1. 序論
MediaTek Dimensity 720は、台湾のファブレス半導体メーカーであるMediaTekが2020年7月に発表した、ミドルレンジスマートフォン向け5G対応システムオンチップ(SoC)です 1。手頃な価格帯のデバイスでプレミアムな5G体験を提供することを目的として開発され、同社のDimensity 1000(フラッグシップ向け)、Dimensity 800シリーズ(ミドルハイ向け)に続く、より広範な市場層をターゲットとしたDimensity 700シリーズの最初の製品となります 1。
本レポートでは、MediaTek Dimensity 720の性能特性を深く理解するため、公式仕様の詳細な調査から始め、主要なベンチマークソフトを用いた性能測定結果を分析します。さらに、同世代・同価格帯の競合SoCとの比較評価、そして実際の使用感に関するレビュー情報を基に、ベンチマークスコアと実性能の関連性を考察します。これにより、Dimensity 720の長所、短所、そして市場における位置づけを明らかにすることを目的とします。調査対象の出典は、主に日本語および英語のテクノロジーレビューサイト、ガジェット情報サイト、ベンチマークデータベースサイトとします。
2. MediaTek Dimensity 720 公式仕様
Dimensity 720は、電力効率、接続性、マルチメディア機能のバランスを重視して設計されています。
2.1. 製造プロセスとアーキテクチャ
Dimensity 720は、TSMCの7nmプロセス技術を採用して製造されています 1。この微細プロセスは、チップの消費電力と発熱を抑え、バッテリー持続時間の向上に貢献します。特に、MediaTek独自の省電力技術「MediaTek 5G UltraSave」が統合されており、ネットワーク環境やコンテンツの内容をインテリジェントに認識し、5Gモデムの動作モードをリアルタイムで最適化することで、バッテリー寿命をさらに延長します 1。MediaTekは、これを「クラスで最も電力効率の高い5Gチップ」と位置づけています 1。
2.2. CPU構成
CPUは、8コア(オクタコア)構成を採用しています。高性能コアとして最大2.0GHzで動作するArm Cortex-A76を2基、高効率コアとして最大2.0GHzで動作するArm Cortex-A55を6基搭載しています 3。この「2+6」構成は、Dimensity 800シリーズの「4+4」構成と比較すると高性能コアの数が少ないものの、応答性と電力効率のバランスを重視した設計と言えます 9。異なる特性を持つコアを効率的に連携させるHeterogeneous Multi-Processing(HMP)技術に対応しており、タスクに応じて最適なコアを割り当てることで、スムーズなユーザーエクスペリエンスと省電力を両立します 4。
2.3. GPU構成
グラフィックス処理ユニット(GPU)には、Arm Mali-G57 MC3が搭載されています 3。Mali-G57は、Armの「Valhall」アーキテクチャを採用したミドルレンジ向けGPUであり、MC3は3つの実行ユニット(コア)を持つことを意味します 9。GPUのクロック周波数については、公式情報源では明記されていませんが、複数の技術情報サイトによると730MHz、750MHz、あるいは850MHzといった値が報告されており、搭載デバイスによって異なる可能性があります 6。このGPUは、日常的なグラフィック処理や多くのモバイルゲームを快適に動作させる能力を持ちますが、コア数が上位モデル(例:Dimensity 820のMali-G57 MC5)より少ないため、最高設定での高負荷ゲームプレイには限界があります 5。
2.4. メモリとストレージ
メモリは、最大12GBのLPDDR4Xに対応し、その最大周波数は2133MHzです 3。これにより、十分な帯域幅を確保し、マルチタスクやデータ処理の高速化に貢献します。ストレージインターフェースとしては、UFS 2.2に対応しています 1。UFS 2.2は、UFS 2.1と比較して書き込み速度が向上しており、アプリのインストールや起動、ファイルの読み書きを高速化します。
2.5. ディスプレイサポート
Dimensity 720は、最大解像度2520 x 1080ピクセル(Full HD+)のディスプレイをサポートします 3。特筆すべきは、最大90Hzのリフレッシュレートに対応している点です 1。これにより、画面のスクロールやUIアニメーション、対応ゲームの表示がより滑らかになり、視覚的な快適性が向上します。また、MediaTekの「MiraVision」技術により、HDR10+コンテンツの再生に対応し、ローカルトーンマッピングによって明暗差の大きい映像でもディテールとコントラストを保持します 1。さらに、標準的なHDR10映像をリアルタイムでHDR10+品質に近づけるアップグレード機能も備えています 4。
2.6. カメラサポート
カメラ機能に関しては、最大64MPのシングルカメラ、または20MP+16MPのデュアルカメラ構成をサポートします 1。ハードウェアベースの深度エンジンにより、リアルタイムプレビューでの正確なボケ効果(ポートレートモード)を実現します。また、歪み補正、ノイズリダクション(Multi-Frame NR, 3D Noise Reduction)、顔検出(AI-FD)などのハードウェアアクセラレータも搭載し、写真やビデオ撮影の品質を高めます 3。ビデオ撮影および再生は、最大4K解像度(3840 x 2160)で30fpsまで対応します 3。H.264およびH.265/HEVCコーデックのエンコード・デコードに対応しています 4。さらに、統合されたAPU(AI Processing Unit)を活用し、メーカー独自のAIカメラ機能(エフェクトやサービス)を実装することも可能です 1。
2.7. 接続性
Dimensity 720の最大の特徴の一つは、統合された5Gモデムです。Sub-6GHz帯のスタンドアロン(SA)およびノンスタンドアロン(NSA)ネットワークに対応し、アジア、北米、ヨーロッパなどの主要な5G市場向けに設計されています 1。最大ダウンロード速度は2.77Gbps、最大アップロード速度は1.25Gbpsに達します 4。2CC(2キャリア)キャリアアグリゲーション、VoNR(Voice over New Radio)、5G+4GのデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)といった最新の5G関連技術もサポートしています 1。無線LANはWi-Fi 5(802.11ac)、Bluetoothはバージョン5.1に対応しています 2。測位システムはGPS、BeiDou、Glonass、Galileo、QZSSをサポートします 4。
