MediaTek Helio G88 ベンチマークまとめ

SoC_mediatek CPU・SoC

1. はじめに

1.1. 調査目的

本レポートは、MediaTek Helio G88 システムオンチップ(SoC)の性能を、主要なベンチマークテストのスコアに基づいて詳細に分析・評価することを目的とする。具体的には、Helio G88の技術仕様を確認し、AnTuTu Benchmark, Geekbench, 3DMarkなどのベンチマークスコアを収集・整理する。さらに、同市場セグメントの競合プロセッサとの性能比較を行い、Helio G88の長所と短所、市場における位置づけを考察する。

1.2. 調査範囲

本調査の情報源は、主に日本語および英語で公開されているWebサイトとする。具体的には、MediaTek公式サイト、半導体技術情報サイト、スマートフォンレビューサイト、ガジェット情報サイト、ベンチマークデータベースサイトなどを参照する。引用元は各情報について明記し、信頼性の確保に努める。なお、本レポートにはキリル文字は含まない。

1.3. Helio G88の位置づけ

MediaTek Helio G88は、2021年6月に発表されたミドルレンジ(またはエントリークラス上位)のスマートフォン向けSoCである 1。4G LTE通信に対応し、90Hzリフレッシュレートのディスプレイや高画素カメラといった比較的新しい機能を低価格帯のデバイスで実現することを主眼に設計されている 2。日常的なアプリケーションの利用、ウェブブラウジング、SNS、動画視聴といったタスクを快適にこなしつつ、ある程度のマルチタスク処理やカジュアルゲームのプレイをサポートする性能を持つことが期待されるプロセッサである 4

2. MediaTek Helio G88 技術仕様

Helio G88の性能を理解する上で、その基盤となる技術仕様の把握は不可欠である。以下に主要な仕様をまとめる。

2.1. CPU

中央演算処理装置(CPU)は、スマートフォンの頭脳として演算処理を担当する。Helio G88のCPUは以下の構成となっている。

  • コア構成: オクタコア(8コア)構成を採用 3
  • 高性能コア: 2基のArm Cortex-A75コアを搭載し、最大動作周波数は2.0 GHz。これにより、アプリの起動や応答性が求められる処理を高速化する 2
  • 高効率コア: 6基のArm Cortex-A55コアを搭載し、最大動作周波数は1.8 GHz。バックグラウンド処理や低負荷時のタスクを担当し、電力効率を高める 2。一部情報源では、これらのコアも最大2.0 GHzで動作する可能性が示唆されているが、公式情報では1.8 GHzが一般的である 5
  • アーキテクチャ: 命令セットアーキテクチャはARMv8.2-A 1(またはARMv8-A 6)を採用し、64ビット演算に対応している 3
  • プロセス技術: 台湾積体電路製造(TSMC)の12nm FinFETプロセス技術で製造されている 1。これは、より新しい7nmや6nmプロセスと比較すると微細化の度合いは低いが、コストと性能のバランスを取った選択と言える。
  • その他: 高性能コアと高効率コアをタスクに応じて動的に使い分けるヘテロジニアスマルチプロセッシング(Heterogeneous Multi-Processing)に対応しており、性能と電力効率の両立を図っている 3。TDP(熱設計電力、ここではSustained Power Limitとして言及)は5Wとされている 1

2.2. GPU

グラフィックス処理ユニット(GPU)は、画像描画や3Dグラフィックス処理を担当し、特にゲーム性能に影響を与える。

  • 種類: Arm Mali-G52 MC2(MP2とも表記)を搭載 1。これは2つの実行ユニット(Execution Units / Clusters / Pipelines)を持つ構成を示す 1
  • 最大周波数: 最大1.0 GHz (1000 MHz)で動作する 1。これは前世代のHelio G80/G85 (950 MHz) から若干向上している 5
  • アーキテクチャ: ArmのBifrostアーキテクチャを採用している 1
  • 演算性能: シェーディングユニット数は情報源により24基 1 または32基 6 と差異があり、それに伴い理論演算性能(FLOPS)も37.6 GFLOPS 6 または96 GFLOPS 1 と異なる数値が報告されている。これは測定基準や定義の違いによる可能性がある。
  • APIサポート: 最新のグラフィックスAPIであるVulkan (v1.1 6 or v1.3 1)、OpenCL 2.0、DirectX 12に対応している 1

2.3. メモリ & ストレージ

メモリとストレージの仕様は、アプリの読み込み速度やマルチタスク性能に影響する。

  • メモリ:
  • タイプ: LPDDR4x規格のメモリをサポート 1
  • 周波数: 最大1800 MHzで動作 1
  • 容量: 最大8 GBまで対応 1
  • 帯域幅: 最大メモリ帯域幅は13.41 Gbit/s 1 または14.9 GB/s 6 とされる。
  • ストレージ:
  • タイプ: 主にeMMC 5.1規格のストレージをサポート 1。一部情報源では、より高速なUFS 2.1もサポートリストに含まれている 1。搭載デバイスのコストに応じて選択されると考えられる。

