PCIe 5.0 SSDとPCIe 4.0 SSDの実測ベンチマーク比較および実用環境における体感差の検証

※本記事はプロモーションを含みます。
※本記事はプロモーションを含みます。
PCIe_5.0_SSD_導入の客観的評価.pptx

合成ベンチマークにおける実測性能比較

シーケンシャルアクセス性能と物理帯域幅の拡大

PCIe 5.0(Gen 5)規格に準拠したNVMe SSDは、PCIe 4.0(Gen 4)に対してレーンあたりの信号伝送レートを従来の16 GT/sから32 GT/sへと引き上げ、バス帯域幅を2倍に拡張した物理層を基盤としています1。理論上のインターフェース上限帯域幅は、一般的なM.2接続であるx4レーン構成において約15.75 GB/sに達します2。これに伴い、主要コントローラを搭載したPCIe 5.0製品群は、合成ベンチマークにおいてPCIe 4.0の物理的上限を大きく凌駕するシーケンシャル転送速度を記録しています3。

CrystalDiskMarkを用いた計測において、PCIe 4.0の代表的な高性能モデルであるSamsung 990 PROやCrucial T500は、シーケンシャルリードが約7,400〜7,450 MB/s、シーケンシャルライトが約6,900〜7,000 MB/s前後で推移し、インターフェースの実効限界付近に達しています3。対して、Micron製232層3D TLC NANDとPhison PS5026-E26コントローラを組み合わせたCrucial T705などのPCIe 5.0対応モデルでは、シーケンシャルリードが約14,100〜14,500 MB/s、シーケンシャルライトが約12,000〜12,700 MB/sに達します3。大容量データを単一ブロックとして連続的に転送する状況下では、物理バス帯域の拡張に比例して約1.9〜2.0倍の数値的性能向上が確認されます3。

ランダムアクセス性能(4K QD1)の実測値とボトルネック要因

パーソナルコンピュータにおけるOSの起動やアプリケーションの応答性を左右する指標は、連続的な転送速度ではなく、単一スレッドかつ低キュー深度で微小なデータを処理するランダムアクセス速度、特に4K Q1T1(キュー深度1、1スレッド)の処理能力です8。この領域における実測データは、シーケンシャルアクセスで見られる大差とは対照的な挙動を示します9。

測定項目 / モデル名Samsung 990 PRO (PCIe 4.0 2TB)Crucial T500 (PCIe 4.0 2TB)Crucial T700 (PCIe 5.0 2TB)Crucial T705 (PCIe 5.0 2TB)
コントローラSamsung Pascal (8nm)Phison PS5025-E25Phison PS5026-E26 (12nm)Phison PS5026-E26 (12nm)
NANDフラッシュSamsung 236層 V8 TLCMicron 232層 B58R TLCMicron 232層 B58R TLCMicron 232層 B58R TLC
シーケンシャル読込 (QD8T1)約 7,450 MB/s約 7,400 MB/s約 12,400 MB/s約 14,500 MB/s
シーケンシャル書込 (QD8T1)約 6,900 MB/s約 7,000 MB/s約 11,800 MB/s約 12,700 MB/s
4K ランダム読込 (Q1T1 IOPS)約 25,100 IOPS約 24,000 IOPS約 23,900 IOPS約 24,800 IOPS
4K ランダム読込 (Q1T1 転送率)約 98〜102 MB/s約 94〜96 MB/s約 93〜95 MB/s約 97〜100 MB/s
4K ランダム書込 (Q1T1 IOPS)約 75,000 IOPS約 74,500 IOPS約 90,000 IOPS約 98,800 IOPS
4K ランダム書込 (Q1T1 転送率)約 290〜300 MB/s約 290〜295 MB/s約 350〜360 MB/s約 385〜395 MB/s
ピーク消費電力 (実測負荷時)約 5.5〜6.5 W約 6.0〜7.0 W約 10.5〜11.5 W約 11.0〜12.5 W

