NOTHING Phone (1) (RAM 12GBモデル) ベンチマークまとめ

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主要ベンチマークスコア

AnTuTu Benchmark

スコア

日本語のウェブサイトで確認されたNOTHING Phone (1) (RAM 12GBモデル)のAnTuTuベンチマークスコアは、複数の情報源から報告されています。garumax.com 1によると、Android 13を搭載した12GB RAMモデルのスコアは、AnTuTuアプリのバージョン10で644,748(2023年6月1日追加)、バージョン9で596,706(2023年5月8日追加)となっています。また、hypergadget.jp 2では、バージョン9で583,729という最高スコアが記録されています。参考として、garumax.com 3は8GB RAMモデルのAnTuTuスコア(Android 12)を540,446と報告しており、RAM容量の違いがスコアに影響を与える可能性を示唆しています。

さらに、mobile-com.ne.jp 4はNOTHING Phone (1)のスコアとして684,008583,786を挙げていますが、RAM容量の記載はありません。これらのスコアのうちいずれかが12GBモデルのものかもしれません。chibimegane.jp 5は、CMF Phone 1のレビューにおいて68万点というスコアを普段使いに全く困らないレベルとしており、旧バージョンのAnTuTu(Ver. 9)でNOTHING Phone (1)が488,288点を獲得したと述べています。

AnTuTuベンチマークは、CPU、GPU、メモリ、ユーザーエクスペリエンス(UX)の各性能を総合的に評価する指標です。一般的に、スコアが高いほどデバイスの全体的なパフォーマンスが高いとされます。報告されているスコアのばらつきは、テスト時の条件、ソフトウェアのバージョン、デバイスのファームウェアのわずかな違いなどが原因として考えられます。

評価

garumax.com 1が提供するパフォーマンステーブルによると、AnTuTuスコアが50万点から100万点(GPUスコア15万点から35万点)の範囲であれば「軽いゲームくらいなら」動作するレベルとされています。また、150万点以上(GPUスコア60万点以上)であれば「ヌルヌル、動作に不満なし」と評価されています。NOTHING Phone (1)の報告されている約60万点から68万点というスコアは、この分類でいうと「軽いゲームくらいなら」の範囲の上位に位置し、重いゲームも比較的快適にプレイできる可能性を示唆しています。ただし、garumax.com 1が報告しているGPUスコアは約15万点から18万点であり、これは同サイトの「軽いゲームくらいなら」のGPUスコア範囲の下限に近い数値です。このことから、NOTHING Phone (1)は比較的負荷の低いゲームはスムーズに動作するものの、非常にグラフィック性能を要求するゲームを高設定でプレイするには限界があるかもしれません。

hypergadget.jp 2は、NOTHING Phone (1)をXiaomi Mi 11 Lite 5GやMotorola edge 20といった他のミッドレンジスマートフォンと比較しており、AnTuTuスコア(583,729)がこれら3機種の中で最も高いと報告しています。この直接的な比較は、NOTHING Phone (1)がミッドレンジクラスにおいてトップレベルの総合性能を持つことを示唆しています。同クラスの他のスマートフォンと比較して高いスコアを獲得していることは、この価格帯で優れたパフォーマンスを求めるユーザーにとって魅力的な要素となります。

さらに、hypergadget.jp 2はNOTHING Phone (1)のUXスコアが約13万点であり、これはハイエンドレベルに近い高い数値であると評価しています。高いUXスコアは、オペレーティングシステムの動作やアプリケーションの利用における快適さを示すものであり、NOTHING Phone (1)がミッドレンジモデルでありながら、日常的な使用やユーザーインターフェースの操作においても非常にスムーズな体験を提供できることを示唆しています。これは、単に処理能力が高いだけでなく、ソフトウェアの最適化も優れている可能性を示唆しています。

Geekbench

シングルコアスコア

hypergadget.jp 2によると、NOTHING Phone (1)のGeekbench 5におけるシングルコアスコアは815です。browser.geekbench.com 6では、わずかに高い1010というシングルコアスコアが報告されています(これはGeekbench 6のスコアであるか、複数の提出されたスコアの平均値である可能性があります)。

