【2024年版】自腹レビュー!電子書籍・WEB小説をガンガン読みたい人向け「8インチタブレット」に欲しい機能

アイキャッチ_電子書籍中毒者向け8インチタブレット 本・電子書籍

How to「読む」特化タブレット端末選び ~画面サイズ8インチ編~

はじめに

こんにちは、管理人ことマトメレです。
ワタクシ、履歴書の趣味・特技の欄に「読書」と書くタイプの人間。
引っ越しすれば、まずは本屋さんと図書館のリサーチが最優先。都市に出かければ、書泉・紀伊国屋・丸善・ジュンク堂でテンションぶち上がる。

そんな本好きのマトメレは、入院したのをきっかけに「電子書籍」も嗜むように。
電子書籍の良いところ、それはベッドの上に居るまま、小説の続刊を次々と購入し、浴びるようなマラソン読書ができること。そしてそれにすっかりハマってしまった。

そのちょっと後には、小説投稿サイト「小説家になろう」の存在を知る。
そこで完結前の『本好きの下剋上』の最新話を待ちわびる日々を経て、まさにより取り見取りに多種多様な作品と在野の作家さんの存在を知った。

さて、前置きが長くなりましたが、この記事は「読書好き」と「ガジェット好き」の両属性を持つマトメレが、『タブレット端末を真剣に考えて購入しましたよ』についての記録です。
貴方の読書ライフの一助になりましたら幸いです。

最初に結論を書きますと、私が購入したのは
メーカー:Blackview
モデル:Tab 60 (RAM容量6GB/保存容量128GBの方)

結論:小説・新書を読むなら8インチタブレットがおすすめ。その理由とは

私の場合、読み物の種類によって使用ガジェットの棲み分けが進んでます。
大まかな使い分けは次の通り。

コンテンツのタイプ適した端末使用場所備考
・小説、新書
・WEB小説投稿サイト
8インチタブレット自宅リラックスして読書を楽しむ。
ゴロゴロだらだらしながらの長時間も想定。
・小説、新書
・WEB小説投稿サイト
スマートフォン外出先電車内や外出先での暇つぶし用として。
・コミックiPad(10インチタブレット)自宅(リビング)横画面で見開き表示を想定。
・コミックPC自宅(自室)ド迫力で楽しみたいときは、デスクトップPCの出番。
・雑誌PC自宅写真が美麗な雑誌と相性抜群。

読書端末として『スマホとiPadの二刀流』って人も多いように思いますが、それに加えて
「文章読みが捗る8インチタブレット」
「でかい画面で迫力満点なPC」
も併用する、適材適所な『電書端末四天王』体制ですな。

では、小説・新書読みに8インチタブレットが向いている理由ですが、これはシンプルに長文を長時間快適に読める絶妙なバランスを体現しているから。

課題「とにかくリラックスして読書したい」

ストレスフルな読書環境では肩こりに悩まされたりするので、快適さは何より大事にしたい。

今回の記事の本題である「8インチタブレット」の長所を簡潔に述べると、長文テキストをひたすら読む用途に向いている。本の種類としては小説・新書が代表格。
●一画面に表示できる文字数・フォントサイズが体感的に読みやすい
●片手で無理なく保持しやすい重さ・バランス

8インチタブレットでできることは、スマホでも10インチ級タブレットでもできますが、用途によっては“快適さ”が手に入る。つまり「できる・できない」ではなく、快適さを求めるのためのガジェットと言えるでしょう。

ちなみに8インチタブレットを購入する前の、電書読みの主戦力は「iPad」でした。
10インチクラスのタブレットの代表格です。iPadシリーズの中でエントリーモデルなのでお持ちの方も多いでしょう。
ただ、画面サイズと重量がまぁまぁあるので、片手で扱うにはちょいと億劫。
そこで、「スマホよりも大きくて、iPadよりも小さい」画面サイズが8インチのタブレット端末の購入をに踏み切りました。

文章をガンガン読むためのマトメレ的8インチタブレット選定

ここからは電子書籍の読書用端末として8インチタブレットを購入する際のポイントを挙げていきます。

  • 利用する電子書籍サービスに対応しているか
  • 「iPad mini」か「格安」モデルか
  • 玉石混淆の格安モデルの中から「読書向け」を見極め

大まかにはここに挙げた3つのポイントで購入を検討するのが良いと思います。

利用する電子書籍サービスに対応しているか

まず、電子書籍を語るうえで重要なのが「プラットフォーム(サービス)」。
自分がよく利用する、これから利用したいと思っている電子書籍サービスが使えることが最低ラインのクリアすべき点になります。