実測値の比較から明らかなように、4K Q1T1のランダムリード性能において、Crucial T705(約24,800 IOPS / 約97〜100 MB/s)とSamsung 990 PRO(約25,100 IOPS / 約98〜102 MB/s)の間に優位な性能差は存在せず、ほぼ同等、あるいはファームウェアとDRAMキャッシュのチューニング次第ではPCIe 4.0モデルがわずかに上回る結果も見られます3。

この現象が発生する技術的背景には、4K QD1リード処理の制約要因がインターフェースの伝送帯域幅ではなく、NANDフラッシュメモリ内部の物理的な応答時間(リードレイテンシ)およびコントローラの処理遅延にあるという構造があります3。4K QD1における転送帯域要求は約100 MB/s程度に過ぎず、PCIe 4.0 x4の実効帯域幅(約7.5 GB/s)に対しても極めて微小な負荷にとどまるため、インターフェースがPCIe 5.0に倍増しても転送速度の向上には直結しません6。一方で、4Kランダムライトに関しては、コントローラ内のSLCキャッシュ制御機構や並列書き込みアルゴリズムの改良により、PCIe 5.0世代で約25〜30%の向上が確認されます3。

日常作業およびOS環境における応答性の検証

Windows起動時間と日常アプリケーションの挙動

OSのブートプロセスおよび一般的なオフィス作業、Webブラウジング環境において、PCIe 5.0 SSDとPCIe 4.0 SSDの所要時間差は実測ベースで極小の領域に収まっています10。Windows 11のコールドブート所要時間を計測した各種検証において、世代別の所要時間は以下の傾向を示します4。

接続規格 / 検証ドライブWindows 11 コールドブート所要時間PCIe 5.0 (Crucial T705) との時間差
PCIe 5.0 (Crucial T705 2TB)約 15.2 秒基準
PCIe 4.0 (Samsung 990 PRO 2TB)約 16.8 秒約 +1.6 秒
PCIe 3.0 (Samsung 980 1TB)約 18.5 秒約 +3.3 秒
SATA 3.0 (Crucial MX500 1TB)約 22.4 秒約 +7.2 秒

SATA SSDからPCIe 3.0やPCIe 4.0への移行時には数秒単位の短縮が確認できるのに対し、PCIe 4.0からPCIe 5.0への移行における短縮幅は約1.6秒程度に留まります4。

OSの起動プロセスは、UEFI/BIOSのPOST処理、各種ハードウェアドライバの整合性確認、レジストリの読み込み、常駐型バックグラウンドサービスの初期化など、CPUのシングルスレッド処理能力やOSカーネルの同期処理に依存するフェーズが大半を占めています8。ストレージから読み込まれるファイル群の総容量に対してバス帯域が過剰供給となっているため、転送レートの理論値が2倍になったとしても、システム全体の起動時間が半減することはありません8。

Webブラウザの起動や多数のタブ展開、オフィススイートの起動やドキュメント保存といった日常的なワークロードにおいても同様の傾向が観察されます11。これらの処理で発生するI/Oは数KBから数MBの細かなファイルアクセスが支配的であり、先述した4K QD1領域の応答性能に依存するため、PCIe 4.0の上位ドライブとPCIe 5.0ドライブの間で人間の知覚可能なレスポンス差を識別することは困難です3。

PCMark 10による実アプリケーション・トレースの評価

実在する商用アプリケーションのストレージアクセスを再現し、日常使用やクリエイティブ作業におけるシステム応答性を総合評価する「PCMark 10 Full System Drive Benchmark」では、合成ベンチマークと実体感の中間に位置する挙動が確認されます8。