2.4. ディスプレイ

ディスプレイ関連の仕様は、視覚体験の質を左右する。

  • 最大解像度: 2520 x 1080 ピクセル (Full HD+) までのディスプレイ解像度をサポート 1
  • 最大リフレッシュレート: 最大90Hzのリフレッシュレートに対応 2。これにより、標準的な60Hzディスプレイよりも滑らかな画面スクロールやアニメーション表示が可能となり、ユーザー体験の向上に寄与する。これはHelio G85からの主な改良点の一つである 5

2.5. カメラ

カメラ機能はスマートフォンの重要な要素であり、ISP(イメージシグナルプロセッサ)の性能が画質に影響する。

  • 最大ISPサポート: 最大64MP(メガピクセル)のシングルカメラ、または16MP+16MPのデュアルカメラ構成をサポート 1。これにより、高解像度な写真撮影が可能となる。
  • カメラ機能: AIを活用した顔認証(Face Unlock)やスマートフォトアルバム機能、背景ぼかし効果(Bokeh)をシングルカメラまたはデュアルカメラで実現する機能、ハードウェアベースの電子式手ぶれ補正(EIS)、ローリングシャッター現象を補正するRSC(Rolling Shutter Compensation)エンジン、MEMA 3Dノイズリダクション、マルチフレームノイズリダクションなど、高度な画像処理機能をハードウェアレベルでサポートしている 2。これにより、様々な撮影シーンでより高品質な写真や動画の撮影が期待できる。

2.6. 接続性

通信機能はスマートフォンの基本的な機能であり、対応規格や速度が重要となる。

  • セルラー: 4G LTEに対応し、通信速度カテゴリは下り(ダウンロード)がCat-7(最大300 Mbps)、上り(アップロード)がCat-13(最大100 Mbps 1 または150 Mbps 6)をサポートする 1。キャリアアグリゲーション(CA)にも対応し、通信環境に応じてより高速な通信が可能。5Gには対応していない 1
  • SIM: デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDS)に対応しており、2枚のSIMカードで同時に高品質な音声通話(VoLTE)やビデオ通話(ViLTE)を利用できる 3
  • Wi-Fi: Wi-Fi 5(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)に対応 1
  • Bluetooth: Bluetoothバージョン5.0に対応 1
  • GNSS: GPS、Glonass、Beidou、Galileoといった主要な衛星測位システムに対応し、位置情報の精度を高めている 1
  • その他: FMラジオの受信にも対応している 3

2.7. その他機能

上記以外にも、Helio G88はユーザー体験を向上させるための機能を搭載している。

  • MediaTek HyperEngine 2.0 Lite: ゲームプレイ体験を最適化するための技術群 2
  • インテリジェントリソース管理エンジン: CPU、GPU、メモリのリソースを動的に管理し、ゲーム中のパフォーマンス維持とスムーズな動作を目指す 2
  • 高FPSパワーセービング: 高フレームレートでのゲームプレイ中の消費電力を削減し、バッテリー持続時間を延ばす 3
  • Wi-Fiアンテナスワッピング: Wi-Fiの信号状況に応じてアンテナを切り替え、接続の安定性と低遅延を維持する 3
  • 統合型Voice Wakeup (VoW): 低消費電力で音声アシスタントの起動(ウェイクアップワードの認識)を可能にする 3

これらの仕様から、Helio G88はミドルレンジ市場において、特にディスプレイ表示品質とカメラ機能、そして基本的な接続性やゲーミング補助機能に重点を置いたSoCであることがわかる。

3. 主要ベンチマークテストの概要

スマートフォンの性能を客観的に評価するために、いくつかの標準的なベンチマークテストが広く利用されている。本レポートでは、特に以下の3つのテストに注目する。

3.1. AnTuTu Benchmark

AnTuTu Benchmarkは、スマートフォンの総合的なパフォーマンスを測定する代表的なアプリケーションである 16。テストは主に「CPU」(演算処理能力)、「GPU」(グラフィックス処理能力)、「MEM」(メモリとストレージのアクセス速度)、「UX」(ユーザーエクスペリエンス、日常操作の快適さ)の4つの項目に分かれており、それぞれのスコアと総合スコアが出力される 17。総合スコアは、デバイスの全体的な性能レベルを示す指標として広く参照されている。

3.2. Geekbench

Geekbenchは、特にCPUの性能測定に特化したベンチマークテストである 16。CPUの「シングルコア性能」(一つのコアで処理する場合の能力)と「マルチコア性能」(複数のコアを同時に使用する場合の能力)を個別に測定し、スコア化する。これにより、プロセッサの純粋な計算能力を評価できる。近年では、GPUの演算性能を測定する「Compute Score」も提供されている 1

