1. エグゼクティブサマリー
Samsung Exynos 2400は、2024年のフラッグシップSystem-on-Chip(SoC)市場において注目すべき存在です。本レポートでは、公開されているベンチマークデータと技術レビューに基づき、その性能特性を詳細に分析します。
主要な分析結果として、Exynos 2400は前世代のExynosチップから大幅な性能向上を遂げていることが確認されました。特にCPU性能は、主要な競合であるQualcomm Snapdragon 8 Gen 3に匹敵するレベルに達しています。GPU性能も大幅に改善されましたが、従来のラスタライゼーション処理においては依然としてSnapdragon 8 Gen 3に若干劣る場面が見られます。一方で、ハードウェアレイトレーシング性能においては競争力のある、あるいはそれを上回る可能性が示唆されています。
全体的な性能向上は評価されるものの、ピーク負荷時の電力効率や、サムスン独自の4nm LPP+製造プロセスに起因する可能性のあるサーマルスロットリング、そしてモデムの性能と効率に関しては、依然として議論の余地があります。これらの点は、実際のユーザー体験に影響を与える可能性があります。
Exynos 2400は、特定の地域で販売されるSamsung Galaxy S24およびS24+モデルに搭載されており 1、廉価版のGalaxy S24 FEにはクロック周波数を調整したExynos 2400eが採用されています 4。本レポートは、これらのデバイスの性能を理解する上で重要な情報を提供します。
2. Exynos 2400 技術仕様とベンチマークツール
2.1. Exynos 2400 アーキテクチャ
Exynos 2400の性能を理解するためには、その基盤となる技術仕様を把握することが不可欠です。
- CPU: ARMv9.2-A命令セットに基づいた10コア構成を採用しています。具体的には、1コアの高性能Cortex-X4(最大3.21 GHz)、2コアのCortex-A720(最大2.9 GHz)、3コアのCortex-A720(最大2.6 GHz)、そして4コアの高効率Cortex-A520(最大1.95 GHz)から成ります 5。L3キャッシュは8MB搭載されています 3。
- GPU: Samsung Xclipse 940を搭載。これはAMDのRDNA 3アーキテクチャ(コードネーム “Magellan”)をベースとしており、最大1095 MHzで動作します。768個のシェーダーユニット(128ユニット x 6演算ユニット)を備え、Vulkan 1.3、OpenCL 2.0、DirectX 12.1をサポートします 5。特筆すべきは、ハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングに対応している点です 4。
- 製造プロセス: サムスンの4nm LPP+(Low Power Plus)プロセスで製造されています 2。
- メモリ: LPDDR5X規格に対応し、最大4200 MHzのクロック周波数、帯域幅は68.2 Gbit/sです 3。
- ストレージ: UFS 3.1および最新のUFS 4.0規格をサポートします 5。
- モデム: Exynos 5300モデムを内蔵し、5G NR Sub-6GHz(下り最大9.64 Gbps)およびmmWave(下り最大12.1 Gbps)に対応します 6。
- 接続性: 最新のWi-Fi 7およびBluetooth 5.4をサポートします 6。
- マルチメディア: 最大3840×2400ピクセルのディスプレイ解像度、最大3億2000万画素(320MP)のカメラセンサーに対応。動画撮影は8K@30fpsおよび4K@120fps、動画再生は8K@60fpsおよび4K@120fpsをサポートし、AV1コーデックのデコード・エンコードにも対応しています 5。
Exynos 2400のCPU構成は、競合するSnapdragon 8 Gen 3(8コア構成:1x X4, 5x A720, 2x A520)と比較して興味深い特徴を持っています 3。Exynos 2400は合計10コアとコア数で上回りますが、追加された2コアは最も電力効率の高いCortex-A520です。一方、Snapdragon 8 Gen 3はExynos 2400よりもパフォーマンスコア(A720)と効率コア(A520)のクロック周波数が高く設定されています。マルチコアベンチマークでは、主にパフォーマンスコアが性能を左右するため、Snapdragon 8 Gen 3がより高いクロック周波数とバランスの取れたコア構成により、総コア数が少ないにもかかわらずExynos 2400を僅かに上回るスコアを出す傾向が見られます 5。これは、Exynos 2400の追加されたA520コアがピーク時のマルチコア性能への貢献度が比較的小さいことを示唆しており、設計思想としてバックグラウンドタスクの効率性を重視した可能性が考えられます。
表1: Exynos 2400 主要技術仕様
特徴 | 仕様 |