ベンチマーク指標Samsung 990 PRO (PCIe 4.0)Crucial T500 (PCIe 4.0)Crucial T700 (PCIe 5.0)Crucial T705 (PCIe 5.0)
PCMark 10 総合スコア約 4,090〜4,650約 4,780約 5,200約 4,910〜5,400
実効帯域幅 (Bandwidth)約 650〜740 MB/s約 760 MB/s約 859 MB/s約 870〜920 MB/s
平均アクセスタイム (Latency)約 36 µs約 35 µs約 30 µs約 28〜30 µs

PCMark 10の総合スコアにおいては、PCIe 5.0ドライブがPCIe 4.0の上位モデルに対して約10〜20%高い数値を記録します5。しかし、テスト内部に含まれるAdobe各製品の起動時間、Microsoft Officeアプリケーションの処理完了時間などの個別ステップを精査すると、差はミリ秒単位からコンマ数秒の範囲に収まっています4。ストレージへのアクセスが断続的かつ小規模にとどまる一般的なPC運用において、このスコア差を作業者が直接認知することは極めて稀です11。

ゲーム環境における実測ロード時間と描画パイプラインの制約

実ゲームタイトルにおけるロード時間検証

ゲームの起動およびセーブデータのロード処理における実測データでは、ストレージ規格の帯域拡張による時間短縮効果の頭打ち傾向が顕著となります4。主要ゲームタイトルを用いた実測値の傾向は以下の通りです4。

テスト環境・タイトルSamsung 990 PRO (PCIe 4.0)Crucial T705 (PCIe 5.0)比較参考値 (PCIe 3.0 / SATA)
『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』エリア移動18約 8.25 秒 (7.3GB/s環境)約 7.83 秒 (10GB/s環境)約 9.04 秒 (PCIe 3.0相当 5GB/s)
『サイバーパンク2077』セーブデータロード4約 10.4 秒約 10.1 秒約 11.2 秒 (SATA SSD) / 約 21.0 秒 (HDD)
『モンスターハンターワイルズ』プレイ開始ロード4約 14.8 秒約 14.3 秒約 15.6 秒 (SATA SSD) / 約 32.5 秒 (HDD)
3DMark Storage Benchmark (総合スコア)3約 4,816 スコア約 6,739 スコア約 2,400 スコア (PCIe 3.0)

ストレージの入出力処理を集中的にシミュレートする3DMark Storage Benchmarkでは、PCIe 5.0ドライブが約30〜40%高い総合スコアを記録します3。しかしながら、実際の商用ゲームタイトルにおけるロード時間差は、いずれの測定においても0.3〜0.5秒前後に収まっています4。

体感差が生じにくい技術的要因とDirectStorageの実情

実際のゲームシーンにおいて、公称14,000 MB/s級の帯域幅がロード時間の劇的な短縮に結びつかない背景には、ゲームエンジンの内部処理パイプラインにおける構造的制約が存在します4。

第一に、実効転送要求帯域の限界が挙げられます。『サイバーパンク2077』や『モンスターハンターワイルズ』などの重量級タイトルであっても、ロード中にストレージへ要求される瞬間最大転送レートは460〜540 MB/s程度に過ぎません4。この帯域規模はSATA 3.0規格の物理上限(実効約550 MB/s)に収まる水準であり、NVMe SSDが持つ数GB/sから十数GB/sにおよぶ広大な帯域の大半は待機状態となります4。

第二に、CPUによるアセット展開処理のオーバーヘッドです。従来のゲームローディング処理では、ストレージから読み出された圧縮テクスチャやジオメトリデータがCPUによってメインメモリ上で展開され、その後GPUのVRAMへ転送されます。このCPU側でのデータ解凍およびシェーダー初期化処理が全体の処理時間の大部分を占めているため、ストレージの転送速度を引き上げても、CPU側の計算処理がボトルネックとなります4。

