアは代表的な値または情報源に基づく範囲を示し、テスト環境により変動します)
プロセッサー | Cinebench R23 Multi | Cinebench R23 Single | Cinebench 2024 Multi | Cinebench 2024 Single | Geekbench 6 Multi | Geekbench 6 Single | CPU Mark (PassMark) | 出典例 |
Core Ultra 7 165H | ~18841 | ~1800-1900? | ~932 | ~110-120? | ~13741 | ~2516 | ~26000-29000 | 3 |
Core Ultra 7 155H | ~11278 – 14150 | ~1835 | ~950? (※22) | – | ~12853 | ~2294-2346 | ~24000-28500 | 3 |
Core i7-13700H | ~16000-18000 | ~1800-1900 | – | – | ~13000-14000 | ~2400-2500 | ~27000-30000 | 23 (比較対象として) |
Core i7-1360P | ~8000-11000 | ~1700-1800 | – | – | ~10000-11000 | ~2300-2400 | ~17000-20000 | 6 (比較対象として) |
Ryzen 7 8845H | ~16000-17000 | ~1700-1800 | ~900-1000 | ~110-120 | ~13000-14000 | ~2500-2600 | ~30000 | 28 |
Ryzen 7 8840HS | ~15000-17000 | ~1700-1800 | ~900-1000 | ~110-120 | ~13000-14000 | ~2500-2600 | ~25000 | 14 |
Ryzen 7 7840HS/U | ~13000-17000 | ~1700-1800 | ~800-900 | ~100-110 | ~12000-13000 | ~2400-2500 | ~25000-28000 | 5 (比較対象として) |
この表により、Core Ultra 7 165Hが前世代のIntel Core i7や競合のAMD Ryzen 7シリーズと比較して、どの程度のCPU性能を持つかの概略を把握できます。特にマルチコア性能においては、Ryzen 7 7840/8840シリーズと非常に近いレベルにあることが示唆されます。
3. 統合グラフィックス (Intel Arc Graphics) 性能評価
Core Ultraプロセッサーにおけるもう一つの大きな進化は、統合グラフィックス(iGPU)の性能向上です。Core Ultra 7 165Hには「Intel Arc Graphics」ブランドのiGPUが搭載されており、従来の「Intel Iris Xe Graphics」からアーキテクチャが一新され、性能が大幅に引き上げられました 6。
この性能向上は、ディスクリートGPU(dGPU)を搭載しない薄型ノートPCにとって特に重要です。従来、iGPUでは性能不足であった軽めのPCゲームのプレイや、動画編集・写真編集におけるGPUアクセラレーションの利用が、より快適に行えるようになる可能性があります 20。ただし、その性能向上は目覚ましいものの、依然としてミドルレンジ以上のdGPUには及ばないため、その限界を理解しておくことも重要です 29。Arc Graphicsは高性能なiGPUであり、エントリークラスのdGPUに迫る性能を発揮する場面もありますが 33、dGPUの完全な代替となるわけではありません。
3.1 アーキテクチャとスペック
- Xe-LPGアーキテクチャ: Core Ultra Hシリーズに搭載されるArc Graphicsは、「Xe-LPG」(Low Power Graphics)と呼ばれる新しいアーキテクチャに基づいています 6。これは、ディスクリートGPUであるArc Aシリーズ(Xe-HPG)の技術をベースに、モバイル向けに電力効率などを最適化したものです。Intelは、前世代のXe-LPアーキテクチャ(第11~13世代Coreに搭載)と比較して、最大2倍のグラフィックス性能向上を謳っています 6。
- コア数と周波数: Core Ultra 7 165Hに統合されるArc Graphicsは、最大8基のXeコアを搭載しています 9。これは、前世代のIris Xe Graphics(最大96 EU)からコア構成が大きく変更された点です。動作周波数は最大2.3GHzに達します 9。
- 機能: 最新のグラフィックスAPIであるMicrosoft DirectX 12 Ultimateに完全対応しており、リアルタイムレイトレーシング、可変レートシェーディング(VRS)、メッシュシェーディングといった先進的な描画技術を利用できます 6。また、Intel独自のAIベースのアップスケーリング技術「Xe Super Sampling (XeSS)」にも対応 6。対応するゲームでは、描画負荷を軽減しつつ高解像度に近い画質を維持し、フレームレートを向上させる効果が期待できます 24。
3.2 3DMark ベンチマーク (Time Spy, Fire Strike, Night Raid)
3DMarkは、GPUのグラフィックス性能を測定するための標準的なベンチマークソフトです。
- Time Spy (DirectX 12):
- ASUS NUC 14 Pro(165H搭載)のレビュー 8 では、スコアは3000点台半ばと報告されています。
- PC 工房の分析記事 32 では、Core Ultra(シリーズ2だが傾向は同様)のTime Spy Graphics Scoreが前世代(Iris Xe)から30%以上向上したことが示されています。
- MSI Prestige 13 AI+ Evo(Core Ultra 7 258V, Xe2世代Arc搭載)のレビュー 36 では、Time Spyスコアが3573と記録されており、165H(Xe1世代Arc)もこれに近い、あるいはやや下回るレベルの性能を持つことが推測されます。
- Fire Strike (DirectX 11):
- ASCII.jpのレビュー 29 では、Core Ultra 7 155H搭載機が、Iris Xe搭載機に対して2倍近いスコアを記録し、Ryzen 7 7840U(Radeon 780M)をも上回ったと報告されています。
- PC 工房の分析記事 32 でも、Fire Strike Graphics Scoreの大幅な向上が確認されています。
- MSI Prestige 13 AI+ Evo(258V)のレビュー 36 では、Fire Strikeスコアが6952と記録されています。
- Night Raid (DirectX 12, 軽量):