3.3. 3DMark

3DMarkは、主にGPUの3Dグラフィックス描画性能を測定するためのベンチマークテストであり、特にスマートフォンのゲーム性能を評価する上で重要な指標となる 16。テストには様々な種類があり、負荷の異なるシナリオが用意されている。例えば、「Sling Shot」や「Sling Shot Extreme」はOpenGL ES 3.0/3.1ベースのテスト 5、「Wild Life」や「Wild Life Extreme」はVulkan APIを使用した比較的新しいテスト、「Steel Nomad Light」はレイトレーシング非対応のクロスプラットフォームテスト、「Solar Bay」はレイトレーシング対応のクロスプラットフォームテストなどがある 21。これらのスコアは、デバイスがどの程度のグラフィック負荷に耐えられるかを示す。

3.4. その他のベンチマーク

上記以外にも、スマートフォンの性能を測るベンチマークは存在する。例えば、「PCMark for Android」は、ウェブブラウジング、ビデオ編集、写真編集、文書作成といった日常的な利用シーンをシミュレートし、より実使用に近い状況でのパフォーマンスとバッテリー寿命を測定する 5。「GFXBench」はクロスプラットフォーム対応の3Dグラフィックベンチマーク 16、「PassMark PerformanceTest Mobile」はCPU、メモリ、ストレージ、グラフィックスなど多岐にわたるテスト項目で総合的な性能を評価する 19。本レポートでは、データの入手しやすさと一般性を考慮し、主にAnTuTu, Geekbench, 3DMarkの結果を中心に分析を進める。

4. MediaTek Helio G88 ベンチマークスコア

収集したデータに基づき、MediaTek Helio G88の主要ベンチマークスコアを以下に示す。なお、ベンチマークスコアは測定環境(OSバージョン、アプリバージョン、端末の状態など)によって変動するため、あくまで目安として捉える必要がある。

4.1. AnTuTu Benchmark

AnTuTu Benchmarkのスコアは、バージョンによって基準が大きく異なるため、バージョン情報を併記することが重要である。

  • AnTuTu Benchmark v10:
  • 総合スコア: nanoreview.netによると、Helio G88の平均的な総合スコアは約268,893点と報告されている 1
  • スコア内訳: CPUが84,709点、GPUが41,380点、MEM(メモリ)が69,451点、UX(ユーザーエクスペリエンス)が73,353点となっている 1。GPUスコアが相対的に低いことが見て取れる。
  • 搭載端末別スコア例 (nanoreview.net) 1:
  • Xiaomi Redmi 10: 276,827点
  • Realme C55: 274,070点
  • Tecno Spark 10 Pro: 271,507点
  • Xiaomi Redmi 12: 266,334点
  • Infinix Hot 30: 261,095点
  • Honor X8a: 241,234点 これらのスコアは、搭載するメモリ容量やストレージ性能、冷却設計などの違いにより、同じSoCでも端末によってばらつきが生じることを示している。
  • AnTuTu Benchmark v8 (参考):
  • 古いバージョンではあるが、比較情報として、Bajaj Finservでは総合スコアが約245,000点とされている 6。また、Notebookcheckのデータでは、3DMark Sling Shot Physicsスコア(主にCPU依存)をAnTuTu v8 CPUスコアの代替指標として見た場合、約2426点という値が示されている 5
  • スコアの解釈: AnTuTu v10で約27万点というスコアは、2024年現在の基準ではエントリークラスからミドルレンジの下位に位置する性能レベルである 9。このスコア帯のデバイスは、一般的なウェブサイト閲覧、SNSアプリの利用、動画再生といった日常的な用途では概ね快適に動作する。しかし、GPUスコアが約4万点台と低いことから、グラフィック処理能力が要求される高負荷な3Dゲームを最高設定で滑らかにプレイすることは難しいと考えられる 9

4.2. Geekbench

GeekbenchはCPU性能、特にシングルコアとマルチコアの処理能力を測る上で有用な指標となる。

  • Geekbench 6:
  • Notebookcheck (v6.4) の集計データによると、シングルコアスコアの平均は約436点(範囲: 432~442点)、マルチコアスコアの平均は約1277点(範囲: 1104~1436点)である 5
  • nanoreview.netのデータでは、シングルコアが425点、マルチコアが1355点、GPU演算性能を示すCompute Score (Vulkan API使用) が1130点となっている 1
  • Geekbench 5 (参考):
  • Notebookcheck (v5.5) の集計データでは、シングルコアスコアの平均は約356点(範囲: 284~378点)、マルチコアスコアの平均は約1312点(範囲: 1132~1475点)である 5
  • スコアの解釈: Geekbench 6のシングルコアスコア約430点台は、現代の基準では高いとは言えない。これは、高性能コアであるCortex-A75が比較的新しいアーキテクチャではないことに起因する。一方、マルチコアスコア約1300点台は、8つのコア(オクタコア)を搭載していることによる恩恵であり、複数のアプリケーションを同時に動作させるようなマルチタスク処理においては、一定の能力を発揮することを示唆している。日常的な操作感としては十分なレベルと言えるだろう。ただし、GPU Computeスコアは1130点と低めであり、GPUを用いた汎用計算能力も限定的であることがわかる。

