対戦ゲームのラグ対策に!Switchのネットワーク高速化【有線LAN編】

20220724_Sitchラグ対策-有線LAN編 Wi-Fi、LAN

ラグで劣って、勝負に負ける

スプラトゥーンやフォートナイトやらのオンライン対戦ゲームで負けたとき、
「いや~、今日はラグが出たせいで勝てなかったなー」
などと腕の無さをラグのせいにしている輩(やから)の多さよ。

ラグとは、対戦ゲーム時の“処理落ち・遅延による動きのカクつき”のこと。

ラグのせいで負けた・・・つまり、ラグが無かったなら勝てたハズよね。
真のテク有りなのにラグ負けするなんて、こんな残念なことはないので、さっさとラグ対策して常勝街道まっしぐら!

えっ、肝心のラグ対策はどうやるか?
いくつか対策はあるのですが、この記事では「王道」であるところの、Switchの「有線LAN化」について説明します。

玄人好に好まれる「有線LAN」、その理由とは

この記事にたどり着いている方々は、ラグの原因がインターネットやネットワークに関係していることには薄々勘付いているはず。つまり、ラグ対策=ネットワーク改善がキホンだ。

Switchをネットワークにつなぐとき、大まかに2つの方法がある。それが「有線」と「無線」。
「無線」は、ご存じの通りWi-Fi(ワイファイ)でつなぐときに電波を使うことを指してる。Wi-FiはSwitchに標準搭載されているので使っている人も多い。
最大のメリットはお手軽・使いやすいこと。一方で弱点もあって、電波故に有線と比較すると通信が不安定になりやすく速度も遅い。この弱点が頻発するような使い方・ネットワーク環境だと「ラグ頻発で負けまくる」わけ。

では、もう一方の「有線」の話をすると、強みは「通信の安定性」。安定しているので速度低下が起こりにくく、結果としてスピードも良好なまま維持しやすい。デメリットは無線と反対で、ネットワーク接続用のLANケーブルを引っ張りまわす必要があること。まぁ、Switchを手持ちで遊ぶときは煩わしい。

機能無線
(Wi-Fi)
有線
(有線LAN)
Switch標準搭載〇:Switch 有機ELモデル
×:Switch 液晶モデル
通信の安定性
通信の速度
つなぐ方法Wi-Fiルーター(親機)に
電波でつながる
ルーターに
LANケーブルでつながる

つまり、お手軽なのはWi-Fi。
ただ、「勝ちにこだわる」「勝つために何ができるか」を考える玄人の皆さんは、ポテンシャルの底上げのために、有線LANを活用している。

2021年に登場した「Nintendo Switch(有機ELモデル)」に付属しているNintendo Switchドックは、従来のドックよりも機能強化され、有線LANポートを標準で搭載している。ニーズが高い有線LANを公式にとりこんだ格好だ。

あと、Switchの液晶モデルのドックは有線LANポートを搭載していないので、別途、有線LAN用アダプターを購入する必要あり。LANケーブルも買わなくちゃだわ。

操作しやすさにこだわってプロコンでプレイしている人は、ドッキングステーションを介してSwitchを据え置き&テレビ接続しているわけで、同様に有線LANも勝つためのコーディネートの中の一つとして融合しやすい。

これを見れば大丈夫!Switch 液晶モデルを有線LAN接続する方法

ここからはSwitch(液晶モデル)での有線LAN接続の方法を具体的に説明していこう・・・と思ったけれどもパーフェクトにわかりやすい説明が任天堂 公式のサポートページにある!
すごいぞ任天堂!

有線でのインターネット接続方法|Nintendo Switch サポート情報|Nintendo
Nintendo Switchを有線(LANケーブル)でインターネットに接続する方法をご案内します。


とは言え、任天堂のサポートに無い情報が。
それは、有線LANアダプターとLANケーブルの選び方。

ネットワークに詳しくない人にとっては、何を選べばいいのかわかりにくい部分でもあるので、そこのところを補足していきます。

Switchのおススメ有線LAN、ズバリこれだ

LANアダプター

まず、Switch液晶モデルのドックに有線LANポート(LANケーブルの接続口)はついていないため、USBポートに「LANアダプター」を取り付けます。
任天堂が出している純正オプションのLANアダプターは存在しないため、サードパーティー製のものしかありません。

ちなみに任天堂正式ライセンスを受けたHORI製のLANアダプターは「高い」のでここではおススメとしません。HORIファンの方の購入を止めるような野暮はしませんが、HORIファン以外にはもっとメリットのある別商品を紹介します。

ズバリおすすめは、バッファロー製「LUA4-U3-AGTE-NBK」。
まず、最大のメリットは価格が千円台半ば(執筆時点で1,580円)と安価なこと。
それと、メーカー側でSwitchでの動作確認済みの安心感。私自身も使用していてすこぶる快適に使ってる。

「バッファロー」というメーカーをご存じない方に少し説明すると、名古屋に本社を置く日本のメーカーで、中でもネットワーク機器分野では国内No.1。家庭用はもちろん企業向けも含めたガチンコのネットワーク機器を作っているというわけ。
まぁ、パソコンにちょっと詳しい人なら誰でも知ってる話なのですが、筆者愛知県民の郷土愛ということで念のため。

これ、あくまで「ドック」への接続用です。なので、接続端子がUSB-Type Aという長方形のもの。
ドックを使わないSwitch直結には、端子形状が丸っこいUSB-Type C用のアダプターが必要になるのでお間違えなきように。

LANケーブル

LANケーブル選びも実は奥が深い。
質にこだわらなければ、それこそダイソーで売ってるものでも使えなくはない。

だがしかし、本稿では「質」と「コストパフォーマンス」の観点からおススメを決めたい。

おススメは、バッファロー製「BSLS6AFU100BL(この型番は10mタイプ)」。
同じシリーズで0.5m/1m/2m/3m/5m/7m/10mが出ている。長さは自身の環境に合わせてルーターやスイッチングハブからの距離に応じて選んでOK。

このシリーズを勧めるポイントは次の通り。
品質が良い、グレードが高め(カテゴリ6a)でノイズ耐性が良好、スリムケーブルで取り回ししやすい、トータル評価に対してコストパフォーマンスも良好。

価格面で見れば、より下位グレードのカテゴリ5aやカテゴリ6の方が安いけれども、極端には変わらないので、「お守り的」に上位グレードを選んでもよいと思う。
反対に、上位グレードのカテゴリ7以上のLANケーブルは値上がり幅が大きい。またケーブル自体もノイズ除けのシールド層が厚くなるため、結果、太い・固い。Switch用としてはさすがに過剰なんではないだろうか。

まとめ

ラグ対策として、まずとっかかりになるSwitchに近いところの「有線LAN」化について紹介しました。
これだけでラグが激減すれば、それに越したことはないのですが、ラグの原因が複数存在している場合は完全解決には至らないかもしれません。

もし、Switchを有線LAN化してもラグが解決しない場合・・・それは原因が「インターネット回線」の方にもある、ということを意味します。
機会があれば、インターネット回線周りの見直しについても説明したいと思います。