Crucial T705 (CT2000T705SSD3-JP) 2TB NVMe SSD ベンチマークまとめ

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MicronのコンシューマーブランドであるCrucialからリリースされたT705 2TB SSD(ヒートシンク非搭載モデル CT2000T705SSD3-JPおよびヒートシンク搭載モデル)は、発売時点においてコンシューマー向けSSDの性能の頂点を極める製品です。Phison E26コントローラと、2400 MT/sで動作するMicronの最新232層TLC NANDフラッシュメモリを採用し、記録的なシーケンシャルリード/ライト速度を実現しています。多くのベンチマークテストにおいて、リード14 GB/s超、ライト12 GB/s超という驚異的な数値を叩き出しています。

PCMark 10や3DMark Storageといった実アプリケーションベースのテストにおいても、他の追随を許さない最高レベルのスコアを記録しており、複数のレビューサイトで「テストした中で最速のSSD」と評価されています。

しかしながら、この卓越した性能を維持するためには、効果的な冷却(ヒートシンクおよび適切なエアフロー)が必須条件となります。冷却が不十分な場合、サーマルスロットリングが発生し、性能が著しく低下する可能性がある点は、導入を検討する上で最も重要な注意点です。価格設定はプレミアムクラスであり、耐久性評価(TBW)は標準的ですが、競合製品の中にはより高い評価を持つものも存在します。

結論として、Crucial T705 2TBは、PCIe 5.0プラットフォームと適切な冷却環境を準備でき、絶対的なストレージ速度を求めるパフォーマンス愛好家、ハイエンドゲーマー、そしてプロフェッショナルユーザーにとって、現時点で最速の選択肢となるでしょう。

1. 技術仕様と製品特徴

1.1 公式仕様概要 (Crucial T705 2TB – CT2000T705SSD3/CT2000T705SSD5)

Crucial T705は、同社のGen5 SSDラインナップにおけるフラッグシップモデルであり、前世代のT700の後継製品です。特筆すべき点として、T705シリーズの中でも2TBモデルが、公称シーケンシャルリード性能において最も高い数値(14,500 MB/s)を達成するように設計されていることが挙げられます。これは1TBモデル(13,600 MB/s)や4TBモデル(14,100 MB/s)を上回っており、最も人気が出ると予想される2TB容量に対して、性能の最適化が重点的に行われたことを示唆しています。この事実は、1TBや4TBモデルを選択した場合、レビューで報告されている2TBモデルの最高性能には到達しない可能性があることを意味し、ユーザーの期待値を管理する上で重要な情報となります。

以下に、Crucial T705 2TBモデル(CT2000T705SSD3/SSD5)の主要な公式仕様をまとめます。

表1: Crucial T705 2TB 公式仕様

仕様出典
容量2TB (2000 GB)
フォームファクタM.2 2280 (両面実装)
インターフェースPCIe 5.0 x4
プロトコルNVMe 2.0
コントローラPhison PS5026-E26
NANDフラッシュMicron 232層 3D TLC (B58R) @ 2400 MT/s
DRAMキャッシュ2GB LPDDR4 (1GB/TB)
シーケンシャルリード (最大)14,500 MB/s
シーケンシャルライト (最大)12,700 MB/s
ランダムリード (最大 IOPS)1,550K (155万) IOPS
ランダムライト (最大 IOPS)1,800K (180万) IOPS
耐久性 (TBW)1200 TBW
保証期間5年間
暗号化AES 256ビット, TCG Opal 2.01
SLCキャッシュダイナミック、ユーザー容量の約11% (2TBモデルで約220GB)
PS5互換性あり (ただしPCIe 4.0速度に制限)

この表は、ドライブの基本的な特性に関する信頼できる情報を迅速に参照できるように、複数の情報源(公式仕様、レビュー、製品ページ)から散在するデータを統合し、分かりやすく整理したものです。ユーザーからの問い合わせ項目(1)に直接対応しています。