- 統合グラフィックスやエントリークラスdGPU向けのテストです。
- the比較のデータ 33 では、Core Ultra 7 155HのNight RaidスコアがGeForce MX550に匹敵し、GTX 1650の約75%程度であることが示唆されています。
- MSI Prestige 13 AI+ Evo(258V)のレビュー 36 では、Night Raidスコアが27492という非常に高い値を記録しています。
これらのベンチマーク結果は、Core Ultra 7 165Hに搭載されたArc Graphicsが、従来のIntel統合グラフィックスから飛躍的な性能向上を遂げ、AMDのRadeon 780Mとも十分に渡り合える実力を持っていることを示しています。
引用元: PC Watch 8, ITmedia PC USER 22, ASCII.jp 29, the比較 33, PC 工房 32, Notebookcheck 7, LaptopMedia 13。
表3: Intel Arc Graphics ベンチマークスコア比較
(注: スコアは代表的な値または情報源に基づく範囲を示し、テスト環境により変動します。Graphics Scoreを主に参照)
プロセッサー/GPU | 3DMark Time Spy (Graphics) | 3DMark Fire Strike (Graphics) | 3DMark Night Raid (Graphics) | 出典例 |
Core Ultra 7 165H | ~3000-3600 | ~7000-8000 | ~25000-28000 | 8 (類推含む) |
Core Ultra 7 155H | ~3000-3500 | ~7000-7500 | ~24000-27000 | 29 (類推含む) |
Core i7-1360P (Iris Xe) | ~1800-2000 | ~4500-5500 | ~16000-18000 | 29 (比較対象として) |
Ryzen 7 8840HS (780M) | ~2800-3200 | ~7000-8000 | ~25000-28000 | (競合性能の参考値) |
Ryzen 7 7840HS/U (780M) | ~2700-3100 | ~6500-7500 | ~24000-27000 | 29 (比較対象として) |
この比較から、Core Ultra 7 165HのArc Graphicsは、前世代のIris Xeから大幅に性能が向上し、競合のRadeon 780Mと同等か、テストによってはそれを上回る性能を発揮することが期待できます。
3.3 実ゲームにおけるパフォーマンス
ベンチマークスコアの向上は、実際のゲームプレイ体験にどの程度反映されるのでしょうか。
- 軽量~中量級ゲーム:
- PC WatchによるASUS NUC 14 Pro(165H)のレビュー 8 では、「レインボーシックス シージ」をフルHD(1920×1080)解像度、グラフィック設定「最高」でプレイしたところ、最低フレームレートが60fpsを超え、快適にプレイ可能と評価されています。
- 同じレビューで「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」ベンチマークを試したところ、フルHD、グラフィック設定「標準品質(デスクトップPC)」で評価は「やや快適」となりました。平均フレームレートは60fpsには届かないものの、プレイに支障が出るほどのカクつきは少なく、実用的なレベルであるとされています 8。
- note.comの記事 20 でも、MinecraftやLeague of Legendsといった比較的負荷の軽い、あるいは最適化が進んだカジュアルゲームであれば、問題なくプレイできるレベルにあると述べられています。
- 重量級ゲーム:
- 「サイバーパンク2077」のような、描画負荷が非常に高い最新のAAAタイトルを高画質設定で快適にプレイすることは、Arc Graphics単体では依然として困難です 34 (dGPU搭載機での言及)。
- ASCII.jpのレビュー 29 でも、Arc Graphicsの性能はディスクリートGPUのArc A350Mを超えるものの、より上位のArc A570Mには及ばないとされており、dGPUとの間には明確な性能差が存在します。
- XeSSの効果:
- Intelや4Gamer.netの記事 35 では、XeSSを利用することで対応ゲームのフレームレートを向上できるとアピールされています。しかし、具体的なタイトルでの効果を測定したデータは、今回参照した情報源の中では限定的でした 24。XeSSの活用は、特にiGPUでのゲーム体験を改善する上で重要な要素となる可能性があります。
総評: Core Ultra 7 165HのArc Graphicsは、統合グラフィックスとしては目覚ましい進化を遂げ、フルHD解像度であれば、多くの人気タイトル(特にeスポーツ系や少し前の世代の3Dゲーム)を、画質設定を調整することで十分にプレイ可能なレベルに引き上げました。これにより、dGPU非搭載のノートPCでも楽しめるゲームの幅が広がったと言えます。しかし、最新のAAAタイトルを高画質・高フレームレートで楽しみたい場合は、依然としてdGPU搭載モデルを選択する必要があります 8。
引用元: PC Watch 8, note.com 20, 4Gamer.net 24, ASCII.jp 29。
表4: 実ゲーム パフォーマンス (例)
(注: フルHD (1920×1080) 解像度での結果例。設定や環境により変動します)
ゲームタイトル | 設定 | 結果/評価 (Core Ultra 7 165H) | 出典例 |
レインボーシックス シージ | 最高 | 最低FPS 60超え (快適) | 8 |
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー | 標準品質(デスクトップ) | やや快適 (平均FPS < 60) | 8 |
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー | 高品質(デスクトップ) | 普通 (カクつきあり) | 8 |
サイバーパンク2077 | (高負荷タイトル例) | 快適なプレイは困難 | 29 |
4. 実アプリケーションにおけるパフォーマンス
Core Ultra 7 165Hの性能は、CPUやGPUの単体ベンチマークスコアだけでは測れない側面があります。特に、強化されたGPU(Arc Graphics)と新たに搭載されたNPU(Intel AI Boost)が連携することで、特定の実アプリケーション、とりわけAI機能やGPUアクセラレーションを活用するタスクにおいて、顕著なパフォーマンス向上や効率化が期待されます 5。