4.3. 3DMark

3DMarkはGPUのグラフィックス性能を評価するベンチマークであり、ゲーム性能の指標として重要である。

  • Sling Shot Extreme (ES 3.1) Unlimited Physics: Notebookcheckによると、このテストの平均スコアは約2574点(範囲: 2012~2935点)である 5。ただし、このPhysicsテストは主にCPUの物理演算性能を反映するものであり、純粋なGPU描画性能を示すものではない点に注意が必要である。
  • Wild Life: nanoreview.netによると、より新しいVulkan APIを用いたWild Lifeテストのスコアは743点、その際の平均フレームレート(Graphics test)は4 FPS(Frames Per Second)と報告されている 1
  • スコアの解釈: Wild Lifeスコアが743点、平均フレームレートが4 FPSという結果は、Mali-G52 MC2 GPUのグラフィックス性能が現代の要求水準に対して低いことを明確に示している 1。このレベルの性能では、グラフィック負荷が高い最新の3Dゲームを高画質設定で快適にプレイすることは困難である。プレイするとしても、画質設定を大幅に下げるか、比較的負荷の軽いカジュアルゲームに限られるだろう 9

4.4. PassMark CPU Mark

PassMarkのCPU Markは、CPUの総合的な演算性能を示す別の指標である。

  • 総合スコア: cpubenchmark.netによると、MediaTek G88 (MT6769H) のCPU Markスコアは2,742点である 24
  • シングルスレッド評価: 同サイトにおけるシングルスレッド性能の評価値は1,020点である 24
  • スコアの解釈: このスコアは、他のモバイルCPUと比較した場合、エントリーレベルに位置づけられる。特にシングルスレッド性能のスコアが低いことは、Geekbenchのシングルコアスコアの結果とも一致しており、個々のコアのピーク性能がそれほど高くないことを裏付けている。

ベンチマークスコア概要表

ベンチマークテスト指標スコア例情報源
AnTuTu Benchmark v10総合スコア約 268,893 点nanoreview.net 1
CPU84,709 点nanoreview.net 1
GPU41,380 点nanoreview.net 1
MEM69,451 点nanoreview.net 1
UX73,353 点nanoreview.net 1
Geekbench 6シングルコア約 425-436 点nanoreview.net 1, Notebookcheck 5
マルチコア約 1277-1355 点nanoreview.net 1, Notebookcheck 5
Compute (Vulkan)1130 点nanoreview.net 1
3DMarkWild Life スコア743 点nanoreview.net 1
Wild Life (Graphics FPS)4 FPSnanoreview.net 1
PassMark CPU Mark総合スコア2,742 点cpubenchmark.net 24
シングルスレッド評価1,020 点cpubenchmark.net 24

これらのスコアから、Helio G88はCPUマルチコア性能は価格帯相応に確保されているものの、GPU性能がボトルネックとなりやすいプロセッサであると評価できる。

5. 競合プロセッサとの比較

Helio G88の性能をより深く理解するためには、市場における競合製品との比較が不可欠である。

5.1. 競合プロセッサの特定

Helio G88は、主にエントリークラスからミドルレンジ下位の4Gスマートフォンに搭載されるSoCである 1。したがって、比較対象としては、同じ価格帯のデバイスで採用例が多いQualcomm Snapdragon 600番台(特にSnapdragon 680 4G)、UnisocのTigerシリーズ(例: T616)、そしてMediaTek自身のHelio Gシリーズの上位モデルであるHelio G99などが挙げられる 5。また、性能の変遷を理解するために、前世代にあたるHelio G85/G80との比較も有効である。

5.2. Qualcomm Snapdragon 680 4G との比較

Snapdragon 680 4Gは、Helio G88と同様にミドルレンジの4Gスマートフォン市場で広く採用されているSoCである。

  • ベンチマークスコア:
  • AnTuTu v10: Snapdragon 680 4G搭載デバイスのスコアは、一般的に30万点から38万点程度の範囲に分布している(参考: Kimovil, Gadgets 360などの外部データベース)。これはHelio G88の約27万点よりも高い傾向にある 1
  • Geekbench 6: nanoreview.netなどの情報によると、Snapdragon 680 4Gのスコアはシングルコア約410点、マルチコア約1450点程度である。Helio G88(シングル約430点、マルチ約1350点)と比較すると、シングルコア性能ではHelio G88がわずかに上回る場合もあるが、マルチコア性能ではSnapdragon 680 4Gが若干優位に立つ傾向が見られる 1
  • 技術仕様: Snapdragon 680 4Gは、Helio G88の12nmプロセスよりも微細化された6nmプロセスで製造されている 5。一般的に、プロセスが微細化されるほどトランジスタ密度が高まり、同じ性能なら消費電力が低減されるか、同じ消費電力ならより高い性能を発揮できる。この点において、Snapdragon 680 4Gは電力効率の面でHelio G88よりも有利である可能性がある。