1.2 コア技術と特徴

  • Phison E26コントローラ & Micron 232L TLC NAND: この組み合わせがT705の卓越したパフォーマンスの心臓部です。特に重要なのは、搭載されているNANDフラッシュが、前モデルT700の2000 MT/sから高速化された2400 MT/sで動作している点です。これがT705の速度向上を実現する主要な差別化要因となっています。この高速化は、Micronの232層NANDプロセスの成熟を示すものであり、既存のE26プラットフォームからさらなる性能を引き出すことを可能にしました。この実現には、PhisonとMicron双方による多大な研究開発が必要でした。
  • ヒートシンクオプション (CT2000T705SSD3 vs. CT2000T705SSD5): 本製品には、ヒートシンクが付属しない標準モデル(CT2000T705SSD3、本レポートの主な対象)と、Crucial独自のプレミアムヒートシンクが搭載されたモデル(CT2000T705SSD5)の2種類が用意されています。ヒートシンクはアルミニウムとニッケルメッキ銅を使用したファンレスのパッシブ設計で、標準のブラックに加え、限定版としてホワイトカラーも提供されます。強調すべきは、ヒートシンク非搭載モデルであっても、マザーボード付属のM.2ヒートシンクなど、何らかの効果的な冷却手段が必須であるという点です。
  • DirectStorage最適化: T705はMicrosoft DirectStorageに最適化されており、Phison I/O+テクノロジーを活用しています。これにより、ゲームのロード時間を短縮し、CPU使用率を削減することが期待されます。
  • セキュリティ機能: AES 256ビット ハードウェア暗号化およびTCG Opal 2.01標準をサポートしており、データのセキュリティを確保します。
  • 後方互換性: PCIe 4.0およびPCIe 3.0スロットとの後方互換性を備えています。ただし、その場合のパフォーマンスは各インターフェースの最大速度に制限されます。

2. パフォーマンスベンチマーク詳細分析

2.1 シーケンシャルスループット分析

  • CrystalDiskMark (CDM): 複数のレビューにおいて、T705 2TBモデルは公称スペックに近い、あるいはそれを超えるシーケンシャルリード/ライト速度を一貫して記録しており、多くのテスト環境で新記録を樹立しています。具体的な数値としては、リード14,600 MB/s超、ライト約12,700 MB/s、リード約14 GB/s、リード14,500 MB/s・ライト12,700 MB/sに近い値 などが報告されています。日本のレビューサイト ではリード7092 MB/s、ライト6716 MB/sという結果でしたが、これはPCIe 4.0環境での測定であると明記されており、PCIe 5.0環境ではより高速な結果が期待できると述べられています。
  • ATTO Disk Benchmark: ATTOベンチマークの結果を見ると、リード性能は一貫して非常に高く、記録的な数値を達成しています。特にS9では、比較的低いキューデプス(QD4)でも大きな転送サイズにおいて13.5 GB/sを超えるリードスループットが確認されています。一方で、ライト性能については、一部のレビューで結果にばらつきが見られたり、不安定さが指摘されたりしています。S35では高いスコアが報告されていますが、グラフでの比較が必要です。このリード性能の圧倒的な強さとは対照的なライト性能の変動は、特定のワークロードや転送サイズにおける挙動の可能性を示唆しており、CDMのような単一のピーク性能値だけでは見えない特性を明らかにしています。これは、コントローラのアルゴリズムや特定の条件下でのキャッシュ管理に関連している可能性があります。
  • SLCキャッシュ挙動: T705はダイナミックSLCキャッシュを採用しており、2TBモデルでは約220GBの容量を持ちます。キャッシュ内の書き込み速度は非常に高速で、例えば約12.1 GB/sの速度を18秒以上維持できたという報告があります。重要なのはキャッシュ枯渇後の書き込み速度で、約4 GB/s(4000 MB/s)という値が複数のソースで確認されています。これは依然として非常に高速であり、前モデルのT700(約3800 MB/s)や多くのGen4ドライブを上回る性能です。多くのSSDがキャッシュ枯渇後に大幅な速度低下を示す中で、T705が高いベースライン速度を維持できることは、巨大なファイルの転送やインストールといったタスクにおいて明確な利点となります。TechPowerUp によれば、キャッシュからのデータ移動(フォールディング)速度は1160 MB/sとされています。
  • その他のシーケンシャルテスト (Blackmagic, ファイルコピー): Blackmagic Disk Speed Testでは、リード9.82 GB/s、ライト8.67 GB/sという安定した速度が測定されています。The SSD Review のTrue Data Testing(15GBの混合ファイルコピー)では、最上位SSD間での差はわずか(1~2秒程度)であったと報告されており、単一ドライブ内コピーの限界を示唆している可能性があります。Tom’s Hardware では、コピー性能はNANDにいくらか制限されるものの、T705は依然としてチャートのトップを獲得したと述べています。