CPU コア/クロック | 1x Cortex-X4 @ 3.21GHz, 2x Cortex-A720 @ 2.9GHz, 3x Cortex-A720 @ 2.6GHz, 4x Cortex-A520 @ 1.95GHz (計10コア) |
GPU 名称/アーキテクチャ/クロック | Samsung Xclipse 940 / AMD RDNA 3 (“Magellan”) / 1095 MHz |
製造プロセス | Samsung 4nm LPP+ |
メモリタイプ/速度 | LPDDR5X / 最大 4200 MHz |
モデム名称 | Exynos 5300 |
2.2. ベンチマークツールの概要
モバイルSoCの性能評価には、一般的に以下のベンチマークツールが使用されます。本レポートで参照するスコアも、これらのツールによるものです。
- Geekbench (v5.x, v6): CPUの純粋な演算性能を測定します。実世界のタスクをシミュレートし、シングルコア性能とマルチコア性能を個別に評価します 2。バージョン6はバージョン5よりも一般的に高いスコアが出ます。
- AnTuTu Benchmark (v10): スマートフォンシステム全体の性能を評価する総合ベンチマークです。CPU、GPU、メモリ(RAM)、UX(ユーザーエクスペリエンス、主にストレージI/O)の各項目をテストし、合計スコアを算出します 2。全体的な性能指標として有用ですが、各コンポーネントの性能を詳細に分析するには特化型テストが必要です。
- 3DMark: GPUのグラフィックス性能を測定するためのベンチマークスイートです。
- Wild Life / Wild Life Extreme: Vulkan APIを使用し、高負荷なゲーミングシナリオ(ラスタライゼーション)における性能を測定します 2。Extreme版はより高い解像度でテストを実行します。
- Solar Bay: Vulkan APIを使用し、特にレイトレーシング性能を評価するために設計されたテストです 4。
- Sling Shot / Sling Shot Extreme: より古いOpenGL ES APIに基づいたベンチマークですが、比較データとして参照されることがあります 8。
- Stress Tests (Wild Life Extreme, Solar Bay): ベンチマークを連続して実行(例: 20回ループ)し、持続的な負荷がかかった状態での性能安定性(スロットリング)を測定します 2。
- PCMark for Android (Work 3.0): Webブラウジング、動画編集、文書作成、写真編集、データ操作といった日常的な生産性タスクにおけるパフォーマンスを測定します 20。システムの応答性や実用的な性能を反映します。Storage 2.0テストはストレージ速度を測定します 20。
- AITuTu / AI Benchmark: ニューラルプロセッシングユニット(NPU)を用いたAI関連タスクの処理性能を測定しようとするベンチマークです 2。(ただし、後述するように互換性の問題が指摘されています)。
表2: ベンチマークツールの概要
ツール名 | 主な測定対象 |
Geekbench (v5, v6) | CPU (シングルコア、マルチコア) |
AnTuTu Benchmark (v10) | システム全体 (CPU, GPU, メモリ, UX/ストレージ) |
3DMark Wild Life / Extreme | GPU (ラスタライゼーション、高負荷) |
3DMark Solar Bay | GPU (レイトレーシング) |
3DMark Stress Tests | GPU (持続負荷時の性能安定性、スロットリング) |
PCMark for Android Work 3.0 | システム応答性 (日常的な生産性タスク) |
PCMark Storage 2.0 | ストレージ速度 |
AITuTu / AI Benchmark | AI処理性能 (NPU) ※信頼性に注意が必要 |
3. CPU性能分析
CPU性能は、システムの応答性、アプリケーションの起動時間、マルチタスク処理能力、そして計算負荷の高いタスクの実行速度に直結する重要な要素です。Exynos 2400は、この領域でSnapdragon 8 Gen 3と直接競合することを目指しています。サムスンは、Exynos 2200と比較してCPU性能が1.7倍向上したと発表しています 22。
3.1. シングルコア性能 (Geekbench 6)
Geekbench 6のシングルコアテストでは、単一のCPUコアの最大性能が測定されます。これは、多くの日常的なタスクやアプリケーションの応答性に影響を与えます。
- 報告スコア: 複数の情報源によると、Exynos 2400のスコアはおおむね2046点から2196点の範囲にあります 2。Geekbench Browserのデータベースでは、平均値がやや低く表示される可能性もあります 12。