第三に、Microsoft DirectStorage APIを導入した環境における実情です。DirectStorageはGPUによるハードウェア解凍を活用し、ストレージからVRAMへの直接データ転送を可能にする技術です4。合成テスト環境(3DMark DirectStorage feature testなど)では、PCIe 5.0ドライブが10 GB/sを超えるアセットストリーミング帯域を記録します4。しかし、この技術によってアセットの展開時間がミリ秒単位へと圧縮された結果、PCIe 4.0との実測差は1秒未満(例えば1.2秒と0.8秒の差など)に収まり、人間の反射神経や視覚認識では区別がつきにくい領域に達します4。

消費電力・発熱挙動と冷却機構の実装要件

消費電力の増大とサーマルスロットリングの特性

PCIe 5.0 SSDの導入・運用において、最も留意すべき物理的要素は消費電力の増大とそれに伴う高発熱です20。PCIe 4.0世代の高性能ドライブであるSamsung 990 PROなどは、高効率な8nmコントローラ設計によりピーク負荷時の消費電力を5.5〜6.5W程度、アイドル時を1.2〜1.3W程度に抑制しています6。

一方、第1世代および第2世代のPCIe 5.0コントローラ(TSMC 12nmプロセスを採用したPhison PS5026-E26など)を搭載する製品は、内部演算プロセッサの高クロック化と高帯域物理層回路の駆動により、シーケンシャル書き込み負荷時のピーク消費電力が11〜12.5W前後に達します2。また、非負荷時(アイドル時)でも2.5〜3.0W程度の電力を消費し続ける設計が見られます6。M.2 2280という小型基板(22mm×80mm)上に熱源が集中するため、熱密度はPCIe 4.0世代に比べて著しく高くなります2。

PCIe 5.0コントローラは通常、チップ温度が75〜80℃を超過した段階で多段階のサーマルスロットリングを開始するようにファームウェア制御されています20。

動作温度帯制御状態転送性能への影響
40〜65℃ (通常稼働域)正常動作規格本来のフルスピード (12,000〜14,500 MB/s) を維持20
75〜80℃ (警戒域)第1段階スロットリング転送速度を8,000〜9,000 MB/s程度へ自律的に抑制20
80〜85℃ (制限域)多段階スロットリング転送速度を2,000〜4,000 MB/s程度へ強制制限20
85℃以上 (保護限界域)フェイルセーフ作動極度の低速化(数百MB/s)またはデバイスの強制切断(リンクダウン)20

ヒートシンクを取り付けない状態、あるいは極小の薄型金属プレートのみを装着した状態で高負荷テストを実行した場合、PCIe 5.0 SSDは書き込み開始から1分未満で80℃を突破し、保護機能によってPCIe 3.0以下の速度域までパフォーマンスが低下する、または認識遮断に至る事例が報告されています20。

自作PC環境における冷却設計とレイアウトの留意点

PCIe 5.0 SSDを安定して連続稼働させるためには、PCケース内のエアフロー設計とSSD用冷却装備の選定が必須要件となります20。

マザーボード付属の大型ヒートシンクを活用する場合、ハイエンドマザーボードの最上段スロットに備えられた厚みのある大型アルミニウムブロックであれば、日常作業やゲーム用途における発熱を通常稼働域内に収めることが可能です20。ただし、水冷クーラーを採用したPCビルドではCPUソケット周辺に空気が滞留しやすいため、ケースファンによる指向性のエアフローを確保する必要があります20。

長時間の連続書き込みを伴う用途では、ヒートパイプや小型アクティブファン(20〜30mm径)を統合したサードパーティ製ヒートシンクの導入が効果的です19。アクティブファンを搭載したモデルは温度を50℃台に抑える高い冷却性能を示す一方で、小型ファン特有の高周波動作音やケース内配線との干渉に配慮する必要があります23。

基板上のレイアウトに関しても注意が求められます。マザーボード上のM.2スロット配置において、プライマリM.2スロットはCPU直下に位置することが多く、発熱量の大きいグラフィックボードのバックプレートや排熱ファンと近接します20。グラフィックボードの排熱が直接当たる配置では、SSDのアイドル時温度が50℃台半ばまで底上げされ、負荷時にスロットリング開始温度へと容易に達してしまうため、スロット位置とGPU排熱流路の位置関係をあらかじめ確認することが推奨されます20。