単純なCPUベンチマークでは前世代からの劇的な向上とは言えない場合でも 20、AIによる画像・動画処理、Web会議でのインテリジェント機能など、CPUコア以外のプロセッシングユニットを効果的に利用するアプリケーションでは、Core Ultra世代ならではのメリットが現れます。NPUは特に、AI推論処理を持続的に、かつCPUやGPUよりも低い消費電力で実行できるため、バッテリー駆動時のAI機能利用や、他の作業と並行してAI処理を行う際に有利です 16。
ただし、これらの恩恵を最大限に享受できるかどうかは、使用するアプリケーションがCore Ultraのヘテロジニアス・コンピューティング・アーキテクチャ(CPU、GPU、NPUの連携)にどれだけ最適化されているかに依存します。対応アプリケーションが増加するにつれて、Core Ultra 7 165Hの体感性能は将来的にさらに向上する可能性がありますが 3、現時点で非対応の従来型アプリケーションが主用途であれば、前世代のハイエンドCPUからの乗り換えメリットは限定的となる可能性も考慮する必要があります 20。
4.1 クリエイティブタスク (動画・写真編集)
クリエイティブ分野のアプリケーションは、GPUアクセラレーションやAI機能の恩恵を受けやすい代表例です。
- Adobe Premiere Pro:
- Intelは、PugetBench for Premiere Proにおいて、Core Ultra 7 165Hが競合のRyzen 7 7840Uと比較して41%高速であると主張しています 5。これは、Arc Graphicsによるエンコード/デコード支援やプレビュー性能の向上、さらにNPUを活用したAI機能(例: 文字起こしとキャプション生成 41、シーン編集の検出 42)の効果が含まれていると考えられます。
- videosalon.jpのレビュー 43 (dGPU搭載機だがArc Graphicsの貢献も示唆) では、6K解像度のX-OCN RAW素材を用いた編集作業がストレスなく行え、LUT(ルックアップテーブル)を適用した状態でも、再生解像度を1/2に設定すればコマ落ちが発生せず、その際のArc Graphicsの使用率は70%程度だったと報告されています。これは、iGPU性能の向上が実際の編集ワークフローに貢献していることを示唆します。
- Adobe Lightroom/Photoshop:
- Intelは、PugetBench for Lightroomにおいて、Core Ultra 7 165HがRyzen 7 7840U比で19%高速であると主張しています 5。
- これらのソフトウェアでは、AIを活用した機能(例: Lightroomのノイズ除去、超解像、Photoshopの被写体選択、コンテンツに応じた塗りつぶしなど)がますます重要になっています。Core UltraのNPUや強化されたGPUは、これらのAI処理を高速化し、作業効率を高めることが期待されます 20。
- chinadap.jpのレビュー 45 では、Lightroomの起動が速く、色再現性の高いディスプレイと合わせて、外出先での写真現像にも十分耐えうる性能であると評価されています。
- その他: AIを活用したフィルター処理、動画のアップスケーリング、写真からのオブジェクト除去など、GPUやNPUの演算能力を活かせるクリエイティブタスク全般において、Core Ultra 7 165Hは従来のCPUよりも高いパフォーマンスと効率を発揮する可能性があります 20。
引用元: PC Watch 5, videosalon.jp 43, note.com 20, PC-Webzine 10, ITmedia PC USER 6, Intel EDC 41, chinadap.jp 45。
4.2 オフィスワークとマルチタスク
日常的なビジネス用途や複数のアプリケーションを同時に使用する環境においても、Core Ultra 7 165Hは高い生産性を提供します。
- 基本的な応答性: Pコア、Eコア、そして特にLP Eコアの連携により、Webブラウジング、Officeドキュメント作成、メール、動画視聴といった日常的なタスクは極めてスムーズに実行されます 8。LP EコアがバックグラウンドタスクやOSの基本動作など、負荷の低い処理を効率的に担当することで、PコアやEコアはより要求の高いタスクにリソースを集中でき、システム全体の応答性を維持しながら消費電力を抑えることができます 1。
- マルチタスク: 合計16コア・22スレッドという豊富なCPUリソースにより、複数のアプリケーション(例: Webブラウザで多数のタブを開きながら、Officeソフトで資料を作成し、同時にWeb会議に参加する)を同時に実行するマルチタスク環境においても、パフォーマンスの低下を感じにくく、快適な作業が可能です 8。
- オフィススイート: Intelは、3年前のCPU(第11世代Core i7)と比較して、オフィスアプリケーションの生産性が最大47%向上したと主張しています 10。これはCPU自体の性能向上に加え、プラットフォーム全体の最適化やソフトウェア側の対応も寄与していると考えられます。
- Web会議: Core Ultra世代の大きな特徴として、NPUを活用したWeb会議機能の強化が挙げられます。Windows Studio Effects 4 に対応し、背景のぼかし、自動フレーミング(発言者を追尾)、アイコンタクト補正(目線をカメラに合わせる)、音声ノイズリダクションといった処理を、CPUに大きな負荷をかけることなくNPUで効率的に実行できます 10。これにより、Web会議中もPCの動作が軽快で、かつバッテリー消費も抑えられるというメリットがあります。実際に、ビデオ会議中のプロセッサー電力が前世代比で最大36%削減されたというデータも示されています 10。
引用元: PC Watch 8, note.com 15, PC-Webzine 10, ITmedia PC USER 40, Intel 4, HP 48, blog.geekom.jp 47。
5. 性能比較分析
Core Ultra 7 165Hの性能をより深く理解するために、前世代のIntelプロセッサーや競合するAMD Ryzenプロセッサー、そして同じCore Ultraシリーズの他のモデルと比較します。
5.1 対 前世代Intel Coreプロセッサ (第13世代 Core i7 H/Pシリーズ)
- CPU性能:
- Core Ultra 7 165Hは、前世代の薄型ノート向け高性能モデルであるCore i7-1370PやCore i7-1360Pと比較した場合、特にマルチスレッド性能において明確な向上が見られます。ITmedia PC USERの記事 6 では、Intelの主張として165Hがi7-1370P比でマルチスレッド性能が約2倍向上したと紹介されています。ASCII.jpのベンチマークテスト(Core Ultra 7 155Hを使用)29 でも、CINEBENCH R23マルチコアスコアでi7-1360P搭載機を約26%上回る結果が得られています。シングルスレッド性能も向上していますが、その差はマルチスレッドほど大きくない可能性があります。