- 比較: これは、Snapdragon 8 Gen 3のスコア(おおむね2116点から2199点、多くの場合2193点前後と報告される)と非常に近い値です 3。両者の差はしばしば無視できるレベル(誤差の範囲内または数パーセント)です 3。
- 意義: この結果は、Exynos 2400に搭載されたCortex-X4プライムコアが、クロック周波数の違いを考慮すると、Snapdragon 8 Gen 3の同コアとほぼ同等の性能を発揮することを示しています。これは、システムの応答性にとって重要な、ピーク時のシングルスレッド性能が高いことを意味します。
3.2. マルチコア性能 (Geekbench 6)
Geekbench 6のマルチコアテストは、利用可能な全てのCPUコアを同時に使用した場合の総合的な処理能力を測定します。これは、マルチタスク、動画エンコード、高度なゲームなど、複数のコアを効率的に利用するアプリケーションの性能に影響します。
- 報告スコア: Exynos 2400のスコアは、おおむね6495点から6964点の範囲で報告されています 2。
- 比較: 一般的に、Snapdragon 8 Gen 3(おおむね6618点から7304点、多くの場合7300点前後と引用される)にわずかに劣る結果となっています 3。その差は通常5%から10%程度です 3。
- 分析: Exynos 2400は10コア構成であるにもかかわらず、8コアのSnapdragon 8 Gen 3にわずかに及ばないという結果は、前述のCPUアーキテクチャのトレードオフ(Insight 1)を裏付けています。Snapdragon 8 Gen 3のより高いクロック周波数を持つパフォーマンスコアとコア構成が、この特定のベンチマークにおいて、Exynos 2400の追加された効率コア(A520)よりも効果的であることを示唆しています 5。それでもなお、このスコアは前世代のExynosチップやSnapdragon 8 Gen 2と比較して大幅な向上を示しています 4。
3.3. CPUスロットリングと持続性能
ベンチマークスコアはピーク性能を示すことが多いですが、実際の使用、特に長時間の高負荷状態では、発熱による性能低下(サーマルスロットリング)が発生します。持続性能は、ゲームや動画編集などのタスクにおいて重要です。
- スロットリングテスト結果: ある情報源によると、CPUストレステストにおいてExynos 2400はピーク性能の72%までスロットリングしたのに対し、Snapdragon 8 Gen 3は82%を維持しました 2。Exynos 2400のスロットリングは、テストの比較的早い段階で始まったと報告されています 2。
- 異なる見解: 別の情報源は、Exynos 2400は長時間タスクにおいてより一貫した性能を維持するものの、わずかに(約2℃)高温で動作する傾向があると示唆しています 14。一部のユーザーレポートでは良好な熱挙動が報告されていますが 23、他のレポートではより高温になると指摘されています 24。
- 電力消費に関する懸念: あるレポートでは、Geekbench 6のフルロード時にExynos 2400が非常に高いピーク電力(23W)を消費したことが強調されています。これは、Dimensity 9300(約12-13W)などの競合製品よりも大幅に高い値です 26。この報告はさらなる検証が必要ですが、最大負荷時の効率について疑問を投げかけています。
これらの情報から、Exynos 2400の効率性に関して複雑な側面が見えてきます。実世界の平均的なバッテリー持続時間は良好と報告されていますが 14、ベンチマークによる高負荷テストでは競合(Snapdragon 8 Gen 3)よりも早期のスロットリングが発生し 2、ピーク時の電力消費が高い可能性も指摘されています 26。これは、サムスン独自の4nm LPP+プロセスと、一般的に効率が高いとされるTSMCの4nmプロセス(Snapdragon 8 Gen 3で使用)の特性の違いを反映している可能性があります。あるいは、サムスンがピーク性能時の効率性よりも、より一般的な使用シナリオにおける平均的な電力消費の最適化(例えば、追加されたA520コアの活用)を優先した設計を選択した可能性も考えられます。この特性は、CPUを頻繁に限界まで使用するユーザー(例:高度なエミュレーション、特定の生産性タスク)にとってはSnapdragon 8 Gen 3の方が持続的なピーク性能を提供する可能性があることを示唆しますが、平均的なユーザーにとっては日常的な使用感における差は小さいかもしれません。
4. GPU性能分析 (Xclipse 940)
AMDとの協業により開発されたRDNA 3アーキテクチャベースのXclipse 940 GPUは、Exynos 2400における重要な焦点です。これは、モバイルグラフィックス市場におけるQualcomm Adrenoの優位性に挑戦するためのサムスンの継続的な取り組みを象徴しています。GPU性能は、ゲーム体験、ユーザーインターフェースの滑らかさ、グラフィックスを多用するアプリケーションにとって極めて重要です。