コストパフォーマンスの客観的評価と導入判断

容量別市場価格とGB単価の比較

ストレージ選定における経済性の評価として、PCIe 5.0 SSDとPCIe 4.0 SSDの導入コスト比較は重要な判断材料となります3。

容量帯 / 規格PCIe 4.0 上位クラス (Samsung 990 PRO 等)PCIe 5.0 主流クラス (Crucial T705 等)価格比率 / 容量単価傾向
1TB モデル約 1.6万〜2.4万円 前後約 2.8万〜4.5万円 前後PCIe 5.0が約1.5〜1.9倍高価
2TB モデル約 2.6万〜4.0万円 前後約 4.5万〜7.5万円 前後PCIe 5.0が約1.6〜2.0倍高価29
4TB モデル約 5.0万〜7.5万円 前後約 9.0万〜13.0万円 前後PCIe 5.0が約1.7〜2.0倍高価30

2TBおよび4TBの一般的な容量帯において、PCIe 5.0 SSDの導入コストは同容量のPCIe 4.0上位SSDと比較して約1.6倍から2倍前後の価格設定となっています29。PCIe 4.0 SSDであれば2TBの上位モデルを導入できる予算であっても、PCIe 5.0規格を選択した場合は1TBに容量を縮小せざるを得ないケースが生じます3。

用途別の適合性評価と投資判断

各種実測データおよび物理的特性を踏まえた、自作PCユーザー向けの導入適合性は以下の基準に集約されます。

想定される主用途推奨規格技術的理由と実用上の投資対効果
日常用途・オフィス作業
(Web閲覧, 文書作成, 動画視聴)
PCIe 4.0
(ミドル〜上位モデル)
4K QD1リード速度に差がなく、起動や応答の体感差が存在しないため、高発熱や高コストを許容する理由に乏しい3。
PCゲーミング
(タイトル起動, セーブロード, 配信)
PCIe 4.0
(DRAM搭載上位モデル)
実ゲームにおけるロード時間差は0.5秒未満に留まる4。同予算を大容量化やGPU・CPUの強化に配分する方がシステム全体の快適性に寄与する14。
動画編集・映像制作
(非圧縮4K/8K RAWプレビュー, 素材書出)
PCIe 5.0 / PCIe 4.0
(作業規模に応じて選択)
単一ドライブ内での数百GB規模のデータ複製やマルチカメラRAW素材のシーケンシャル処理では明確な処理時間短縮が得られる6。
大規模データ解析・ローカルAI環境
(巨大チェックポイント読み書き, 大規模ビルド)
PCIe 5.0
(冷却対策必須)
数十GB〜数百GB単位の重み付けモデルのロードや連続シーケンシャル書き込みにおいて、広大な帯域幅が実効性能として直接寄与する19。

日常的なPC操作やゲームプレイを主眼に置く場合、PCIe 4.0 SSDからPCIe 5.0 SSDへのアップグレードによって得られる体感的な恩恵は極めて限られています4。同一予算内であれば、ストレージの規格をPCIe 5.0に引き上げるよりも、PCIe 4.0で容量を倍増させてゲームライブラリや作業領域を拡張するか、CPUやグラフィックボードといった主要コンポーネントに予算を再配分する方が、PC全体の処理能力や実用体験の向上につながります14。

一方で、大容量の動画ファイルを日常的に扱う映像制作者や、数十GB単位の機械学習モデルファイルを頻繁に読み書きするローカルAI開発環境など、持続的なシーケンシャルアクセスが業務効率に直結するワークロードにおいては、PCIe 5.0 SSDの帯域幅が明確な時間短縮効果をもたらします6。