- 同じHシリーズのCore i7-13700Hとの比較では、状況はより複雑です。cpubenchmark.netのデータ 23 では、CPU Markスコアで165Hが13700Hに若干劣る結果となっていますが、これはテストサンプルの偏りや、前述の通りノートPCの実装(冷却・電力設定)による影響が大きい可能性があります。blog.geekom.jp 47 では、コア数・スレッド数の多さ(165H: 16C/22T vs 13700H: 14C/20T)から、動画エンコーディングのようなタスクではUltra 7が優位であると考察されています。
- GPU性能: 内蔵GPUは、第13世代のIris Xe Graphicsから大幅に強化されたArc Graphicsへと進化しており、3Dグラフィックス性能においては比較にならないほどの差があります 29。
- AI性能: Core Ultra世代で新たに搭載されたNPUにより、AI関連タスクの処理能力と電力効率は、NPUを持たない第13世代Coreプロセッサーに対して明確に優位です 40。
- 電力効率: LP Eコアの追加やIntel 4プロセスの採用により、特にアイドル時や軽負荷時の電力効率はCore Ultra世代が大きく改善されています 5。
引用元: ITmedia PC USER 6, ASCII.jp 29, PC Watch 5, cpubenchmark.net 23, blog.geekom.jp 47, the比較 33, PC 工房 32。
5.2 対 競合AMD Ryzenモバイルプロセッサ
- Ryzen 7 7840U/HS (Zen 4, Radeon 780M):
- Intelは公式に、Core Ultra 7 165HがRyzen 7 7840Uと比較して、シングルスレッド性能で12%、マルチスレッド性能で11%高速であると主張しています 5。ITmedia PC USERの記事 6 でもこの主張が紹介されており、マルチスレッド性能ではRyzen 7 7840Uを上回る、あるいは同等であるとしています。
- ASCII.jpのベンチマークテスト(155Hを使用)29 では、CINEBENCH R23マルチコアスコアでRyzen 7 7840Uを上回る結果が出ています。
- GPU性能(Arc Graphics vs Radeon 780M)に関しては、情報源によって評価が分かれる傾向があります。ASCII.jp 29 ではArc Graphicsが優位としていますが、他のベンチマーク(表3参照)では、両者は非常に近い性能レベルにあることが示唆されています。
- 4Gamer.net 39 では、Intelが165Hを7840Uよりも高性能かつ省電力であるとアピールしていることが報じられています。
- Ryzen 7 8840HS/8845H (Zen 4, Radeon 780M, XDNA NPU):
- これらはRyzen 7040シリーズのマイナーチェンジ版であり、CPUコア(Zen 4)とGPUコア(Radeon 780M)の基本アーキテクチャは共通ですが、NPU(XDNA)の性能が強化されています。
- for-real.jpのCPU Markスコア比較 28 では、Core Ultra 7 165H(28719)はRyzen 7 8840HS(25148)を上回るものの、Ryzen 7 8845H(30037)には及ばないという結果でした。
- cpubenchmark.netの比較 14 では、CPU Markで165H(26396)が8840HS(24751)を上回り、シングルスレッド性能(PassMark Single Thread Rating)では8840HS(3625)が165H(3549)をわずかに上回っています。
- nanoreview.netのベンチマーク比較 30 では、Geekbench 6(シングル/マルチ)やCinebench R23(シングル/マルチ)において、Core Ultra 7 165HとRyzen 7 8840HS/8845Hは非常に僅差であり、テスト項目によって勝敗が入れ替わる接戦となっています。
- 総評: Core Ultra 7 165Hは、競合するAMD Ryzen 7 7840シリーズおよび8840シリーズに対して、CPU性能、GPU性能ともに極めて競争力の高いレベルにあると言えます。どちらが明確に優位かは、実行するアプリケーションの種類、ベンチマークソフト、そして何より搭載されるノートPCの電力・冷却設計によって変動する可能性があります。両者ともにNPUを搭載し、「AI PC」としての機能競争も激化しています。
引用元: PC Watch 5, ITmedia PC USER 6, 4Gamer.net 39, ASCII.jp 29, for-real.jp 28, cpubenchmark.net 14, nanoreview.net 30, LaptopMedia 13, gazlog.jp 11。
5.3 対 他のCore Ultraモデル (Core Ultra 7 155Hなど)
- Core Ultra 7 155H:
- Core Ultra 7 165Hと155Hは、コア構成(6P+8E+2LPE、合計16コア/22スレッド)、L3キャッシュ容量(24MB)、統合GPU(Arc Graphics 8コア)といった基本仕様が共通です 3。
- 主な違いは最大ブーストクロックで、165Hが5.0GHzであるのに対し、155Hは4.8GHzに設定されています 5。このため、理論上はシングルスレッド性能において165Hがわずかに優位となります。
- gazlog.jpで報じられた初期のベンチマーク 11 では、Geekbench 6シングルコアスコアで165H(ES品)が155H(QS品)を4%上回りましたが、マルチコアスコアでは逆に1.4%下回る結果となりました。これは、テストされた個体がES品(エンジニアリングサンプル)であったことや、ノートPCの冷却環境による影響が考えられます。
- for-real.jpのCPU Markスコア比較 3 では、165H(28719)と155H(28435)は非常に近い値を示しています。
- ITmedia PC USERのレビュー 22 では、155H搭載機でも十分な性能が示されており、搭載するノートPCのフォームファクターによっては、165Hはオーバースペック(性能を発揮しきれない)かもしれない、という考察もなされています。
- Core Ultra 5: Core Ultra 5シリーズ(例: 135H, 125H)は、Core Ultra 7シリーズと比較してPコアの数が少ない(例: 135Hは4P+8E+2LPE 9)ため、特にマルチスレッド性能において劣ります 3。統合GPUのXeコア数も少ない場合があります(例: 135Hは7コア 9)。
