ラグの原因が「インターネット回線」でも、あきらめない!
Switchのネットワーク対戦における「ラグ対策」の記事第2回は、インターネット回線の対策について説明していく。
前回、Switch側のラグ対策として「有線LAN」化を説明したけれども、効果があるのはラグの原因がWi-Fi通信が不安定な場合のみ。
今回説明するインターネット回線側の対策は、今、使っているインターネット回線がしょぼくてラグる場合にどうするか、について掘り下げる。
ポイントは、インターネット通信に関わる諸々の「質」をできる限り向上する、これに尽きる。
インターネット回線のせいだと断定する前に、ダメ元で確認
ぶっちゃけ、インターネット回線をどうこうするとなると、契約変更がめんどくさい。あくまで最後の手段だと思ってる。
いきなり回線契約の変更に踏み込む前に、現状の自宅内でのチェックポイントを挙げておくので、一通り確認を。
ケーブルの劣化・ノイズ元に隣接
各ご家庭でのインターネット回線の入り口にあたる「機械」があります。機能によって機械の名称が異なるのですが、本稿ではこまけぇことにこだわらず「モデム」と呼ぶことにする。
このモデムにつながっているLANケーブルが劣化すると通信に悪影響が出ます。
モデルの近くに様々な電子機器や雑多なケーブルがある場合、ノイズが発生してネットワーク通信を阻害する原因に。悪い例としては、無駄に長いケーブルがトグロを巻いているような状態で狭い隙間にギュウギュウに押し込められているような状態。これはあかん、ネットワーク技術者が見たら悲鳴を上げて逃げ出す。
これらの劣化・ノイズ対策には、新品でグレードの高いLANケーブルに置き換えることで改善する場合がある。
特に、「インターネット回線を分配するルーター」と「モデム」が別々に設置されている場合、この両者をつなぐLANケーブルには気を付けたい。我が家ではノイズ対策としてハイグレードな「カテゴリ7」で可能な限り短いLANケーブルでつなぐようにしている。もちろん、メーカーは信頼できる有名メーカーのものにしておきたい。
モデムがアチアチ
「高熱」でモデムやルーター本来の性能が発揮できていないケースもある。
NGな設置の例として、
・棚の中に入れている(熱気がこもったままになりがち)
・日の当たる窓際(日射が熱源に)
・本などが密着している(吸気口・放熱口がふさがってる)
が代表的。
モデムやルーターの類は、日の当たらない風通しの良いところに置く。異常な熱による性能低下が避けられる。電源をいったん切って完全に冷ましてから再度電源ONにすること。
ケーブルや熱対策をしても、通信が不安定なままなようだと、いよいよインターネット回線側の問題の可能性が高くなってくる。
イマドキの質の良いインターネット回線に契約変更だ
いかにもラグの原因になりそうなインターネット回線はコレ
一口と言ってもインターネット回線もいろいろある。古い方式だったり、原理的に通信の安定性がイマイチなものも。ラグ対策の観点では、不利な回線なら乗り換えを推奨。
「ADSL」「モバイル(携帯電話網、WiMAX)」は、2020年代時点の他の方式に比べると安定性に難あり。安定性が低い=ラグる、といっても過言ではない。
あと、CATV(ケーブルテレビ)については、現在の契約内容をよくよく確認してほしい。20年前のブロードバンド黎明期からずっとプランを変えずに使っている、ついでにモデムも当時から一度も変えていない、なんて場合はイマドキのインターネットとはいいがたいはず。
契約しているCATV会社が提供している現時点の主力プラン以上へデータ通信の見直したい。
現在の回線 | 特長 | 変更先候補 |
ADSL | 2000年代初頭に普及。 2020年代に選ぶメリットは無い。 | 光ファイバー/CATV |
モバイル(携帯電話網) | 他のインターネット回線に比べ安定性に劣る。 ゲーム用途の場合、大量のデータ通信でパケット代が高額に。 | 光ファイバー/CATV |
CATV(古い・遅い) | 古い契約をそのまま放置していると、遅い世代のままかも。 | 光ファイバー/ CATV(高速プランにアップグレード) |
CATV(現代的・速い) | 契約プランが速度100Mbps以上だったら嬉しい。 | 後述 |
光ファイバー(FTTH) | 契約プランが速度100Mbps以上だったら嬉しい。 | 後述 |