4.1. グラフィックスベンチマーク (3DMark Wild Life / Extreme, AnTuTu GPU)
これらのベンチマークは、主に従来のラスタライゼーション技術を用いたグラフィックス描画能力を測定します。
- 3DMark Wild Life Extreme: Exynos 2400のスコアは約4200点から4304点と報告されています 2。一方、Snapdragon 8 Gen 3は約5114点と、大幅に高いスコアを記録しています 2。これは、この高負荷ラスタライゼーションテストにおいて、Snapdragonが約18%から20%の性能優位性を持つことを示しています 2。
- 3DMark Wild Life: Exynos 2400のスコアにはばらつきが見られます(例: 12828点 20 対 13893点 3)。Snapdragon 8 Gen 3は約14603点です 3。Exynosの高い方のスコアと比較すると、その差は約5%と縮まりますが、依然としてSnapdragonが優位です。テスト条件の一貫性を確認する必要があります。
- AnTuTu v10 GPU: ある比較では、Exynos 2400のGPUコンポーネントスコアがSnapdragon 8 Gen 3よりも約30%低いと報告されています(総合スコア: 約178万点 vs 約206万点)2。別の情報源による総合スコア比較(174万点 vs 205万点)では、主にGPU性能に起因する18%の差が見られます 3。Exynos 2400のGPUスコアは約68.8万点と推定されます 9。
- 意義: Xclipse 940は、前世代のExynos GPU(Exynos 2200搭載のXclipse 920など 4)から大幅に改善されており、前世代のAdreno 740(Snapdragon 8 Gen 2搭載)に対して強力な競争力を持っています 8。しかし、純粋なラスタライゼーション性能のベンチマークにおいては、現行のAdreno 750には一般的に及ばない結果となっています 2。
4.2. レイトレーシング性能 (3DMark Solar Bay)
3DMark Solar Bayは、近年注目されているレイトレーシング(RT)技術を用いたグラフィックス描画性能を測定します。
- 報告スコア: Exynos 2400のスコアは、約8396点から8750点の範囲で報告されています 20。あるリーク情報では8800点から8900点と示唆されていました 13。
- 比較: 複数の情報源が、Exynos 2400はSolar BayテストにおいてSnapdragon 8 Gen 3と同等、あるいはそれを上回る性能を示す可能性があることを示唆しています 4。ある比較では、Exynos 2400e(S24 FE搭載)がiPhone 16(A18 non-Pro搭載)をSolar Bayで23%上回ったと報告されています 4。
この結果は、Xclipse 940 GPUの興味深い特性を示しています。従来のラスタライゼーション性能(Wild Life)ではAdreno 750に劣る一方で、レイトレーシングに特化したSolar Bayベンチマークでは同等以上の性能を発揮する可能性があるのです。Xclipse 940の基盤であるAMD RDNA 3アーキテクチャは、デスクトップGPU市場でそのレイトレーシング能力が評価されています。この強みがモバイル向けGPUにも効果的に反映されていると考えられます。これは、サムスンとAMDが、レイトレーシングのような将来のグラフィックステクノロジーを重視している可能性を示唆しています。現在のモバイルゲームの多くはラスタライゼーション主体であるため、直ちに大きなアドバンテージとはなりにくいかもしれませんが、今後RT技術を採用するゲームが増えれば、Exynos 2400にとって有利に働く可能性があります。
4.3. GPU安定性と持続性能 (3DMark Stress Tests)
高負荷が長時間続く場合の性能維持能力は、GPUにとっても重要です。3DMarkのストレステストは、これを評価します。
- 安定性スコア: Wild Life ExtremeストレステストにおけるExynos 2400の安定性は、63.4% 2 および 55% 20 と報告されています。Solar Bayストレステストでは、61% および 75% 20 というスコアが報告されています。Snapdragon 8 Gen 3の安定性は、多くの場合70%から80%程度と引用されていますが 2、こちらも大幅にスロットリングする可能性があります 14。
- 分析: Exynos 2400の安定性スコアはまずまずですが、突出しているわけではなく、持続的なGPU負荷の下で一定のスロットリングが発生することを示唆しています。比較データからは、平均的にはSnapdragon 8 Gen 3の方がわずかに優れた安定性を提供する可能性が示唆されますが 2、両チップともにスロットリングは発生します。実際のゲームプレイにおける持続性能は、これらの合成ベンチマークの結果だけでは判断できず、個別のタイトルでの検証が必要です。
4.4. ゲーミング性能に関する考察