- 総評: Core Ultra 7 165Hと155Hの性能差は、主に最大クロックの違いに起因するわずかなものが中心であり、多くの実用シーンにおいて体感できるほどの差は小さい可能性があります。搭載製品の価格差などを考慮すると、コストパフォーマンスの観点からは155Hも非常に有力な選択肢となり得ます 22。
引用元: gazlog.jp 11, for-real.jp 3, ITmedia PC USER 22, PC Watch 5。
6. 消費電力、発熱、持続性能
Core Ultra 7 165Hは、高性能と高効率の両立を目指して設計されていますが、実際の消費電力、発熱、そしてそれが持続的なパフォーマンスに与える影響は、搭載されるデバイスの設計に大きく依存します。
新しいアーキテクチャ、特にLP Eコアの導入とIntel 4プロセスの採用により、アイドル時や動画再生といった低負荷状態での電力効率は目覚ましく改善されました 5。レビューによっては、アイドル時に10W以下、Webブラウジングや動画再生時でも20W前後という低い消費電力が報告されており 8、バッテリー駆動時間の延長に大きく貢献します。
一方で、CinebenchのようなCPUに高い負荷をかけ続けるベンチマークテストや、重いレンダリング作業などでは、プロセッサーは設定された最大ターボパワー(MTP、最大115W 3)に近い電力を消費し、それに伴ってCPU温度も90℃を超えるような高い値に達することがあります 8。これは、短時間で高いピーク性能を引き出すための代償と言えます。
この高負荷時の発熱は、特に薄型軽量ノートPCのように冷却能力に制約がある場合に、持続性能に影響を与える可能性があります。CPU温度が許容上限に近づくと、プロセッサーは自身を保護するために動作クロックや消費電力を自動的に引き下げます。これがサーマルスロットリングや電力スロットリングと呼ばれる現象で、結果として長時間の高負荷作業ではパフォーマンスが低下する可能性があります 8。PC Watchのレビュー 16 では、Let’s note FV5で冷却優先設定を選択した場合、電力制限(PL1=17W)がかかり、CPUの性能が抑制される可能性が示唆されています。逆に、dynabookのレビュー 19 では、メーカー独自の冷却技術「エンパワーテクノロジー」によって、高負荷時でも性能を維持しつつ、ファンの動作音を比較的静かに保つ工夫がされていることが紹介されており、冷却設計の重要性が浮き彫りになっています。
結論として、Core Ultra 7 165Hは低負荷時の電力効率に優れる一方で、その高いピーク性能を長時間維持するためには、相応の電力供給能力と、発生する熱を効果的に排出できる強力な冷却システムが不可欠です。ノートPCを選ぶ際には、単にCPUの型番だけでなく、筐体のデザイン、冷却機構の構造、そしてメーカー独自の電力・熱管理技術 19 が、実際の持続性能にどのように影響するかをレビュー記事などで確認することが重要になります。
- 消費電力:
- アイドル時: 9W前後と報告されており、非常に低いレベルです 8。Intelは競合のRyzen 7 7840Uと比較してもアイドル時の電力削減率が高いと主張しています 5。
- 軽作業時 (動画再生、Webブラウズ): 20W前後での動作が報告されています 8。LP Eコアが効果的に機能していると考えられます。
- GPU負荷時 (3DMark): ピークで80W前後に達した後、描画中は65W前後で推移する例があります 8。
- CPU高負荷時 (Cinebench): 95W程度まで上昇する例が見られます 8。これはMTP(64Wまたは115W)の設定範囲内で動作していることを示します。
- NPU利用時: 同じAI処理をCPUやGPUで行う場合と比較して、消費電力が大幅に削減されることが期待されます。例として、Zoomでのビデオ通話中の電力消費が38%削減される 40、システム全体の消費電力が半分近くになる 34 といった報告があります。
- 発熱と冷却:
- 軽作業時: CPU温度は43~50℃程度で安定し、冷却ファンの音もほとんど気にならないレベルと報告されています 8。
- GPU負荷時: 80℃未満に抑えられ、ファン音も比較的小さいとされています 8。
- CPU高負荷時: 90℃を超える場合があり、冷却ファンの回転数も上がり、動作音が大きくなる傾向があります 8。長時間の動画エンコードなど、連続してCPUに高い負荷がかかる作業では、この発熱と騒音が気になる可能性があります 8。
- 冷却設計: dynabook RJ74/MY 19 やThinkPadシリーズ 53 のように、ビジネスノートPCでは冷却性能と静音性のバランスが重視される設計が見られます。一方で、薄型ノートPC 51 では、限られたスペース内でいかに効率よく熱を排出できるかが、持続性能を左右する重要な要素となります。
- 持続性能とスロットリング:
- 高負荷が長時間続くと、CPU温度や供給電力の上限に達し、性能が低下する(スロットリングが発生する)可能性があります 8。
- ITmedia PC USERのレビュー 22 では、Let’s note FV5(155H)の性能が、同じCPUを搭載するAcer Swift Go(155H)に若干劣る結果となり、これはノートPCの電力管理ポリシーや放熱設計の違いによるものではないかと考察されています。
- PC WatchのLet’s note FV5(165H)レビュー 16 では、テスト時に「冷却優先」設定が選択されていたため、電力制限(PL1=17W)がかかり、CPUのポテンシャルが完全に引き出されていない可能性が指摘されています。
- このように、Core Ultra 7 165Hの持続性能は、搭載されるPCの設計思想やメーカーの設定に大きく左右されるため、購入前にはレビュー記事などで実際の動作状況を確認することが推奨されます。
引用元: PC Watch 5, ITmedia PC USER 22, PC-Webzine 10, the比較 53, PC 工房 54, ACEMAGIC 12, Intel 49, HP 48。
7. NPU (Intel AI Boost) 性能とAI機能
Intel Core Ultraプロセッサーの最も注目すべき新機能の一つが、AI処理に特化したハードウェアアクセラレータであるNPU(Neural Processing Unit)「Intel AI Boost」の統合です 2。これは、Intelのクライアント向けCPUとしては初めての試みであり、「AI PC」時代の到来を象徴する技術と位置づけられています 55。
NPUの主な利点は、特定のAI推論タスクを、CPUやGPUで実行するよりもはるかに低い消費電力で効率的に処理できる点にあります 10。これにより、特にバッテリー駆動中のノートPCにおいて、AI機能を活用しつつ長時間の利用が可能になります。