5.3. MediaTek Helio G99 との比較

Helio G99は、Helio G88と同じHelio Gシリーズに属するが、より上位のモデルとして位置づけられている 6

  • ベンチマークスコア:
  • AnTuTu: v8基準での比較では、Helio G99が約275,000点、Helio G88が約245,000点と、G99が優位であった 6。より新しいv10基準では、Helio G99搭載機は40万点を超えるスコアを記録することが多く(参考: nanoreview.net)、Helio G88の約27万点とは大きな差がある 1
  • Geekbench 6: nanoreview.netなどの情報によると、Helio G99はシングルコア約730点、マルチコア約1970点程度であり、Helio G88(シングル約430点、マルチ約1350点)をCPU性能で大きく上回る 1
  • 3DMark Wild Life: Helio G99のスコアは約1230点程度(参考: nanoreview.net)であり、Helio G88の約743点を大幅に上回り、GPU性能においても明確な差がある 1
  • 技術仕様: Helio G99がHelio G88を性能面で上回る理由は、技術仕様の差にある。Helio G99は、より高性能なArm Cortex-A76コア(最大2.2 GHz)を2基搭載し、製造プロセスも6nmと微細化されている 6。GPUもMali-G57 MC2にアップグレードされており、メモリもより高速なLPDDR4X-2133(最大帯域幅17 GB/s)をサポート、ストレージも高速なUFS 2.2に対応している 6。これらの要素が総合的なパフォーマンスの向上に寄与している。

5.4. その他の比較対象

  • Unisoc T616: エントリークラスで採用が見られるSoC。Geekbench 6のスコアでは、Helio G88と同等レベルの性能を示す場合がある 5
  • Helio G85/G80: Helio G88は、これら旧モデルの直接的な後継(マイナーチェンジ版)と見なせる 5。CPUコア構成(2x A75 + 6x A55)やGPU(Mali-G52 MC2)は基本的に共通している。主な違いは、Helio G88が90Hzディスプレイに対応し、HyperEngineが2.0 Liteにアップデートされた点である 5。そのため、基本的なベンチマークスコアはHelio G85/G80と非常に近い値を示すことが多い 5
  • 旧世代ミドルレンジSoC: 3DMark Sling Shot Physicsスコア(CPU依存)で比較すると、Helio G88(平均約2574点)は、Qualcomm Snapdragon 662(約2330点)、Snapdragon 665(約2369点)、HiSilicon Kirin 710(約2358点)といった少し前の世代のミドルレンジSoCと同等か、わずかに上回るレベルにある 5。PassMark CPU Markの比較でも、Snapdragon 662 (SM6225) やKirin 710と比較して同等か若干高いスコアを示すことが確認できる 24

これらの比較から、Helio G88は4Gミドルレンジ市場において、Snapdragon 680 4Gに対しては性能面でやや劣るものの、旧世代のミドルレンジSoCと同等以上のCPU性能を持ち、Helio G85/G80からは機能面でのアップデートが主であることがわかる。一方で、上位モデルのHelio G99とは明確な性能差が存在する。

6. 性能分析と評価

収集した技術仕様とベンチマークスコアに基づき、MediaTek Helio G88の性能を具体的な利用シーンに即して分析・評価する。

6.1. 日常的な操作とマルチタスク性能

Helio G88は、日常的なスマートフォンの利用において、比較的快適な操作感を提供することが期待される。

  • 評価: Geekbench 6のマルチコアスコアが約1300点台、AnTuTu v10のUXスコアが約7万点台であることから、ウェブサイトの閲覧、SNSアプリケーション(X (旧Twitter), Facebook, Instagramなど)の利用、YouTubeなどの動画ストリーミング再生、メッセージングアプリの使用といった一般的なタスクはスムーズにこなせるレベルにある 1。また、複数の軽量なアプリケーションをバックグラウンドで起動させ、切り替えながら使用するようなマルチタスク処理についても、大きなストレスなく対応可能と考えられる。
  • 根拠: この性能は、CPU構成に起因する。2基の高性能コアArm Cortex-A75(最大2.0 GHz)がアプリ起動や画面遷移などの応答性が求められる処理を担い、6基の高効率コアArm Cortex-A55(最大1.8 GHz)がバックグラウンドタスクや低負荷時の処理を担当することで、性能と電力効率のバランスを取っているためである 3

6.2. ゲーム性能

ゲーム性能に関しては、Helio G88の評価は限定的となる。

  • 評価: GPUとして搭載されているArm Mali-G52 MC2の性能がボトルネックとなっている。AnTuTu v10のGPUスコアは約4万点台、3DMark Wild Lifeのスコアは約740点、平均フレームレートはわずか4 FPSという結果は、グラフィックス処理能力が低いことを示している 1
  • プレイ可能なゲーム: パズルゲーム、2Dアクションゲーム、カードゲームといったグラフィック負荷の低いカジュアルゲームであれば問題なくプレイできるだろう 4。比較的軽量な3Dゲーム(例: Subway Surfers, Candy Crush Sagaなど)も動作する。一部の人気3Dゲーム(例: PUBG Mobile, Call of Duty Mobileなど)も、グラフィック設定を「低」または「中」程度に調整すれば、プレイ可能な場合がある。
  • 限界: しかし、原神(Genshin Impact)のようなグラフィック負荷が非常に高い最新のオープンワールド3Dゲームや、高いフレームレート(60 FPS以上)での安定した動作が求められる競技性の高いFPSゲームなどを、高画質設定で快適にプレイすることは極めて困難である 9。フレームレートの低下やカクつきが発生し、満足なゲーム体験を得られない可能性が高い。
  • 補足: MediaTek HyperEngine 2.0 Lite技術は、CPU/GPU/メモリのリソース配分を最適化したり、ネットワーク遅延を低減したりすることで、ゲーム中の体験を向上させようと試みている 2。これにより、同じハードウェアでも多少の改善は見込めるかもしれないが、GPU自体の根本的な性能限界を覆すものではない。