2.2 ランダムアクセス性能分析

  • 4K QD1 T1 パフォーマンス: OSやアプリケーションの応答性に大きく影響する4Kランダムアクセス性能(特にQD1 T1)は、多くのレビューで「良好」または「堅実」と評価されていますが、必ずしも全ての競合製品に対して記録破りというわけではありません。TweakTown ではリード107 MB/s超を測定し、「最も重要な場面で巨大なパフォーマンスを発揮している」と評価しています。mybest ではリード826 MB/s、ライト579 MB/sという非常に高い数値が報告されていますが、これは一般的なQD1 T1テストとは異なる設定や、より高いキューデプスでの結果である可能性があります。Tom’s Hardware は、Micronの232層TLCはランダムリードの「レイテンシ」において、Samsungの旧世代176層TLC(2TB 990 Proに搭載)にはわずかに及ばない可能性があると指摘しつつも、T705の結果自体は非常に印象的であると述べています。SSD-Tester ではリード79.05 MB/sという結果が示されています。これらの結果は、T705が生の帯域幅で優れている一方で、小さなランダムリードにおけるレイテンシ特性は、絶対的な最高レベルではない可能性を示唆しています。これは、OSの機敏性を最優先するユーザーにとって、トップクラスのGen4ドライブや特定の競合製品との体感差が、シーケンシャル性能の差ほど劇的ではないかもしれないことを意味します。
  • 高キューデプス IOPS: 公称スペックでは、最大でリード155万IOPS、ライト180万IOPSに達します。TweakTown のAnvil’s Storage UtilitiesによるランダムリードIOPSテストでは、良好な結果ながらも、以前のPhisonファームウェアで達成された数値よりは低かったと報告されています。StorageReview のVDIベンチマークでは、ブート時には高いIOPS(143K)を示しましたが、ログインシナリオでは結果がまちまちでした。
  • IOMeter 結果: HotHardware のIOMeterテストでは、T705はMSI Spatium(恐らく同じE26ベースのドライブ)と同等の性能を示し、特定の4Kランダムおよび8K混合ワークロードにおいては、帯域幅とレイテンシの両方でSamsung 990 Proにわずかに劣る結果となりましたが、その差は小さいと報告されています。