現時点でのNPUの主な活用例としては、Windows Studio Effectsが挙げられます。これは、Web会議中に背景をぼかしたり、発言者を自動でフレーム内に収めたり、視線がカメラに向いているように補正したり、周囲のノイズを除去したりする機能群で、これらの処理をNPUが担当することで、CPU負荷を低減し、会議中もPC全体の応答性を維持できます 4。また、一部のクリエイティブソフトウェア(Adobe Premiere Proの文字起こし機能 41 や、写真編集ソフトのAI補正機能 44 など)や、OSレベルの機能(ジェスチャーによるPC操作 42 など)でもNPUの活用が進んでいます。実際に、UL Procyon AI Computer Vision Benchmarkを用いたテストでは、CPU処理と比較してNPU処理が5倍以上高速であるという結果も報告されています 16。
ただし、NPUの性能指標であるTOPS(Tera Operations Per Second)値を見ると、Core Ultra 7 165Hを含むシステム全体(CPU+GPU+NPU)では最大34 TOPS 13 とされていますが、NPU単体では10~15 TOPS程度と推定されており 57、現時点では競合製品に対して突出した数値ではありません。また、NPUのポテンシャルを最大限に引き出すためには、アプリケーションソフトウェア側がNPUに対応(最適化)している必要があります 3。IntelはOpenVINO™, WindowsML, DirectMLといった開発フレームワークを提供し 4、ソフトウェアベンダーとの協力を進めていますが、NPUの性能をフルに活かせるアプリケーションはまだ限定的です。
Stable Diffusionのような画像生成AIについても、NPUでの実行や高速化が試みられていますが 24、現状では、より高い演算性能を持つGPU(特にディスクリートGPU)を使用した方が高速である場合が多いようです。
したがって、Core Ultra 7 165Hに搭載されたNPUは、現時点では特定の用途(特にWeb会議関連)において明確な電力効率とパフォーマンスのメリットを提供しますが、その真価が広く発揮されるには、対応ソフトウェアエコシステムのさらなる成熟が待たれます。将来的にAI機能がPC上でより一般的に利用されることを見据えた場合、NPU搭載は重要な「先行投資」としての意味合いを持つと言えるでしょう 2。
- NPUスペック:
- 名称: Intel® AI Boost 4
- 性能: システム全体(CPU+GPU+NPU)で最大34 TOPS 13。NPU単体では10~15 TOPS程度と推定 57。
- 対応フレームワーク: OpenVINO™, WindowsML, DirectML, ONNX RT 4
- AIベンチマーク:
- UL Procyon AI Computer Vision Benchmark: Let’s note FV5(165H)でのテストで、NPU処理スコアが269、CPU処理スコアが51となり、NPUが5倍以上高速という結果 16。
- UL Procyon AI Inference Benchmark: 4Gamer.netのレポート 24 でテストされたが、具体的なスコアは不明。CPU、GPU、NPUそれぞれの性能を測定可能。
- 対応アプリケーションと実用例:
- Windows Studio Effects: 背景ぼかし、自動フレーミング、アイコンタクト補正、音声ノイズ除去など 4。CPU負荷と消費電力を低減 10。
- クリエイティブソフト: Adobe Premiere Pro(文字起こし、シーン編集検出 41)、Lightroom/Photoshop(AIノイズ除去、超解像など 44)での活用。
- OS・その他: Windows Copilot 55、ジェスチャー操作 42、GIMPでの画像生成支援 24 など。
- Stable Diffusion: Core Ultra 7 165H搭載機で実行し、2分台で処理完了した例があるが、「爆速ではない」との評価 24。現状はGPU利用が主流。
- 電力効率: NPUは同等のAI処理をCPU/GPUで行う場合より大幅に低消費電力 16。バッテリー駆動時間の延長に貢献。
引用元: PC Watch 16, 4Gamer.net 24, ITmedia PC USER 6, note.com 2, Intel 4, PC-Webzine 10, HP 48, Wazalabo 57, Lenovo 56, Sofmap 55。
表5: NPU/AI パフォーマンス
項目 | 詳細 | 出典例 |
NPU名称 | Intel® AI Boost | 4 |
NPU性能 (推定) | 単体: 10-15 TOPS, システム全体(CPU+GPU+NPU): 最大34 TOPS | 13 |
AIベンチマーク (例: UL Procyon) | CPU処理比で大幅に高速 (例: 5倍以上) | 16 |
主な対応機能/アプリ | Windows Studio Effects (Web会議), Adobe Creative Cloud (一部機能), OS機能 (Copilot, ジェスチャー), GIMP (画像生成) など | 4 |
電力効率 | CPU/GPU処理と比較して、同等のAIタスクを大幅に低い消費電力で実行可能 (例: Zoom通話で38%削減、システム全体で最大半減の例) | 10 |
対応フレームワーク | OpenVINO™, WindowsML, DirectML, ONNX RT | 4 |
8. まとめと総合評価
Intel Core Ultra 7 165Hは、Intelのモバイル向けプロセッサーにおける重要なマイルストーンとなる製品です。タイルアーキテクチャ、Intel 4プロセス、LP Eコア、強化されたArc Graphics、そして専用NPU「AI Boost」といった数々の新技術を投入し、性能と電力効率の両面で大きな進化を遂げています。
- 性能特性:
- 強み:
- 高いシングルコア性能により、多くのアプリケーションで優れた応答性を発揮 11。
- 統合グラフィックス性能が飛躍的に向上し、dGPU非搭載でも軽めのゲームやクリエイティブ作業がより快適に 20。
- 専用NPUにより、特定のAIタスクを低消費電力で効率的に処理可能 16。
- LP EコアとIntel 4プロセスの恩恵で、アイドル時や軽負荷時の電力効率が大幅に改善 5。
- 弱み/注意点:
- マルチコア性能は、搭載されるノートPCの冷却設計や電力設定に大きく依存し、性能が抑制される場合がある 8。
- 高負荷時の発熱と消費電力は依然として高く、持続性能の維持には優れた冷却システムが必要 8。
- NPUのポテンシャルを最大限に活かすには、対応ソフトウェアの普及が今後の課題 20。