3. ベンチマークソフトの概要
スマートフォンの性能を客観的に測定・比較するために、様々なベンチマークソフトが利用されています。本レポートで参照する主なベンチマークソフトは以下の通りです。
- AnTuTu Benchmark: CPU、GPU、メモリ(MEM)、ユーザーエクスペリエンス(UX)、I/Oなど、スマートフォンの総合的な性能を測定する定番ソフトです。総合スコアに加え、各項目の個別スコアも表示されます 14。Android版は日本語表示にも対応しています 14。
- Geekbench: 主にCPUの演算性能を測定するソフトで、シングルコア性能とマルチコア性能を個別に評価できます 14。近年ではGPUの演算性能(Compute)を測定する機能も追加されています 16。クロスプラットフォーム対応で、異なるOS間での比較も可能です 17。最新版はGeekbench 6ですが、AI性能に特化したGeekbench AIも登場しています 19。
- 3DMark: PC向けベンチマークソフトとして有名ですが、スマートフォン向けにも提供されており、特にGPUの3Dグラフィック描画性能の測定に特化しています 14。Wild Life、Wild Life Extreme、Solar Bay(レイトレーシング対応)、Steel Nomad Light、Sling Shot(Extreme)など、様々なテストシナリオが用意されています 16。
- GFXBench: こちらもクロスプラットフォーム対応の3Dグラフィックベンチマークソフトです 14。ManhattanやAztec Ruinsといったテスト項目があり、オンスクリーン(実際の画面解像度)とオフスクリーン(固定解像度)での測定が可能です 14。
- PCMark for Android: Webブラウジング、ビデオ編集、写真編集、ドキュメント作成、データ操作といった日常的なタスクをシミュレートし、実際の使用感に近いパフォーマンスとバッテリー寿命を測定します 24。ストレージ性能を測定するStorage 2.0テストも含まれます 24。
これらのベンチマークソフトのスコアは、SoCの潜在的な性能を示す指標となりますが、実際の使用感はデバイスの最適化やソフトウェア、メモリ容量など他の要因にも影響される点に留意が必要です。
4. Dimensity 720 ベンチマークスコア分析
収集したデータに基づき、Dimensity 720の各種ベンチマークスコアを分析します。スコアはテストバージョンや測定環境、搭載デバイスによって変動するため、複数の情報源からの値を総合的に評価します。
4.1. 総合性能 (AnTuTu Benchmark)
AnTuTu Benchmarkは、スマートフォンの全体的なパフォーマンスを示す指標として広く用いられています。Dimensity 720のスコアは、バージョンによって大きく異なります。
- AnTuTu v8: 平均スコアは約25万点台と報告されています 27。CPUは約8.5万点、GPUは約6.3万点、MEMは約5.1万点、UXは約5.3万点でした 27。
- AnTuTu v9: 平均スコアは約33万点~34万点台に上昇しています 13。CPUは約8.8万点と報告されています 27。
- AnTuTu v10: スコアはさらに上昇し、概ね31万点から39万点の範囲で報告されています 6。あるデータベースでは、CPUが約12.7万点、GPUが約8.5万点、MEMが約8.6万点、UXが約9.0万点、合計約38.8万点という結果が示されています 6。別の比較記事では、合計スコアが31万点や33万点とやや低めの値も報告されています 12。
これらのスコアは、Dimensity 720が当時のミドルレンジSoCとして標準的な性能を持っていることを示唆しています。特にAnTuTu v10で30万点台後半を記録している点は、日常的な操作や多くのアプリを比較的快適に動作させる能力があることを裏付けています。ただし、最新のハイエンドSoCが100万点を超えるスコアを出すことを考えると、性能には明確な差があります。
4.2. CPU性能 (Geekbench)
Geekbenchは、CPUの純粋な計算能力を測る上で重要な指標です。シングルコア性能は個々のタスクの応答性、マルチコア性能は複数のタスクを同時に処理する能力に関わります。
- Geekbench 5: シングルコアスコアは約500点前後、マルチコアスコアは約1600点~1700点前後で報告されています 13。
- Geekbench 6: シングルコアスコアは約770点、マルチコアスコアは約1840点前後という結果が多く見られます 6。より高いスコアとして、シングルコア883点、マルチコア2020点を記録したデバイスのレビューもありますが、これはDimensity 6300搭載機との比較文脈であり、Dimensity 720自体のスコアではない可能性が高いです 35。一方で、より低いスコア(シングルコア510点、マルチコア1300点)を提示する比較記事も存在します 12。
Geekbench 5から6にかけてスコアが向上しているのは、ベンチマークの評価基準の変更によるものです。Geekbench 6のスコア(770/1840点前後)を見ると、シングルコア性能はCortex-A76コア(2.0GHz)としては妥当なレベルであり、一般的なアプリの操作やWebブラウジングなどでの応答性に貢献します。マルチコア性能も、8コア構成を活かして複数のバックグラウンドタスクや並列処理をある程度こなせるレベルにあると言えます。しかし、高性能コアが2基のみである点は、最新のミドルレンジSoCと比較するとマルチコア性能において不利になる可能性があります 9。
4.3. GPU性能 (3DMark, GFXBench)
GPU性能は、特にゲームやグラフィックを多用するアプリケーションの快適性に直結します。
- 3DMark:
- Wild Life (Vulkan): スコアは約1228点、安定性(Stability)は97%と報告されています 6。フレームレート(Graphics test)は7 FPSと低めです 6。
- Sling Shot Extreme (OpenGL ES 3.1) Unlimited Physics: 平均スコアは約3155点です 5。
- Sling Shot (OpenGL ES 3.0) Unlimited Physics: 平均スコアは約3045点です 27。
- GFXBench: 本調査で参照した資料からは、Dimensity 720を搭載したデバイスにおけるManhattanおよびAztec Ruinsテストの具体的なスコアは見つかりませんでした 23。
3DMark Wild Lifeのスコア(約1228点)は、ミドルレンジGPUとしては控えめな値であり、最新の高負荷3Dゲームを最高設定で快適にプレイするには力不足であることを示唆しています。Sling Shot系のスコアは、やや古い世代のテストであるため比較的高めに出る傾向がありますが、同世代のミドルレンジSoCと比較する上での参考値となります。総じて、Mali-G57 MC3は日常的なグラフィック処理や比較的負荷の軽いゲームには十分対応できますが、グラフィック性能を重視するユーザーにとっては物足りなさを感じる可能性があります。
4.4. AI性能 (AI Benchmark)
Dimensity 720は、AI処理を専門に行うAPU(AI Processing Unit)を搭載しています 1。このAPUは、カメラ機能(AIシーン認識、AIノイズリダクション、AI顔検出など)の強化や、音声アシスタントの常時起動(VoW: Voice Wakeup)における消費電力削減、デュアルマイクによるノイズ抑制などに活用されます 1。しかし、本調査で参照した資料(AI-Benchmarkのランキングなど)には、Dimensity 720の具体的なAIベンチマークスコアは掲載されていませんでした 45。そのため、他のSoCとの定量的なAI性能比較は困難です。APUの存在は、カメラ画質の向上や特定機能の効率化に貢献していると考えられますが、その性能レベルを客観的に評価するデータは不足しています。
4.5. 日常利用性能 (PCMark for Android)
PCMark for Androidは、実際のアプリケーション利用を想定したテストを行い、実使用感に近いパフォーマンスを評価します。
- Work 3.0: 平均スコアは約8567点と報告されています 27。これはWebブラウジング、ビデオ編集、ドキュメント作成、写真編集、データ操作といった一般的なタスクを総合的に評価した結果です。
- Work 2.0: 平均スコアは約6770点です 27。
- Storage 2.0: 平均スコアは約14162点です 27。
Work 3.0で8000点台後半を記録していることは、Dimensity 720が日常的なスマートフォンの利用シーンにおいて、十分快適なパフォーマンスを提供できることを示唆しています。Webサイトの閲覧、SNSの利用、簡単な写真や動画の編集、文書作成といったタスクはスムーズにこなせるレベルにあると考えられます。Storage 2.0のスコアも比較的高く、UFS 2.2ストレージとの組み合わせにより、アプリの起動やファイルアクセスも高速であることが期待できます。
5. 競合SoCとの性能比較
Dimensity 720の性能をより深く理解するために、同時期に登場した競合SoCと比較します。
5.1. Qualcomm Snapdragon 600/700シリーズとの比較
Dimensity 720の主な競合相手は、QualcommのSnapdragon 600および700シリーズのミドルレンジSoCです。
- Snapdragon 690 5G: Dimensity 720の直接的な競合製品と目されています 8。Snapdragon 690はより新しいCortex-A77コアを2基搭載していますが(Dimensity 720はCortex-A76 x2)、Dimensity 720は効率コアのクロックが高く(両者2.0GHz vs Snapdragon 690は1.7GHz)、製造プロセスもより微細です(7nm vs 8nm)9。ベンチマーク比較では、Geekbench 6のCPUスコアはほぼ同等ですが 31、GPU性能(Compute Scoreや3DMark)ではDimensity 720がSnapdragon 690を上回る結果が示されています 31。AnTuTu v10スコアは情報源により差がありますが、概ね同等レベルと見られます 31。
- Snapdragon 695 5G: Snapdragon 690の後継で、より新しいCortex-A78コア(2.2GHz)を搭載し、6nmプロセスで製造されています 39。CPU性能(Geekbench)ではSnapdragon 695がDimensity 720を上回りますが 39、GPU性能(3DMark Sling Shot Extreme Physics)ではDimensity 720がわずかに低いスコアを示すものの、ほぼ同等のレベルです 39。AnTuTu v10スコアも近い値となっています 47。
- Snapdragon 720G/730/730G/732G: これらは4G世代のミドルレンジSoCです。Dimensity 720は、これらのSoCと比較して、Geekbench 5のCPUスコアでは同等かやや下回る場面もありますが 27、AnTuTu v8やPCMark Work 3.0では同等以上のスコアを示すことがあります 27。3DMark Sling Shot Extremeのスコアも近いレベルです 27。Dimensity 720は5Gに対応している点が大きなアドバンテージとなります。
- Snapdragon 750G 5G: 8nmプロセスで、Cortex-A77ベースのKryo 570コア(2.2GHz)を搭載しています 34。Geekbench 6のCPUスコアではSnapdragon 750GがDimensity 720を上回りますが、GPU Computeスコアや3DMark Wild LifeスコアではDimensity 720が優位です 34。AnTuTu v10スコアはほぼ同等です 34。