GeekbenchはCPUの性能に特化したベンチマークテストであり、シングルコアスコアは個々のプロセッサコアの性能を反映します。シングルコア性能は、単一のアプリケーションの実行や、比較的負荷の低いマルチタスクといったタスクの処理能力に影響を与えます。

hypergadget.jp 2は、このシングルコアスコアをOPPO Reno7 A(786)、Xiaomi Mi 11 Lite 5G(786)、Motorola edge 20(780)と比較しており、NOTHING Phone (1)がこれらの競合機種と同等またはわずかに優れたシングルコア性能を持つことを示しています。browser.geekbench.com 6は、他のNothing製スマートフォンのスコアも掲載しており、Phone (2)が1641、Phone (2a)が1094、CMF Phone 1が1015となっています。これらの比較から、NOTHING Phone (1)のシングルコア性能はPhone (2)には劣るものの、Phone (2a)やCMF Phone 1と同程度かやや低い水準にあることがわかります。これらの結果は、NOTHING Phone (1)が日常的なタスクや単一のアプリケーションの実行においては、十分なパフォーマンスを発揮できることを示唆しています。

マルチコアスコア

hypergadget.jp 2は、NOTHING Phone (1)のGeekbench 5におけるマルチコアスコアを3,021と報告しています。browser.geekbench.com 6では、これよりも低い2856というマルチコアスコアが報告されています。

マルチコアスコアは、すべてのプロセッサコアの総合的な性能を示すものであり、高負荷なマルチタスク、複雑なアプリケーションの実行、要求の厳しいゲームのプレイなどにおいて重要となります。

hypergadget.jp 2は、NOTHING Phone (1)のマルチコアスコアがOPPO Reno7 A(約2000)よりも1000点以上高いことを強調しており、この点でNOTHING Phone (1)のCPU性能がハイエンドに近い水準にあることを示唆しています。Xiaomi Mi 11 Lite 5G(2,804)やMotorola edge 20(2,864)と比較しても、NOTHING Phone (1)はより優れたマルチコア性能を発揮しています。browser.geekbench.com 6に掲載されている他のNothing製スマートフォンのマルチコアスコアは、Phone (2)が4225、Phone (2a)が2486、CMF Phone 1が2829であり、NOTHING Phone (1)はPhone (2a)とCMF Phone 1の中間のマルチコア性能を持つことがわかります。これらの結果から、NOTHING Phone (1)は複数のCPUコアを効率的に利用するタスクにおいて、特に優れたパフォーマンスを発揮できると考えられます。

評価

hypergadget.jp 2は、Geekbench 5の結果から、NOTHING Phone (1)のCPU性能は特にマルチコアのタスクにおいて、ミッドレンジというよりもハイエンドに近いと結論付けています。この評価は、Geekbenchのスコアが示す通り、NOTHING Phone (1)が一般的なミッドレンジデバイスよりも強力な処理能力を備えていることを示唆しており、フラッグシップモデルほどの価格をかけずに高い処理性能を求めるユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。

バッテリー性能

ベンチマーク時のバッテリー消費

hypergadget.jp 2は、NOTHING Phone (1)がAnTuTuベンチマークテスト中にGPUの温度が+5℃上昇したと報告しています。ただし、このテスト中の具体的なバッテリー消費量については明記されていません。ベンチマークテスト中の温度上昇は、電力消費の間接的な指標となり得ます。一般的に、電力消費量が多いほど発熱量も増加する傾向があります。

chibimegane.jp 7は、GPUに負荷のかかるゲーム「原神」をプレイした際のバッテリー消費をテストしており、1時間あたり18%のバッテリーを消費したと報告しています。これは、同じ条件下でのGoogle Pixel 6aの15%という消費量と比較してわずかに高い数値です。正式なベンチマークテストではありませんが、高負荷なゲームプレイはベンチマークテストと同様にデバイスに大きな負荷をかけるため、この結果は、同様に負荷の高いベンチマークテストを実行した場合にも、NOTHING Phone (1)のバッテリーが比較的速く消耗する可能性があることを示唆しています。

mobile-com.ne.jp 8は、インターネット検索、ナビゲーション、動画視聴、音楽鑑賞、ゲームなどを含む約24時間の混合使用後のバッテリー残量が21%であったと報告しており、日常的な使用においてはまずまずのバッテリー持続時間であることを示唆しています。また、YouTube動画の連続再生テストでは、1時間あたり5%のバッテリー消費であったと報告しています。これらの結果から、NOTHING Phone (1)は通常の利用であれば1日程度はバッテリーが持つものの、集中的なベンチマークテストを繰り返すと、バッテリーが比較的早く消耗する可能性があると考えられます。