現行モデルの8インチタブレットであれば、基本的に大手の電子書籍サービスはどこでも使えますが、例外があります。

それは、Amazonが販売している「Kindle Fire」シリーズ。
Kindle Fireシリーズはコストパフォーマンスに優れて、質的にも同価格帯の他社品よりも良質且つアクセサリーも豊富というアドバンテージがあります。Amazonの電子書籍サービス「Kindle」をメイン使う場合にはめっちゃお勧めです。特に、定額払い読み放題サービスの「Kindle Unlimited」を利用する人なら一台は手元に欲しい。
このAmazon謹製「Kindle Fire」ですが、自社の電子書籍サービスの「Kindle」とは最強タッグとなる一方で、他社の電子書籍サービスの利用にはかなり厳しめの制限があります。他の電子書籍サービスの「アプリ」のインストールはNG。裏技で使う方法が存在するものの、経験者の私としても他人様に勧められるような代物ではないです。

ポイントをまとめると
・Amazonの電子書籍サービス「Kindle」をメインで使う人には、Amazon製タブレット「Kindle Fire HD8」がおすすめ
・Kindle以外のサービスも使いたい場合は、Kindle Fireシリーズ”以外”がおすすめ

ちなみに、私はKindle Fire HD8も持ってます。
ケースと画面保護フィルムの選択肢が多くて、本体のコスパも良くて結構長い間はメイン機として愛用してました。あと、電子ペーパー(E-ink)端末の「Kindle Paperwhite」も持ってます。これは電子ペーパー好きでもある、個人的な好みですな。

「iPad mini」か「格安」モデルか

購入を検討する上で避けられないのが「コスト」について。
良いものは高いし、安いものは相対的に機能・質が低い。

文句なしに質的にサイコーなのが、Appleの「iPad mini」。
まさに現在の8インチ級タブレットの中では性能も質もズバ抜けたものがある。
金に糸目をつけない、という方には間違いない選択と言えます。

iPad miniのお値段、大まかには8万円ぐらいの予算を考えておく必要がある。
読書以外にもいろいろな面で活躍が見込めるとは言えども、ぽんと出せる人は富裕層だと思います。

そこで、多くの人にとって現実的なのが「格安」な8インチタブレット。
セールやポイント還元率UPを狙うと概ね1.5万円~2万円ぐらいまでの価格帯のものが狙い目。
私が購入したのも1.7万円ぐらいのものでした。

これぐらいだと、個人の裁量で捻出できるお小遣いゾーンな価格帯だし、ワークホースとして存分に使ってもいちいちハラハラせずに済む。

ポイントをまとめると
・性能と質でサイコーの8インチタブレットを選ぶなら「iPad mini」
・コスパ志向で選ぶなら「格安」モデル

玉石混淆の格安モデルの中から「読書向け」を見極め

さて、当記事も佳境に入ってまいりました。ある意味、ここからが本題。

格安モデルは、格安を実現するために、さまざまな面でコストダウンされている。
安いパーツを使っているのはもちろん、機能面でも全部載せとはいかない。

なので、格安モデルの中から特定の目的に合致するものを探す際には、性能・機能の見極めが必要となる。

今回、読書用として機種選定する際に重視したのは次の点

  • 「画面明るさの自動調整」機能(読書しやすくなるので)
  • 「生体認証」機能(ロック解除が指紋認証とか顔認証でできるとよい)
  • 非光沢(マット調)画面保護フィルムが専用品として販売されている
  • バッテリー容量(充電のため読書を中断されたくない)

また、妥協した点も挙げておきます

  • 画面解像度はフルHD未満でも可(動画鑑賞はできれば良い、程度)
  • 処理性能は同価格帯の中で3番手ぐらいでもOK(激重なゲームはしない)
  • 専用アクセサリーは必要最低限のケース・フィルム類があればよい
  • 価格はクラス最低でなくてもよい(8インチタブは安いと1万円ぐらいからある)

仕様表やレビュー動画を吟味して辿り着いた8インチタブレットとは

まぁ、記事の冒頭にも書いてますが「Blackview Tab60」というタブレットを購入し、すでに5か月ほど主戦力として使ってます。さっき書いたとおり、まさにワークホースとして自宅にいるときはスマホよりも多用しているほど。

ただ、実際にこれを選定した2023年12月頃は、候補の絞り込みに難儀してました。

2023年冬商戦、8インチタブレット多過ぎ問題

10年ほど前に7~8インチタブレットが人気を博した時期があり、当時はNEXUS 7などがかなり売れてました。その後、同クラス品で「コスパ良好でまともに動く万能機」みたいな機種が無くなりました。「安かろう悪かろう」 or 「高級機(iPad mini)」に2極化。

そして時は過ぎ、迎えた2023年。にわかに所謂「中華タブ」と言われていたメーカー群から「結構使えそうじゃん」という良スペック8インチタブレットが続々登場してきた。