ベンチマークスコアはGPUの潜在能力を示す指標ですが、実際のゲーム体験は様々な要因に影響されます。
- ベンチマークからの示唆: ベンチマークデータ、特にラスタライゼーション性能においては、Snapdragon 8 Gen 3がより高いグラフィックス設定やフレームレートを実現する上で有利であることを示唆しています 2。
- 実世界でのテスト: しかし、実際のゲームプレイテストでは、Exynos 2400はCall of Duty Mobile、PUBG Mobile、原神(Genshin Impact)といった人気タイトルにおいて、Snapdragon 8 Gen 3と非常に似通った、あるいは同等の高性能を発揮することが示されています 14。多くのゲームにおいて、実用上の差はわずかである可能性があります 7。
- 最適化要因: 一部の情報源は、市場シェアの大きさから、ゲーム開発者がSnapdragon SoC向けに最適化を進める傾向があり、これが特定のタイトルにおけるExynosのパフォーマンスに影響を与える可能性があると指摘しています 25。エミュレータのパフォーマンスもSnapdragonが有利な場合があります 25。
- レイトレーシング対応ゲーム: Exynos 2400が持つ可能性のあるレイトレーシング性能のアドバンテージ 4 は、War Thunder 14 のような、これらのエフェクトを組み込んだ将来のゲームで有利になる可能性があります。
ここには、ベンチマークスコアと実際のゲーム体験との間にギャップが存在する可能性が示唆されます。Wild Life Extremeのようなベンチマークでは明確な性能差が見られるにもかかわらず 2、実際のゲームプレイ比較ではExynos 2400とSnapdragon 8 Gen 3の差が最小限に留まることが多いのです 14。これは、ベンチマークがGPUを合成的なシナリオで限界までプッシュするのに対し、実際のゲームは最適化の度合いが異なったり、部分的にCPU性能に依存したり、あるいは両チップが容易に達成できる特定のフレームレート(例: 60fps)をターゲットにしていたりするためと考えられます。また、実際のゲームプレイにおける熱制限や持続性能が、短時間のベンチマークテストとは異なる結果をもたらす可能性もあります。ソフトウェアドライバやゲーム固有の最適化 25 も重要な役割を果たします。したがって、Adreno 750がベンチマークで示されるような高いピーク性能を持っている一方で、Xclipse 940も現在の多くのタイトルで同等の実用的なゲーミング体験を提供するのに十分な能力を持っていると言えます。ゲーマーにとって、Snapdragon 8 Gen 3は将来のより要求の厳しいタイトルや高設定に対して若干の余裕を提供するかもしれませんが、Exynos 2400も現在のゲーム環境においては非常に有能なゲーミングチップであり、Exynosラインにとって大きな進歩を意味します。
5. システムレベルおよびその他のベンチマーク
CPUとGPU以外の側面も、スマートフォンの全体的なパフォーマンスとユーザー体験に影響を与えます。
5.1. 総合性能 (AnTuTu v10)
AnTuTuは、CPU、GPU、メモリ、UX(ストレージI/Oなど)を組み合わせた総合的なシステム性能を評価します。
- 報告スコア: Exynos 2400搭載デバイスのスコアは、一貫して約174万点から178万点の範囲にあります 2。Galaxy S24 FE(Exynos 2400e搭載)は約150万点以上が期待されています 17。あるテストではS24 Exynos版が183万点を記録しました 24。
- 比較: Snapdragon 8 Gen 3搭載デバイスは一貫してより高いスコアを記録し、通常200万点を超え、約205万点から207万点の範囲です 2。その差は大きく、多くの場合15%から18%に達します 2。
- 分析: AnTuTuの総合スコアにおけるこの大きな差は、主にGPUコンポーネントのスコア差によって引き起こされています 2。CPUスコアは比較的近いものの、メモリやUXスコアも差に寄与しています。AnTuTuは全体的な指標として有用ですが、この比較においてはGPU性能の重みがスコア差に大きく影響している点を考慮する必要があります。
5.2. AI性能 (AITuTuと定性的評価)
近年、オンデバイスAI処理能力の重要性が増しています。NPU(Neural Processing Unit)の性能がこれを左右します。
- AITuTuの異常値: あるテストでは、Exynos 2400のNPUがAITuTuベンチマークで極端に低いスコア(4万1千点)を記録したのに対し、Snapdragon 8 Gen 3は142万点という桁違いのスコアを記録しました 2。これは、実際のハードウェア能力を反映しているのではなく、テスト時点でのベンチマークソフトウェアの互換性問題や、Exynosの新しいAIエンジンに対するソフトウェアフレームワークのサポート不足に起因する可能性が非常に高いと考えられます 2。