- 用途別適合性:
- ゲーミング: フルHD解像度で、設定を調整すればeスポーツタイトルや少し前の世代のゲームはプレイ可能。Arc Graphicsの性能向上は明らかだが、最新AAAタイトルを高画質で楽しむにはdGPUが推奨される 8。
- クリエイティブ: 写真編集や、中程度までの動画編集作業において、GPUおよびNPUアクセラレーションによる恩恵を受け、快適性が向上。特にAIを活用した機能で効率化が期待できる 5。プロフェッショナルレベルの高負荷なレンダリング等には、より上位のCPUやdGPUが依然として有利。
- ビジネス: 高い基本性能と応答性、優れたマルチタスク能力、改善されたバッテリー駆動時間(特に低負荷時)、そしてNPUによる強化されたWeb会議機能により、高性能なビジネスノートPCとして非常に魅力的 10。vPro対応モデルは、企業導入にも適している 16。
- AIタスク: 対応アプリケーションにおいては、NPUによる高速かつ低消費電力な処理が大きなメリットとなる。現時点では用途が限定的だが、将来的なAI機能の普及を見据えるユーザーにとっては有望な選択肢 2。
- 競合との比較: 前世代のIntel Core i7(第13世代H/Pシリーズ)に対しては、特にGPU性能、AI機能、電力効率の面で明確なアドバンテージを持ちます。CPU性能も全体的に向上しています。競合するAMD Ryzen 7(7040/8040シリーズ)に対しては、CPU性能、GPU性能ともに非常に拮抗しており、どちらが優位かは用途やテスト条件によって変動します 5。NPU性能や省電力性、ソフトウェアエコシステムなどが、両者の差別化要因となっていくでしょう。
- 将来性と価値: Core Ultra 7 165Hは、単なる性能向上に留まらず、AI処理能力と電力効率を重視した新しいコンピューティングの方向性を示す意欲的な製品です。「AI PC」時代の基盤技術として、将来性は非常に高いと言えます。現時点でも多くの用途で高いパフォーマンスを発揮しますが、その真価、特にNPUの価値は、今後のソフトウェアエコシステムの成熟とともに、さらに高まっていくことが期待されます。ただし、その性能は搭載されるPCの実装(特に冷却と電力設定)に大きく左右されるため、製品選びにおいては、個々のレビューを参考に、自身の用途と要求性能に合ったモデルを慎重に選択することが重要です。
引用文献
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- 【Hothotレビュー】これがLunar Lakeの実力!軽量モバイルノートの性能は次のステージへ, 4月 9, 2025にアクセス、 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1625609.html
- 【自作PC】驚愕!最新CPU Core Ultra 7 265Kの実力を暴く!&待望の白基板採用ASUS Z890 TUFの魅力も併せてチェック! – YouTube, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=EtUft4laB0Q&pp=0gcJCfcAhR29_xXO
- レノボ ThinkPad E16 Gen 2(Intel Core Ultra)の実機レビュー – the比較, 4月 9, 2025にアクセス、 https://org.thehikaku.net/pc/lenovo/24ThinkPad-E16-Gen2-Intel.html
- インテル Core Ultra プロセッサー搭載の大画面16型スリムノートPCをフォトレビュー – パソコン工房, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.pc-koubou.jp/magazine/88396
- インテルCore Ultra搭載 AIパソコン|ソフマップ[sofmap], 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.sofmap.com/contents/?id=nw_pc_intel&sid=core_ultra
- Core Ultraは何が違う?AI活用に欠かせない新CPUを解説! | レノボ・ ジャパン – Lenovo, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.lenovo.com/jp/ja/articletop/pc/core-ultra-difference/
- Intel Core UltraのNPUで実現するAIモデル1 CPU附属のNPUを使うには – 技ラボ, 4月 9, 2025にアクセス、 https://wazalabo.com/intel-core-ultra-npu-ai-model1.html
- Core UltraプロセッサーのNPU性能や特徴について解説します | レノボ・ ジャパン – Lenovo, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.lenovo.com/jp/ja/articletop/pc/core-ultra-npu/
- 先代を超えるマルチスレッド性能と省電力を両立した最新Non-Kモデル、Intel「Core Ultra 7 265/5 245」検証 – エルミタージュ秋葉原, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.gdm.or.jp/review/2025/0113/570663/3
- 先代を超えるマルチスレッド性能と省電力を両立した最新Non-Kモデル、Intel「Core Ultra 7 265/5 245」検証 – エルミタージュ秋葉原, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.gdm.or.jp/review/2025/0113/570663/5
- Core Ultra 7とRTX 4050搭載で約20万円のゲームノートPCがGALLERIAから発売 – 4Gamer, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.4gamer.net/games/029/G002975/20240829021/
- 【Core Ultra 7 165HのCinebench2024の実行結果】解説記事本編については概要欄に, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=FTGhrVMqKqk
- Intel Core Ultra(Meteor Lake)[HARDWARE] – 4Gamer, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.4gamer.net/games/716/G071675/