- Snapdragon 765/765G 5G: Dimensity 720と同じ7nmプロセスで製造され、Cortex-A76ベースのKryo 475コアを搭載しています(Primeコアは最大2.3/2.4GHz)33。CPU性能(Geekbench 5/6)では、クロック周波数の高いSnapdragon 765GがDimensity 720を上回る傾向があります 33。GPU性能(3DMark Wild Life)でもSnapdragon 765Gの方が高いスコアを示します 33。AnTuTu v10スコアもSnapdragon 765Gがやや上回ります 33。
ベンチマークスコア比較表 (代表値)
SoC | AnTuTu v10 (約) | Geekbench 6 (Single/Multi 約) | 3DMark Wild Life (約) | 製造プロセス | 高性能CPUコア | GPU |
Dimensity 720 | 388K 6 | 770 / 1844 6 | 1228 6 | 7nm 6 | 2x A76 @ 2.0GHz | Mali-G57 MC3 |
Snapdragon 690 5G | 415K 31* | 792 / 1889 31 | 811 31 | 8nm 31 | 2x A77 @ 2.0GHz | Adreno 619L |
Snapdragon 695 5G | 401K 47 | 829 / 2019 47 | 1200前後 (推定) | 6nm 39 | 2x A78 @ 2.2GHz | Adreno 619 |
Snapdragon 750G 5G | 397K 34 | 875 / 2095 34 | 1095 34 | 8nm 34 | 2x A77系 @ 2.2GHz | Adreno 619 |
Snapdragon 765G 5G | 423K 33 | 797 / 1844 33** | 1666 33 | 7nm 33 | 1x A76 @ 2.4GHz | Adreno 620 |
- AnTuTu v10スコアは情報源によりばらつきあり。
- ** Geekbench 6 Multi-CoreはDimensity 720と同等スコアだが、他コア構成が異なる。
全体として、Dimensity 720はSnapdragon 690/695/750Gといったミドルレンジ5G SoCと競合する性能レベルにあります。CPU性能ではSnapdragon勢がやや優位な場面もありますが、GPU性能や電力効率ではDimensity 720が健闘しています。Snapdragon 765Gに対しては、全体的にやや劣る性能となります。
5.2. MediaTek Dimensityシリーズ内での比較
Dimensity 720は、MediaTek自身のDimensityラインナップの中でもエントリーミドルに位置づけられます。
- Dimensity 700/800/800U/820: これらはDimensity 720と近い世代のSoCです。
- Dimensity 700: Dimensity 720と類似のCPU構成(2xA76@2.2GHz + 6xA55@2.0GHz)ですが、GPUがMali-G57 MC2とコア数が少なく、メモリ周波数も低い場合があります 11。性能はDimensity 720より若干劣ります 5。
- Dimensity 800/800U: CPU構成が異なります(800は4xA76@2.0GHz、800Uは2xA76@2.4GHz)。GPUは800がMali-G57 MC4、800UがMali-G57 MC3です 3。Dimensity 800UはDimensity 720よりもCPUクロックが高く、性能も上回ります 5。Dimensity 800はGPUコア数が多く、グラフィック性能で優位です 3。
- Dimensity 820: 4つの高性能コア(Cortex-A76@最大2.6GHz)と5つのGPUコア(Mali-G57 MC5)を持ち、Dimensity 720よりも大幅に高性能です 5。AnTuTu v8スコアで約1.6倍、Geekbench 5 Multi-Coreで約1.7倍の差があります 5。
- Dimensity 1000/1000L/1050: これらはより上位のSoCです。Dimensity 1000LはCortex-A77コアとMali-G77 MC9 GPUを搭載し 10、Dimensity 1050はCortex-A78コアとMali-G610 MC3 GPUを搭載しており 12、いずれもDimensity 720より高性能です。AnTuTu v10スコアでDimensity 1000Lは約51万点、Dimensity 1050は約60万点と、Dimensity 720(約31-39万点)を大きく上回ります 12。
- Dimensity 7050: Dimensity 720の後継に近い位置づけですが、6nmプロセスを採用し、CPUにCortex-A78(2.6GHz)を2基、GPUにMali-G68 MC4を搭載しており、性能はDimensity 720よりも向上しています 36。Geekbench 5スコアでシングルコア約1.6倍、マルチコア約1.35倍の差があります 36。
Dimensityシリーズ内では、720はエントリーレベルの5G体験を提供するSoCとして位置づけられ、上位モデル(800番台以上)とは明確な性能差が存在します。
6. 実使用感とレビュー
ベンチマークスコアは理論上の性能を示しますが、実際の使用感が重要です。レビューサイトやユーザーの声から、Dimensity 720搭載スマートフォンの実使用感を考察します。
6.1. アプリ起動速度とマルチタスク
Dimensity 720搭載スマートフォンは、日常的なタスクや中程度のマルチタスクをスムーズに処理できると評価されています 13。SNSアプリの利用、Webサイトの閲覧、メッセージングアプリの切り替えなど、一般的な操作で動作が重くなることは少ないようです 49。これは、PCMark Work 3.0で8000点台後半を記録していることとも整合します 27。UFS 2.2ストレージの採用も、アプリの起動や読み込み速度の向上に寄与していると考えられます 4。ただし、多数のアプリを同時に起動したり、非常に重いアプリを使用したりする場合には、ハイエンドSoC搭載機との差が現れる可能性があります。