だがしかし、日本人にとって馴染みのない「ブランドに関する情報ほぼゼロ」なメーカーから、同じようなスペックだけど微妙に違うヤツが多数登場した結果、群雄割拠なワチャワチャな状況に。

見事生き残ったBlackview Tab60

最初は10機種ぐらいの候補があったんですけど、5機種ぐらいまで絞った時点の表を載せておきます。

ブランドBlackviewALLDOCUBETECLASTHeadwolfユアユー
機種Tab60iPlay 50 mini ProP85TFPad3P30
価格(Amazon)最新価格最新価格最新価格最新価格最新価格
SoCUnisoc
T606
MediaTek
Helio G99
Allwinner
A523
Unisoc
T616
MediaTek
MT8183
メモリ容量(※)6GB8GB4GB4GB4GB
画面サイズ8.68インチ8.4インチ8インチ8.4インチ8.4インチ
画面解像度1340×8001920×12001280×8001920×12002560×1600
●バッテリー容量6050mAh5000mAh5000mAh5500mAh5100mAh
●生体認証顔認識顔認識顔認識
●明るさ自動調整
●マットフィルム(別売)
※メモリ容量は「仮想メモリ」分を除外して、リアルなRAM容量で記載。

最終的に購入したのは左列の「Blackview Tab60」。この機種の細かい点は次項のレビューに書くとして、いったん比較対象の機種のポイントを書いていきます。

ALLDOCUBE iPlay 50 mini Pro

最後まで迷ったのがこの機種。候補中でスピード最速のSoC(CPU+GPUみたいなの)「Helio G99」を搭載し、メモリも最大の8GB。文句なしに頭2つ分ぐらい抜けてます。
ただ、SoCが強力で消費電力が多そうな割にバッテリー容量が候補の中では最少クラスになっていて、長時間の読書に不安を覚える。もし、顔認識・明るさ自動調整さえあれば、買っていたのはこれだった。

TECLAST P85T

価格の安さでみるとぶっちぎり1位。全体的に他の候補機種よりも機能的に見劣りするのは否めないのですが、それでも2世代ぐらい前のKindle Fire HD8ぐらいのスペックのはずなので酷すぎるってことはないはず。あと、候補中でこの機種だけWi-Fi 6対応してるので、SNSとかは意外とイケるのでは無いかと思ったり。ともあれ、予算カツカツではなく今回は積極的に選ぶ理由もなかった、という感じ。

Headwolf FPad3

これはバランスタイプ。おそらくFPad3を購入しても大きな問題はなかったはず。Tab60と同じUnisoc製SoCを搭載していて、FPad3搭載のT616の方が若干性能が上。ただ、メモリ容量はTab60よりも2GB分少ないため、スピード的な有利不利はなんとも言えず。最終的に「バッテリー容量」と「明るさ自動調整」の差でTab60に軍配上がった。

ユアユー P30

画面解像度が2560×1600ピクセルで最も高精細。SoCも速い方だし顔認識もあるし、けっこう良さげではあった。これも「バッテリー容量」と「明るさ自動調整」でTab60に軍配上がった。値段もちょっと高めだったというのもある。

ここまで候補機種との比較してきましたが、似たように見えて並べてみると結構違ってた。
購入したBlackview Tab60もけして全てに秀でているわけではなく、スペック上で負けているところがいくつもある。特に「スピードを重視」「動画視聴を重視」の人はまずTab60を選ばないだろうな。
故に、読書向けとして輝くとも言える。

Blackview Tab60のレビュー

マトメレが実際に使ってみた

さて、ここからは実際にしばらく使ってみた感想です。マトメレ的視点で所感を書いていきます。

「明るさ自動調整」は効果あり

並み居る候補の8インチタブレットに競り勝った理由と言っても過言ではない「明るさ自動調整」。

はっきり分かるレベルで輝度調整してくれるので、”なんちゃって”機能ではありませんでした。
入眠前に薄暗い布団の中で使っているときは明度下がってビカビカしないし、翌朝明るくなったら見やすい明度になる。これは思惑通りということでナイスでした。

併用しているスマホ(Pixel 7)やiPadは当たり前のように対応している機能なので、Tab60だけ煩わしいことにならなくてよかったよかった。

顔認証はややスピードが遅め、だけど有った方が良い

普段、高性能なスマホで顔認証していると認識が一瞬なんだけど、Tab60の顔認識は一拍待たされる感じがある。あと、ちょいちょいタイムアウトというか認証に失敗する。これは搭載しているSoCの処理性能やらカメラの精度とか、かかっている原価の影響をモロに受けるはずなので致し方なし。