評価

www.rentio.jp 9は、NOTHING Phone (1)が4500mAhの大容量バッテリーを搭載しており、1回の充電で18時間の連続使用が可能であると述べています。また、30分で50%まで充電できる急速充電にも対応しているとしています。これらの情報は、ベンチマークテストとの関連でバッテリー性能を評価する上で基本的な要素となります。

chibimegane.jp 7は、NOTHING Phone (1)は通常の使用であれば1日はバッテリーが持つと結論付けていますが、同様の条件下でのPixel 6aと比較してバッテリー消費が激しく、放置している状態でもバッテリーがかなり消耗すると指摘しています。Pixel 6aはバッテリー持ちが良いことで知られているため、これと比較してバッテリー消費が多いということは、ベンチマークテストのような高負荷な処理を行った場合には、他の同等機種と比較してバッテリーの減りが早く感じる可能性があることを示唆しています。

発熱

ベンチマーク時の温度変化

hypergadget.jp 2は、NOTHING Phone (1)が最高スコアを記録したAnTuTuベンチマークテスト中に、温度が+5℃上昇したと明確に報告しています。5℃の上昇は、負荷がかかった状態での発熱としては比較的穏やかな範囲であり、短時間のベンチマークテストであれば、NOTHING Phone (1)の冷却システムは適切に機能している可能性を示唆しています。

一方、garumax.com 1はAnTuTuスコアを報告していますが、ベンチマークテスト中の温度変化については言及していません。同様に、mobile-com.ne.jp 8やwww.rentio.jp 9といった他の情報源も、ベンチマークに関連する具体的な温度データを提供していません。chibimegane.jp 7は全体的に肯定的なレビューをしていますが、熱性能に関する詳細は記載されていません。複数の日本語ウェブサイトでベンチマーク中の顕著な発熱問題が広く報告されていないことは、NOTHING Phone (1)が通常のベンチマークテストの実行時間内であれば、概ね良好な温度管理を行っている可能性を示唆しています。しかしながら、一つの情報源からの+5℃の上昇という報告は、ある程度の発熱は起こり得ることを示しています。

評価

hypergadget.jp 2が報告しているAnTuTuベンチマーク中の5℃の温度上昇は、ミッドレンジのスマートフォンが負荷の高い処理を行った際の一般的な範囲内であり、過度に高いとは言えないでしょう。このことは、NOTHING Phone (1)での短時間のベンチマークテストにおいては、ユーザーが不快に感じるほどの発熱や、パフォーマンスの低下を引き起こす可能性は低いと考えられます。ただし、もしより多くのデータが入手可能であれば、長時間の高負荷状態(例えば、長時間のゲームプレイなど)での熱性能についてもさらに詳しく調査する必要があるかもしれません。

まとめ

総合的な評価

複数の日本語ウェブサイトによる検証に基づくと、NOTHING Phone (1) (RAM 12GBモデル)は、ベンチマークテストにおいて堅実なミッドレンジからアッパーミッドレンジの性能を発揮していると言えます。AnTuTuスコアは概ね58万点から68万点の範囲にあり、比較的負荷の低いゲームから中程度の負荷のゲームまで快適にプレイできる性能を持つと考えられます。Geekbenchのスコアは、CPU性能が同クラスの競合機種と比較して遜色なく、マルチコア性能においては一部のハイエンドモデルに匹敵する可能性も示唆しています。

バッテリー性能に関しては、一般的な使用においては平均的な持続時間であると報告されていますが、ゲームのような高負荷なタスクを実行するとバッテリー消費が大きくなる傾向があります。急速充電には対応しているものの、ベンチマークテストを繰り返すような使い方をする場合には、より頻繁な充電が必要になるかもしれません。