- 定性的評価: いくつかの情報源は、Exynos 2400が写真画質の向上やバッテリー最適化といったタスクのための有能なAI処理能力を備えているものの、純粋なNPUの演算能力においてはSnapdragon 8 Gen 3に劣る可能性があると示唆しています 6。
AITuTuベンチマークで見られたExynos 2400とSnapdragon 8 Gen 3間の巨大で信じがたいほどのスコア差 2 は、AI性能評価の難しさを示しています。最新のSoCは専用のNPUを搭載していますが、これらの性能を正確に測定するには、ベンチマークアプリ側での特定のソフトウェアフレームワークへの対応と最適化が不可欠です。Exynos 2400のような新しくリリースされたSoCは、サードパーティ製のAIベンチマークアプリで、すぐには完全なサポートが得られない場合があります。報告されたスコア差は桁違いであり、同世代のハードウェアとしては考えにくいため、最も論理的な説明は、AITuTuアプリにおけるExynos 2400 NPUとのソフトウェア互換性の問題、または最適化不足であり、この結果は信頼性に欠けると言えます。したがって、AI性能を評価するには、潜在的に欠陥のある合成ベンチマークの結果だけでなく、実際にデバイス上で動作するAI機能(18で言及されているGalaxy AI機能など)の速度や能力を評価することが、標準化され信頼性のあるAIベンチマークが広く普及し検証されるまでは、より実用的な指標となります。
5.3. システム応答性とストレージ (PCMark)
PCMark for Androidは、日常的なタスクにおけるシステムの応答性を評価します。
- 報告スコア (Galaxy S24 Exynos版より): PCMark Work 3.0スコアは17192点 20。サブスコアの内訳は、Webブラウジング 16600点、動画編集 8033点、データ操作 15126点、文書作成 21667点、写真編集 35441点です 20。
- ストレージ: PCMark Storage 2.0スコアは23676点。高いシーケンシャルリード/ライト速度(例: 内部シーケンシャルリード 2468 MB/s、シーケンシャルライト 1242 MB/s)が報告されており、UFS 4.0ストレージの性能を示しています 20。
- 意義: これらのスコアは、一般的な生産性タスクやコンテンツ作成タスクにおいて高いパフォーマンスを発揮することを示唆しており、日常的な使用における良好なシステム応答性を反映しています。ストレージ速度も最新のフラッグシップ基準に合致しています。
6. 直接対決: Exynos 2400 vs. Snapdragon 8 Gen 3
Exynos 2400の性能を最も明確に理解するには、主要な競合であるSnapdragon 8 Gen 3との直接比較が不可欠です。
6.1. 主要な違いの再確認
両SoCの主な違いは以下の通りです。
- CPUアーキテクチャ: コア数(10 vs 8)、各コアタイプのクロック周波数 3。
- GPUアーキテクチャ: AMD RDNA 3 (Xclipse 940) vs Qualcomm Adreno (Adreno 750) 3。
- 製造プロセス: Samsung 4nm LPP+ vs TSMC 4nm 3。
- L3キャッシュ: 8MB vs 12MB 3。
- メモリ速度: 最大 4200 MHz vs 4800 MHz 3。
- モデム: Exynos 5300 vs Snapdragon X75 3。
6.2. ベンチマークスコア比較
以下の表は、主要なベンチマークにおける両SoCの代表的なスコア範囲と比較をまとめたものです。スコアは複数の情報源から収集したものであり、テスト環境やデバイスによって変動する可能性があります。
表3: Exynos 2400 vs. Snapdragon 8 Gen 3 – 主要ベンチマーク比較
ベンチマーク | Exynos 2400 スコア (代表値/範囲) | Snapdragon 8 Gen 3 スコア (代表値/範囲) | 近似的な性能差 (SD8G3 優位性) |
Geekbench 6 シングルコア | ~2180 (2046-2196) | ~2190 (2116-2199) | ~0-1% |
Geekbench 6 マルチコア | ~6900 (6495-6964) | ~7300 (6618-7304) | ~5-10% |
AnTuTu 10 総合 | ~1.76M (1.74M-1.83M) | ~2.06M (2.05M-2.07M) | ~15-18% |
AnTuTu 10 GPU (推定) | ~690k | ~900k+ | ~30%+ (推定) |
3DMark Wild Life Extreme | ~4250 (4200-4304) | ~5100 | ~18-20% |
3DMark Solar Bay | ~8500 (8396-8900) | ~8500-8800 (推定/比較データより) | ~0% or Exynos 優位? |
6.3. 性能差の分析