6.2. ゲームプレイ性能
Dimensity 720のゲーム性能は、タイトルやグラフィック設定に依存します。
- 比較的負荷の軽いゲーム: PUBG Mobileのような比較的最適化が進んでいるタイトルでは、グラフィック設定を調整すれば(例:Low設定で41 FPS 6、あるいはスムーズ設定+高フレームレートで良好な動作 50)、快適に近いプレイが可能です。Mobile Legends: Bang BangもUltra設定で30 FPS程度で動作する報告があります 6。マインクラフトも概ねスムーズに動作するとのレビューがあります 51。
- 高負荷ゲーム: Genshin Impact(原神)のような要求スペックの高いゲームでは、中程度のグラフィック設定(Medium)で30 FPS程度を維持するのが一般的です 6。最高設定でのプレイは厳しい場面が多くなります。FortniteもLow設定で26 FPS程度と、快適なプレイにはグラフィック品質の妥協が必要です 6。Call of Duty: MobileはHigh設定で43 FPS程度で動作する報告があります 6。
- FPSの目安: レビューサイトでは、多くのゲームで30~50 FPS(Ultra設定)、設定を下げれば60-80 FPSも可能と述べられていますが、これはやや楽観的な見方かもしれません 13。特に最新の高負荷ゲームでは、安定して60 FPS以上を維持するのは難しいと考えられます。
3DMark Wild Lifeのスコア(約1228点)が示すように、Dimensity 720のGPU性能はミドルレンジ相応であり、全てのゲームを最高設定で快適にプレイできるわけではありません。しかし、グラフィック設定を適切に調整すれば、多くの人気タイトルを楽しむことは可能です。
6.3. 発熱と電力効率
Dimensity 720の大きな利点として、優れた電力効率が挙げられます。7nmプロセスとMediaTek 5G UltraSave技術により、バッテリー消費が抑えられ、長時間の利用が期待できます 1。レビューでも、日常使用におけるバッテリー持ちの良さが評価されています 13。ただし、高負荷な状態が続くと発熱は避けられません。あるレビューでは、ベンチマークアプリで15分間負荷をかけた際に、本体表面温度が43.7℃まで上昇したとの報告があります 49。これは、長時間のゲームプレイなどでパフォーマンスが制限される(サーマルスロットリング)可能性を示唆しています。とはいえ、総合的に見れば、Dimensity 720は性能と電力効率のバランスが取れたSoCと言えるでしょう 13。
7. 結論:Dimensity 720の性能特性
これまでの分析結果を基に、MediaTek Dimensity 720の性能特性、長所、短所をまとめます。
7.1. 長所
- 優れた電力効率: 7nmプロセス技術とMediaTek 5G UltraSave技術の採用により、同クラスのSoCの中でも特に電力効率が高く、スマートフォンのバッテリー持続時間向上に貢献します 1。
- バランスの取れたミドルレンジ性能: CPU、GPU、AI機能などがバランス良く統合されており、日常的なタスク、マルチタスク、多くのモバイルゲームを比較的快適にこなせる性能を持っています 10。
- 手頃な価格での5G対応: ミドルレンジの価格帯でSub-6GHzの5G通信機能を提供し、より多くのユーザーに高速通信体験をもたらしました 1。
- 90Hzディスプレイサポート: 最大90Hzのリフレッシュレートに対応し、より滑らかな画面表示を実現します 1。
7.2. 短所
- 競合に対する性能の限界: 同時期の競合SoC、特にSnapdragon 690(CPUアーキテクチャ)やSnapdragon 765G(総合性能)と比較した場合、CPUやGPUのピーク性能で見劣りする部分があります 9。高性能コアが2基のみという構成も、マルチコア性能が重視される場面では不利になる可能性があります 9。
- 高負荷ゲームでのパフォーマンス制限: 最新の高負荷3Dゲームを最高設定で快適にプレイするにはGPU性能が十分ではなく、グラフィック設定の調整が必要となります 6。
- Wi-Fi 6非対応: 無線LAN規格がWi-Fi 5(802.11ac)までの対応であり、より高速なWi-Fi 6(802.11ax)には対応していません 2。
7.3. 総合評価
MediaTek Dimensity 720は、発表当時のミドルレンジスマートフォン市場において、優れた電力効率と手頃な価格での5G対応を両立させた、非常にバランスの取れたSoCでした。日常的なスマートフォンの利用においては十分な性能を発揮し、多くのゲームも設定次第で楽しむことができます。特にバッテリー持ちを重視し、最新の5G通信を手頃な価格で体験したいユーザーにとっては魅力的な選択肢となりました。
一方で、絶対的なCPU・GPU性能では同世代の競合製品に一歩譲る面もあり、常に最高のパフォーマンスや最高設定でのゲームプレイを求めるユーザーには不向きです。ターゲットユーザー層としては、コストパフォーマンスを重視し、SNS、Webブラウジング、動画視聴、カジュアルなゲームプレイといった一般的な用途がメインのユーザーに適していると言えるでしょう。Dimensity 720は、5Gスマートフォンの普及を加速させる上で重要な役割を果たしたSoCの一つとして評価できます。
引用文献
- MediaTek Announces Dimensity 720, its Newest 5G Chip For Premium 5G Experiences on Mid-Tier Smartphones, 4月 20, 2025にアクセス、 https://corp.mediatek.com/news-events/press-releases/mediatek-announces-dimensity-720-its-newest-5g-chip-for-premium-5g-experiences-on-mid-tier-smartphones
- MediaTek announces the Dimensity 720 – another 5G chipset for the masses – GSMArena.com news, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.gsmarena.com/mediatek_announces_the_dimenisty_720__another_5g_chipset_for_the_masses-news-44410.php