結言

合成ベンチマークのシーケンシャルアクセス測定において、PCIe 5.0 SSDは14,000 MB/sを超える高い転送速度を達成し、物理帯域幅の拡張に見合った数値を記録しています3。しかしながら、PCの日常的な動作応答を決定づける4K QD1のランダムリード性能はNANDフラッシュの物理レイテンシに制約されており、PCIe 4.0世代とほぼ同等水準に留まっています3。この物理的特性により、Windowsの起動時間、日常アプリケーションの操作性、そして実ゲームタイトルのロード時間において、両規格間の実測差はコンマ数秒から1秒前後の極小な範囲に収まります4。

さらに、PCIe 5.0 SSDは10Wを超えるピーク消費電力と高熱密度を伴うため、十分な冷却設計が施されていない環境ではサーマルスロットリングによる速度低下やシステム不安定化を招くリスクを抱えています20。

したがって、日常的な作業やゲーミング用途を中心とする標準的な自作PCビルドにおいては、成熟した発熱耐性と優れた電力効率を備え、容量単価の低いPCIe 4.0 SSDを選択することが、実用面およびコストパフォーマンスの観点から合理的です3。PCIe 5.0 SSDの導入は、非圧縮8K映像の編集や巨大データセットの連続移動など、広大なシーケンシャル帯域を継続して活用できる明確なワークロードを抱えるプロフェッショナル環境において、的確な冷却対策を前提に選定することが推奨されます3。