6.3. Helio G88の長所と短所

以上の分析を踏まえ、Helio G88の主な長所と短所をまとめる。

  • 長所:
  • 90Hzディスプレイサポート: 標準的な60Hzを超えるリフレッシュレートに対応することで、より滑らかな画面表示を実現し、日常操作の体感品質を向上させる 2。これは同価格帯のSoCに対するアドバンテージとなり得る。
  • 高画素カメラサポート: 最大64MPのカメラセンサーに対応し、AIを活用した各種カメラ機能(手ぶれ補正、ノイズリダクション、Bokehなど)をハードウェアレベルでサポートすることで、低価格帯のスマートフォンでも比較的高品質な写真・動画撮影体験を提供する 1
  • 安定した通信機能: デュアル4G VoLTEに対応しており、2枚のSIMで高品質な通話を利用できる 3。Wi-Fi 5やBluetooth 5.0など、標準的な無線接続規格もサポートしている。
  • コストパフォーマンス: 上記のような比較的新しい機能を、エントリークラスからミドルレンジ下位という低価格帯のスマートフォンで実現可能にする点で、コストパフォーマンスに優れる選択肢となり得る 2
  • 短所:
  • 低いGPU性能: Arm Mali-G52 MC2のグラフィックス性能は低く、最新の3Dゲームや高負荷なグラフィック処理には不向きである 1。ゲーミング性能を重視するユーザーには適さない。
  • 相対的に古いプロセス技術: 12nmプロセスは、競合するSoCが採用する6nmや7nmといったより微細なプロセスと比較して、一般的に電力効率や発熱の面で不利になる可能性がある 5
  • 5G非対応: 4G LTEまでの対応であり、次世代通信規格である5Gには対応していない 1。将来的なネットワーク環境の変化に対応できない。
  • ストレージインターフェース: 主なサポートがeMMC 5.1であり、より高速なUFS(Universal Flash Storage)規格と比較して、アプリの起動時間やファイルの読み書き速度で劣る可能性がある 1

6.4. 競合との比較における位置づけ

Helio G88は、4Gスマートフォン市場において、特定のニーズに応えるためのSoCとして位置づけられる。

  • 対 Snapdragon 680 4G: CPUマルチコア性能では同等レベルだが、AnTuTu総合スコアやプロセス技術(電力効率)ではSnapdragon 680 4Gが有利な場合が多い。Helio G88は90Hzディスプレイ対応が差別化要因となる。
  • 対 Helio G99: CPU、GPUともにHelio G99が明確に高性能であり、プロセス技術、メモリ速度、ストレージ規格など多くの面で優れている 6。Helio G88はG99の下位モデルという位置づけが明確である。
  • 対 Helio G85/G80: 基本的なCPU/GPU性能はほぼ同等であり、Helio G88は主に90Hzディスプレイ対応とHyperEngineのバージョンアップが付加価値となる 5。性能向上を期待するアップグレードとは言い難い。

総評: MediaTek Helio G88は、コストを抑えながらも90Hzの高リフレッシュレートディスプレイや64MPの高画素カメラといったトレンド機能を搭載したいエントリークラス~ミドルレンジ下位の4Gスマートフォン向けのSoCである。日常的な利用には十分なCPU性能を持つが、GPU性能の低さから本格的なゲームプレイには向かない。性能よりも機能と価格のバランスを重視するユーザーや、特定の機能(高リフレッシュレート、カメラ)を低価格で実現したいデバイスメーカーにとって魅力的な選択肢となる。しかし、より高い全体性能、優れた電力効率、5G対応、高速ストレージなどを求めるユーザーにとっては、Snapdragon 680 4GやHelio G99などの他のSoCが適している可能性が高い。

7. まとめ

7.1. 調査結果の要約

本調査により、MediaTek Helio G88は以下の特徴を持つSoCであることが明らかになった。

  • 基本仕様: 12nmプロセスで製造され、2基のArm Cortex-A75高性能コア(最大2.0 GHz)と6基のArm Cortex-A55高効率コア(最大1.8 GHz)からなるオクタコアCPU、およびArm Mali-G52 MC2 GPU(最大1.0 GHz)を搭載する。
  • ベンチマーク性能: AnTuTu Benchmark v10の総合スコアは約27万点、Geekbench 6のシングルコアは約430点、マルチコアは約1350点、3DMark Wild Lifeスコアは約740点。これらのスコアは、日常利用には十分なCPUマルチコア性能を持つ一方で、GPU性能が低いことを示している。
  • 主な特徴: 最大90Hzのリフレッシュレートを持つFull HD+ディスプレイ、最大64MPのシングルカメラまたは16MP+16MPのデュアルカメラをサポートする。MediaTek HyperEngine 2.0 Liteゲーミング技術やデュアル4G VoLTEにも対応する。
  • 市場: 4G LTE対応のミドルレンジ下位~エントリークラスのスマートフォンをターゲットとしている。