2.3 アプリケーションおよび実環境パフォーマンス指標

  • PCMark 10 Storage: T705は、この総合ストレージベンチマークにおいて、一貫して記録的な高スコアを叩き出しています。PCMag は、以前の記録保持者(Corsair MP700 Pro)を10%上回り、Windows起動、Battlefield 5のロード、ファイルコピーといった個別のトレーステストでも新記録を樹立したと報告しています。Tom’s Hardware も、T700と比較しても印象的な、記録上最速のドライブであると確認しています。The SSD Review では、Full System TestでIntel Optaneに次ぐ総合2位、Quick System TestではOptaneをも上回る総合1位を獲得しました。mybest でもトップクラスのスコアが記録されています。YouTubeチャンネルASCII のレビューでは、T705がT700よりも大幅に高速であることを示すグラフが提示されています。PC Watch は、比較対象ドライブ(NM800、恐らくGen4)の2倍以上となる4971というスコアを報告しました。これらの結果は、T705の極めて高いシーケンシャル性能と向上したランダム性能が、OS起動、アプリケーション起動、ゲームロード、大容量ファイル操作といった日常的なタスクにおいて、測定可能な実質的な利点をもたらすことを明確に示しています。
  • 3DMark Storage Benchmark: ゲーム関連タスクに特化したこのベンチマークでも、T705は記録的なスコア、帯域幅、低レイテンシを達成しています。Tom’s Hardware は、T700に対する優位性を強調し、DirectStorageへの最適化により、現在および将来のゲーミングプラットフォームとして優れていると評価しています。
  • ゲームロード時間: 具体的なゲームロード時間としては、PCMark 10のBattlefield 5トレースでの記録更新、Final Fantasy XIVベンチマークでの6.3秒というロード時間(テストされたSSDの中でトップ10入り) などが報告されています。Amazonのユーザーレビュー でも、ゲームのダウンロードやロードが非常に高速であるとの声があります。ASCIIのレビュー では、ピーク速度が常に発揮されるわけではないものの、応答性の良さが重要であると指摘されています。
  • ファイルコピーテスト: 実際のファイルコピーテストの結果は、PCMark 10のコピートレースでの記録更新、Tom’s Hardware のDiskBenchテスト(この特定のテストではT700にわずかに劣るが、リード性能は依然として優れている)、The SSD Review のTrue Data Testing(15GB混合ファイルコピーで最上位SSD間の差は僅少)、ASCII の5分間連続書き込みテスト(キャッシュ内での安定した高速性)などが報告されています。
  • コンテンツ制作 / プロフェッショナル用途: ベンチマーク性能やマーケティング資料に基づき、これらのタスクへの適合性が示唆されています。TweakTown は、Adobe Photoshop/Illustrator、Excel/PowerPointといったアプリケーションの起動やファイルコピーにおいて、Gen4 SSDよりも最大40%高速なパフォーマンスを発揮すると主張しています。Tom’s Hardware は、HEDT(ハイエンドデスクトップ)、ビッグデータ、CADといった用途にも適していると述べています。ただし、The SSD Review の単一ドライブ内コピーテストの結果や、ASCII のゲームロードに関する言及は、合成ベンチマークで見られるような劇的な差が、特定の現実世界のシナリオでは必ずしも体感できるとは限らない可能性を示唆しています。これは、特に高速なGen4ドライブからのアップグレードの場合や、CPUやRAMなど他のシステムコンポーネントがボトルネックとなる場合に顕著になる可能性があります。

3. 競合市場におけるポジショニング

3.1 競合製品との性能比較

  • PCIe 5.0 競合製品: T705の性能は、同じPhison E26コントローラを搭載する他のドライブ(例: Crucial T700, Corsair MP700 Pro, Sabrent Rocket 5, ADATA Legend 970, Aorus 10000, MSI Spatium)や、異なるコントローラを搭載する可能性のあるドライブ(例: TeamGroup IG5666, SK Hynix P51)と比較されます。T705は、より高速なNANDを採用しているため、一般的に旧モデルのT700を上回る性能を発揮します。MP700 Proのような以前のリーダーを凌駕し、新たな性能記録を打ち立てています。Sabrent Rocket 5のようなドライブとは僅差で競り合うか、わずかに上回る性能を示しています。Tom’s Hardwareのレビュー では、MicronのOEMドライブ(4600)やMP700 Eliteと比較して好意的に評価されています。StoredBits では、将来登場する可能性のあるSamsung 9100 Proとの比較が行われています。
  • ハイエンド PCIe 4.0 競合製品: Samsung 990 Pro, WD Black SN850X, Crucial T500/P5 Plus/P3 PlusといったトップクラスのGen4ドライブと比較すると、T705はシーケンシャルスループットにおいて大幅な向上を提供します(TweakTown は一部タスクでGen4より最大40%高速と主張)。ランダム性能も全体的に向上していますが、特定のテストにおけるレイテンシは一部のGen4ドライブと同等か、わずかに優れている程度の場合もあります。アプリケーションベンチマークではT705の明確な優位性が示されています。ただし、Tom’s Hardware は、ファイル転送に関しては多くのGen4ドライブでも「十分に高速」であると指摘しています。

