生ゴミの堆肥化もたっぷり大容量で余裕の安定運用!三甲コンポスター130Lのレビュー

家庭菜園

もっと早く導入すれば良かったコンポスト

こんにちはマトメレです。
今回は庭に設置したコンポスト「コンポスター130L」のレビューです。

庭で家庭菜園をやっているのですが、もともと野菜を作っていた義母が毎年もの凄い量の有機肥料をホームセンターで買い込んでました。それでいて生ゴミは自治体の燃えるゴミとして出してた。
もったいない。

購入前の課題

  • 生ゴミを有機肥料として活用したい
  • 生ゴミを回収日まで宅内で保管するのがイヤ
  • 生ゴミを燃えるゴミで捨てるとき、集積所まで運ぶ袋が重い

コンポスター導入の結論としては「もっと、早く買えば良かった」でした。

生ゴミ処理を始めて約3ヶ月ほどですが、メリットあるので運用継続中。
ただ、ある意味、生き物相手なので覚悟が必要ということも経験から学んだ。

メリットあれこれ

宅内に生ゴミを置かずに就寝できる、心の余裕

私も人並み程度には自宅内に虫が出るのは苦手。特に黒光りしながら高速移動するGはダメ。対策として、夕食後に生ゴミを袋詰めしてゴミ箱に入れてた。となると、次のゴミ出し日まで生ゴミが宅内に置かれることに。うちの場合、最大で3泊4日もある。夏場の魚介系生ゴミが気にならないと言ったらウソになる。

庭に設置したコンポストなら、いつ生ゴミを投入しても自由!
毎晩、宅内の生ゴミ・ゼロが実現できた。
次の燃えるゴミの回収日を逆算しながら、魚料理の日を決めなくても良くなった。魚のアラの保管日を最小に抑えるのも、なにげに見えないストレスだったからね(冷凍庫にいれておくと空き容量を圧迫するし、熱湯処理するのも面倒だし)。

出費を抑制

我が家のある自治体では、ゴミ出し袋が小/中/大の3サイズある。
コンポスト導入前は「中」サイズを主に使っていたが、今では「小」で済むようになった。
年間通しての節約効果としては、数百円〜千円程度と思われるので、コンポストの購入代金を賄うほどではないが、メリットの一つであるのは確かなので上げておきます。

家庭菜園肥料をゲット(期待)

購入したコンポスター130Lは、容量が結構でかいのでスタートから3ヶ月時点では、まだまだ容量には余裕あり。毎日新しい生ゴミを投入し続けているので、生分解させて肥料として取り出すのは2,3ヶ月先になりそう。

急ぎで肥料が欲しいというほど切迫しているわけではないので、しっかり熟成してから一括大量ゲットに期待!

ゴミが価値あるものに生まれ変わるってだけで、アガる!

実際やってみてわかったこと

コンポストの仕組みは生分解、要は土壌の中の微生物やらに食べてもらって土に還すため、キレイなものではない。理想だけでは語れないため、覚悟を持って運用していくことになる。

実際にやってみてわかった(やってみるまでわからなかった)ことが、いろいろあるので、本音で書いていきます。

想像していたほど生臭くなかった

コンポストというプラスチック製ドームで覆ったとしても、臭いの問題は避けて通れないと思っていた。ところが、予想外なことに臭い問題に悩まされず、びっくり。

まず、購入したコンポスター130Lには添付品として「補助薬 生活害虫駆除剤パラコンポ」なる薬剤がついている。これは主成分パラジクロルベンゼンのいわゆる「タンスの防虫剤」としてもよく使われているやつ。匂いも、衣類用防虫剤のアレを思い出してもらえればOK。タンス用に比べて匂いが強いので、いかにも効きそう。実際、数週間はコンポスト内は防虫剤臭が充満してて、生ゴミ臭はかき消される状態に。

防虫剤は消耗品のため、コンポスターの添付分はしばらくすると消えてなくなる。
ここで買い足してもいいのですが、うちでは追加購入せずにコンポスト運用を続行。
臭いの質と強さが想定を下回ってるため。

まず、臭いの質が鼻が曲がりそうな悪臭というほど、酷くはない。正直なところこれは意外だった。ある簡単な作業をすれば、土の匂い+αの範疇で収まる。「+α」の部分は投入した生ゴミの種類に応じたものになる。果物の皮を入れれば甘ったるい感じとか。

また、臭いの強さは、フタを閉じている状態ならあまり気にならない程度。コンポストの悪臭の主な原因は生分解しきれないときの腐敗臭。分解されやすい温度の夏場は腐敗臭よりも、ゴミと言うよりは土っぽい臭いが優勢。
屋外なので臭いがこもらないから気になりにくいというのもあるが、もちろんフタを開けるとモワッと臭いが広がる。まぁ、これはしゃーない。それも数m離れればそこまで気にならない程度ではある。フタの効果はしっかりしていて、密閉ではないものの臭いの拡散防止に威力を発揮している。
隣家と擦れ合うほどの密集住宅地ではちと厳しいが、庭で家庭菜園ができる程度の広さがあれば、迷惑かかるほどではないと思う。