引用文献

  1. 最強クラスなGen5 SSD「Crucial T710」が爆誕!リード最大1万, https://ascii.jp/elem/000/004/310/4310289/
  2. Crucial T700 Pro 4 TB Review – 4 TB of Gen 5 Goodness, https://www.techpowerup.com/review/crucial-t700-pro-4-tb/2.html
  3. Crucial T705 vs Samsung 990 Pro: Which One should you Choose?, https://storedbits.com/crucial-t705-vs-samsung-990-pro/
  4. 【特集】SSDは PCIe 5.0でなくてもいい?ゲームやアプリで SATA, https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/2087052.html
  5. Samsung 990 Pro vs Crucial T500: Which One to Choose?, https://storedbits.com/samsung-990-pro-vs-crucial-t500/
  6. Samsung 990 Pro vs Crucial T700: Which One to Choose?, https://storedbits.com/samsung-990-pro-vs-crucial-t700/
  7. Crucial T705 vs Samsung 990 Pro comparison – Digitec, https://www.digitec.ch/en/s1/producttype/ssd-545/compare/crucial-t705-vs-samsung-990-pro-3132
  8. We’ve Tested 100+ Internal SSDs. These Two Speed Demons Stand, https://www.pcmag.com/articles/fastest-internal-m2-ssds-tested-2026
  9. 堅牢性抜群のマザー「B650 Steel Legend WiFi」を使ったら自作PC, https://ascii.jp/elem/000/004/195/4195141/5/
  10. Crucial t700 or Samsung 990 pro as system drive? : r/buildapc – Reddit, https://www.reddit.com/r/buildapc/comments/1aqrjr9/crucial_t700_or_samsung_990_pro_as_system_drive/
  11. Samsung SSD 9100 Pro review: fast, but not fast enough – Digitec, https://www.digitec.ch/en/page/samsung-ssd-9100-pro-review-fast-but-not-fast-enough-37216
  12. Crucial T705 1 To PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD – jusqu’à 13 600 Mo/s, https://www.newegg.ca/crucial-1tb-t705-nvme/p/N82E16820156397?Item=N82E16820156397&lang=fr
  13. AMD 9800X3D – Any Pitfalls? – Microsoft Flight Simulator Forums, https://forums.flightsimulator.com/t/amd-9800x3d-any-pitfalls/733749
  14. (some questions) samsung 990 pro 2tb vs Crucial T705 for gaming, https://www.reddit.com/r/buildapc/comments/1f9vtgz/some_questions_samsung_990_pro_2tb_vs_crucial/
  15. Crucial T700 Pro 4 TB Review – SLC Cache & Write Intensive Usage, https://www.techpowerup.com/review/crucial-t700-pro-4-tb/6.html
  16. Crucial P510 review: PCIe 5.0 for a tight budget – galaxus.at, https://www.galaxus.at/en/page/crucial-p510-review-pcie-50-for-a-tight-budget-38003
  17. Crucial T700 Pro 4 TB Review – Adobe Photoshop & Premiere Pro, https://www.techpowerup.com/review/crucial-t700-pro-4-tb/15.html
  18. NVMe M.2 SSDの速度差でゲームのロード時間にどれくらい違いが, https://www.nichepcgamer.com/archives/nvm2-m2-ssd-game-load-time-benchmark-5gbs-vs-7gbs-vs-10gbs.html
  19. News Posts matching ‘DirectStorage’ – TechPowerUp, https://www.techpowerup.com/news-tags/DirectStorage?page=1
  20. Your Gen 5 SSD is probably throttling right now, and you have no idea, https://www.xda-developers.com/your-pcie-50-ssd-might-be-throttling-without-you-knowing/
  21. PCIe 5.0 SSD Power Consumption vs 4.0 – A Gamer’s Guide, https://evezone.evetech.co.za/performance-pulse/pcie-5-0-ssd-power-consumption-gaming-impact
  22. Crucial T710 2TB SSD Review: A Subdued Lion – Tom’s Hardware, https://www.tomshardware.com/pc-components/ssds/crucial-t710-2tb-ssd-review/2
  23. Do temperature matter on gen 5 ssd? : r/pcmasterrace – Reddit, https://www.reddit.com/r/pcmasterrace/comments/1vfv376/do_temperature_matter_on_gen_5_ssd/
  24. Gen 5 NVMe Slots Drop to Gen 1 Speeds, Cause Boot Issues, https://www.techpowerup.com/327243/crucial-discovers-flaw-in-amd-x670e-motherboards-gen-5-nvme-slots-drop-to-gen-1-speeds-cause-boot-issues
  25. Crucial’s PCIe 5.0 SSD Throttles to HDD Speeds Without Cooler, but, https://www.tomshardware.com/news/crucial-pcie-5-ssd-trottles-without-cooler
  26. Crucial T700 Pro 4 TB Review – Thermal Throttling – TechPowerUp, https://www.techpowerup.com/review/crucial-t700-pro-4-tb/8.html
  27. Corsair MP700 Pro 2 TB Review – Great Cooling Included, https://www.techpowerup.com/review/corsair-mp700-pro-2-tb/19.html
  28. 2024年の自作PCトレンドはコレ! グラボにメモリー – 週刊アスキー, https://weekly.ascii.jp/elem/000/004/243/4243695/
  29. PCIe Gen5 NVMe SSD ゲーミング体感完全ガイド|Gen4からの, https://gaming-st.com/pcparts/pcie-gen5-nvme-ssd-gaming-guide/
  30. AGI AI858 2TB SSD Review — High-end PCIe 5 speeds on a budget, https://www.tomshardware.com/pc-components/ssds/agi-ai858-2tb-ssd-review/2
  31. Corsair MP700 Pro SE 4 TB Review – Value & Conclusion, https://www.techpowerup.com/review/corsair-mp700-pro-se-4-tb/19.html
  32. Crucial T705 2TB SSD Review: The Fastest SSD on The Planet, https://www.tomshardware.com/pc-components/ssds/crucial-t705-2tb-ssd-review/2
  33. Micron Unveils Its First PCIe Gen5 NVMe High-Performance Client, https://www.techpowerup.com/332727/micron-unveils-its-first-pcie-gen5-nvme-high-performance-client-ssd

タイトルとURLをコピーしました