7.2. 性能評価

Helio G88の性能は、日常的なウェブブラウジング、SNS、動画視聴、軽量なマルチタスクといった用途には十分対応できるレベルである。しかし、GPU性能の限界から、グラフィック負荷の高い最新の3Dゲームを快適にプレイすることは難しい。競合製品と比較すると、Qualcomm Snapdragon 680 4Gに対しては総合性能でやや劣る可能性があり、MediaTek自身のHelio G99に対してはCPU・GPU性能ともに明確に下回る。Helio G85/G80からの性能向上は限定的であり、主に90Hzディスプレイ対応などの機能追加が中心となっている。総じて、Helio G88は、性能よりもコストと特定の機能(高リフレッシュレート、高画素カメラ)のバランスを重視したプロセッサであると言える。

7.3. 今後の展望

スマートフォン市場全体としては5Gへの移行が進んでいるが、地域や価格帯によっては依然として4Gスマートフォンの需要が存在する。Helio G88は、そうした市場において、低価格で90Hzディスプレイなどの付加価値を提供するための選択肢として、今後もしばらくの間、一定の役割を果たすと考えられる。しかし、より高性能な4G SoC(例: Helio G99)や、低価格帯の5G SoCが登場する中で、その競争力は徐々に低下していく可能性がある。デバイスメーカーは、ターゲットとする市場と価格帯、そして求める機能に応じて、Helio G88と他のSoCを比較検討していくことになるだろう。