じゃあ、顔認証が無くてもよいかと言えば、けしてそんなことはなくて、使えるときは積極的に使うべき。

使いこなしのコツとしては、メインの顔認証が通らなかったとき用に、サブの認証は自分が使いやすいものにきちんと設定しておくべき。自分の場合は、当初のPINコードからパターン認証に変更しただけで、かなりストレスが軽減された。また、パターン認証を登録する際も、大きくぐるっと指を動かすパターンよりも、素早く描けるパターンにしておくと吉。

所感いろいろ

総評としては、ここまでに何度か書いているように「Tab60を買ってよかった」。買い物の目的だった、ラノベ読み用端末として活躍できている。

あと、自宅に居るときのニュース摂取用のWEBとSNS巡回、Youtube視聴といった“日常的な使い方は”Tab60が主戦力に。
一方で既存のガジェットで利用頻度が下がったのが、やっぱりiPad。でも、Tab60をしばらく使ったあとにiPadに触ると、iPadの質の良さが際立つ。格が違う(値段も倍ぐらい違うので当然なんだけど)。

Tab60(純正ケース込み)の持った感じはずっしり重くもなく、軽すぎるということもなく、フツー。
片手持ち運用、バッチリ実現できてる。
応答速度は一定の水準に達しているので、暇つぶしの類はこれで事足りる。iPadを別の場所から持ってくる手間をかけるほどではない。

他の8インチタブレットの候補よりも劣る「画面の解像度」についても、実際に使ってみると特に気にならず。自分の用途の範囲内で十分満足。動画視聴に関して言えば、画面が必要十分の範疇。

本体の質感は低価格タブレットとしては良い方だと思う。樹脂製なのか金属製なのか、ぱっと見よくわらない。ケース付きで使うのであまりシビアに見てないけど、目に見えて工作精度で気になるようなところはない。

総評としては、目的であった「ラノベを快適に読む」が実現できて満足。

<参考>動画再生・音楽再生はフツーに使える

気になる人もいると思うので、動画視聴・音楽再生についても簡単に触れておく。

Androidタブレットの仕様として、動画配信の対応解像度の「Widevine」という規格(?)があったりするが、Tab60は画面そのものがHD級(フルHDより格下)の解像度。
とは言え、解像度が低いおかげで動画再生の負荷も高くないためか、再生時の挙動に不安定さは皆無。Youtubeをカジュアルに楽しんだりするにも良き。

あと、横置き時にスピーカー部が左右に配置されるレイアウトのため、ステレオ感がしっかり左右分離している。音が広がる感じはナイス。

イヤフォンの接続は3.5mmミニピン用端子なので、汎用性が高い。

純正ケース

純正ケースは、風呂フタタイプの液晶カバー+ハードケースのよくあるヤツ。
なお、液晶カバーは閉じた状態ではマグネット固定されないタイプ。
ただ、風呂フタを折って三角スタンド状態にしたときはマグネット固定される。おかげで動画視聴時に立てておく際には安定している。

本体を守るハードケース部分は、一般的なものより柔らかい感じの軟質なプラ素材。むしろソフトケースでよくある、四隅のコーナーガード的な膨らみもあり耐衝撃性はありそう(あくまで見た感じの印象)。

閉じたときのマグネット固定が無いだけで、十把一絡げにダメな子扱いするのを今後は控えようと思った次第。

過去の経験上、安っぽいタブレットケースはすぐにフタ側の縁部分がヘタってくるけど、今回は数か月使った程度では大丈夫。いまのところ、縁がギザギザになったりほつれたり、変なクセがついて反ったりもせずに使えている。

【重要】PDA工房製 低反射マットタイプ液晶保護フィルム

PC工房さんはマイナー機種の保護フィルムもラインナップしてくれて、大感謝。

しつこいようですが、ラノベ読み特化がテーマのため、照明や日光がギラギラ反射する光沢タイプのフィルムは避けたかった。そして、「マットタイプ」のフィルムに偶然出会ったのが実にナイスでした。

使ってみた感想としては、読んで字の如く、目に見えて反射低減の効果あり。
電子ペーパー端末の表面もザラっとしたマットフィルムだったので、手触りは似た感じになる。
一般的なPC用液晶も非光沢が多いので、慣れてしまえば特に違和感なくなる。

長時間読書のためを思えば、マットタイプは理に適った選択だったと言える。

まとめ

ごろごろしながらの快適な電子書籍読み生活、8インチタブレットで無事に実現できました。
スマホとiPadのちょっと足りなかった“隙間”をうまく埋められ、目論見通りうまくいった。

世に「活字中毒」という言葉がありますが、情報を浴びるようにしていたい方には、この、ゆったりとしつつも携帯性・機動性を損なわないサイズ感の利便性は共感いただけるんじゃないかと思います。