近所にガチ農家さんの畑がぽつぽつあるようなエリアなら、畑の片隅に農業廃棄物を野積みしてたりする。そういったものに見慣れている郊外なら、コンポスト一基程度はほとんど誤差みたいなものだし。

虫についてのあれこれ

コンポストを運用する上で、覚悟が必要になると感じたのが「虫」についての心構え。
コンポストというドーム内に隔離するとはいえ、その中でやってることは土の上に生ゴミ置いてる、である。

地域差はあると思うが、我が家ではアメリカミズアブ(通称ベンジョバチ)さんが日中よくコンポスト周辺を飛んでいる。どこからともなく飛んでくるのは如何ともしがたい。

コンポスト運用ができる、できないの分かれ目は「蛆虫(ウジムシ)」の存在との折り合い方だと思う。
蛆虫も生分解してくれる生き物の一角である以上、避けて通れない存在。
かく言う自分もコンポスト運用の初期に一度、蛆虫の大量発生をやらかしてしまって、その時はかなり「グロ注意」な惨状を呈してしまった。このときはSAN値をゴリゴリ削られて、自分にはコンポスト運用が向いてないのではないかと思ったほど。

そこで自分なりの線引きをすることにした。
ショウジョウバエなど超小型種については諦める。夏場の高温下ではほぼ死滅するし。
通常ハエ及びアメリカミズアブといった中型以上については、後述する運用改善で発生を抑制する。フタを開けた瞬間に、中からハエが何匹も舞い上がるのは断固阻止。

なお、意外にもコンポスト周辺では今のところGの姿は見ていない。コンポスト周りに物を置いたり、作物を植えたりせずにオープンスペースとしているのが良いかもしれない。

我が家で実践中。臭い・虫防止のコンポスト運用

ポイントを列挙していきます。

通常運用時

日中はフタを開けない

コンポスト内の生分解を促進するため、温度はできるだけキープしたい。日が当たって加温されている時間帯は、熱を逃がすことになるフタの開放は極力避けた方が吉。

また、アメリカミズアブなどは夜になるとあまり飛んでいないように見える。虫がコンポスト内に侵入して、中で産卵するリスクを下げる意味でも、活発にハエ・アブが飛んでる時間帯にフタを開けるのは避けたい。
暗くてコンポストの中がよく見えない状態なら、コンポスト内の小さい蛆虫程度は認識できない。
なんでも、見えれば良いというものではない。
シュレディンガーのなんとやら、である。

うちでは晩ごはん終わってキッチンの片付けしているときに、一日分の生ゴミを投入しにいくルーチンにしている。

土をかける

「土」を味方にすることを覚えてから、コンポスト運用が軌道に乗ったと言っても過言ではない。虫及び悪臭防止に効果的だ。

前述した、心が折れそうなほど蛆虫が大量発生した際、逆境を打破できたのが土の大量投入。
10kg袋に入った土をドザザーッと全部入れて、厚さ10cm以上の土を被せた。かき混ぜたりせずに、そのまま放置したところ、新たな蛆虫の発生は見られなかった。
一週間ぐらいは表層まで這い上がってこないかドキドキだったけれども、結果としては成功して事なきを得た。

以降、日々の生ゴミのコンポスト投入の際、生ゴミ上に土をサラサラっと軽くかけるようにして、蛆虫大量発生の抑制ができている。ゴミに土壌細菌がつくことで分解も促進されるし、ハエも卵を産み付けにくい模様。もしかすると、ハエの卵ごと生分解されたりしとるやも。
土でのカバー効果のおかげか、いわゆる生ゴミ臭も抑えられるようになった。その分、土の匂いがました気がするけれども、生ゴミ臭より1万倍ぐらいマシ。

結果として、土/ゴミ/土/ゴミ/土・・・のミルフィーユ構造(地層?)にするイメージ。とは言っても、普段の土かけは、軽くまぶす程度で済ませている。
土を被せたあとは特にかき混ぜたりしていない。
もし、生分解促進の意図でかき混ぜるのであれば、かき混ぜ後に全体に土をかけた方が良いと思う。未分解のゴミが表層にあるのはよろしくないはず。

「土」というツールで、コンポストの懸念事項であった「臭い」と「虫」問題を解決できたことで長期運用の自身に繋がったことは間違いない。

まとめ

未だ丸1年通しての運用に至っていないが、生ゴミがやっかいな夏場を乗り切りつつあるので、冬場の低温期もあまり不安は無い。夏場に比べ分解は進みにくいのは分かっているが、それも踏まえてノウハウの蓄積をしていきたい。