以下に、Crucial T705 2TBと主要な競合製品の性能を比較した表を示します。

表2: パフォーマンス比較 – Crucial T705 2TB vs. 競合製品

ドライブモデルインターフェースシーケンシャルリード (MB/s)シーケンシャルライト (MB/s)PCMark 10 Overall3DMark Storage出典例
Crucial T705 2TBPCIe 5.0 x4~14,500~12,700~4900+~6700+
Crucial T700 2TBPCIe 5.0 x4~12,400~11,800~4400-4600~5500-6000
Sabrent Rocket 5 2TBPCIe 5.0 x4~14,000+~12,000+(データ依存)(データ依存)
Corsair MP700 Pro 2TBPCIe 5.0 x4~12,400~11,800~4500~5800
Samsung 990 Pro 2TBPCIe 4.0 x4~7,450~6,900~3800-4100~4500-5000
WD Black SN850X 2TBPCIe 4.0 x4~7,300~6,600~3700-4000~4400-4900

(注: 上記の数値は複数のレビューからの代表的な値であり、テスト環境によって変動します。4K QD1リードの比較データは一貫性が低いため省略しました。)

この表は、ユーザーからの問い合わせ項目(5)に直接対応し、T705を主要な競合製品と比較するための明確で定量的な情報を提供します。これにより、T705の市場における位置づけ、利点、および潜在的な欠点が明らかになります。

3.2 強みと弱みの分析

  • 強み:
  • クラス最高のシーケンシャルリード/ライト速度
  • アプリケーションおよびゲーミングベンチマーク(PCMark 10, 3DMark)における卓越したパフォーマンス
  • 強力なSLCキャッシュ枯渇後の書き込み性能
  • DirectStorageへの最適化
  • 効果的なオプションヒートシンクの提供
  • 標準的なセキュリティ機能(TCG Opal)
  • 弱み:
  • プレミアムな価格設定、ギガバイトあたりのコストが高い
  • 効果的な冷却が必須(追加コストや複雑化の可能性)
  • 耐久性評価(TBW)は標準的だが、一部の直接的な競合製品より低い
  • ランダムリードレイテンシ/QD1性能は良好だが、特定の競合製品に対しては絶対的な最高ではない可能性
  • 高負荷時の消費電力が高い(最大定格 約11.5W)
  • 最高速度を発揮するにはPCIe 5.0対応システムが必要というニッチな市場性

これらの要素を総合すると、T705は性能を最大限に追求した結果、高いコスト、顕著な発熱(冷却が必須)、そして一部の競合製品(例えばより低いピーク速度を持つもの)と比較して潜在的に低い書き込み耐久性というトレードオフを受け入れる必要がある製品であることがわかります。レビューでは一貫してその速度が称賛される一方で、高価格、冷却の絶対的な必要性、そしてFireCuda 540のようなドライブと比較した場合の低いTBW が指摘されています。これは、T705が利用可能な最速のNANDインターフェース速度 を活用してパフォーマンスの限界を押し上げているものの、それがより高い消費電力、それに伴う発熱問題、そしてわずかに遅いNANDや異なるアーキテクチャを使用するドライブと比較した場合の長期的な耐久性への潜在的な影響につながっていることを示しています。ユーザーは、そのピーク速度の価値を、これらの関連コストや要件と比較検討する必要があります。

4. 熱特性と冷却要件

4.1 観測された動作温度

テスト中に観測された動作温度は、冷却が不十分な場合、高負荷時に容易に70℃を超え、80℃に近づくことさえあります。mybest のテストでは、マザーボード付属のヒートシンクを使用した状態で最高48℃と報告されており、これは良好な結果と見なされています。しかし、ASCII のレビューでは、標準ヒートシンクを装着していてもエアフローがない状態では、持続的な書き込み中に温度が急速に70℃~78℃以上に上昇する様子が示されています。

4.2 サーマルスロットリング分析

適切な冷却なしで持続的な負荷がかかると、サーマルスロットリングが発生することは確実です。HotHardware は、ヒートシンク非搭載モデルは追加の冷却なしではスロットリングを起こし、エラーが発生する可能性があると明示しています。ASCII のデモンストレーションでは、エアフローがない状態でスロットリング(速度が約4000 MB/sに低下、これはキャッシュ枯渇と重なるが熱によって悪化)が急速に発生することが示されています。AnandTech によれば、ファームウェアによるスロットリングは81℃で始まり、保護シャットダウンは90℃で発生します。