発熱に関しては、限られたデータではありますが、ベンチマークテスト中にわずかな温度上昇が見られるものの、通常の使用においては問題となるレベルではないと考えられます。

全体として、NOTHING Phone (1) (RAM 12GBモデル)はそのカテゴリーにおいて、良好な性能バランスを備えたスマートフォンであると言えるでしょう。フラッグシップモデルのような圧倒的な性能ではないものの、ほとんどの日常的なタスクや、ある程度のゲームであれば十分に快適に動作させることが可能です。特に、頻繁に負荷の高い処理を行う予定のユーザーは、バッテリーの持続時間について留意しておく必要があるかもしれません。

ベンチマークタイプソーススコア(RAM)Androidバージョン
AnTuTu v10garumax.com644,748 (12GB)13
AnTuTu v9garumax.com596,706 (12GB)13
AnTuTu v9hypergadget.jp583,729 (不明)
AnTuTumobile-com.ne.jp684,008 (不明)
AnTuTumobile-com.ne.jp583,786 (不明)
AnTuTu v9chibimegane.jp488,288 (不明)
AnTuTugarumax.com540,446 (8GB)12
Geekbench 5hypergadget.jpシングル: 815
Geekbench 5hypergadget.jpマルチ: 3,021
Geekbenchbrowser.geekbench.comシングル: 1010
Geekbenchbrowser.geekbench.comマルチ: 2856
機種名ベンチマークタイプ総合スコア/シングルコア/マルチコアソース
NOTHING Phone (1)AnTuTu v9583,729hypergadget.jp
Xiaomi Mi 11 Lite 5GAnTuTu v9529,538hypergadget.jp
Motorola edge 20AnTuTu v9539,505hypergadget.jp
OPPO Reno7 AAnTuTu v9385,305hypergadget.jp
NOTHING Phone (1)Geekbench 5シングル: 815 / マルチ: 3,021hypergadget.jp
Xiaomi Mi 11 Lite 5GGeekbench 5シングル: 786 / マルチ: 2,804hypergadget.jp
Motorola edge 20Geekbench 5シングル: 780 / マルチ: 2,864hypergadget.jp
OPPO Reno7 AGeekbench 5シングル: 不明 / マルチ: 約2000hypergadget.jp

引用文献

  1. Nothing Phone (1)/メモリ12GB(Snapdragon 778G+)の実機 …, 3月 29, 2025にアクセス、 https://garumax.com/nothing-phone-1-ram12gb-antutu-benchmark
  2. Nothing Phone (1)はAnTuTu60万付近!Geekbenchもマルチコア3千 …, 3月 29, 2025にアクセス、 https://hypergadget.jp/nothingphone1_antutu_geekbench_3dmark/
  3. Nothing Phone (1)/メモリ8GB(Snapdragon 788G+)の実機AnTuTuベンチマークスコア, 3月 29, 2025にアクセス、 https://garumax.com/nothing-phone-1-ram8gb-antutu-benchmark
  4. 【2025年最新版】スマホのAnTuTuベンチマークスコアランキング【実機計測】, 3月 29, 2025にアクセス、 https://mobile-com.ne.jp/ranking/antutu-benchmark-ranking/
  5. 【CMF Phone 1 レビュー】面白いけどコスパは微妙!?Nothing Phone (2a)で良いかも!使ってみた感想とメリット・デメリット・評価 – ちびめがねアンテナ, 3月 29, 2025にアクセス、 https://chibimegane.jp/cmf-phone-1/
  6. Nothing Phone (1) Benchmarks – Geekbench, 3月 29, 2025にアクセス、 https://browser.geekbench.com/android_devices/nothing-phone-1
  7. 【Nothing Phone (1)レビュー】使ってわかったメリット …, 3月 29, 2025にアクセス、 https://chibimegane.jp/nothing-phone-1/
  8. Nothing Phone (1) 実機レビュー!使って感じたメリット …, 3月 29, 2025にアクセス、 https://mobile-com.ne.jp/review/nothing-phone-1/
  9. Nothing Phone (1)をレビュー!スマホ業界に一石を投じるデザイン …, 3月 29, 2025にアクセス、 https://www.rentio.jp/matome/2022/08/nothing-phone-1-review/
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