- MediaTek Dimensity 720 7nm Octa-Core SoC with built-in 5G, support for up to 90Hz displays announced – FoneArena.com, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.fonearena.com/blog/318072/mediatek-dimensity-720-specs-features.html
- MediaTek Dimensity 720 | Most Efficient 5G Chip, 4月 20, 2025にアクセス、 https://marketing.mediatek.com/products/smartphones-2/dimensity-720
- MediaTek Dimensity 720 vs Mediatek MT8788 vs … – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/Dimensity-720-vs-Helio-MT8788-vs-Dimensity-820_12994_14628_12753.247596.0.html
- MediaTek Dimensity 720: specs and benchmarks – NanoReview, 4月 20, 2025にアクセス、 https://nanoreview.net/en/soc/mediatek-dimensity-720
- Dimensity | 5G Smartphone Chips – MediaTek, 4月 20, 2025にアクセス、 https://i.mediatek.com/mediatek-5g
- MediaTek Dimensity 720: specifications, features, 5G capabilities and more | TechRadar, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.techradar.com/news/mediatek-dimensity-720-specifications-features-5g-capabilities-and-more
- MediaTek announces the Dimensity 720, another mid-range SoC with integrated 5G, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.xda-developers.com/mediatek-dimensity-720-5g-soc-launch/
- MediaTek Dimensity 1000L vs MediaTek Dimensity 720 Comparison | Bajaj Finserv, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.bajajfinserv.in/mediatek-dimensity-1000l-vs-mediatek-dimensity-720
- Mediatek Dimensity 720 5G – Chaynikam.Info, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.chaynikam.info/en/soc219.html
- MediaTek Dimensity 1050 vs MediaTek Dimensity 720 5G Comparison | Bajaj Finserv, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.bajajfinserv.in/mediatek-dimensity-1050-vs-mediatek-dimensity-720-5g
- Dimensity 720 Review: The Well-Rounded Package – OukitelUK, 4月 20, 2025にアクセス、 https://oukitel.uk/blogs/news/dimensity-720-review-the-well-rounded-package-1
- Androidデバイスの性能比較に役立つ定番ベンチマークアプリ7選 – CNET Japan, 4月 20, 2025にアクセス、 https://japan.cnet.com/article/35065125/
- AnTuTu BenchmarkのAndroid – UptodownからAPKをダウンロードしよう, 4月 20, 2025にアクセス、 https://antutu-benchmark.jp.uptodown.com/android
- 性能を確認・比較するのに便利なiPhoneのベンチマークアプリ – @DIME アットダイム, 4月 20, 2025にアクセス、 https://dime.jp/genre/1486350/
- Geekbench 6 – Google Play のアプリ, 4月 20, 2025にアクセス、 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.primatelabs.geekbench6&hl=ja
- ベンチマークソフトのおすすめ人気ランキング【2025年】 – マイベスト, 4月 20, 2025にアクセス、 https://my-best.com/6992
- PCやスマホのAI性能を測定できる「Geekbench AI」が登場したので使ってみた – GIGAZINE, 4月 20, 2025にアクセス、 https://gigazine.net/news/20240816-geekbench-ai-review/
- 3DMark Androidベンチマーク – UL Benchmarks, 4月 20, 2025にアクセス、 https://benchmarks.ul.com/jp/3dmark-android