4.3 冷却ソリューションの重要性と有効性

  • 必須の冷却: 特に高負荷時において、何らかの形のヒートシンク(標準搭載品、マザーボード付属品、またはサードパーティ製品)が動作に不可欠であることは繰り返し強調されています。ヒートシンク非搭載モデル(CT2000T705SSD3)は、ユーザーが冷却手段を提供することに完全に依存しています。
  • ヒートシンクの有効性: Crucialが提供するオプションのヒートシンクは、一般的に熱放散に効果的ですが、それでもエアフローは極めて重要です。Tom’s Hardware は、ヒートシンク搭載版が温度管理に役立つと述べています。ASCII のデモでは、ヒートシンクがあってもエアフローを追加することで温度と安定性が大幅に改善されることが示されています。ユーザーレビュー では、安定性のためにはファン付きのヒートシンクが理想的かもしれないが、良好なエアフローがあれば基本的なものでも機能する可能性が示唆されています。
  • 互換性の問題: ヒートシンク搭載版の高さは、マザーボードのM.2カバーと干渉する可能性がある点に注意が必要です。

重要なのは、T705の効果的な冷却は単に損傷を防ぐためだけではなく、要求の厳しいタスク中にドライブのピークパフォーマンスを維持するために不可欠であるという点です。不十分な冷却(ヒートシンクがあってもエアフローが悪い場合など)は、サーマルスロットリングを通じて直接的なパフォーマンス低下につながります。複数の情報源が冷却要件を強調しており、特にASCII のデモは明確な証拠を提供しています。標準ヒートシンク付きでベンチマークを実行中にエアフローを止めると、温度が急速に上昇し(80℃近くまで)、パフォーマンスが低下(スロットリング)しました。エアフローを再開すると、すぐに温度が下がり、完全なパフォーマンスが回復したと考えられます。これは、熱がスロットリングを引き起こし、速度低下につながるという直接的な因果関係を確立しています。したがって、適切な冷却(ヒートシンク+エアフロー)を確保することは、公称通りのパフォーマンスレベルを一貫して達成するための前提条件となります。

5. 結論と推奨事項

  • パフォーマンス概要: Crucial T705 2TB SSDは、発売時点においてコンシューマー向けストレージ速度の画期的な達成点であり、前例のないシーケンシャルスループットとトップクラスのアプリケーションパフォーマンスを提供します。
  • 評価: 現在利用可能な絶対最速のパフォーマンスを求め、互換性のあるPCIe 5.0システムを持つユーザーにとって、最適なドライブです。
  • 理想的なユーザープロファイル:
  • 最速のロード時間とDirectStorageの利点を求めるハイエンドゲーマー
  • 非常に大きなファイルを扱うコンテンツクリエーター(ビデオ編集、3Dレンダリングなど)
  • ビッグデータ、AIワークロード、CADなどを扱うプロフェッショナル
  • 速度を最優先する最先端システムを構築するエンスージアスト
  • 購入検討者向けの重要な考慮事項:
  • システム要件: 最高速度を発揮するには、PCIe 5.0互換のマザーボードとCPUが必要です。
  • 冷却: 堅牢なヒートシンク(マザーボード提供、T705標準品、またはサードパーティ製)および良好なシステムエアフローが必須条件です。これをビルド計画とコストに含める必要があります。
  • コスト: PCIe 4.0ドライブや一部のGen5競合製品と比較して、大幅な価格プレミアムがあります。
  • 耐久性: ほとんどのユーザーには十分(1200 TBW)ですが、一部の競合製品よりは低いため、極端に書き込みが多いワークロードでは考慮要因となる可能性があります。
  • 代替案: 絶対的なピーク速度が重要でない場合は、コストパフォーマンスに優れたハイエンドPCIe 4.0ドライブを検討するか、TBWのような特定の要素を優先する場合は競合するGen5ドライブを検討します。

引用文献

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