- インテル® Core™ Ultra プロセッサー, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/details/processors/core-ultra.html
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- Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る (1/5) – ASCII.jp, 4月 9, 2025にアクセス、 https://ascii.jp/elem/000/004/230/4230516/
- 16インチの2in1で「CoreUltra 7 255H」搭載なのに1.3kg台を実現=「LG gram Pro 2in1」実機レビュー – ASCII.jp, 4月 9, 2025にアクセス、 https://ascii.jp/limit/group/ida/elem/000/004/256/4256371/
- Core Ultra搭載で最強2in1ノートだ = 「HP Spectre x360 16」実機レビュー – ASCII.jp, 4月 9, 2025にアクセス、 https://ascii.jp/limit/group/ida/elem/000/004/185/4185995/
- Core Ultra 200Sシリーズ 285K/265K/245Kの性能解説:ジサトラKTU 353 – YouTube, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=OHc0eMnUyac
- Core i7-13700Hとは?スペックや性能、口コミまで徹底解説 – ドスパラプラス, 4月 9, 2025にアクセス、 https://dosparaplus.com/library/details/001447.html
- Cinebench 2024 & R23 Benchmark Scores – NanoReview, 4月 9, 2025にアクセス、 https://nanoreview.net/en/cpu-list/cinebench-scores
- 海外メーカー/BTOメーカー、Core Ultra/第14世代Core/Core1搭載パソコン – Sky7パソコン.jp, 4月 9, 2025にアクセス、 https://s7pc.jp/?no=2252
- 日本メーカー、Core Ultra 100/第14世代Core搭載パソコン – Sky7PC.jp, 4月 9, 2025にアクセス、 https://sky7pc.jp/?no=4808
- Windows、Android、iOS向けの 3DMarkベンチマーク – UL Benchmarks, 4月 9, 2025にアクセス、 https://benchmarks.ul.com/jp/3dmark
- 高リフレッシュレート液晶を生かす高性能を搭載! – JeSU公認の薄型, 4月 9, 2025にアクセス、 https://news.mynavi.jp/kikaku/20220421-2299622/3
- マイクロソフト Surface Laptop 6 13.5型 Core Ultra 7 165H 16GB 256GB(SSD) ブラック ZJV-00020O 1台 – たのめーる, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.tanomail.com/product/6894320/
- 設計と製造に最適なワークステーション ソリューション – AMD, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.amd.com/ja/products/workstations/design-and-manufacturing.html
- 【未完の大器?】Core Ultra 7 265KFをレビュー!ベンチマーク比較 | こまたろPC, 4月 9, 2025にアクセス、 https://jiyunagomataro.com/pc_smartphone/core-ultra-7-265kf/
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- 【ITのプロ監修】iPhone・iPadにおすすめのVPNサービス5選|安全性・コスト・通信速度徹底比較, 4月 9, 2025にアクセス、 https://4dpocket.jp/recommend-vpn-service-provider-for-iphone/
- AORUS 15 (2024) 主な特徴 | ノートパソコン – GIGABYTE Japan, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.gigabyte.com/jp/Laptop/AORUS-15–2024
- Intel claims Core Ultra 7 165H Arc iGPU is 10% faster than Ryzen 7840U RDNA3 graphics at 28W : r/IntelArc – Reddit, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.reddit.com/r/IntelArc/comments/18i0h7x/intel_claims_core_ultra_7_165h_arc_igpu_is_10/
- 【自腹】Core Ultra 7 265Kをレビュー!ゲーム性能は12世代以下でだいぶ微妙だけど私はメインPCのCPUをこの子にします【Intel】 – YouTube, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=i3bA-W3CX9o
- Core Ultra Hシリーズ搭載のおすすめノートパソコン – YouTube, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=fGaRi1LfATY
- INTEL Core i7 13700H vs INTEL Core Ultra 7 165H Technical Comparison – YouTube, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=d99SLiwzSnI
- AMD Ryzen 7 8845HS vs Intel Core Ultra 7 165H Comparison – YouTube, 4月 9, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=QYj0FatrEPM