- 3DMark — The Gamer’s Benchmark – Google Play のアプリ, 4月 20, 2025にアクセス、 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.futuremark.dmandroid.application&hl=ja
- 3DMark Android Benchmark – UL Benchmarks – UL Solutions, 4月 20, 2025にアクセス、 https://benchmarks.ul.com/3dmark-android
- GFXBench – unified graphics benchmark based on DXBenchmark (DirectX) and GLBenchmark (OpenGL ES), 4月 20, 2025にアクセス、 https://gfxbench.com/
- PCMark for Android Benchmark – Apps on Google Play, 4月 20, 2025にアクセス、 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.futuremark.pcmark.android.benchmark
- PCMark for Android — a better benchmark for smartphones and …, 4月 20, 2025にアクセス、 https://benchmarks.ul.com/pcmark-android
- 【毎日がアプリディ】定番ベンチマークのスマホ版「PCMark for Android Benchmark」, 4月 20, 2025にアクセス、 https://news.mynavi.jp/article/20220719-2402823/
- MediaTek Dimensity 720 Processor – Benchmarks and Specs – NotebookCheck.net Tech, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/MediaTek-Dimensity-720-Processor-Benchmarks-and-Specs.511404.0.html
- Snapdragon 870 vs Dimensity 720: tests and benchmarks, 4月 20, 2025にアクセス、 https://nanoreview.net/en/soc-compare/qualcomm-snapdragon-870-vs-mediatek-dimensity-720
- MediaTek Dimensity 1000 vs MediaTek Dimensity 720 Comparison | Bajaj Finserv, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.bajajfinserv.in/mediatek-dimensity-1000-vs-mediatek-dimensity-720
- Snapdragon 778G vs Dimensity 720: tests and benchmarks – NanoReview, 4月 20, 2025にアクセス、 https://nanoreview.net/en/soc-compare/qualcomm-snapdragon-778g-5g-vs-mediatek-dimensity-720
- Snapdragon 690 vs Dimensity 720: tests and benchmarks – NanoReview, 4月 20, 2025にアクセス、 https://nanoreview.net/en/soc-compare/qualcomm-snapdragon-690-vs-mediatek-dimensity-720
- Snapdragon 855 vs Dimensity 720: tests and benchmarks – NanoReview, 4月 20, 2025にアクセス、 https://nanoreview.net/en/soc-compare/qualcomm-snapdragon-855-vs-mediatek-dimensity-720
- Snapdragon 765G vs Dimensity 720: tests and benchmarks – NanoReview, 4月 20, 2025にアクセス、 https://nanoreview.net/en/soc-compare/qualcomm-snapdragon-765g-vs-mediatek-dimensity-720
- Snapdragon 750G vs Dimensity 720: tests and benchmarks – NanoReview, 4月 20, 2025にアクセス、 https://nanoreview.net/en/soc-compare/qualcomm-snapdragon-750g-vs-mediatek-dimensity-720
- Samsung Galaxy A16 5G Review – PCMag, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.pcmag.com/reviews/samsung-galaxy-a16-5g
- MediaTek Dimensity 720 vs MediaTek Dimensity 7050 – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/Dimensity-720-vs-Dimensity-7050_12994_15080.247596.0.html
- Qualcomm Adreno 720 vs ARM Mali-G57 MP3 – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/Adreno-720-vs-Mali-G57-MP3_12490_10571.247598.0.html