ベンチマーク比較から、以下の傾向が見て取れます。
- CPU: シングルコア性能はほぼ互角ですが、マルチコア性能ではSnapdragon 8 Gen 3がわずかに(5-10%程度)リードしています 3。
- GPU (ラスタライゼーション): Snapdragon 8 Gen 3 (Adreno 750) が明確なリードを保っており、テストによっては15%から30%以上の差が見られます 2。
- GPU (レイトレーシング): Exynos 2400 (Xclipse 940) が競争力を持つ、あるいは優位に立つ可能性が示唆されています 4。
- 総合性能 (AnTuTu): 主にGPU性能の差により、Snapdragon 8 Gen 3が15%から18%程度、顕著にリードしています 2。
- 効率性と熱管理: 複雑な状況です。Exynos 2400は実使用でのバッテリー持続時間が良好と報告されていますが 14、合成的なCPU負荷テストではSnapdragon 8 Gen 3よりも早期にスロットリングする可能性があり 2、ピーク時の電力消費が高い可能性も指摘されています 26。一部のテストではわずかに高温で動作する傾向があります 14。TSMCの製造プロセスは、ピーク効率の点でSnapdragon 8 Gen 3に有利に働いている可能性があります 2。
- モデム: 一般的に、Snapdragon X75モデムの方が成熟しており、電力効率が高いと考えられています 26。一部のユーザーからは、Exynosモデムの受信感度や安定性が低いとの報告がありますが 27、あるテストではExynos 5300の方が高速な5G通信速度を示した例もあります 2。特に移動中のバッテリー寿命への影響という点で、モデムの効率はExynosにとって懸念材料の一つとされています 5。
- AI: 純粋なNPU性能ではSnapdragon 8 Gen 3がリードしている可能性が高いですが、Exynos 2400もAI機能(Galaxy AIなど)をサポートする能力を備えています 6。ベンチマークによる比較は現時点では信頼性に欠けます 2。
- 実世界での使用感: ベンチマークで見られる性能差は、実際の使用感においてはそれほど顕著ではない場合が多く、両チップともにフラッグシップ級の体験を提供します 7。
7. 他の競合製品との比較
Exynos 2400の市場における立ち位置をより明確にするために、他の主要な競合SoCと比較します。
- vs. Snapdragon 8 Gen 2: Exynos 2400は、CPUおよびGPUのベンチマークにおいて、前世代のフラッグシップであるSnapdragon 8 Gen 2を大幅に上回る性能を示します 4。明確に一世代進んだ性能を持っています。効率性に関しても、Snapdragon 8 Gen 2を上回る可能性が示唆されています 13。
- vs. Exynos 2200: 世代間の性能向上は非常に大きいです。サムスンはCPU性能で1.7倍の向上を主張しており 22、ベンチマーク結果も、特に性能不足が指摘されていたGPU(Xclipse 920)において、大幅な改善を確認しています 4。Exynos 2200の多くの欠点が解消されています。
- vs. MediaTek Dimensity 9300 / 9300+: Exynos 2400は、ピーク時のCPU性能(特にDimensityの全大型コア構成によるマルチコア性能)およびGPUベンチマークにおいて、一般的にDimensity 9300/9300+に劣ります 8。しかし、Dimensityのアーキテクチャは、電力消費と持続性能/スロットリングに関して懸念が指摘されています 5。Exynos 2400は、よりバランスの取れたアプローチを提供している可能性があります。
- vs. Apple A16 / A17 Pro / A18: Exynos 2400のCPU性能(シングルコア、マルチコア共に)は、Appleの近年のAシリーズチップには及びません 8。GPUの比較は一様ではありません。Xclipse 940はラスタライゼーション性能ではA17 Pro/A18 Proに劣りますが、Solar Bay(レイトレーシング)テストではA18(non-Pro)に対して優位性を示しました 4。CPU性能においては依然としてAppleがリードしています。
- vs. Google Tensor G3/G4: Exynos 2400は、旧世代のExynos技術をベースとするTensor G3を大幅に上回ります 5。また、最新のTensor G4に対しても、AnTuTu(約+39%)、Geekbench 6シングルコア(+10%)、マルチコア(+44%)でリードを示しています 10。これは、サムスンのフラッグシップExynosと、Exynosの系譜を引くGoogleのセミカスタムTensorラインとの間の性能差を明確に示しています 4。
表4: Exynos 2400 vs. 主要競合製品 – 主要ベンチマーク比較
