ミラ・ジョヴォヴィッチ成分の補給に最適!映画「モンスターハンター」

Amazon Prime Videoで配信始まったよー

コロナ禍で劇場公開スケジュールがグダグダになっている最中、アクション映画として期待されていた「モンスターハンター」。

劇場で見ることは叶わなかったのですが、アマプラで配信されたと聞いて早速視聴しました。

これは・・・モンハン好きのための映画ではない!たぶん。

モンハンが好きすぎる人が、モンハン世界の再限度の確認を目的として観るとがっかりするんだろうと推察する。そもそも、リアル地球の米軍が異世界転移してくるってだけでアンチが湧きそう、沸騰しそう。実際、予告編が出た当時には攻撃されてたんだろうなぁ。制作側からすると織り込み済みというか覚悟の上なんだろうけど。

だがしかし、これがラノベ読み相手となると事情が違ってくる。
「GATE」「ルーントルーパー」で自衛隊がばんばん異世界行ってるのに慣れているので、話の導入部分に全く違和感を感じない。むしろ、安定のテンプレだなぁ、ぐらいなもんである。

さらには、長年のミラ・ジョヴォヴィッチのファン視点となると、もう主演映画ってだけで「ご褒美」でしょ。同じカプコン原作のジョヴォヴィッチ主演シリーズのバイオ・ハザードが完結して数年経過して、彼女のハデハデなアクションに飢えていたアニキ達にとっては、本作はご褒美以外の何物でもない。

ジョヴォヴィッチ定点観測コレクションとして重要な作品だ!

つまり、モンハンのプレイ経験ありつつもガチ勢までは行っておらず、GATE&ルーントルーパーの既刊本は外伝含めて全部買っていて、フィフスエレメント以来のミラ・ジョヴォヴィッチ好きなおいらにとっては奇跡の食材ミックス作品である。

特に着目したいのは「令和のミラ・ジョヴォヴィッチ」を堪能できるところ。
本作の序盤は砂漠シーンのため、晴天・屋外でのシーンが多い。加えて、カメラワークが「ジョヴォヴィッチをしっかり映す」グッジョブな仕事してる。
バイオ・ハザードは暗いシーンが多いし、ゾンビへの警戒感でジョヴォヴィッチを安心して愛でることがなかなか難しかったが、本作ではストレスをあまり感じずにジョヴォヴィッチを堪能できる。

刺激の強い艶っぽいシーンは無いんだけど、見てるこっちもけっこういい歳なので、そこまでがっつかず、むしろ邪念(?)なく画面に集中できて良き。

結局のところ、ハリウッドと日本のジョヴォヴィッチスキーな制作陣が、同志の出資者からお金集められれば、原作はなんでもよかったんじゃないかと思う(誉め言葉)。

味付け

90年代~00年代のアクション映画のオマージュというか、作りなれてるのでノウハウをぶっこんできたというか、モンスターもの映画をひたすら見続けてきた諸兄にとって“あるある”なところもよかった。

虫系モンスターはスターシップトゥルーパーズとエイリアンの要素をごった煮にしてみたり、傷の消毒はランボー方式を採用したり、原作への義理ってことでモンハン要素はまぁまぁ入れてくれる。

受付嬢役の山崎紘菜さんは唯一の日本人キャストらしいだけど、このお姉さんなんかEテレの「ムジカピッコリーノ」から呼ばれてきましたみたいな感じで完全に浮いてる。浮いてる理由がもう一つあって、顔のメイクがてかてかで常に汚れが付かないしライティングが暗くならない謎仕様。
この悪目立ち具合が、制作陣からの「こまけぇことはいいんだよ」のメッセージを常に供給してくれる役どころになっている。

米陸軍がはりきって協力してくれてる(?)ので、怪獣映画に欠かせない主力戦車とのドンパチも入っているのも素敵。M1エイブラムズ戦車とか普段のアクション映画であんまり見ない。

まぁ、突っ込みどころは相応にあって、タキシングしているオスプレイのエンジン下から、主人公がエンジンを見上げる(排気で焼け死ぬのでは?)シーンとか、時系列的に前後してる編集ミスぽいところとかあるけど、まぁ気にしない。

思った以上にごった煮具合が楽しい作品でした。ごちそうさまでした。