- Qualcomm Snapdragon 690 5G vs MediaTek Dimensity 720 vs MediaTek Dimensity 800 – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/SD-690-5G-vs-Dimensity-720-vs-Dimensity-800_12957_12994_13001.247596.0.html
- Qualcomm Snapdragon 695 5G vs MediaTek Dimensity 720 – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/SD-695-5G-vs-Dimensity-720_14148_12994.247596.0.html
- MediaTek Dimensity 720 vs Qualcomm Snapdragon 765 – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/Dimensity-720-vs-SD-765_12994_12219.247596.0.html
- MediaTek Dimensity 720 vs Qualcomm Snapdragon 765G – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/Dimensity-720-vs-SD-765G_12994_11878.247596.0.html
- Qualcomm Adreno 720 vs ARM Mali-G57 MP3 vs ARM Mali-G52 MP6 – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/Adreno-720-vs-Mali-G57-MP3-vs-Mali-G52-MP6_12490_10571_10362.247598.0.html
- unified graphics benchmark based on DXBenchmark (DirectX) and GLBenchmark (OpenGL ES) – GFXBench, 4月 20, 2025にアクセス、 https://gfxbench.com/result.jsp?benchmark=gfx27&order=&data-source=1&version=all&test=477&text-filter=qual&os-Windows_8=true&os-Windows_Phone=true&os-Windows_RT=true&arch-ARM=true&arch-MIPS=true&arch-x86=true&base=device
- unified graphics benchmark based on DXBenchmark (DirectX) and GLBenchmark (OpenGL ES) – GFXBench, 4月 20, 2025にアクセス、 https://gfxbench.com/result.jsp?benchmark=gfxgen&test=681&order=score&base=gpu&ff-check-desktop=0
- Mobile SoCs – AI-Benchmark, 4月 20, 2025にアクセス、 https://ai-benchmark.com/ranking_processors
- MediaTek Dimensity 720 5G To Challenge The Snapdragon 690 – SlashGear, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.slashgear.com/mediatek-dimensity-720-5g-to-challenge-the-snapdragon-690-22630268/
- Dimensity 6020 vs Snapdragon 695: AnTuTu, Geekbench and other benchmark scores | 91mobiles.com, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.91mobiles.com/hub/dimensity-6020-vs-snapdragon-695/
- MediaTek Dimensity 720 – Intel Core i7-1260U – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/Dimensity-720-vs-i7-1260U-vs-Dimensity-820_12994_14104_12753.247596.0.html
- arrows We2を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は? | マイベスト, 4月 20, 2025にアクセス、 https://my-best.com/products/4689489
- Realme V5 Gaming test Dimensity 720! With FPS meter/heating/thermals/battery/power/CPU monitoring! – YouTube, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=yEdgdkay1_A
- 『Redmi 14C』レビュー、1万円台でも高級感と実用的な性能を両立した高コスパスマホ, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.tikgadget.jp/redmi-14c-review/
- 5G対応SoCのMediaTek Dimensity 720が登場!仕様をチェック! – ガルマックス, 4月 20, 2025にアクセス、 https://garumax.com/mediatek-dimensity-720
- Realme V5 5Gのスペックまとめ!Dimensity 720と90Hzディスプレイで3万円切りの5Gスマホ!, 4月 20, 2025にアクセス、 https://garumax.com/realme-v5-5g-spec