引用文献

  1. MediaTek Helio G88: specs and benchmarks – NanoReview, 4月 20, 2025にアクセス、 https://nanoreview.net/en/soc/mediatek-helio-g88
  2. MediaTek Helio G96 and Helio G88 launched: specs and features | TechRadar, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.techradar.com/news/mediatek-helio-g96-helio-g88-features
  3. Helio G88 | MediaTek HyperEngine 2.0 Lite, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.mediatek.com/products/smartphones/mediatek-helio-g88
  4. MediaTek Helio G88 Mobile Phones with Price List (2024) | Bajaj Finserv, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.bajajfinserv.in/mediatek-helio-g88-mobile-list-in-india
  5. Mediatek Helio G88 Processor – Benchmarks and Specs – NotebookCheck.net Tech, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/Mediatek-Helio-G88-Processor-Benchmarks-and-Specs.577497.0.html
  6. MediaTek Helio G88 vs MediaTek Helio G99 Comparison | Bajaj Finserv, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.bajajfinserv.in/mediatek-helio-g88-vs-mediatek-helio-g99
  7. Amazon.co.jp: Android 14 タブレット 12インチ TECLAST T60 Plus Helio G88 タブレット Widevine L1、90Hzの高リフレッシュレート、G88 8コアCPU 2.0Ghz、16GB+128GB+1TB TF拡張、2000*1200 2K IPS画面、8000mAh+USB-C、4G LTE アンドロイド14タブレット、GMS+GPS, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.amazon.co.jp/TECLAST-L1%E3%80%8190Hz%E3%81%AE%E9%AB%98%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%80%81G88-IPS%E7%94%BB%E9%9D%A2%E3%80%818000mAh-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%8914%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%81GMS-WiFi%E3%80%81%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88/dp/B0DBZPG91Z
  8. Amazon.co.jp: G88 タブレット 12インチ TECLAST T60 Plus Helio G88 タブレット 12インチwi-fiモデル 8コアCPU 2.0Ghz アンドロイド14タブレット 90Hz高リフレッシュレート 2000*1200 2K IPS大画面16GB+128GB+1TB拡張 タブレット Widevine L1+8000mAh+USB-C+4G LTE/5GWiFi+GMS+GPS+顔認識, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.amazon.co.jp/TECLAST-T60-Plus-12%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81wi-fi%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB-90Hz%E9%AB%98%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88/dp/B0DCBYSNBJ
  9. Helio G88搭載の12型タブ「Teclast T60 Plus」が発表されたのでスペックを調べてみた!, 4月 20, 2025にアクセス、 https://garumax.com/teclast-t60-plus-announcement
  10. Mediatek Helio G88 vs MediaTek MT8188J – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/Helio-G88-vs-MT8188J_14007_15082.247596.0.html
  11. 【公式・直販】タブレット wi-fiモデル メーカー Android 13 10.95インチ Lenovo Tab B11 MediaTek Helio G88 4GB 128GB 送料無料 1年保証 – Yahoo!ショッピング, 4月 20, 2025にアクセス、 https://store.shopping.yahoo.co.jp/lenovo/zada0284jp.html
  12. レノボ Tab M11 10.95型 MediaTek Helio G88 メモリ4GB 64GB(eMMC) ルナ・グレー ZADA0020JP 1台 – たのめーる, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.tanomail.com/product/6886622/
  13. 【最大31%オフ】Teclastの人気タブレットが超お得、Amazon期間限定セール(4/21まで), 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.tikgadget.jp/teclast-tablet-amazon-sale-2025-april/
  14. 【楽天市場】レノボ・ジャパン ZADC0062JP Lenovo Tab K11 (MediaTek Helio G88/ 4GB/ eMMC・64GB/ Android 13/ 10.95型/ SIMスロット:なし/ LTE未対応/ WiFi) : アップル専門店「PLUSYU楽天堂」, 4月 20, 2025にアクセス、 https://item.rakuten.co.jp/plusyu/4571591245607/
  15. MediaTekの新SoC「Helio G96」「Helio G88」が登場!滑らか表示や1億画素カメラに対応!, 4月 20, 2025にアクセス、 https://garumax.com/helio-g96-helio-g88-release
  16. Androidデバイスの性能比較に役立つ定番ベンチマークアプリ7選 – CNET Japan, 4月 20, 2025にアクセス、 https://japan.cnet.com/article/35065125/
  17. 【実測】AnTuTu Benchmark50万超えの高性能なお勧めSIMフリースマートフォンTOP10!ハイにきめよう, 4月 20, 2025にアクセス、 https://hypergadget.jp/antutubenchmarktop10_202208/
  18. スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ – ガルマックス, 4月 20, 2025にアクセス、 https://garumax.com/antutu-benchmark-score
  19. ベンチマークテストのおすすめ17選!スマホ対応ソフトやゲーム公式ソフトなど, 4月 20, 2025にアクセス、 https://hikaku.kurashiru.com/articles/01HZ49DRR5ZJCY1TPEWPPARFPA
  20. ベンチマークソフトのおすすめ人気ランキング【2025年】 – マイベスト, 4月 20, 2025にアクセス、 https://my-best.com/6992
  21. 3DMark Androidベンチマーク – UL Benchmarks, 4月 20, 2025にアクセス、 https://benchmarks.ul.com/jp/3dmark-android
  22. Windows、Android、iOS向けの 3DMarkベンチマーク – 基准测试, 4月 20, 2025にアクセス、 https://benchmarks-zh.onelink-translations.com/jp/3dmark
  23. PCMark for Android — a better benchmark for smartphones and tablets, 4月 20, 2025にアクセス、 https://benchmarks.ul.com/pcmark-android
  24. MediaTek G88 (MT6769H) – CPU Benchmarks, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=MediaTek+G88+%28MT6769H%29&id=4612
  25. PassMark Android Benchmark Charts, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.androidbenchmark.net/
  26. Mediatek Helio G88 vs Mediatek Helio G99 – Notebookcheck, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.notebookcheck.net/Helio-G88-vs-Helio-G99_14007_14649.247596.0.html
  27. MediaTek Helio Series, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.mediatek.com/products/smartphones/mediatek-helio
  28. Helio G88 vs Dimensity 8300: tests and benchmarks – NanoReview, 4月 20, 2025にアクセス、 https://nanoreview.net/en/soc-compare/mediatek-helio-g88-vs-mediatek-dimensity-8300
  29. Best Smartphones and Tablets – April 2025 – UL Benchmarks, 4月 20, 2025にアクセス、 https://benchmarks.ul.com/compare/best-smartphones
  30. 3DMark — The Gamer’s Benchmark – Google Play のアプリ, 4月 20, 2025にアクセス、 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.futuremark.dmandroid.application&hl=ja
  31. Snapdragon(スナップドラゴン)とは?性能の違いや種類を解説 – 楽天モバイル, 4月 20, 2025にアクセス、 https://network.mobile.rakuten.co.jp/sumakatsu/contents/articles/2022/00064/
  32. iPhoneの性能も手軽に測定、ブラウザだけで動くベンチマークツール9選 – マイナビニュース, 4月 20, 2025にアクセス、 https://news.mynavi.jp/article/20221106-2505313/
  33. Benchmarks – PhoneArena, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.phonearena.com/phones/benchmarks
  34. Android Benchmarks – Geekbench, 4月 20, 2025にアクセス、 https://browser.geekbench.com/android-benchmarks
  35. Ranking – Smartphone Performance – AnTuTu Benchmark – Know Your Android Better, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.antutu.com/en/ranking/rank11.htm
  36. Popular Smartphones with benchmark Scores – Antutu, Geekbench – 91Mobiles, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.91mobiles.com/smartphones-benchmark-scores
  37. Smartphone Ranking – DXOMARK, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.dxomark.com/smartphones/
  38. Best phones 2025 tested — April top picks | Tom’s Guide, 4月 20, 2025にアクセス、 https://www.tomsguide.com/best-picks/best-phones
タイトルとURLをコピーしました