一般論としての2020年代優良な回線
具体的に有力候補を挙げてみたい。
まずは、光ファイバータイプから。
筆頭はやはり安定のNTT「フレッツ光」。全国的に普及しており、特殊な条件の住居でなければ選択できるようになってきている。速度や住居タイプ別にいろいろなプランがあるが、自分の環境にあったものを選べばよい。
次はソニー系のNuro光。高速さを売りにしているサービス。ただし、提供エリアは都市部中心。

光タイプでNTTのライバルになっているのが、各地方の電力会社によるサービス。
例えば東京電力だとTEPCO光。自分の住居エリアの電力会社のWebサイトで確認できる。
CATV(ケーブルテレビ)については、各サービス提供元によってそれぞれ設備の事情も様々なので、インターネットサービスのプランもまちまち。都市部でばりばりの超高速プランを持っている会社もあれば、地方で昔からあまりサービス内容が変わっていないところまでケースバイケース。
チェックポイントとしては、「速度100Mbps以上のプランかどうか」で大雑把な線引きになると思われる。この記事を読んでいる人は、現在、ゲームのラグに苦しんでいて対処方法を探っていると思われるので、もしCATV且つ低速なインターネットの契約の場合は改善アクションをおススメする。
対処の仕方としては、まず、CATVのサービスセンターへの相談が無難。
相談する際も「ゲームがラグる」では、話が通じない可能性があるので、やさしい言い回しで。
「通信が不安定で、使っているサービスが遅延したり、途切れたりする」と伝えると会話がスムーズ。サービス担当者からなんらかの提案があれば、“改善方法”をよくよく吟味の上で進める。説明がわからなければ納得するまで話を聞くべきだが、マナーとして「わからん用語」がでてきたらググってくだされ。
大まかには、次のような対処が想定されます。
・現状使っている機材の再起動・設定見直し・交換。
・より高速なプランへのアップグレード。
恐怖の集合住宅
と、ここまでは各インターネット回線サービスで謳われているカタログスペックが“幸運にも”発揮された場合。
残念ながら”不運””残念”なケースも存在している。
特に“あるある”なのがマンションなど集合住宅で発生するインターネット通信の劣化。
集合住宅の場合、インターネット回線の契約が「光ファイバー」タイプであっても、建屋内の各世帯でシェアする「VDSL」では悲劇の原因になりやすい。マンション全体で一本の回線を分け合って使うという原理上、同時にインターネット回線を使っている人が多数いると混雑によって通信品質が左右される。その分、一戸建ての光ファイバーに比べて料金が何割か安く設定されているのはスピード・品質が犠牲になっているためとも言える(たぶん)。
無論、すべてのVDSLがダメというわけでもない。アパートのように建物内の世帯数・インターネット利用者数が少ない場合は体感でわかるレベルの障害までは発生しにくいかもしれない。
一方で、同時利用者数に対し、回線容量が不足しがちなのが大規模マンション。特にマンション内で契約可能なインターネット回線が、どこか指定のサービス一択となっているケースでは特に通信設備への負荷集中がおきやすいのは想像に難くない。あまりに通信が安定しない場合は、サービス提供元のサポートに相談するなどして設備増強してもらうぐらいしか解決策がないが、短期間で劇的に改善するのは望みが薄い。
マンションやアパートでも物件によっては低層階だけなら、戸建て用の回線を直接引き込みできるなんてアクロバティックな解決方法もあったりするらしい。
そうそう、集合住宅ではない一戸建ての場合は、自分の家専用に光ファイバーを直接引き込んだ上で占有して使えるので、集合住宅のようなシェアでの混雑は起こらない(はず)。ゲームのラグ以前に、インターネットの快適度がQoLを左右する現状では、インターネットのために一戸建てに住む選択は断然アリと言える。家を買うとなると大ごとだけれども、地方都市なら借家もわりと見つかるはず。
一人暮らしでアパートを借りる場合、インターネット回線はどのような契約が可能か、は手を抜かずに調べておきたい。
さすがに引っ越しとなるとハードルが高いので、まずは自身の契約しているインターネット回線(プランなど)を確認し、できるところから改善に取り組むのが現実的。