競合製品 | Geekbench 6 マルチコア (近似値) | AnTuTu 10 総合 (近似値) | 3DMark Wild Life Extreme (近似値) |
Exynos 2400 | ~6900 | ~1.76M | ~4250 |
Snapdragon 8 Gen 2 | ~6200 8 | ~1.5M (推定) | ~3700 (推定) |
Dimensity 9300+ | ~7100-7600 8 | ~2.1M+ (推定) | ~5200+ (推定) |
Apple A17 Pro | ~7300-7400 8 | N/A | ~4800 (推定) |
Google Tensor G4 | ~4800 10 | ~1.26M 10 | N/A |
(注: 上記スコアは情報源に基づく代表値または推定値であり、変動する可能性があります)
8. 分析サマリー: 強みと弱み
これまでの分析に基づき、Exynos 2400の主な強みと弱みをまとめます。
強み
- 非常に競争力のあるCPU性能: シングルコア性能はSnapdragon 8 Gen 3に匹敵し、マルチコア性能も強力。前世代ExynosやSnapdragon 8 Gen 2から大幅に向上 2。
- 大幅に改善されたGPU: Xclipse 940は旧世代GPUから飛躍的に進化し、多くの実世界のシナリオでSnapdragon 8 Gen 3に匹敵する高性能なゲーム体験を提供 2。
- 潜在的に強力なレイトレーシング性能: RDNA 3アーキテクチャは、Solar BayのようなRTベンチマークでAdreno 750を上回る可能性を示す 4。
- 良好な実使用感: ユーザーからは、ベンチマークの差が必ずしも体感上の問題につながらず、概ねスムーズな動作と良好なバッテリー持続時間が報告されている 7。
- 最新の機能セット: 最新のメモリ(LPDDR5X)、ストレージ(UFS 4.0)、接続性(Wi-Fi 7)、マルチメディア規格(8Kビデオ、AV1コーデック)をサポート 5。
弱み
- GPUラスタライゼーション性能の不足: 従来の(非RT)グラフィックスタスクにおける純粋な描画能力では、依然としてAdreno 750に劣る場面が多い 2。
- 効率性/熱に関する懸念: 持続的な負荷下でSnapdragon 8 Gen 3よりも早期にスロットリングする可能性や、ピーク時の電力効率に関する疑問(サムスンの4nmプロセスに関連する可能性)が存在 2。
- モデムの性能/効率: Qualcommモデムと比較して、バッテリー寿命への影響や信号安定性の点で懸念が繰り返し指摘されている 5。
- AI性能の不確実性: 信頼性の低いベンチマークのためNPUの正確な立ち位置は不明だが、純粋なAI演算能力ではSnapdragonに劣る可能性が高い 2。
- 根強いユーザーの懐疑論: 過去のExynos世代に対する否定的なイメージを払拭する必要がある 13。
- ゲーム最適化の遅れ: 一部のゲームやエミュレータは、より普及しているSnapdragon向けに最適化が進んでおり、Exynosでのパフォーマンスに影響が出る可能性がある 25。
9. 結論
Exynos 2400は、サムスンのフラッグシップSoC開発における重要な復活を示す製品です。CPU性能ではQualcomm Snapdragon 8 Gen 3との差をほぼ埋め、GPU性能も大幅に向上させ、特にレイトレーシングにおいて強みを見せるなど、非常に競争力のある体験を提供します。
総合的に見てSnapdragon 8 Gen 3を明確に凌駕するまでには至っていませんが(特にピーク時のGPUラスタライゼーション性能や、潜在的なモデム効率の点で)、多くのユーザーにとって、実世界での使用感における性能差は最小限であると考えられます 7。
Exynos 2400は真に有能なフラッグシッププロセッサであり、Exynos搭載地域とSnapdragon搭載地域の間の性能格差に対する懸念は、過去の世代と比較して大幅に軽減されました 23。しかし、ピーク負荷時の効率やモデム性能といった領域は、今後の世代(登場が噂されるExynos 2500など 30)での継続的な監視と改善が期待される分野です。
最終的に、Exynos 2400搭載デバイスとSnapdragon 8 Gen 3搭載デバイスのどちらを選択するかは、地域による提供状況、ユーザー個々の優先順位(例: 極端なゲーミング性能 vs. レイトレーシングの将来性)、そして依然として残るブランドイメージによって左右されるでしょう 3。
引用文献
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- Exynos 2400 Vs Snapdragon 8 Gen 3: Who Wins The Battle In 2025? | Cashify Blog, 4月 30, 2025にアクセス、 https://www.cashify.in/exynos-2400-vs-snapdragon-8-gen-3
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